見せる 3.(神様 1.(後日談)) | ブログ.

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事実は小説よりも奇なり.
Truth is stranger than fiction.

息子りんの絵と猫と, 愛する人生と.
Rin’s arts,cats,and loved life.

















幼稚園の年長のとき

それは突然通園することに

なったので












補助の先生が間に合わず

わたしもそれが

安心だったので












わたしは2ヶ月ほど

息子の付き添いとして

一緒に園で過ごしていた













そしてその時

息子はほとんど

喋れなかったのだが











人としても

先生としても

尊敬できる担任の先生とは

同じ考えだったので












息子の障害のことは
そうたくさんの情報を
園児たちには伝えず









園児たちに
息子のことを
聞かれたら









息子の代わりに
素直に何でも答え









彼らが感じて
行動するのを
先生とわたしは
黙って見ていた












そこでは息子は
赤ちゃん役として
女の子のままごとに
入っていた








そこでは
ケードロをする時は
先生と手を繋ぎ
逃げまわり










そこでは
わたしもいつも一緒に
花いちもんめをした










そして
息子はそうして
友だちとも遊べるのだが
一人でもいられる子で









誰からも誘われなければ
よくジャングルジムに登り
足をブラブラさせて
座っていて









わたしは
大きな桜の木の下で
いつも黙って
それを見ていた











すると
たまに女の子が
一人で息子に 
寄ってくることに
気づいた










さらに観察をしていると
お友だちと喧嘩をした子が
息子に寄ってくることが
わかり










さらに見ていると
何も言わず
何もしない息子と
一緒にいた子は








数時間数日すると
元気になり
お友だちの元へ戻ることが
わかり










わたしは
息子は
人のお世話になるばかりでなく
人の役に立っていて










息子にしかできないことだと
気づいたとき
泣いた


























この話には
後日談があった











それは

その後も息子を

観察し続けた

この10年後の











2015年に

なったばかりの

息子が養護学校の

高等部一年生のとき












こんな流れから

息子には

芸術的センスが

あることがわかった













そしてその直後

まつやま絵画教室

松山先生に出会い














わたしがいつからか

この子には

障害も健常も関係無い

世界に通用する才能がある

と思った通り













息子は

爆発的な絵の才能を

発揮するようになった













出展することになった

















そして
5日間の絵画展が
始まってすぐ











DMを出していないけど
見たことのある方が
息子の絵を観ていて











わたしは
その方がどなたか
わからずにいた












すると
その日夜勤明けなのに
朝から受付などの
お手伝いに











突然来てくれた
友人が
その方に声をかけ
仲良く話し始め












その方は
息子が通った幼稚園の
息子が卒園した後の











息子より一つ下の
友人の息子さんが
年長の時の
園長先生だとわかり











ああ
だからどこかで
お会いしたことがあるんだな
と思った












そして
わたしからはDMも出さず
友人ももちろん
連絡をしていない先生に












なぜ
この絵画展に
てくださったんですか
と聞くと












息子は
二歳で障害を負い
その後すぐに
リハビリをしていて













その時
お手伝いに
うちに来てくださっていた
ボランティアさんの中に
元公立幼稚園の先生がいて
それはわたしも知っていたのだが













その方から
当時も
こんな男の子と
こんなお母さんがいて 












ボランティアで
お手伝いに行っていると
聞いていたが














今回もその方から
絵画展のことを聞いて来た
と言った















そして
その先生は












お母さん(わたし)に
お会いしたことがあるんですよ
と言った












そして
わたしが
わからずにいると
先生は











お母さんが
りんくんと通園していた時
自分は教育委員会にいて
ある日当時の園長先生から













「園児たちに馴染む
凄いお母さんがいるから見にこない?」
と連絡を貰い
見に行ったことがあるんです
と言った












そして
わたしはある日
「今日は教育委員会から見学に来ました」











手にメモをする
ファイルを持った方が
みえた日のことを
思い出し












えぇっ!?あの時の!!
あれは息子や園児や先生を
見にいらしたのかと
思っていました!!
と言うと












あれは
お母さんを
見に行ったんです
と言われ














この時
有り得ないくらいの
点と点が










10年という
月日を超えて
一瞬で繋がり












幼稚園のときの
息子も










わたしも
無意識に
見せていたことを
知った