こんにちは、リキュウコートです。 #204

今回も動画の解説を行います。

 

今回は、事故で廃棄処分になったボンネットパネルを使って検証します。

 

※ №141の動画でご確認下さい。

 

パネルを提供してくれた方の情報では、10年程度経過したホンダ車・インサイトのボンネットのようです。

 

ブルーマイカ(パール)塗装ですが、全体に光沢が減退しており、半艶状態です。

 

10年も経過していると、光沢が減退する原因も色々と考えられます。

 

※ 元々の塗装に問題があり劣化が進行した。

 

※ 日常のお手入れ(保護剤)との相性が悪く不純物が堆積している。

 

※ 保管状態が悪く、日常のお手入れを怠っていた。

 

他にも原因があるかも知れませんし、複合的な要因によるものかも知れません。

 

見ただけでは原因は絞れませんが、この様な半艶状態の車をよく見かけます。

 

10年経過したボンネットパネルの光沢が半減した状態の写真

※ 10年経過したボンネットパネルの光沢が半減した状態

 

今回も事前の磨きが行えない状態の一発本番の動画撮影の為、手探りでの検証となります。

 

今回は、初心者でも扱えるDIY用ランダムサンダーを用いて磨きを行いますが、最初はマルチコート剤専用のウレタンバフで磨きます。

 

本当は10年も経過した半艶状態の塗装を、ウレタンバフで磨くには適切な選択ではありませんが、液剤やウレタンバフの能力を知る上で磨きを行いました。

 

また、一般の方にはウールバフの磨きに怖さを持っているようなので、ウレタンバフの性能とウールバフ磨きの性能や磨き方の違いなども、理解して貰う為に比較検証を行います。

 

また、最初のウレタンバフ磨きの結果で半艶状態の要因が少し見えてくると思います。

 

サンダーを傾けてエッジを使ったウレタンバフの磨き方の写真

※ サンダーを傾けてエッジを使ったウレタンバフの磨き方

 

これまでにも何度も説明して来ましたが、ウレタンバフのスポンジ素材では、コンパウンド磨きにおいても強い磨きは行えません。

 

強い磨きとはコンパウンドの塗装を削る磨きや、マルチコート剤の摩擦による強い浸透などが行えない事です。

 

その為に、不純物の除去と軽い光沢の補修程度の磨きになります。

 

また、不純物の除去においても3年程度までの経年磨きが推奨です。

 

その意味においても、今回の10年経年の磨きに何処まで通用するのか?私も興味があります。

 

結果として一回のコート剤の塗布磨きで2分30秒の磨きを行いました。

 

この時間は水分とコート剤を使い切った時点の終了時間です。

 

この磨きで10年間の不純物は除去出来たと思います。

 

磨く前の光沢が半減した塗装の状態の写真

※ 磨く前の光沢が半減した塗装の状態

 

ウレタンバフ磨きにより不純物が除去された状態の写真

※ ウレタンバフ磨きにより不純物が除去された状態

 

光沢においては、不純物が除去された分と光沢補修された分が改善されました。

 

しかし、新車の光沢には戻っておりません。

 

磨いた感想ですが、多くの不純物が堆積していたような感じはありませんでした。

 

これを持って塗装に問題があるとは断言出来ませんが、塗装自体の要因が大きいと言えると思います。

 

ウレタンバフの磨きでは、新車のスッキリとした光沢までには戻せませんでしたが、10年分の汚れが除去出来たという収穫がありました。

 

 

次は、今回の症状で推奨するウールバフによる磨きを行います。

 

今回の動画では水平に近いアングルでの撮影により、磨き作業中のバフの接地状態や角度の様子が判りやすくなっております。

 

それにより、いつも解説しているバフの使用する箇所の様子が見て取れると思います。

 

今回の症状の様に、塗装面全体に光沢の減退が見られる場合は、局所的な強い磨きではなく、面で磨く強い磨き方が適しています。

 

最初から最後まで、ほぼ変わらない角度と同じ箇所を使って磨いている事が判ります。

 

サンダー前方部に荷重を掛けて不純物の除去と浸透を行う磨きの写真

※ サンダー前方部に荷重を掛けて不純物の除去と浸透を行う磨き

 

局所的な強い磨きを行う場合のエッジを立てた磨き方の写真

※ 局所的な強い磨きを行う場合のエッジを立てた磨き方

 

液剤の塗り広げ後、コート成分の浸透により不純物が分解される為に、1・2回の磨きで10年分の汚れが除去されています。

 

除去後は、光沢が減退している塗装表面に樹脂成分が浸透し光沢が補修されます。

 

一時的な艶出し成分ではないので、このウールバフ磨きの浸透により、問題のある塗装表面がかなり改善されると思います。

 

削る磨きのコンパウンドで磨いた場合は、表面は平滑に研磨され光沢は改善すると思いますが、塗装自体の問題は改善されない為に、時間の経過と共に元の様な状態に戻る事が予想されます。

 

塗装を削らない点だけが違うのではなく、コーティング剤で磨く利点として塗装表面の改善にも繋がるという点が大きく違うと言えます。

 

動画ではコート剤の1回塗布磨きで終わっていますが、水だけを補水する「余力磨き」を行っております。

 

ウールバフの磨きでは、コート成分を使い切る意味でも「余力磨き」をお勧め致します。

 

磨く前の光沢が半減した塗装の状態の写真

※ 磨く前の光沢が半減した塗装の状態

 

ウールバフによるコート剤一回塗布磨きで仕上がった状態の写真

※ ウールバフによるコート剤一回塗布磨きで仕上がった状態

 

一回塗布磨きの結果は、不純物も除去され光沢においても新車時の光沢に戻ったと言える仕上がりになりました。

 

但し、少し深い傷やシミにおいては埋め切る所までは改善出来ませんでした。

 

 

その意味において、今回は2回目の塗布磨きの違いが表現・再現出来ればと思い、2回目の塗布磨きを行い比較する検証を行いました。

 

一回目の磨きで不純物は除去されているので、2回目は成分の浸透のみを図る磨きになりますが、「塗り重ね効果」によって差が出るのか?検証します。

 

結果としては、実際に見れば違い・差は判りますし効果が出ております。

 

しかし、現在の撮影能力では違いや効果を動画や画像で表現するのは、残念ですが難しいというのが実情です。

 

コート成分が塗重なる効果により密度が増す事により、深めの傷等は埋まる事により殆ど見えなくなりました。

 

磨き前とウールバフによるコート剤の2回塗布磨きを行った比較の写真

※ 磨き前とウールバフによるコート剤の2回塗布磨きを行った比較

 

明らかな違いはあるのですが表現が難しいが残念です。

 

但し、一回塗布磨きでもかなり改善が出来ているので、一般の方では充分満足する仕上がりになっていると思います。

 

傷等を極力消したい方は、複数回の塗布磨きがお勧めです。

 

しかし塗り重ね効果も無限に光沢が上がるという訳ではありませんので、2~4回程度までに抑えるのが現実的かと思います。

 

今回は初心者でも扱えるDIYサンダーを使い10年間の劣化を改善する磨きの検証でした。

 

パネルを区切り色々な条件で仕上がり状態を比較した検証の写真

※ パネルを区切り色々な条件で仕上がり状態を比較した検証

 

最後までお付き合い頂き有難うございました。

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。

 

 

こんにちは、リキュウコートです。 #204

今回も動画の解説を行います。

 

今回は、事故で廃棄処分になったボンネットパネルを使って検証します。

 

※ №141の動画でご確認下さい。

 

パネルを提供してくれた方の情報では、10年程度経過したホンダ車・インサイトのボンネットのようです。

 

ブルーマイカ(パール)塗装ですが、全体に光沢が減退しており、半艶状態です。

 

10年も経過していると、光沢が減退する原因も色々と考えられます。

 

※ 元々の塗装に問題があり劣化が進行した。

 

※ 日常のお手入れ(保護剤)との相性が悪く不純物が堆積している。

 

※ 保管状態が悪く、日常のお手入れを怠っていた。

 

他にも原因があるかも知れませんし、複合的な要因によるものかも知れません。

 

見ただけでは原因は絞れませんが、この様な半艶状態の車をよく見かけます。

 

10年経過したボンネットパネルの光沢が半減した状態の写真

※ 10年経過したボンネットパネルの光沢が半減した状態

 

今回も事前の磨きが行えない状態の一発本番の動画撮影の為、手探りでの検証となります。

 

今回は、初心者でも扱えるDIY用ランダムサンダーを用いて磨きを行いますが、最初はマルチコート剤専用のウレタンバフで磨きます。

 

本当は10年も経過した半艶状態の塗装を、ウレタンバフで磨くには適切な選択ではありませんが、液剤やウレタンバフの能力を知る上で磨きを行いました。

 

また、一般の方にはウールバフの磨きに怖さを持っているようなので、ウレタンバフの性能とウールバフ磨きの性能や磨き方の違いなども、理解して貰う為に比較検証を行います。

 

また、最初のウレタンバフ磨きの結果で半艶状態の要因が少し見えてくると思います。

 

サンダーを傾けてエッジを使ったウレタンバフの磨き方の写真

※ サンダーを傾けてエッジを使ったウレタンバフの磨き方

 

これまでにも何度も説明して来ましたが、ウレタンバフのスポンジ素材では、コンパウンド磨きにおいても強い磨きは行えません。

 

強い磨きとはコンパウンドの塗装を削る磨きや、マルチコート剤の摩擦による強い浸透などが行えない事です。

 

その為に、不純物の除去と軽い光沢の補修程度の磨きになります。

 

また、不純物の除去においても3年程度までの経年磨きが推奨です。

 

その意味においても、今回の10年経年の磨きに何処まで通用するのか?私も興味があります。

 

結果として一回のコート剤の塗布磨きで2分30秒の磨きを行いました。

 

この時間は水分とコート剤を使い切った時点の終了時間です。

 

この磨きで10年間の不純物は除去出来たと思います。

 

磨く前の光沢が半減した塗装の状態の写真

※ 磨く前の光沢が半減した塗装の状態

 

ウレタンバフ磨きにより不純物が除去された状態の写真

※ ウレタンバフ磨きにより不純物が除去された状態

 

光沢においては、不純物が除去された分と光沢補修された分が改善されました。

 

しかし、新車の光沢には戻っておりません。

 

磨いた感想ですが、多くの不純物が堆積していたような感じはありませんでした。

 

これを持って塗装に問題があるとは断言出来ませんが、塗装自体の要因が大きいと言えると思います。

 

ウレタンバフの磨きでは、新車のスッキリとした光沢までには戻せませんでしたが、10年分の汚れが除去出来たという収穫がありました。

 

 

次は、今回の症状で推奨するウールバフによる磨きを行います。

 

今回の動画では水平に近いアングルでの撮影により、磨き作業中のバフの接地状態や角度の様子が判りやすくなっております。

 

それにより、いつも解説しているバフの使用する箇所の様子が見て取れると思います。

 

今回の症状の様に、塗装面全体に光沢の減退が見られる場合は、局所的な強い磨きではなく、面で磨く強い磨き方が適しています。

 

最初から最後まで、ほぼ変わらない角度と同じ箇所を使って磨いている事が判ります。

 

サンダー前方部に荷重を掛けて不純物の除去と浸透を行う磨きの写真

※ サンダー前方部に荷重を掛けて不純物の除去と浸透を行う磨き

 

局所的な強い磨きを行う場合のエッジを立てた磨き方の写真

※ 局所的な強い磨きを行う場合のエッジを立てた磨き方

 

液剤の塗り広げ後、コート成分の浸透により不純物が分解される為に、1・2回の磨きで10年分の汚れが除去されています。

 

除去後は、光沢が減退している塗装表面に樹脂成分が浸透し光沢が補修されます。

 

一時的な艶出し成分ではないので、このウールバフ磨きの浸透により、問題のある塗装表面がかなり改善されると思います。

 

削る磨きのコンパウンドで磨いた場合は、表面は平滑に研磨され光沢は改善すると思いますが、塗装自体の問題は改善されない為に、時間の経過と共に元の様な状態に戻る事が予想されます。

 

塗装を削らない点だけが違うのではなく、コーティング剤で磨く利点として塗装表面の改善にも繋がるという点が大きく違うと言えます。

 

動画ではコート剤の1回塗布磨きで終わっていますが、水だけを補水する「余力磨き」を行っております。

 

ウールバフの磨きでは、コート成分を使い切る意味でも「余力磨き」をお勧め致します。

 

磨く前の光沢が半減した塗装の状態の写真

※ 磨く前の光沢が半減した塗装の状態

 

ウールバフによるコート剤一回塗布磨きで仕上がった状態の写真

※ ウールバフによるコート剤一回塗布磨きで仕上がった状態

 

一回塗布磨きの結果は、不純物も除去され光沢においても新車時の光沢に戻ったと言える仕上がりになりました。

 

但し、少し深い傷やシミにおいては埋め切る所までは改善出来ませんでした。

 

 

その意味において、今回は2回目の塗布磨きの違いが表現・再現出来ればと思い、2回目の塗布磨きを行い比較する検証を行いました。

 

一回目の磨きで不純物は除去されているので、2回目は成分の浸透のみを図る磨きになりますが、「塗り重ね効果」によって差が出るのか?検証します。

 

結果としては、実際に見れば違い・差は判りますし効果が出ております。

 

しかし、現在の撮影能力では違いや効果を動画や画像で表現するのは、残念ですが難しいというのが実情です。

 

コート成分が塗重なる効果により密度が増す事により、深めの傷等は埋まる事により殆ど見えなくなりました。

 

磨き前とウールバフによるコート剤の2回塗布磨きを行った比較の写真

※ 磨き前とウールバフによるコート剤の2回塗布磨きを行った比較

 

明らかな違いはあるのですが表現が難しいが残念です。

 

但し、一回塗布磨きでもかなり改善が出来ているので、一般の方では充分満足する仕上がりになっていると思います。

 

傷等を極力消したい方は、複数回の塗布磨きがお勧めです。

 

しかし塗り重ね効果も無限に光沢が上がるという訳ではありませんので、2~4回程度までに抑えるのが現実的かと思います。

 

今回は初心者でも扱えるDIYサンダーを使い10年間の劣化を改善する磨きの検証でした。

 

パネルを区切り色々な条件で仕上がり状態を比較した検証の写真

※ パネルを区切り色々な条件で仕上がり状態を比較した検証

 

最後までお付き合い頂き有難うございました。

気になった方はサイトも覗いてみて下さい。