荒川区立第三峡田小学校にいごいご!に行って参りました。
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いごいご! というのは、荒川区立小学校の放課後スクールでやっている
小さな碁盤と色のきれいな碁石を使った囲碁遊びのことです。
これまでの いごいご! の活動の様子は こちら からどうぞ
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一学期に一回、プラス日程が組める時の不定期で年に4~5回お邪魔している小学校です。
初年度は年に一度のイベントだったのが、次の年は一学期に一度の年三回、今年はもう少し頻度が増えました。
来年度も続けて、隔月くらいで、欲を言えば毎月で、できるようになるといいなあと思っています。
間が空くと、子どもたちは囲碁の遊び方を忘れてしまうんじゃないかな?
と心配もありますが、これがまあ、見事なまでに杞憂なんですね。
いったん覚えた遊びは、細かいところは忘れていても、遊び始めればすぐに思い出せるようです。
(今、杞憂って言葉が思い出せなかった...危惧、懸念、懸案、ちがうなあ、と。確か中国の国の名前だったが...と。)
おとなでも多分同じです。
囲碁の初心者教室に見える方で、若い頃にちょっとだけやったことがあるけど、その後、もう何十年も碁石にさわっていないので全部忘れました、もう一度、最初っから教わりたいと思います、という方がたまにいらっしゃいます。
なるほど、再開して一局、二局は、うっかりアタリを見落としたり、ツギを忘れて石を取られたり、ああっそうだった!ということがあるようですが、三局目くらいになるともうすっかり以前の勘を取り戻されるようです。
自転車や水泳、あと多分自動車の運転と同じだなと思います。
いったん乗れるようになれば、長い間が空いても体が覚えていてすぐに元通りにできるようになります。
囲碁はまあ、体が覚えているんじゃないでしょうけど、脳みその引き出しにしまってあったのが表に出てくる感じでしょうか。
(りくのらの脳みその引き出しにしまってある語彙も、もっとすんなり出てくるといいな、と。)
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先生が、いごいごチャレンジ帖→ が入っている箱を出してくると、待っていた子どもたちが早速自分の一冊を取り出します。
たくさん溜まっている成果を改めて眺めて楽しんだり、集めたかわいいシールを見せ合ったりしています。
新しいシールがあるかどうか、シール箱の中身をチェックしている子もいます。
こんな風ですから、100円均一ショップを見かけるたびに、ちょっと入って新しいシールが出てないかチェックするのが止められません!
話はちょっと逸れますけど、100円均一ショップでいろんなシールを漁ってレジに持っていきますと、その度に、レジ係さんにはちょっと申し訳ない気持ちになります。
シールについているバーコードって、全部違うんですね。
同じシリーズに見えても、柄や色が違うと、別商品として入力する必要があるようです。
りくのらはいろんな種類のシールを、これは人気ありそうだから3袋、こっちは1袋でいいかな、お、これはあるだけ買い占めておかなくちゃ、とばらばらにレジかごに放り込みますので、かごの中身の容積に比して、レジ打ちに要する時間がものすごくかかります。
後ろに並んでいる人たちにも、あ、すいません、すいませんね、という気持ちになります。
この列、かごの中身が少なそうだから早いかな、と並ぶと、いつまでもいつまでもピッピッピが止まらない。
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自分のいごいごチャレンジ帖を取りだしたら、早速友だち同士で対局を始めます。
遊び方は覚えているかな?
真ん中の方から置くと取られにくいことをしっかり覚えているようです。
子どもたちが、いごいご初めてのお友だちを連れてきてくれました。
この子、初めてだから教えてあげてね、と言われました。
りくのらと対局したがっている子もいるんですが、初めての子がいる時は、初めて優先です。
その子たちが遊び方を覚えれば、みんなと対局できるようになるから、と説明すると納得してくれます。
初めての子には「ななろのご」を使って遊び方説明をします。
次は黄緑の番です。
うまく赤を取れるところを見つけることができました。
初めての子が教わるところを横で見ている子もいます。
「ここにおいて!」
「つぎはここにおいて!」
と、指さして教えちゃう子も(いっぱい)います。
「教えないで。まず自分で考えられるようにしてあげて。」 と制止するか、
「ここって教えないで、言葉でヒントを出してあげて。」 と軌道修正するか、
そのままにしておくかは、教わっている子と教えようとする子の様子を見て判断するようにしています。
教わっている子が良い気持ちでできるように、良い判断ができるようにがんばります。
教わっている子が、仲良しに教えてもらって間違えずにできることで安心しているようなら、そのままちょっと続けます。
自分で考えたがっているようなら、口出しをやめてもらいます(なかなか止まないけど。)
教わっている子がどうしようかな、って迷っているタイミングで、ヒント出せる?と言ってみることもあります。
横で教えたがる子のヒントが必ずしも最善とは限りません。
例えば、アタリになってる2線の石を、「取られちゃうよ、ここに置いて助けて!」と教えちゃう子はすごく多い。
(アタリになってる2線の石は逃げられません。逃げようとすると余計に取られてがっかりします。)
これはむずかしい。
逃げると余計に取られる、は、初めて囲碁遊びして、石取りのルールから教えましょうという段階の子にはちょっとレベルが高いんですね。
こうやったらいい、という最善策はまだ出せません。
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初めての子に遊び方を教えている時は、わざとアタリの石を取らなかったり、アタリになっている自分の石を逃げなかったりします。
本気でやって! と挑戦してきます。
どれくらい本気でやっていいの? と確かめて、本気の本気で、とリクエストされたら、置き碁で真剣勝負します。
本気の本気、の他に、少し本気、ちょっと弱気、時々弱気、といろいろ言ってくるから塩梅が難しいんだ。
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逃げ道がひとつもないところに突っ込むと、自滅自爆です。
置こうとして、あっ、ここに置いても取られちゃう、と読めるようになったら上達です。
「着手禁止」というルールがあって、置いても取られちゃうところに置いてしまったら、本式の囲碁のルールでは反則負けになります。
いごいご!では、反則負けにしちゃうとわからなくなる子もいますから、置いたらそのまま相手にプレゼント、ああ失敗だったね、とやっています。
だけど囲碁にはもう一段階込み入ったルールがあって、逃げ道がひとつもないところでも、そこに置いたら周りの相手の石を取れる時には置くことができます。
「着手禁止の例外」といいます。
石を置く → 相手の石を取る → 自分の石はもう取られない
の順番なんですね。
石を置く → 逃げ場がないので取られる → 相手の石も取れない
ではない。
だけどこの順序がわからないうちは、取られちゃうように見えるところに石を置けません。
置いたら取られる、と読めるようになった子ほど置けません。
「大丈夫! 大丈夫だから勇気を出して置いてごらん! もしダメだったら戻していいから!」
と励まして、置いてみて、周りの石がわあっと取れる。
これを何度か練習すると、着手禁止の例外がわかるようになります。
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お花の形の木製ビーズを碁石にして遊んでいます。
かわいくて人気があるんだけど、碁盤に対してちょっと小さいのが難点。
あ、そうだ、ごもっくんに木工用ボンドで貼り付ければいいのか!
やってみます!
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ねえねえ、見て、こんな風になったよ!
うわっ!
これはおもしろがってわざとやったみたいですね。
もうこれは無勝負にするしかないわけですが、せっかくですから、赤と黄緑と順番に、取れるところを取っていってみてもらうことにしました。
どの石がどの石に対して囲んでいるか、一度にたくさん取れるところを見つけた方が有利ですね。
これはもう新しい遊びですね。
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190917/09/rikunora/b7/2f/j/o0448025214590315750.jpg?caw=800)
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りくのら朝学習プリント
今までのりくのら朝学習プリントをダウンロードできます。
No.140 長さを測ろう ( ものさし、帳面、えもんかけ )
No.143 動作の言葉 ( ヴィトゲンシュタインの言葉 )
No.144 定規を使わずに ( しっぽの赤リボン、たてがみの三つ編み )
No.145 いろんな食べ方 ( ハインラインは猫が好き )
No.146 数のイメージ ( 数には色がついている? )
No.147 手を描こう ( 恐怖を知らない人たちが発見された )
No.148 ご飯とパン ( ベジマイトとヌッテラ )
No.150 遊び方を教えて ( 家庭学習はのんびりやろう )
No.151 何をしまっておこうか ( 小学生の机の中には )
No,152 おいしそうなパフェ ( HTML文字数制限との戦い )