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動画の更新です!!
▶新時代の美容成分【アゼライン酸】とは?毛穴・ニキビ・シミ・皮脂に効く万能美肌成分の謎を紐解く
〈目次〉
0:00 はじめに
0:28 新時代の美容成分【アゼライン酸】とは
1:37 誕生は40年以上前!?アゼライン酸が日本の歴史から消えた理由
3:15 化粧品技術の発展により、アゼライン酸の【低刺激化】に成功!
4:22 ニキビ・毛穴・皮脂・美白に効く!?【アゼライン酸】の効果
6:20 アゼライン酸の副作用や、使用時の注意点など
8:58 「催奇形性」などの特殊毒性がないため、妊娠時も使える!
9:58 アゼライン酸は『あの成分』に似ている?
11:12 ついに時代が追いついた!?『アゼライン酸化粧品』の発展に期待
今日の動画では、最近SNSや美容メディアでも頻繁にその名を聞くようになった
【アゼライン酸】
という成分について解説していきます!
巷では毛穴・ニキビ・シミ・皮脂などかなり広い範囲の美容効果をもつと言われておりまして
とても注目度が高くなっている成分だと思います💡
しかしまだまだ認知度がそこまで高い成分ではありませんし、
最近はじめて聞いた!という方も多いと思いますので、
この新時代の美肌成分についてエビデンスを元に詳しく解説していきたいと思います!
ちなみにこちらの試料はなんと『アゼライン酸100%原料』でございまして、
あのロート製薬さんにご提供頂いたものです😎✨
アゼライン酸100%原料は市販で入手することはほとんどできませんので、とても珍しいものです。
大半の皆様もはじめてご覧になったのではないでしょうか😉
僕もアゼライン酸がこういった白い粉末ということをはじめて知りました😂
(てっきり透明のペースト状物質だと思っていました…)
さて、アゼライン酸が最近になって特に注目されるようになってきたことから、
実はアゼライン酸は全く新しい成分ではありません。
アゼライン酸は今から40年も前に『美白剤』として開発されたもので、
海外では「ニキビに対する医薬品」として承認された上で30年以上長く使われている成分です。
日本でも一応ニキビ治療ガイドラインにて「面皰・炎症性皮疹にアゼライン酸外用を選択肢の一つとして推奨する」と記載されており、
しかし日本では今でも「医薬品」としては認可されておらず、長らく注目度の低い成分となっていました。
これはなぜかというと、1980年代に行われた研究において、
アゼライン酸の皮膚刺激指数が非常に高いことが示されたことがその一因とされています。
資料によると、「刺激指数30以上を危険」と見なす試験において
アゼライン酸20%の試薬が刺激指数150という数値を叩き出したそうです。苦笑
ながらく日本の市場からは姿を隠していたというわけです。
しかしこういった事情から日本ではニキビ治療薬の選択肢があまり多くなく、
その現状を憂えたロート製薬が独自に研究を進めた結果
上記と同じアゼライン酸20%のクリームで、
なんと刺激指数0を達成したクリームを開発したのです。
この発明によって、日本人でも安全にアゼライン酸を使うことができるようになってきました。
アゼライン酸は特に「ニキビへの効果」が優れた成分です。
ニキビへの効能は15%以上で有効性が示されており、
クリニック専売品では20%の製剤が利用されています。
12週間の継続使用で非炎症性ニキビが約50%改善。
炎症性のニキビは約60%の改善となっています。
炎症性のもののほうが効果を発揮しているというのが特徴だそうです。
その他アゼライン酸に期待される作用については、
・レチノールなどと類似の角化正常化作用
・抗菌作用とそれに励起される炎症の抑制
・抗酸化およびチロシナーゼ活性阻害作用による美白効果
・皮脂を増やす5αリダクターゼの阻害作用による皮脂抑制効果
などが確認されています。
いずれにおいても明確な作用機序についてはまだまだ完全解明されていませんが、
ニキビや炎症、毛穴の改善、皮脂抑制、美白作用などの効果が高いというのはエビデンス的に間違いなさそうです。
一方で注意点もありまして、
もともとアゼライン酸そのものは高刺激性の成分であるものの、製剤の処方技術によって低刺激化しているため、どうしてもそのリスクはあるとのことです。
継続すると徐々に改善していく場合が多いとのことなので、
明らかに肌荒れすることがなければ様子をみても良いということです。
あと「酒さや赤みに効く」と言われることが多いのですが、
これについては注意が必要で、
十分なエビデンスがあるのがニキビを伴う『丘膿疱型酒さ』というものに対してのみで
ニキビができていて赤みを伴っているみたいな酒さには効くけど、
毛細血管拡張症などで血管が拡張していて赤みが出ている酒さには効かない可能性が高いということです。
むしろ製剤の刺激で悪化してしまう可能性もあるので、
酒さや赤みに対しての使い方には注意したいですね!
その他、より詳しいアゼライン酸の特徴やメリットなどについて動画で解説しておりますので、こちらもぜひチェックしてみてください💡
今回は実際の製品についてはご紹介ができていないので、
アゼライン酸配合のお勧めアイテムについてはまた追報をお待ち下さいませ😉✨
それでは本日は以上です!!
参考文献
・林伸和 , 小柳衣吏子, 他 : 尋常性ざ瘡を対象とした20%アゼライン酸クリーム(DRX AZAクリア)の基剤対照評価者盲検無作為化左右比較試験, Aesthetic Dermatology ,22 : 40-49 , 2012
・尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023
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