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化粧品成分において
「安全性が確認されている」
というのは非常に重要なポイントです。
かずのすけは前々からずっと言っているのですが
現在化粧品に用いられている成分は
基本的に「安全」です。
それはまるで悪の権化とも思われている合成化学物質も同じです。
合成物質は安全で、
むしろ天然物質の方が危険です・・・
というのはよくするおはなしなのですが。
しかし僕はよく解析の中で、
「ラウリル硫酸Na」や「PG」のような成分があると
刺激があります!!
と言って刺激性のパラーメータの点数を引いています。
しかしこれらの成分は安全な成分なのは事実です。
これらの成分は実際にもう何十年も前から化粧品類に応用されていますが、
現に日本という国の平均寿命は上がり続けています。
もし安全性に問題があるような成分であれば、
そうはいかないはずですね。
「安全なのに刺激がある・・・」
というのは非常に不思議です。
実はこういう成分は何も上の二つだけではなくて、
化粧品の成分辞典とかを見ていて
「毒性は無い」とか「安全である」
とか書いてある成分でも、
裏を返すと刺激物であることなんてざらにあります。
例えば栄養素や抗酸化物質として有名な「ビタミンC」や、
肌の馴染みに良いオイルを決定づける「脂肪酸」
などは有名な刺激物です。
ビタミンCが高配合の化粧品を大量塗布すると
接触皮膚炎を発症することがありますし、
脂漏性皮膚炎の主な原因は
皮膚常在菌が皮脂を過剰に分解して、大量の脂肪酸を生成するからです。
このように、
安全どころか栄養や肌に良い成分と言われているものですら、
「刺激」があることがあるのです。
これは一体どういうことなのでしょう。
◎安全性は「食べて死ぬかどうか」で判定される
ラッシュの記事でも書いたのですが、
化学物質の安全性は
その物質を経口投与して死亡するかどうか
で判定しているのです。
もちろん人間を使うわけにはいかないので、
ラットやマウスなどを用いた動物実験によってこの毒性試験は行われます。
(動物実験についてはモラルなど色々とありますが、ここでは触れません)
安全性が十分である、つまり「毒性が無い」という判断は、
「急性毒性」と「慢性毒性」
というものから判定されています。
この急性毒性と慢性毒性を合わせて「一般毒性」と呼び、
この両方が健康上問題とならないと判断されるようであれば、
その物質は一般毒性的に「安全」と判断されます。
◎「急性毒性」と「慢性毒性」
急性毒性とは、
化学物質を投与してその直後か一日などの短い期間で出る健康影響を
判定するものですが、
化学物質を投与してその個体が死亡した最小値をその指標とします。
とは言っても動物には個体差があるので、
複数個体に投与を続けて、その個体数の半数が死亡した値を用います。
半数が死亡する致死量なので、
この値を「半数致死量(LD50)」(単位mg/kg)と呼びます。
慢性毒性とは急性毒性とは逆で、
半年から一年という長い期間に渡り化学物質を服用させて、
死亡もしくは健康影響がでるかどうか
で毒性を判断します。
この場合は死亡しないもしくは影響が出ない最大値をその指標とします。
この値を「最大無作用量」(単位mg/kg)といいます。
例として洗剤の半数致死量と最大無作用量を載せておきます。
半数致死量は一般的に300mg/kg以下で有毒
最大無作用量は一般的に100mg/kg以下で有毒
となるので、
これらの洗剤は全て「無毒」=「安全」と判断されます。
◎「刺激性」とは
しかし一方「刺激性」というのは全く別の方法で判定されます。
刺激性というのは毒性学的には「特殊毒性」というものにあたり、
発がん性とか催奇形性とか内分泌かく乱作用とか
こういった一般毒性では測れないものなのですね。
化学物質の「刺激性」の原因は様々です。
刺激性といっても大きく
「一次刺激性」 「感作性」 「腐食性」
という三つに分けられるのですが、
例えば洗剤なんかは基本的に一次刺激性物質です。
一次刺激性というのは簡単に言えば
皮膚の炎症などを誘引する性質 のことです。
洗剤は長期的に使用すると明らかに皮膚炎を誘引するといことが
多くの実験でわかっていて、
専門家的には洗剤=刺激物というのは基本事項です。
これは石けんだろうと合成洗剤だろうと同じことです。
ですから洗剤については「刺激がない」という言われ方はされず、
アミノ酸系洗剤であっても「低刺激」という表記がされるのです。
洗剤の一時刺激性はそのタンパク質変性作用が大きく関与していると言われています。
特にイオン性を強く持つ洗剤ほど強力な変性作用をもつので、
それだけの刺激があることになります。
→界面活性剤のタンパク質変性作用とイオン性
また洗剤のもつ「洗浄作用」自体も一次刺激の原因とされます。
これは洗浄作用によって皮膚表面の皮脂や保湿成分が除去されるから
と言われていますね。
そのため、
洗剤について言えば
・イオン性が強く
・洗浄能力が高い
というものほど刺激が強いということになります。
冒頭で紹介したラウリル硫酸Naは
強力な陰イオン性を持っており洗浄能力も非常に優れている為
一次刺激はかなり強いと判断できるのです。
しかしPGのようなアルコールはまた別の理由によって刺激を持ちます。
アルコール系の成分の一次刺激性は細胞間脂質の溶解性が原因と言われています。
(ビタミンCは還元性、脂肪酸は酸性がそれぞれ刺激の原因です)
また
腐食性というのは「触ったら溶ける」というレベルの刺激なので、
このような成分はまず使われませんが、
「感作性」というのは「アレルギー誘引性」のことです。
感作性(アレルギーリスク)のある物質は非常に多く、
また人それぞれまちまちなので一々取り締まられていません。
これについてもかなり危険なポイントです。
アレルギー性皮膚炎の報告は非常に多いです。
◎「安全性」と「刺激性」は全く別物
つまり、
「安全性が確認されている」
からといって
「皮膚刺激がありません」
というわけではないのです。
安全でも皮膚刺激が非常に強い成分はたくさんあります。
安全性が確認されているというのは
単に食べても死なない(健康上の影響が小さい)というだけであり、
皮膚刺激性やアレルギーリスクは全然考慮されていないことがあるのです。
悪質なメーカーはこの「安全性が確認されている」という
言葉を悪用してしているように思います。
一般人であれば、
「安全」と言われれば「皮膚刺激も小さい」と考えるものでしょう。
しかし実際には安全性と皮膚刺激は全く別物であり、
安全でも肌荒れが起こってしまうような化粧品はざらです。
本当に優秀な化粧品であれば、
このように一次刺激性が認められる成分や
アレルギーリスクのある成分は
徹底的に排除するべきであり、
そういうリスク排除をしっかり行っているメーカーが
本当に優秀なメーカーだと僕は思います。
このような一次刺激性物質や感作性物質を多く含む化粧品があるから、
「合う」とか「合わない」
という不確定な要素が生まれるのであり、
一次刺激性と感作性を極限まで小さくした化粧品であれば
誰が使っても肌荒れが起こらない化粧品を作ることも可能なのです。
もし消費者レベルで
これらの一次刺激性物質や感作性物質を見極めることができたのであれば 、
例え驚く程の敏感肌でも
皮膚炎を起こすことの無い完璧な化粧品を
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