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パーマ/縮毛矯正の原理
◎パーマのダメージ
次にパーマによるダメージについて説明しますね。
パーマをかけることによって受けるダメージは以下の3つ(4つ)です。
・アルカリ剤による影響
・還元処理部の未酸化
・加熱処理による熱変性 ※縮毛矯正・デジタルパーマのみ
・残留アルカリ剤/還元剤による影響
なんだか難しい感じですね(^_^;)
一個ずつ説明していきます。
アルカリ剤の影響
毛髪は本来弱酸性です。
それがアルカリ性に傾くと、毛髪は弱い状態になります。
毛髪表面のキューティクルが開き、外部から水分などを毛髪内部に吸収します。
普通の状態では還元剤の効きが悪い為、
同時に「アルカリ剤」を作用させることで毛髪をアルカリ性にし還元剤の浸透・作用を促すわけです。
しかしこのアルカリ剤によって弱くなった髪は様々な刺激にも弱くなり、
キューティクルも開いた状態になるため
この状態が長引くと非常にダメージしやすい髪となってしまいます。
還元処理部の未酸化
この一番右の絵でも分かるように、
還元された毛髪内部のジスルフィド結合は、
酸化処理を行っても完全には再結合しない場合があります。
毛髪におけるダメージとしてはこの状態が一番危険です。
ケラチンはジスルフィド結合によってその構造を保っているので、
この結合が切れていると強力な界面活性剤に溶解したり、
空気酸化して適当な場所とくっつくことでその部分が硬化するなど
強力なダメージの原因ともなります。
そもそも毛髪内部の結合を切断するわけですからね。
大きなダメージは受けて当然とも言えます。
加熱処理による熱変性 ※縮毛矯正・デジタルパーマのみ
このあたりは施術する美容師さんの技術量にかなり依存するところですね。
縮毛矯正やデジタルパーマは加熱処理によりクセ付けを行います。
その加熱の際に必要以上の高温でプレスしたり加温すると、
毛髪が熱による変性を受けて内部構造が破壊されてしまいます。
特に縮毛矯正で気をつけたいのは、
ケラチンの熱変性は乾燥状態であれば200℃近くまで耐えますが、
濡れている状態では80℃程度で変性を受けてしまうということです。
経験や知識の無い美容師だとこの行程でブローを甘くして濡れた状態でプレスしたりすることがあるので、
アイロンをかけられた時に「ジュッ」と水分が蒸発するようであれば…、
かなり大きなダメージを受けていると考えて間違いないでしょう。
デジタルパーマでは作用させる還元剤が弱いのですが、
その分加熱を行うのでダメージはケースバイケースです。
普通にかける分には低温で作用させているので大丈夫ですが、
たまに熱が集中してしまう場合があり、
その際に大きなダメージを受ける危険性もあるので
このような熱の集中には注意です。
「この部分だけ熱いな…」
と思ったらすぐに担当の美容師さんに調整してもらうべきでしょう。
残留アルカリ・還元剤の影響
そしてこれが一番怖いのです。
パーマや縮毛矯正を行うと浸透させた1剤のアルカリ剤や還元剤が
毛髪内部に残留してしまう場合があります。
(これはむしろ残留が無い事の方が圧倒的に少ないです。)
パーマをかけたあとに特有の異臭がすることがあると思いますが、
それはアンモニア系の還元剤が残留している証拠です。
残留した還元剤は毛髪内部で作用を続けるので、
放っておくとひどいダメージが進行していくことになります。
強めの還元剤として用いられる
「チオグリコール酸アンモニウム」という成分がありますが、
この成分は揮発性でアンモニア系の刺激臭を伴う成分です。
しかし揮発するということは残留してもしばらくすると消えてくれるということですね。
ある意味ではアンモニア臭がしているということは残留還元剤がしっかり逃げている証拠なのです。
しかしもしこのあとに強皮膜のトリートメントでもしようものなら
還元剤が外に逃げられず、継続的に還元作用を及ぼし続けることになります。
つまりトリートメントが剥がれた時に、
驚くほど髪が傷んでしまうことがあるのです…。
→「美容室トリートメント」で髪が傷む?
これは揮発性のものであればまだマシですが、
中にはチオグリコール酸MEAのように不揮発性のものもありますし、
システインやシステアミンも還元力は穏やかですが残留性があります。
同時に毛髪を弱い状態にしてしまうアルカリ剤も残留するので、
もしなんのケアも行わなかった場合にはどんどん髪が傷んでいく原因となってしまうのです。
このように、パーマや縮毛矯正は自分の思い通りのクセを付けられる素晴らしい技術ではありますが、
大きなダメージを受ける危険性も伴う、、というハイリターンがあります。
多くの場合、
美容師が十分にこれらのダメージ要因を知っておき、
施術の上でそれぞれにそれぞれの対策を講じることでそのダメージを緩和できます。
パーマや縮毛矯正が上手い美容師さんが数多くいらっしゃいますが、
それは上で紹介するようなダメージ要因を完璧に把握し、
経験と知識に基づいてそのダメージ一つ一つに対処しているからです。
そう言う意味で、パーマや縮毛矯正は経験がものを言う技術ですから
できる限りベテランの美容師さんに施術してもらいたいところですね。
しかし僕達サービスを受ける側からすれば全てにおいて美容師さん任せ…
というのも中々に不安なところです。
そういうわけで
ホームケアでできるパーマダメージへのヘアケア法について、
また後日おはなしさせて頂きたいと思います。
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