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イオンについての前回の記事はこちらです
→「マイナスイオン」は嘘っぱち? 謎の物質 “イオン” とは
さてマイナスイオンが嘘であることは前回解説しました。
世間には
「超電解水によりマイナスイオンが発生し髪の毛をサラサラにします!」
みたいなよくわからないことを言っているシャンプーとかもあります。
確かにこの場合水の中なのでありうるかも?
と思うかもしれませんが、
本当は化学的に
マイナスの電荷を持つイオンのことを
「マイナスイオン」
とは呼びません。
マイナスの電荷を持つイオンは
「陰イオン」もしくは「アニオン」
と呼びますし、
逆にプラスの電荷を持ったイオンはプラスイオンではなく、
「陽イオン」もしくは「カチオン」
と呼ぶのです。
「マイナスイオン」は完全に造語であり、
専門家はそんな言葉は絶対に使わないので
この言葉を使っているものは全てインチキだと考えて差し支え無いでしょう。
ではマイナスイオンは大嘘であることが判明したのですが、
もう一つ私たちの身近に存在するとされる「イオン」がありますね。
「金属イオン」と呼ばれるイオンも、
そのうちのポピュラーなものとして数えられるでしょう。
さて金属イオンの真偽はどうなのでしょうか。
◎金属イオンは存在する?
結論から言えば、
「金属イオン」は化学的に論拠のある正しい情報です。
お水の中に金属イオンが存在する…。
という話は以前↓で紹介しましたね。
『水が髪を傷める』…某CMのキャッチのホント
金属の多くはそもそも固体ですが、
実はカリウム、カルシウム、ナトリウムなどの金属は
お水に溶けやすい性質があり、
(爆発的に反応します)
普通にそのへんの水の中に溶け込んでいます。
普通は固体であるものが水に入った途端見えなくなるので、
これはイオン化していることになりますね。
また鉄や銅などの金属も条件によって溶け込みます。
私たちの毛髪に対して悪影響と言われるのは
この鉄や銅などの本来水には溶けにくい金属のイオンであり、
これらは「キレート剤」と呼ばれる錯体形成剤を配合して
その影響を失活させなければいけません。
また「金属アレルギー」というものも
実際にはこの金属イオンが原因です。
◎金属アレルギーの原因は 「イオン」 ?
実は多くの方が勘違いしていますが、
「金属」は金属アレルギーのアレルゲンではありません。
(アレルゲン:アレルギーの原因)
アレルギーというのは、
必ず「タンパク質」が原因で発症します。
つまりタンパク質で構成される生物的な何かや、
茶のしずくで大事件となった「加水分解コムギタンパク」や
卵に含まれる「アルブミン」と呼ばれるタンパク質、
ダイズに含まれる「ダイズタンパク」、
牛乳の「カゼイン」など、
アレルギーとなるものは例外なく、
「タンパク質」です。
ではなぜ金属物を身につけた際に
アレルギーを起こすことがあるのでしょうか。
実は金属アレルギーの原因となっているのは、
身につけた金属物の「金属イオン」なのです。
え??
イオンは水溶液中にしか発生しないんじゃないの?
はい。そのとおり。
イオンはお水の中でしか発生しません。
私たちは金属を身につけて、
「汗」をかくことで、
その汗の中に金属イオンを発生させてしまうのです。
そしてそのような条件下で発生する金属イオンは殆どが
非常に不安定な状態であるため、
皮膚上のケラチンなどのタンパク質と反応して
金属タンパク質と呼ばれる物質を作ってしまうのです。
http://www.seiwakai.jp/allergie/index.html 医療法人社団 聖和会HP
この金属タンパク質が、
時として甚大なアレルギー症状のアレルゲンとなるのです。
※
ちなみにこれら金属イオンの電荷は全てプラスであり
エセ科学的に言う「プラスイオン」となる為、
プラスイオン=有害
という認識が生まれたのでしょう。
しかし結局金属から発するイオンが原因なのだから、
「金属が原因」と言っても間違いではないのではないでしょうか。
しかしこれはやもすると重大な勘違いにつながります。
金属アレルギーを起こす金属は、
実は限られているのです。
◎貴金属が高いワケ
「金」 「銀」 「プラチナ」
などの宝飾品が高級な理由をご存知でしょうか。
それは、
金属単体としての安定性が非常に高く、
例えば汗などにイオン化したりせず、
恒久的に光り輝き続けることが出来るからです。
つまり、
これらの貴金属は
金属アレルギーを起こさないのです。
金属アレルギーを起こしやすい金属は、
例えば
「亜鉛」や「ニッケル」
などの金属類であり、
これらは汗などの酸性の溶液で簡単にイオン化してしまいます。
この亜鉛やニッケルという金属は、
銅などとの合金として安価なアクセサリーの原料として使われています。
「真鍮」は銅と亜鉛の合金なので、
真鍮性のアクセサリーは金属アレルギーを発症するリスクがあります。
その為非常に安価に取引されますし、
時間が経つと徐々に酸化していってしまいますね。
→http://quasimoto.exblog.jp/19184170/
これは金属のイオン化傾向と呼ばれるものなのですが、
(金属のイオンになりやすさを並べた表。貴金属が右端で、非常にイオン化しにくいことを表しています。)
アレルゲンとなりやすいのはこの表で言う
オレンジ色~黄緑色
までの金属のイオンです。
(亜鉛・(鉄)・ニッケル・スズ・鉛)
※鉄は酸化物となっている場合は安定
まぁ無機化学は結構難しいので、
細かい話は高校化学Ⅰの教科書で(^ ^;)
まぁ良く聞くカラダに良くない重金属の名前ですね。
とどのつまり、
「私金属アレルギーだから…」
と言って貴金属類のアクセサリーを拒む必要はありません。
金・銀・白金は金属イオンとなることができないので、
アレルゲンには絶対になりません。
◎金属イオンの商品利用
金属イオンはその性質をうまく応用することで
多様な効力を発揮することができます。
サニープレイス ハイグレードザクロ精炭酸シャンプーには、
「白金ナノコロイド」と呼ばれる成分が配合されています。
貴金属は全くイオン化しない原料として知られているため、
昨今では抗酸化触媒として化粧品類に配合される傾向があります。
この「白金ナノコロイド」や「銀ナノコロイド」は、
これらの貴金属をナノサイズに縮小した原料であり、
お肌や髪に乗せればその酸化を防ぎ、
体内に取り込んだとしても、
一切変化せずそのまま排出されます。
ある美容師さんの解析ブログでは、
この白金ナノコロイドを槍玉に上げサニープレイスのザクロなどを酷評していましたが、
(重金属イオンとなって体内に蓄積するとかなんとか)
そんなことは絶対にありえない非常に安定で安全な物質です。
またこれらの貴金属類でも、
化学的に手を加えることで無理やりイオン化することが可能です。
そうなった場合、シャンプーに硫酸が入ってる?
の記事でもお伝えしたように、
安定物質が反応した為に非常に不安定な物質となります。
この不安定な貴金属イオン(Ag+など)は
ミクロなタンパク質を破壊することができる為、
臭い菌を滅菌する消臭剤として利用されることもあります。
このように、金属イオンはマイナスイオンとは異なり、
科学的に研究され利用されているものです。
この金属イオンによる恩恵を
私たちは知らず知らずのうちに受けています。
例えば私たちが普段口にする水の中に
金属イオンが溶けていなければ
私たちは死んでしまいます。
※
私たちが身体を動かす信号を伝えるのにはカリウム・ナトリウムのイオンが不可欠です。
栄養素としての鉄分や銅分もイオンとして取り入れています。
その他ニッケルやコバルトなどの毒と言われている金属類も少量必要です。
イオンとは全く目に見えない物質で、
本当にあるのかどうか分からない。
ですが、
確かにそれはそこかしこに存在していて、
いろんなところで僕たちの生活を脅かし、
また、支えてくれているのですね。
マイナスイオンは、ウソですけどね(苦笑)
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