「マイナスイオン」は嘘っぱち? 謎の物質 “イオン” とは | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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「マイナスイオン」





という言葉を聞いたことがあると思います。





一節に


「マイナスイオン」は身体に良く、


「プラスイオン」は身体に悪い






という定説が我々の身の回りでは当然のように浸透しています。



しかし私たちは、

その「イオン」と呼ばれる物質について、

果たして正しい認識を持てているのでしょうか。


そもそも

目に見えない「イオン」などというものが、

本当に私たちの身の回りに漂っているのでしょうか…





今日お話したいのは、そんな「謎の物質“イオン”」の話です。




◎「イオン」とは?


高校化学を履修した方はこの言葉に聞き覚えがあるでしょう。

「イオン」は高校化学Ⅰで必修の単元です。


しかし、

「イオン」の概念は化学履修者が

まず第一にぶち当たる壁として有名であり、
(かなり序盤の単元です)


とりあえず問題の解き方だけ理解して、

その場しのぎで点を取って、


結局化学を履修しきっても

この「イオン」の正体は分からずじまい…


ということがザラに起こっているのです。



ここで少し化学のお話をしましょう。


イオンとは、

教科書的に言えば

「何らかの理由で電荷を帯びた原子・分子などの粒子」

と説明されます。



なんのこっちゃ分からないですよね?


はっきり言ってこの説明は全く意味がわからないです。


そもそも原子や分子は目に見えないのに、

それにさらに目に見えない「電荷」などというものの話をされ、

しかもその成因は「何らかの理由」です。


化学履修者が意味不明…と思うのも無理はないでしょう。


まず「イオン」というものの存在を主張するなら、

目の前に持ってきて見せろ!


というのが、一般的な感想でしょう。





と、いうわけで

お見せします。



これがイオンです↓






   

なんじゃそりゃ!!??


と思われるかもしれませんね。


ちなみにこれは「塩水」です。


これは有名なイオンの一つです。


何もないじゃないか?


と思われるでしょうが、

そうです。

何も無いのです。

むしろ「食塩という固形物」すらなくなって見えるでしょう。


“イオン”の正体とはまさにこれなのです。



イオンとは、

目に見える・感じる形で存在していたものが

溶液中に溶け込み目に見えないようになっているその状態

を便宜的に名付けたものです。


最初に食塩を水に溶かした人が、


「Oh!見えなーい!これを“イオン”
と名付けよう!」

と、言った、というだけの話です。


それを化学的に分析したら、

さっき言ったように

見えなくなる(微粒子化する)際に

「電荷(電気的なもの)の移動」という現象が起こっていた

ということなのですね。



そしてこの現象を「イオン化(電離)」と言い、


あなたがある物質をお水に溶かして

その水が透明な液体になったとすれば、
(色が付く場合もあります)

その物質は「イオン結合性の分子」と呼ばれるのです。


なぜ水中で分子がイオン化するのかと言うと、
非常に難しい話ですが簡単に言えば

空気中で存在するのと水中で存在するのでは、
物質は同じ形状ではいれません。
私たちも水の中に入ると苦しいと感じるように、
数多の物質も水の中では苦しいと感じるのです。
その為それらの物質は自分たちが
最も水中で存在しやすい
安定化した形状をとろうとし、
結果、分子同士で「電荷」というものをやり取りし
その安定化した状態(イオン)を作り出しているのです。


という、この話をおおまかに理解していただければ、

一般的に世に浸透している

「マイナスイオン」

と呼ばれるものがいかにバカバカしいか、

お分かりいただけるでしょう。



イオンとは基本的に、

溶液中(お水の中)でしか生成しないものなのです。




◎「マイナスイオン」は存在しない!?


つまり↓のように、



空気中に「イオン」が存在するなどということは

化学的にありえない話です。



また本来物質がイオン化すれば、

必ずプラスとマイナスは同じだけ存在し

どちらか一方が多くなるなどということはありえません。


「0」の物質が二つに分かれて例えば「+1」と「-1」に分離する為


つまり

「マイナスイオン」と呼ばれるものは

全く科学的な論拠を持たない似非科学物質なのです。


多くの電化製品に付与されている

「マイナスイオン発生機」

というものは、


全くのデタラメであり、

そんなものの為にお金をかける必要は、


全くありません。



多くの家電メーカーは

ありもしない機能をあると偽って販売しているわけです。


これは私たちが「イオン」について

正しい認識を持っていないことに付け込んだ、

非常に悪質なビジネスであり、


私たちはここ十数年間ずっと騙され続けているのです。




◎「金属イオン」は存在する?


もう一つ、

僕たちの身近で非常にポピュラーな
イオン物質として

「金属イオン」

が挙げられます。


金属イオンとは一体なんなのか

本当に存在するものなのか


そのお話は、


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