kengold light/mellow/soulful

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soul musicを中心に幅広い音楽分野でlightでmellowだと思うモノをどんどんレビューしていきたい思います。Amazonでの商品紹介も出来るモノであれば紹介していきますので是非購入してください。僕の多少の副収入になります(笑)。

Amebaでブログを始めよう!


★★★★
 ありゃりゃあ~!またダウンしてブログほったらかしでしたあ~!ホント寝たきり状態続いてダメダメ~!過眠状態終わってもグズってました~。ちなみに小学校時代の将来の夢が寝たきり老人でした~ってダメダメじゃ~ん!

 前回、学生時代の卒業式をテーマにお送りしましたので、今回も学生時代、しかも演劇についてのコラムを。

 自分は過去2回学校の演劇発表の主役にあわよくば抜擢される大ピンチに陥ったコトがありました。自分はメンドーなコトが昔っから大キライだったもので、クラスの学級委員長や各委員会の委員長などを徹底的に断っていました。演劇のチョイ役ならまだしも主役にもなるとセリフ覚えるのも面倒だし絶対関わりたくないと小学生時代から思っておりました。

 そんな小学校5年生の時に「イワンのばか」という演目を小学5年生クラス全員で、学芸会にてとり行うこととなりまして、主役を我がクラスから選ばなくてはならないという事態になったのです。とりあえず予備選挙でセリフ覚えの良さそうな男子を何人か選ぼうということで、自分を含め3人が選ばれてしまいそこから実際に台本を音読してもらって1番良かった人に演ってもらおうということになったのです。

 コレなら「チャ~ンス!」と思い普段は国語などでの授業での音読は大の得意で噛むなんてことはありえない僕なのですが、「ここはわざと下手っくそに読んだろ」思うてわざとたどたどしく、ちょっと噛みつつ読んで上手くごまかしました。すると次の番が小学生時代の大親友、内山くんが読んだのですがコレが大笑い。情感、抑揚たっぷりに読み上げ周りは「オッ!」という反応。自分は「やりたい気マンマンや~ん!アッハッハッ~」とほくそ笑んでしまいました。案の定、満場一致で内山くんが主役に決定、彼は嫌そうなそぶりを一つも見せませんでした。自分はほんのチョイ役で楽させてもらいました。あ~、良かった、良かった~!

 次なる大ピンチは高校2年生、青春ど真ん中!の夏、学校祭でのクラスでの演劇発表を行うとなった時でした。その時の演目は「アドレナリコン」というよく分からない本。主役は少年ということでそれっぽい男子を選ぼうということで自分を含め3人が選ばれてしまいました。そして決戦は結局公平にじゃいけんでやろういうことになって、数人のじゃいけんには自信があった僕。大勢じゃいけん必勝法として有名かもしれませんが、ここはパーで決まりなのです。もちろんパーで勝ち抜き胸を撫で下ろしたのです。主役になったのは小太りのちょっと冴えない子で、クラスのみんなは僕が主役になるのを期待していたようで、みんなはちょっとガッカリしてました。

 ここでちょっと恥ずかしいものがありますがその演劇の準備での一コマの写真を披露いたします。





 ちょっと見づらくて申し訳ないのですが、中央でメットを被って座っているのが17歳の僕です。なんとも可愛らしいでしょ~。当時はカッコ良さよりも可愛らしさと優しさで売っていたのです。そりゃモテないワケ無いわな~って自画自賛かっ!

 この時の役割は大道具という裏方のお仕事でなかなか楽しかったものです。上掲の写真で僕が座っている古びた椅子も学校からかなり離れた古物商にて値引いてもらって買って自転車で2人でヨレヨレと運んだものです。そして同じく上掲の「ADRENARICOM」というロゴも僕が書いたのですが配列めちゃくちゃで下手くそでしょ~。美的センスは無いもので。

 そんでこの演劇が発表された寸評なのですが、無難にこなしていたが、面白みに欠けるなどの内容でした。確かにアドリブもほとんど無く元々よく意味が分からない本だったのでしょうがないのですが、万が一僕が主役を演っていたらお得意の関西弁バリバリのアドリブ満載でさぞかし面白い出来になっていたんじゃないかなあ思います。そしてもし2本とも主役を演じていたら舞台に目覚め役者を志していたかも分からぬですねえ。人生分からないもんですわ。まあ、こんな僕が役者として成功するワケなど無いっちゅうの(笑)。

 さて本題に。今回は元モーメンツでお馴染みスウィート・ソウル・ファンならみんな大好き~のレイ、グッドマン&ブラウンの全18曲入りのオイシイベスト盤です。

 モーメンツは既にここでレビュー済みで大好きなグループですが、このレイ・・・も同じくらい大好きで、まあ全てのアルバムをコンプリートしているわけではないのですが、なかなかのお気に入りです。レイ・・・と名乗り始めたのはデビューと同じ1979年のこと。それまで在籍していたオール・プラティナムからマーキュリーへレーベルを移籍する際に「モーメンツ」という名の権利はオール・プラティナムが持っていたためやむなくグループ名を変更したのは有名な話。コレが功を奏してモーメンツ後期時代の低迷がウソかのように新たな新鮮なグループとして大復活を遂げるのであります。早速曲紹介へ。

 M1「Special Lady」からは1979年の1stからで、コチラはR&Bチャート1位、popチャート5位を記録した彼らの一番の大ヒット曲で、モーメンツにはとりわけ評価の厳しい鈴木啓志氏も大絶賛の代表的ナンバー。アカペラからスタートするストリート感覚に溢れたホントステキな1曲で僕も大好き~!でもリードを担当しているのがハリーなのかビリーなのか分からない体たらくぶりなのです。長らく聴いてるにも関わらずモーメンツ時代も含め2人の声の違いが分からない・・・。

 M2「Inside Of You」も先の1曲に負けないスウィート感たっぷりのバラードで大好きです!こちらのヴォーカルの方が女々しい感じで泣きが感じられるのでリードはハリーかしらん?

 M3「Slipped Away」もシティ感覚に満ち満ちた素晴しいミディアム・スロウで、この辺を聴くとモーメンツ後期の物足りなさが嘘かのような見事さで舌を巻くばかりです。やはりコーラスにウォルター・モーリスが加わって厚みを増しているのが大きなポイントですよねえ。

 M4「The Way It Should Be」はコレ股美しいスロウでモーメンツ後期時代に聴けた清々しいエレピがいい味出していて、ここではストリングスもフィーチャーしホント泣ける仕上がりです。

 M5「Another Day」もダイナミックな展開のカッコいいミディアム・ナンバーで、アルのシブいヴォーカルも楽しめるコーラス・ワークがホント素晴しい傑作で是非ともオススメしたい1曲なんですわあ。ただ惜しむらくはモーメンツ時代に共通する音質の悪さか。ミキサーさん、しっかり仕事してくださいよお!なあんて言いながらもコチラをYouTubeレコメンド・トラックにしております。




 M6「Happy Anniversary」からは1980年リリースの2ndからの選曲となりますが、この曲に関しては冒頭のアカペラスタイルからして「Special Lady」の二番煎じかなあという感じで作りもちょっとイマイチかなあという気がします。

 M7「Each Time Is Like The First Time」もエレピの音色は大好きで凝ったリズム・アレンジも悪くないものの、ちょっとスケールダウンした1曲に感じます。

 M8「My Prayer」はまたノベルティ色がたっぷりの困った1曲で、コレはセレクトして欲しくなかったものであります。ハイ、次へ~。

 M9「A Part Of You」はモーメンツ時代に演っていたセルフ・カバーになりますよねえ。彼ららしい美しいスウィートなバラードではありますが、目新しさは感じないんですわあ。やっぱしこの2ndはパッとしたアルバムではないんですよねえ。

 M10「Stay」からは彼らの最高傑作として名高い1981年の3rdからで、コチラはグイグイと引っ張るベース・ラインが印象的なバラードで、コーラス・ワークも含め実にカッコいい傑作でタマランです。

 M11「Pool Of Love」は小粋なアレンジがなんともチャーミングで素敵なスロウ・チューンで、このアルバムの充実さを物語る1980年代初頭の第二次ヴォーカル・グループ全盛時代を象徴する1曲で大満足なのであります。

 M12「How Can Love So Right (Be So Wrong)」はアルのシブい語りもタマラン実に完成しつくされたバラードで、お馴染みエレキシタールの響きがスウィート感を嫌がようにも盛り上げる言うことなしの傑作ソングです。

 M13「Heaven In The Rain」はタイトルが見え透いている感はあって、確かにS.E.もちょっと1970年代色が強いもののやっぱしスウィート・ソウル・ファンなら聴き逃すことの出来ない素晴しいスロウ・チューンで降参なのです。後半の盛り上がり方も感動しちゃいます。

 M14「Midnight Lady」もこの傑作3rdの中にあっては地味な存在ながらも個人的には大好きなミディアム・チューンで、こうした作風なのはモーメンツ時代には味わえなかったものですからねえ。

 M15「Taking Chances」と次の1曲は1982年の4thからで、このアルバムでは1曲を除きハリーが参加していないのが残念なのですが、コチラのナンバーは実に力強いバラードでお気に入りなんです。というのもペンを取っているのが大好きなケン・ゴールドとビリー・オーシャンなんですよねえ。やっぱし素晴しいソングライターですわあ。

 M16「After All」も大好きなバラードで、壮大な作りとビリーの憂いを帯びたリードがホントやるせなく切ない1曲で、オヤジは思わずソファに崩れて咽び泣くいつものヤツですが素晴しいの一言です。

 M17「Take It To The Limit」はちょっと時は流れて1986年の同名アルバムからの1曲で、ここではハリーもめでたく復帰して素晴しいモダン感覚いっぱいのスロウ・チューンに仕上がっています。こちらのアルバム自体もハッシュ・プロならではの完成度の高さで、ヴォーカル・グループの全盛期は過ぎてしまった頃の作品ですが推しの1枚です。

 M18「Next Time I'll Know」は1988年リリースのアルバムからで、確かに打ち込み中心の”イマの”サウンドではありますが決して悪い出来ではなく都会の夜を彩るオトナなナンバーでアリですよお!

 と、本来ならアルバム1枚1枚丹念に彼らを追っていただきたいのですが、コチラのコンピ1枚だけでも素晴らしさを分かってもらえる充実した1枚となっております。そしてこの後の彼らではありますが、1992年にハリーが逝去し残念ながら3人としての活動に終止符が打たれてしまいます。それでもレイ、グッドマン&ブラウン名義でアルバムは出され続け、その中でも大好きなのがカバー・アルバムではありますが2005年リリースの「A Moment With Friends」なんかは実に清々しい傑作なんじゃないかなあと思っています。

 さて、コチラのCDは1996年に国内盤と輸入盤がリリースされたものになります。国内盤は現在入手困難な状態ですが、輸入盤ならAmazonでも中古品が1,000円前後でまだ手に入る模様です。モーメンツは聴いてたけど、レイ、グッドマン&ブラウンは聴いてないやというそこの貴方!是非とも手にしてみてください。裏切らない作品集だよお!


Best of/Ray Goodman & Brown

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★★★
 ここ北海道の公立高校では先日3月1日が一斉に卒業式が行われました。まあ、暴風雪の影響で順延になったトコロもあったみたいですが。いつの年からか北海道では3月1日と決まったみたいです。自分の時は3月10日だったなあ。ということで、今回は卒業をテーマにブログを。

 それではまず1曲。今や卒業式の定番ソング、「旅立ちの日に」の画像をどうぞ。




 この曲は近年に作られたモノなので、自分が学生時代にはまだ存在しなかったのですがホントいい曲ですよねえ。心が洗われるようです。自分は好きでカラオケでも唄っちゃったりします。まあ、ソプラノ・パートしか分かりませんが。

 そんで、自分も卒業式を5回経験していますが、やっぱし1番記憶に残っているのは幼稚園の卒園式かなあ~ってこれっぽっちも覚えてないわあ!覚えてるのは小学校時代からなんで順を追って。

 小学校の卒業式に関しては、なんで中学に入ってから着る学生服を着て出なくちゃならんねん!という不可思議さも感じたものでした。今でもそういう慣習なのかしらん?そんで、大体みんな同じ中学に行くので離れ離れになることは別に無いのに、女の子たちはみんなワンワン泣いていてコレもどうしたものやらと思ってました。そして思い出深いのは卒業ソングがコレはマイナーかと思いますが「真っ白い心」という楽曲でした。コチラ恐らく教育テレビでの映像かと思われますが昔の画像がありましたのでどうぞ。




 コレを聴く限りではどこが卒業ソングなんだ?と思われるかもしれませんが、ブラスバンドで演奏されたアレンジではまたグッとくる名曲なんですよお。特に木琴のソロ・パートにはホント、じ~んとなったものでした。お~!感動するおな~ら~(ドラえもん「ジ~ンマイク」より)。

 続いては中学時代となるのですが、コレがあんましよく覚えていないんですよねえ。高校受験を終え、合格発表を待つ間に行われたということもあって心ここにあらずだったのかなあ。卒業ソング何唄ったかの記憶も無ければ、校歌もほとんど覚えていません。何かと楽しい中学時代だったんですけどねえ。ここから会っていない同級生がいかに多いことか。

 ということで高校時代へ。コレはもう思い出いっぱい、面舵いっぱいby U-Turn土田ですねえ。確かにこの肝心な日におもっきし風邪引いて高熱状態でフッラフラだったのですが。
卒業ソングはやっぱし定番「仰げば尊し」でしたねえ。コレもう~ん心がしみじみする名曲と言えるでしょう。でも今の若い子たちは知らないでしょうねえ。

 そして、事件が起こったのは卒業証書授与式のコーナーでした。小中時代と違い一人一人が壇上に登りみんなが証書をもらうというやり方では無く、クラス数が多くみんなに配ってたら時間が足りないということで、一応クラス全員の名前を担任の教師が読み上げ生徒が立ち上がり、代表者だけが壇上でもらうというヤツでした。そこで自分の下の名前は「けんご」ゆうのですが、自分が呼ばれる番になって「さあ!」と立ち上がろうと思ったトコロ呼ばれた名前は「けんじ!」だったのです。自分はおもっきしズッコケて、周りは失笑の嵐。教師が慌てて「あ、あ、あ、けんごっ!」と呼び直し自分は「うそ~ん!」て感じで「あっ、は~い」と実にやる気のない返事をしてしまいました。オイオイそこでトチるかよ~!

 授与式終了後に僕はもちろん先生のトコロにいって「そりゃ、ないですわあ!」と笑いながらツッコミ、先生も「いや~、雄二、純一と”い”行が続いたから~。すまんなあ。」と平謝り。担任の先生は生徒思いの優しい憎めないおじちゃんだったんで自分も優し~くツッコんであげました。まあネタ、ネタ。

 そんで体調の悪い自分、卒業式後の卒業式謝恩会には出席出来ず、ニガニガしい記憶が蘇ってきます。そして、前にもここのブログで触れましたが、制服の第二ボタン誰に上げたのかも全く記憶が無いんですよねえ。それにこの卒業式以来会ってない連中の数ときたら。ホント、高校のどのクラス会でもいいから開催してえ~!せめてテニス部の集まりでもあれば良いんだけど・・・。

 最後は大学の卒業式ですねえ。コレも4月からの就職に向けて研修ま只中の行事だったんで、バタバタして余韻に浸る間も無い状態で思い出は薄いです。またカトリック系のキリスト教の大学だったもので、卒業ソングもへったくれもなく聖歌をひたすら唄う退屈な時間。まさに初期KANの名曲「悲しきGraduation」なのでした。

 さて、いよいよ本題へ。今でもトップ女優の位置に君臨する斉藤由貴の歌手活動時代の代表曲を揃えた全16曲入りのベスト盤です。

 斉藤由貴、(以下ゆきちゃん)は1984年、少年マガジン(講談社)第3回ミスマガジンでグランプリを獲得し、芸能界入り。10月、明星食品「青春という名のラーメン・胸騒ぎチャーシュー」のCMでテレビ初登場。この時に「うわあ~!めっちゃめんこ~い!」と思ったものです。この時にはもう18歳でしたが、も少し若く感じたものです。まあ、確かにゆきちゃんはデビュー当時から不思議ちゃん的なところもあり、どういう性格の子なんだろうかあ?と思ったものでしたが1985年4月からのドラマ「スケバン刑事」(フジテレビ系)に出演し、当時よく観てて演技しっかりしてるなあ思いました。。歌手としての全盛期は短かったのですが、それでも名曲といえる楽曲はいくつもありレビューに至りました。それでは曲紹介へ。

 M1「卒業」は1985年のデビュー・ソングにして、卒業をテーマにした名曲という概念にとらわれず、アイドル・ソングとしての決定的名曲ですねえ。松本隆、筒美京平の黄金コンビによる作品で、コレで彼女の王道アイドルしての道は約束されたようなものです。メロディ、アレンジもさることながら歌詞がまた秀逸ですよねえ。新たな卒業ソングとして当時フムフムと思いながら聴いていました。やっぱしテーマに沿ってこちらをYouTubeレコメンド・トラックにしましたが、このMVのゆきちゃんがめっちゃカワユイのです。ホント胸キュンキュン!そして唄もしっかりしていて上手~!




 M2「白い炎」は玉置浩二作曲による2ndシングルにて、「スケバン刑事」の主題歌にもなりましたが、楽曲としてはちょっとイマイチかなあと思いました。

 M3「初戀」は再び松本隆、筒美京平のコンビによる名曲。コチラもメロウな感触が感じられる大好きな曲でした。特にゆきちゃん、高音がキレイにスムーズに伸びてヴォーカリストとしての実力を感じます。

 M4「情熱」も松本隆、筒美京平コンビ。ややテンションが落ちた気がしますが、十分に聴くに耐えうる1曲です。

 M5「悲しみよこんにちわ」からは1986年の作品となりますが、この年がゆきちゃんの全盛期でしょう。唯一の紅白出場も果たしましたし。ここで再度玉置浩二が作曲。アニメ「めぞん一刻」(フジテレビ系)の主題歌としても有名で、このアニメも毎週ドキドキしながら観ていたものでした。う~ん、定番のアイドル・ソングの名曲だなあ。

 M6「土曜日のタマネギ」は当時12インチ・シングルとして出されたもので、やや凡長な気もしますがアカペラソングの名曲として名高いものがあり、うっとりして聴いてしまいます。

 M7「青空のかけら」は個人的に大っ好きなミディアム・テンポの傑作曲で、1986年夏の終わりの当時初恋の思い出とシンクロしてコリャ名曲だあ!と聴きまくっていたことを昨日のように思い出します。ホント爽やかな逸品ですぞ!

 M8「May」は自分としてはゆきちゃん最後の超名曲として強力にプッシュしたい1曲です。当時あまりヒットはしませんでしたが、なんとも素敵なバラードでサビの「だけど~好きよ~好きよ~好きよ誰よりも~好きよ世界が震えるほどに~」の部分にはホント打ち震えるほどの素晴らしさで、今でも鳥肌が立つほどです。コレも再評価を促したい1曲であります。

 M9「砂の嵐」からは1987年のシングル曲でこの辺りからクオリティが下がり始め、寡作になってゆき自分のゆきちゃんへの熱の入れようも冷めていくのでした。でも、この曲はまだイケててそこそこヒットもしました。ここまで言えることですが、ずっと編曲を担当している武部聡志氏の存在が大きいと感じます。この曲もベース・ラインが秀逸です。

 M10「さよなら」はゆきちゃんが作詞を担当、作曲をサザンのハタ坊こと原由子が作曲したバラードで悪くは無いもののう~んと感じたものでした。

 M11「Oracion」は唯一の1988年のシングルで作曲を担当した来生たかおとのデュエット曲となり、新境地を打ち出したものとなりましたが、功は奏しませんでしたねえ。

 M12「夢の中へ」は1989年の問題作です。もちろん井上陽水の名曲カバー・ソングで彼女最大のヒットを記録しましたが、コレが彼女の代表ソングとされちゃうのは抵抗があります。と言うのもお分かりでしょうが、原曲のイメージを打ち崩す崎谷健次郎による打ち込みビシバシのアレンジが正直キツかったです。なんともチープで安易な感じがしちゃうんですよねえ。

 M13「いつか」はぐっと時間が飛んで1992年のシングル曲。もうすでにゆきちゃんは女優としての道をしっかりと確立していて、この曲の存在は当時知りませんでした。まあ、オトナになった1曲と言えるものでなかなかにメロウな感じが素敵です。

 M14「なぜ」は1994年のシングルで、シングルとしては久々に筒美京平がペンを取った作品となります。さすがは筒美京平プロデュース、しんみりとしたバラードとなっておりゆきちゃんのヴォーカルにも衰えは感じられません。

 M15「雪灯りの町」は1985年発売のベスト盤からの1曲のようで、作風としてはまさに初期の雰囲気を感じますが特段うんぬんするまでも無いかな。

 M16「AXIA~かなしいことり~」は銀色夏生が作詞作曲を手がけた作品で、こちらも1985年のベスト盤からの1曲です。ちなみにAXIAというのはゆきちゃん全盛期にCMでよく出ていたカセットテープのメーカーですねえ。まあ、悪くは無いもののコレもこのコンピに収録するまでも無かったかなという感じはあります。

 やっぱし、1985、6年頃のゆきちゃんの楽曲は素晴しいモノがあったなあとしみじみするコンピ盤でありますねえ。この後も思い出したかのようにシングルをちょこちょこ出していて2011年まで発表されています。またアルバムに至っては昨年2015年に新作がリリースされているようです。今でも個性派女優として一線で活躍する彼女。十分若々しくてキレイなままなのは嬉しい限りです。歌番組などにも出演して往年のヒット曲を披露して欲しいなあと思う今日この頃です。

 さて、こちらのコンピ盤CDは2001年にリリースされたもので、ゆきちゃんに関しては様々なコンピが発売されていますがコレで十分じゃないかなあ思います。是非ゆきちゃんの唄に触れたことのない若い子たちにも一聴していただきたいものであります。


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★★★
 う~ん!体調めっちゃ悪いニャ!まあ睡眠障害で不眠と過眠の繰り返しなのですが、過眠状態になると寝ても寝ても眠たい~、具合悪い~、頭痛い~状態なんですわあ!

 さて、今年はうるう年ですねえ。2月29日は何かと思い入れの強い日で、2回イタい出来事があったんですよお。

 8年前、2008年2月29日は自分が病に倒れてお仕事を休み始めた日なんですよねえ。まあ、その前の年の10月頃から体調に異変を感じ始めて、いよいよ頭は痛いし気分はめっちゃ憂鬱だしコリャあかんわあと思って病院にやっと駆け込んだんですよねえ。

 この時期、国家公務員として働いていたのですが、ほとんど毎日地下鉄の終電で帰るという超過勤務状態で土日もほぼ出勤、しかも超過勤務手当いわゆる残業代が月に12時間しか出ないという有様なのでありまして、ほとんどタダ働き状態でした。

 まあ、深夜までに及ぶ勤務はそれまでにも多くあったので、超過勤務はまあ言うほど苦では無かったのですが、当時同じ役職でコンビを組んで部下を指導しなくてはならなっかった相棒がまあヒステリックなオバハンで、ホント手に負えなかったのです。

 その女性は自分に不都合なコトがあると泣いてわめいて仕事の途中でも帰ってしまう困ったちゃんで、どうやら精神病を患っていたみたいです。上司の言うことも聞かないわ、部下にも辛くあたるわで、部下の若い子たちも次々に精神的に病んでいって部署を離れる有様でした。対して上司の言うこと素直に聞いて、部下にも優しい自分は目の敵にされちゃって、めっちゃ酷い仕打ちをくらい、とうとう自分まで精神病いわゆる鬱病状態になっちゃったのでした。

 そうして、2008年に休職し入院を余儀なくされそれからリハビリ、そして少し睡眠も取れ良くなってきたかなあということで翌年2009年5月に復職。嫌なオバハンも居ない職場に変わったことだし、大丈夫かなあ思った矢先の6月にてんかん発作を引き起こし、そこからまたお仕事を休みがち、睡眠もうまく取れなくなり、10月からまた休職、入院となっちゃいました。

 それ以降はもう絶不調。入退院を繰り返し長いリハビリ生活のもと、2011年5月にフッラフラ状態ながらも再度復職、ラストチャンスに賭けたのですがやっぱしもうダメ~!ということで6月に退職勧告を受けその月いっぱいで退職してしまうのでした。ホント公務員も楽なトコロじゃありませんぞ!

 そんで、今もって腹立たしいのが社会保険労務士のお勉強をしているので分かるのですが、絶対自分の場合なら労災認定になっていたはずなんですよねえ。当時労災のろの話もしてくれなかった上司の無責任な対応なんですわあ。労災なら今もらってる障害年金よりも高額だったんですよねえ。気づいた時にはもう時効で手遅れだったのが残念極まりないのです。

 さて、もう一方の2月29日は20年前、1996年のお話であります。それは大学の卒業旅行で友人と仙台~東京巡りをフェリーと青春18きっぷにてのんびりと旅行していた仙台での夜の出来事です。

 野球部出身のガタイのいい友人3人と自分とではじめて行ったマチ仙台の繁華街で飲んでいたのですが、その3人はまた酒が滅法強く自分も負けじと飲みまくっていたのですが、案の定グロッキー。その後、ナンパを繰り返したり大あばれしてたのですが、いつの間にやら仲間とはぐれてしまうのでした。

 当時は携帯電話もまだみんな所有しておらず、こりゃどうしようかなあ思ってたのですが、とりあえず土地勘まったく無いし1回行っただけでよく分からないけど仙台のそのお友達の住んでるアパートに向かおうということで真っ先に行ったのがチャリパクリでした。当時酔っ払うと自転車をパクる癖があった悪い僕、サクッとチャリは入手出来たもののやっぱし場所が分からない。

 北海道に比べればまだマシにしてもかなり寒い夜中にチャリで仙台市内を彷徨い、「あっ、そういえばヤツの家、東北福祉大学の割と近くだったよなあ。」という記憶を頼りに、歩行者や交番のおまわりさんに「どこらあたりですかねえ?」とか聞きながら、かなりの時間を費やして奇跡的に1回しか訪れていないアパートにヨレヨレとたどり着くのでした。

 そうして、部屋に入ると仙台在住の友人とナンパした女の子は起きていて、もう2人の友人はグロッキー状態で寝てました。仙台の友人も「心配してたぞ~。それにしても、よく辿りつけたな~。」と、ビックリしてました。ホントよく知らないマチで泥酔するのはイカンですな。そして酔うてのチャリパクリも良い子は真似しちゃいかんよお!

 さて、今回はジャズ・フュージョン界キーボーディストの大御所、ジョージ・デュークのクラブ世代に最も支持される1979年のアルバムです。

 ジョージについてはアルバムもめっちゃ出ているのでとてもコンプリートする気にはなれないのですが、初期のアルバムはレア・グルーヴ界でも根強い人気があり捨てがたいのですが、やっぱし聴きやすさという点からみると1977~1984年のエピック時代かなあと思います。特に1982年の「Dream On」はブラコン的名作として名高いですし、有名なのがスタンリー・クラークとのコンビ作でしょうねえ。人気が高く3作コンビでアルバムを残しています。そんな中コチラのアルバムを今回セレクトしたのは当時人気絶頂のアースの影響を強く受けたダンサブルな作品、コレ股当時ブームのカラフル・フュージョンサウンドが堪能出来るトコロにあります。ジョージも色々なキーボード類を駆使してなかなか楽しめるのであります。それでは曲紹介へ。

 M1「Party Down」がまずもって痛快なパーティ・チューン。ヴォーカルは男女デュオでなかなかソウルフルなのですが、クレジットにヴォーカルが誰なのか記載が無いのが不親切だなあと感じてしまいます。まあ、この手のアルバムにはよくあることなんですけどね。

 M2「Say That You Will」はアースの香りプンプン漂う心地良いミディアム・チューン。ヴォーカル・パートもフィリップ・ベイリーを思い起こさせるファルセットや女声リードも楽しめて満足いく仕上がりです。

 M3「Funkin' For The Thrill」もタイトルどおりファンキーな面が楽しめる痛快なサウンド。ジョージのエレクトリック・グランド・ピアノ・プレイも時代を感じさせて嬉しいトコロ。

 M4「Sunrise」はコレ股ヴォーカル・パートがしっかりしたスロウ・チューン。ジョージお得意のエレピプレイがなんともメロウネス。

 M5「Festival」はラテンのリズムが気持ちいいフュージョン・ナンバー。ここではアコギ・プレイがホント白眉。どなたがプレイしてるのかしらん。ジョージによるムーグ・シンセサイザー・ソロの音色も良いですわあ。

 M6「I Am For Real」はエムトゥーメイが演るP-Funk寄りの作品によく似たナンバーでコチラも時代を意識したものでしょう。この辺りは従来のジャズ・ファンには辛いナンバーになってしまうのかなあと思ってしまいます。でもジョージのコンポーザー、プロデュースとしての新たな一面として多才だなあと感じます。

 M7「Straigt From The Heart」はこのアルバムでも大好きな1曲で、なんとも軽快なミディアム・チューンでホントカラフル。ちょいとアースの名曲「暗黒への挑戦」を彷彿とさせ、気ん持ちヨカ~。そしてジョージのコレ股素敵なエレクトリック・グランド・ピアノ・プレイがたっぷり楽しめて秀逸なナンバーです。こちらをYouTubeレコメンド・トラックにしました。




 M8「Corine」はジョージのフェンダーローズ・プレイがたっぷり心地よく楽しめるフュージョン味いっぱいのスロウ・ナンバーで、コレも捨てがたい素晴しい出来に仕上がっています。

 M9「Pluck」もP-Funkを意識したファニーなファンク・チューン。こういったナンバーはジョージの作品の先にも後にもなかなか出てこないので貴重だと思います。ちなみにこの曲は全世界のワイン・ファンに捧げられているそうです。なんだ、そりゃ。

 M10「Follow The Rainbow」は1分半ほどの小品ですが、ジョージのキーボード・プレイが実にカラフル~。

 と、なかなかに素晴しいアルバムなのですが、ヨーロッパや日本では当時不評だったようで、ベルリン・ジャズ・フェスティバルでは、最初の1曲目が終わった途端、観客が様々なものをステージに投げつけ、彼らをステージから降ろしてしまったということです。まあ、そもそもジャズ・ファンというのは頭が固く、柔軟なサウンドがなかなか受け入れられないものですからねえ。そんなこともあって、次作ではジャズ寄りの作品で体制をいったん整え、1982年の傑作「Dream On」で世界的ブレイクに繋がっていくのでありました。

 さて、こちらのCDは2001年に満を持して世界初CD化を果たしたものですが、やっぱし廃盤。今は入手困難なのかなあと思って検索してみると、2014年に国内盤が紙ジャケでリイシューされているではあ~りま専科!Amazonでも絶賛発売中!こりゃ買うしかないじゃあ~りま専科!


フォロー・ザ・レインボー(紙ジャケット仕様)/ジョージ・デューク

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 今回は久々に下ネタのトークになってしまいますので、先に謝っちゃいます。大変申し訳ありません!

 先日オンエアされた「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」(日本テレビ系)のジミー大西の密着24時間をご覧になった方はいらっしゃいますか~?

 全国では2月14日に放送された分なんだけど、ここ札幌ではなぜか1週遅れの23日の火曜日にオンエアされ、事前にネットで話題になっていて気になって見たら笑ったのなんの。ホント、ジミーちゃんは「ひょうきん予備校」(フジテレビ系)の若かりし頃からの大ファンで、その天然っぷりには同じくレギュラーだったダウンタウンと同じくらい注目して見ていたものでした。

 なので、1996年に画家転向により芸能界引退という出来事には寂しさを覚えました。松ちゃんも「もっと、他に辞めなあかん奴いっぱいおるのに」と残念がっていました。

 その後もガキの大晦日スペシャルにはVTR出演がレギュラー化され、変わらぬ天然っぷりに嬉しさいっぱいでした。

 ジミーちゃんに関しては笑えるエピソードがめっちゃあり、特に好きだったのは彼は異常に嗅覚が鋭く、番組の企画の「たくさん並べられたスリッパの中から女子アナの履いたスリッパを当てる」というゲームで警察犬と対決し、見事勝利したという出来事で大笑いしたものでした。

 そんなジミーちゃん、今回のインタビューでも記者が質問してる真っ最中に急に眠りこけちゃうなど可愛らしさ全開でした。そして、大爆笑だったのがジミーちゃんは小学5年生に性に目覚め、それ以来1人エ○チには事欠かしたことが無いそうで、当時は1日最低でも5回、最高で13回1人エ○チしていたと暴露していたのはホントたまげました。すご~い!ジミーちゃん!僕なんて若い元気な頃でも1日3回が限界だったのにい~!

 まさに、サザエさんでいうところの「さ~て、来週のサザエさんは~?」、「波平です。節約節約と言いながらカツオの部屋のティッシュが無くなるのが一番早い。まったく羨ましい限りですな。さて来週のサザエさんはフネ楢山節考の一本です。」ってヤツです(←意味なし)。

 そして、更に驚かせたのが今でも毎日1人エ○チを小学5年生からずっと続けていたそうで、今回の24時間インタビューでその記録も途絶えてしまう~ということでした。ジミーちゃん1997年には結婚してるのに、そんな中でもそういう行為に及ぶのはどういうことなんでしょうか?嫁との行為の前後にやっていたということなのか。いやはや男として立派でありんす。

 そんなジミーちゃんも絵を描き続けるのには飽きてきているようで、芸能界本格復帰なのか?ということでした。コレがホントなら嬉しいニュースですねえ。バリバリTVに出まくって更に磨きがかかった天然ボケ、キレのあるギャグをどんどんかまして欲しいモノです。今の若い子たちにもウケると思うんだけどなあ。まだ52歳、芸人としてもう一花咲かして欲しいなあ。頑張れジミーちゃん!

 さて、今回は名門アトランティック・レーベルより7枚ものアルバムをリリースしたベテラン・ファンク・グループ、クリーアの1984年に残した代表作です。

 彼らに関しては僕はこの一枚しか所有していない体たらくぶりなのですが、簡単に彼らの経歴を。1971年にウッディ・カニンハム(vo)、ノーマン・ダーラム(b.vo)、リチャード・リー(g.vo)の3人がバルティモアでヴォーカル・グループのチョイス・フォーのバックを務めたのがキャリアの出発点のようです。その後、ニューヨークへ赴き、ポール・クラッチフィールド(vo)をメンバーに引き入れ1975年前後に「パイプライン」というロック・バンドを結成しています。う~ん前身はロックだったんだあ。

 その後、あのパトリック・アダムスが彼らを「ユニヴァーサル・ロボット・バンド」にスカウト。1976年にRed Gregというレーベルよりアルバムをリリース、コレなら僕もレコード持っていてなかなかイカしたパトリックらしい一枚です。ここで彼らはダンス・ミュージックに開眼、1978年に「クリーア」と改名し、名門レーベル、アトランティックと契約し翌年にアルバム・デビューし順調にレコードをリリースするのであります。この頃はシックを意識したダンス・スタイルが中心のようで、この辺もいずれコレクトしてみたいなあと思うのであります。

 転機となったのは5作目の「Get Ready」ではじめてアルバム全編をセルフ・プロデュース、ファンク志向濃厚なアルバム作りで勝負をかけるもこれがセールス的に失敗。コレが彼らにマーケットを見据えるスタンスが要求されたようで、当時クール・アンド・ザ・ギャングを華麗に変身させた「ツァラトゥストラはかく語りき」で知られるCTIの名キーボード・プレイヤーのエウミール・デオダートをプロデューサーに迎えるに至り、この1984年作の傑作を発表することになるのでした。それでは曲紹介へ。

 M1「Ride It」は1984年というファンク・バンドにとっては一番辛い時期を象徴した作品で、どうにもプログラミングによる軽いサウンドがどうも安っぽくかんじてしまう自分には苦手なナンバーです。ここはサラッと流していただいて・・・。

 M2「You Did It Again」で、ここで名プロデューサー、デオダートの本領発揮。確かに打ち込みは軽いもののなんともメロウな雰囲気いっぱいのミディアム・スロウでこんな感じなら自分も大好き~。リードを担当していると思われるウッディのヴォーカルもファルセットを交え実に涼やかな声を聴かせてくれます。

 M3「Go For It」もプログラミングバリバリながらも都会的でナイトクルージングにもぴったりなミディアム・チューンで、こんな音世界はゆったりと浸ることが出来ます。

 M4「Intimate Connection」は1990年代中盤にラップのネタとして多く利用された彼らの代表曲といえるもので、お馴染みリズム・マシーンRolandのTR-808、通称”ヤオヤ”の響きがなんとも気持ちのいいミディアム・スロウで、このメロウネスさは何にも耐え難いものでミッド80’sを象徴する名曲だと思います。ここまでのM2~M4の流れはホント素晴しいの一言です。やはりこちらをYouTubeレコメンド・トラックにしました~。





 M5「Next Time It's For Real」ではベース担当のノーマンがなかなかにソウルフルな喉を披露するエムトゥーメイっぽさも漂うスロウ・ファンク。コチラもメロウ感覚に溢れ十分満足いく仕上がりです。

 M6「Break」はちょっとBPMが早めなのが今の時代にそぐわないかなあと感じるダンス・ファンク・スタイルの1曲で、ホーン・セクションもフィーチャーしカッコ悪いとまでは言えないものの1984年という自分にとってはソウル系不作の年を象徴しちゃうナンバーかなあと感じてしまいます。

 M7「Tonight」も1984年らしいサウンド主体の1曲ですが、雰囲気はメロウさも垣間見え、リード・パートをヴォコーダーで通しているあたりも時代を感じさます。

 M8「Do You Want To ?」はいかにもデオダートっぽさを感じるなかなかキャッチーな展開をみせるダンス・スタイルのナンバーですが、音の隙間をうまく利用したサウンドには好感がもてます。

 やっぱしデオダートはセンスの良さを感じる名プロデューサーだなあとしみじみ感じるこのアルバム。1984年という難しい時期にここまでの仕上がりをみせるのは完璧とまでは言えないものの立派だなあと思います。確かに今の若い子が突然このアルバムを聴くとその打ち込みによるサウンドの軽さに戸惑いを覚えるかもしれませんが、長くこよなくソウル・ミュージックを愛する人間にとってはその洗練味にグッときちゃうのであります。

 彼らは翌1985年にもデオダートのプロデュースの下に本作と並び評されるアルバム「Seekret」をリリース。その後には失速してしまいますが、1990年にはレーベルを「New Image」に移籍しカムバックを果たし、また1997年になってウッディがE.K.の「Expansion」からソロ・アルバムを発表しなかなかの評判を得ている模様なのでした。

 さて、こちらのCDは2000年に世界初CD化となったものであり、またこのワーナーのブラコン探検隊シリーズものはすぐ廃盤となりプレミア化されるのがよくあるので、さぞや高値がと思いきや昨年2015年に国内盤が1,080円の廉価版でリイシューされているではあ~りま専科!なんでやっぱしこのフレーズで締めくくらさせていただきます。クリーア聴くなら今だ!今田繊維のはるさめスーツ!なのであります。


インチメイト・コネクション/クリーア

¥1,080
Amazon.co.jp

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★★★★
 ファンの方ならご存知でしょうが今年の初夏に大好きなオザケンこと小沢健二(まあ、好きだったのはフリッパーズ・ギターですが・・・)が6年ぶりに本格的なライブ・ツアーを行うということで、我が札幌にも来てくれるんですよねえ。

 フリッパーズも含めてオザケンのライブには一度も行ったこと無いんでめっちゃ楽しみにしているわけなんですが、ついうっかりしてて先行予約申しそこなっちゃって4月2日の一般発売を心待ちにしているところなんですよお。でも今回の場所がZepp札幌というハコの小さなトコロなんでチケット取れるかがめっちゃ心配~!

 もちろんZeppはライブハウスなんでワンドングリ付き~ってわしゃシマリスかっ!(宝島社VOWより)

 しかし、今回のツアー、日程がネット上でも結構話題になっているようです。というのも開催の大半が平日の夜であるということだそうです。自分の場合は全然問題ないのですが、オザケンファンの多くは3,40代の女性、つまり主婦層ということで、「そんな平日の夜なんて、子供も小さいのに行けないじゃ~ん!」ということだそうです。まあ、会場に近い人が行くのならともかく遠方からやってくるファンにとってはやっぱし厳しいのでしょうねえ。

 ということでライブ会場はオバハン達でほぼ埋まるでしょう。僕みたいなナウなヤングボーイ(←どこがじゃ!)はなかなか居てないでしょうねえ。でも今の若い女子たちも是非オザケン及びフリッパーズを聴いてもらって会場に足を運んでいただきたいものであります。当時は若い女の子にバカ受けでしたからねえ。

 とりあえず無事チケット取れてライブを楽しめた際にはフリッパーズもしくわオザケンのアルバムのレビューも併せて報告いたしますねえ。報道では往年のヒット曲だけでなく、新曲も結構披露するらしいのですが、ファンとしてはやっぱし往年の名曲たちをとことん演ってもらいたいものです。それとスチャダラパーはいいとして、なんとかホーン・セクションにスカパラダイス・オーケストラが札幌に来て欲しいと思うのであります!

 さて、今回はアトランティック・レコード(正確には傍系のアトコ・レーベル)においては珍しいスウィート・コーラス・グループ、ブルー・マジックの1973年のデビューから1983年までの彼らを捉えた全20曲入りの便利なベスト盤です。

 ブルー・マジックならスウィート・ソウル・ファンなら誰でも大好きであろうと思われる名グループなのですが、案外名盤の誉れ高い1974年の1stアルバムしか持っていないという方も少なからずいらっしゃるのではないのでしょうか。やはり、このコンピ盤にも「Just Don't Want To Be Lonely」を除く計8曲が収録されていますが、この「Just~」が外されたのは正直納得いかなかったですねえ。メイン・イングリーディアントも演ってる名曲でメイン~のヴァージョンよりも数倍素晴らしい出来で大好きなんですよお。それならこの1stをレビューすれば良かったじゃ~んと思われるでしょうが、2nd以降にも素晴しい作品があり紹介したい曲もありまして敢えてこのコンピ盤にしました。ということでいつものYouTubeレコメンド・トラックは名盤1stからではございませんっ!

 彼らはもちろんフィラデルフィアでの制作でむろんシグマ録音であります。プロデュースにもノーマン・ハリスやボビー・イーライといったフィリーの重鎮が担当。バックの演奏も恐らく全盛期のMFSBの連中でしょう。そして、彼らの魅力といったらフィリーダンサーは置いといて、やっぱしリード・シンガーのテッド・ミルズが放つ魅惑のファルセット・ヴォイスから導かれるスウィートなバラード群でしょう。ノリの良いミディアムやフィリーダンサーもあるのですが、ブルー・マジックといえばバラード!と相場は決まっているのです。さて、今日も20曲レビューしなくちゃいけないのか。疲れるニャ。な~んて言わずに今日も元気に曲紹介へ。

 M1「Spell」は1973年のデビュー曲でR&Bチャート30位というまずまずの好スタートを切るのでした。コレはエレキシタールの響きがまずもって印象的なストリングスもバッチリのロマンチックなバラードでうっとりさせられます。テッドの後半のファルセット・シャウトにはビビッときます。もう既にプロトタイプですね。

  M2「Look Me Up」はいかにものフィリーダンサーでもう腰がウズウズしてきます。作りはのちのスピナーズ・スタイルにも近いものがあり、またファルセット・リードのテッドは同じくフィリーの看板グループ、スタイリスティックスのラッセル・トンプキンス・ジュニアを意識した感じもありますが、やはり断然テッドのヴォーカルの方がポピュラー色をあまり感じずに好みなのであります。

 M3「What's Come Over Me」もフィリーうんぬんは置いといての美しいバラードで、シンプルなバックに素晴しいリード、コーラスワークを聴かせてくれ満足です。ラストのシブい語りにも脱帽であります。

 M4「Stop To Start」は名曲、名バラードが並ぶこの1stアルバムの中でも白眉のスロウ・チューンで、ホント甘くせつなくやるせなくってヤツで、オヤジは思わずソファに崩れて咽び泣くいつものヤツです。特に後半の静寂の中でのコーラスには興奮させられっぱなしです。

 M5「Sideshow」は数あるブルー・マジックの名曲の中でも特に有名なバラードの1曲で、スタイリスティックスでさえ成し得ていないR&Bチャート1位を記録したのであります(Popチャートは8位)。問答無用の名演でもはや説明不要でしょう。

 M6「Welcome To The Club」は軽快なフィリーダンサーで、やっぱしバラードも良いのですが、こうしたリズム曲もないと締まらなくなってしまいますからね。ミディアム好きの僕としてはタマラン1曲です。

 M7「Answer To My Prayer」はちょっとリズムもあるスロウ・チューンですが、この1stアルバムの中ではちょっと地味な印象は拭えないかなあ。でもアルバムの中においてはこうした軽めのスロウは必要なのです!(持論)

 M8「Tear It Down」は1stアルバムのラストを飾る1曲でコレ股味わいのあるバラード。途中のフルート・プレイにも涙腺を緩ませるものがあります。リード、コーラスとも完璧な仕上がりで、このアルバムでポスト・スタイリスティックス、バラード・マスターの位置を確立させたのでありました。

 M9「Three Ring Circus」からは同じく1974年リリースの2ndアルバムからの選曲で、コレもR&Bチャート5位を記録し人気は引き続いています。1stのバラード群を踏襲したやはり名スロウ・チューンでもはや貫禄さえ感じられます。

 M10「Love Has Found Its Way To Me」はいかにものフィリーダンサーで、ここでは主にテナー・リードによる展開でそのテナーの唄声にもしっかりとした実力を感じます。ただ、ブルー・マジックは5人組であるにも関わらずベース・ヴォーカルの存在が希薄でそこが彼らの残念な一面だと思っています。

 M11「Stringin' Me Along」はなんともチャーミングな作りのミディアム・ダンサーで、こうしたウォーキング・テンポの楽曲は昔から大好物、ムシャムシャ。フィリーならではの妙味もしっかり感じ取られる影の名曲だと思います。

 M12「Chasing Rainbows」からは1975年リリースの3rdから。コレがスペーシーなアレンジが格別なホント大っ好きなバラードで胸キュンキュンなんですわあ。サビのメロディも特別に素晴らしく言うことなしの名曲でコレはもっと多くの人に聴いてもらいたいっということで、こちらをYouTubeレコメンド・トラックにしました。必聴ですよお!




 M13Haunted (By Your Love)」もドリーミーなバラードで夢見心地になってしまいます。ここではテナー・リードで展開しますが、やはりテッドがリードを取って欲しかったなあというのが本音であります。あと、気になるのがコーラスに女声らしきモノが入っているのですがコレは一体どうしたもんなんでしょう?

 M14「The Loneliest House On The Block」はテッドが中心となったバラードに戻り一安心といったところか。彼らはこの頃からマンネリを避けるためかファンク調の曲も取り入れ始めるのですが、成功しているとは言いがたくやはりこうしたスロウが彼らには一番似合うと思うのは多くのグループ・ファンも思うところでしょう。

 M15「Grateful」は1976年にシングルのみのリリースだった曲でファンにとっては嬉しいトコロ。テナーとテッドのファルセットとのデュアル・ヴォーカルによるなかなかに良く出来たスロウで非常に美しい。ブルー・マジックまだまだ健在を印象づける名曲だと思います。

 M16「Freak-N=Stein」からは1976年リリースの4thから。確かにこの頃からヒットには見放されていくのですが、こちらは時代を反映したデスコ調のファンク・スタイル。決して悪いとは思わないそこそこカッコいい出来なのですが、ブルー・マジックらしくないと言わざるをえません。

 M17「Teach Me (It's Something About Love)」はなんともモダン化されたメロウなバラードで、その都会的なスタイルも実に素敵で一歩オトナに成長した彼らをうかがい知ることが出来る隠れた名曲に仕上がっています。

 M18「I Waited」はフィラデルフィアを離れ西海岸で録音された彼らの新境地をみせる1977年リリースの5thからの1曲で、いかにもスキップ・スカボロウプロデュースによるグルーヴィーな名曲で、やはり当時人気絶頂のアースっぽいサウンドに心もウキウキしてきてしまいます。

 M19「Land Of Make-Believe」はちょっと時代が飛び、レーベルもAtcoからCapitalに移籍し、再びフィラデルフィアのシグマ録音に戻った1981年リリースのアルバムから。この曲は初期のスタイルに立ち返った美しいバラードで、テッドのヴォーカルにも全く衰えはみられません。やはりこうしたブルー・マジックを支持します。

 M20「Magic #」は再びレーベルを変えMirageから1983年にリリースされたアルバムからの1曲で、すっかり音世界が変わりなんともモダンチックで1980年代的なサウンドとなっており、ちょっと違和感も感じますが、時代の音に敏感に対応した新しいスタイルをみせ長寿グループとしての風格を感じさせるナイスなナンバーです。

 と、やはりブルー・マジックならではのバラードを中心とした選曲のこのコンピ盤、非常に満足いくお腹いっぱいの出来でありましてホントグループ・ファンならマストのCDであると断言出来ます。やっぱし1970年代のスウィート・ソウルはホッとしますねえ。いつまでも聴き続けていきたいです。

 この後の彼らなのですが、1970年代後半から不遇をかっていたのを一気に吹き飛ばしたのが1989年にリリースされた「From Out Of The Blue」。ヒップホップを主とするDef-Jam系列のOBRというレーベルから出された1枚なのですが、ヒップホップ風味を利かした現代的甘茶感覚に溢れていてコレ股素晴しいんですわあ。それまで聴くことの出来なかったバリトンの活躍も嬉しいトコロ。1989年というスウィート・ソウルはもはや終わったという時代にこれだけのスウィート感覚に満ち満ちたアルバムを残しているのであります。そして1993年あのパトリック・アダムスの制作によるシングルをリリース。自分は未聴なんで是非聴いてみたいと思うのですが入手は困難でしょう。実質コレが彼らの最後のレコードになったのではないかと思います。テッドはまだご存命なのでしょうか?一度彼らのライブに行ってみたかったなあ。ちなみにメジャー・ハリス、マージー・ジョセフとの共演ライブ盤もブルー・マジックファンなら必須アイテムだっぺよ。

 さて、こちらのCDなのですが1996年に発売されたものではありますが、現在でもAmazonにて中古品が1,000円以内で多數出品されてますよお。彼らの1stしか持っていない方にも是非オススメしたいです。


Soulful Spell-Best of/Blue Magic

¥2,760
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★★★★
 本来であればバレンタインデーに書こうと思ってたネタですが、ネットが繋がらなく書けなかったので今更ながらこんな話題で進めたい思います。

 まず最初に謝っちゃいます。阿部ちゃん、その節は無礼な対応をして申し訳ありませんでした!

 それは1986年、30年前のコトであります。当時中1でテニス少年だった僕。その夏に初恋をしたのであります。同じテニス部でちっさくてまん丸顔の可愛らしい子!さて、でやって思いを伝えようかしらんと思ってたトコロ、その彼女と親友の女の子(この子も同じテニス部)2人が僕に猛プッシュをかけてくるではあ~りま専科!こりゃ両思いだったりしてえ!と思いは更に深まった矢先のことでした。

 ラブレターをもらったのですが、その相手というのが狙いの子ではなく親友の子の方だったのです。どうやら初恋の女の子の方は親友のために付き合って僕に近づいてきたみたいなのであります。こりゃどうしたもんかと大いに悩み、ホントのコトどちらの子にもこりゃ言えんなあという有様になったのであります。

 そんな悶々とした日々は流れてゆき、翌年のバレンタインデーを迎えました。案の定、狙いの子からはチョコは貰えなく、もう一方の子からクラスのみんなの見ている前でチョコを僕に渡そうとしてきたのです。「ヒー!どうしたらいいのん?」って感じでその時は逃げるようにその場を立ち去ってしまったんですよねえ。そうすると、彼女は自分の自宅の玄関のトコロにそっとチョコを置いていったのです。しかも、コレがまた厄介な手作りのラブラブなチョコ!コレは食えんわあというコトで家族に食べてもらいました。

 そして、失礼なコトにホワイトデーにはお返しをしてあげませんでした。なんでなのよお~と周りの女の子にはブーブー言われる有様でホントこの時は頭を抱える状態でした。

 そんで、月日は流れ中2になり、クラス替えでどちらの子ともクラスは別々になったのですが、その子からの猛アタックは続き4月の僕の誕生日にもプレゼントを渡そうとされたのですが、自分はその際も逃げるように立ち去りホント失礼の極まりない行為をするのでありました。

 そうすると、彼女はもう諦めたのかアタックをかけてくることは無くなりました。それでも肝心の初恋の子にはやっぱし思いを告げられないまま中学を卒業。それから1回こっきりも会っていません。同じく僕を好きだった子とも。確かにその子優しくてそれなりにめんこいいい子だったんだけどねえ。

 だけれども、その1件以来僕もしっかり反省し、バレンタインチョコを貰ったらちゃんとお返しもするし、告白された時にも優しく対応してあげるようになりました。あの時はホント複雑な三角関係だったからしょうがないんですよお!繰り返しになりますが、阿部ちゃん!ホントあの時はゴメンナサイっ!

 さて、本題に。今回はご存知テンプスのリード・ヴォーカリストとして名高い大好きなヴォーカリスト、そしてめっちゃ男前で僕も憧れるデヴィッド・ラフィンのモータウン時代に残したソロとしての便利なたっぷり全20曲入りのベスト盤です。

 デヴィッド・ラフィンについては以前にお兄さんジミーとの傑作デュオ・アルバムをレビュー済みでありますが、評価はイマイチではあるものの、ソロとしても良質な作品を残しているのは熱心なソウル・ファンならご存知でしょう。確かにプロデューサーの意向によって退屈なアルバムもあったり、デスコに近づいた内容の楽曲も多くウ~ンと首を傾げたくなるコトもあるのですが、デヴィッドのヴォーカルはどのアルバムでも素晴らしく聴き応えタップリなのです。ちょっとラフなところもあるけれど、深みのある力強い唄声はどの時代においても一際輝いていて、文句のつけようは無いんですってばあ!紙面の都合もありますので早速曲紹介へ。

 M1「My Whole World Ended (The Moment You Left Me)」は彼の記念すべきソロ・デビューを飾るシングルで見事R&Bチャート2位、Popチャート9位という成績を残しています。全盛期モータウンを過ぎた1969年という時期ですが、実に素晴しいノーザン・ダンサーで、当時のサイケデリック・ソウルに走ったテンプスよりも相当良いです。

 M2「I've Lost Everything I've Ever Loved」はさらに良い出来のシングルの傑作曲で、デヴィッドのカッコいい唄声が堪能できるコレぞ!ノーザンソウルの醍醐味であります。う~ん、大好きっ!

 M3「The Double Cross」はエイス・デイのメルヴィン・デイヴィスを思い起こす味わい深いバラードで、こうしたナンバーにおいてはまた一層デヴィッドのヴォーカリストとしての偉大さが実感できます。ホント唄も上手いったらありゃしないっ!

 M4「World Of Darkness」はちょっと古めのモータウン・ナンバーという気がしないでもありませんが、相変わらずデヴィッドのヴォーカルは光り輝いています。

 M5「Pieces Of A Man」はM2と同じくメロウ・ソウル四天王ジョニー・ブリストルがコンポーザー、プロデュースに関わった1曲で、もう既にジョニーの才能が垣間見えます。ここまでが彼の1stアルバムになりますが、アルバム単位でいうならやっぱしコレが一番かな。

 M6「I'm So Glad I Fell For You」は同じく1969年作の2ndからの1曲となりますが、コレ股実に深~いバラード・ナンバーでちょっとゴスペルっぽい雰囲気にもホント胸がグッと締め付けられる初期の傑作曲です。

 M7「I Miss You - Pt.1」からは1973年の3rdからのナンバーで、自分が初めてデヴィッドのソロ・アルバムを購入したもので思い入れも深いのです。そして、コチラはお馴染みハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツの傑作カヴァー曲で、ヴォーカリストとしてはもちろんデヴィッドの方がテディ・ペンダーグラスより大好きなのですが、泣けるという点においては残念ながらオリジナルの方に軍配が上がるかな?

 M8「Common Man」は個人的に思い入れも強いスロウ・ナンバーで、その切ない唄いっぷりにはもう泣けてきちゃうのであります。

 M9「A Little More Trust」もしんみりとしたバラードでメロウな雰囲気もタップリで、ホントじっくり飽きずに聴くことが出来る奥深いナンバーです。

 M10「No Matter Where」は1974年の悪名高きあのノーマン・ホイットフィールドの制作によるアルバムからの1曲で、G・C・キャメロンも演っていたナンバーでもあり決して悪い出来ではないものの、あまり得意とするところではありません。

 M11「Walk Away From Love」で最高傑作曲が来ました!1975年の傑作アルバムからシングルカットされR&Bチャートを制覇、Popチャートでも9位と健闘した素晴しい1曲。ここからしばらくあの「ハッスル」でお馴染みのヴァン・マッコイがプロデュースしたもので決して評価は高くは無いのですが、この曲は別格。かなりフィリー・ダンサーを意識した作りとはなっていますがフィリー詣でをしたわけでもなく、シグマ録音でもありませんのでご心配なく。とにかく名曲なのでデヴィッド聴くならまずこの1曲なのです。やっぱしこちらをYouTubeレコメンド・トラックにしました。




 M12「Heavy Love」もスマッシュヒットを記録したナンバーで、ここでもフィリーっぽい感じのダンサーでM11曲ほどの神懸かりさはないもののコレ股十分に楽しめる1曲に仕上がっています。

 M13「Statue Of A Fool」はこのコンピ盤唯一のデヴィッドのペンによるナンバー。デヴィッドはライターとしての才能に関してはまあ、それほどでも・・・といった感じなのですが、コレは実にロマンチックなバラードで祈りを込めるように聴き入ってしまいます。

 M14「Who I Am」も軽快なフィリーダンサーでノリノリなのですが、若干ヴォルテージは下がります。

 M15「Everything's Coming Up Love」からは同じくヴァン・マッコイ・プロデュースの1976年のアルバムから。この辺からデスコ・チックな匂いが出て来てオヤオヤといった展開になっていくのですが、コチラはシングルカットされR&Bチャートでも8位に入った実にチャーミングなミディアム・チューンで、確かにヴァン・マッコイ色が強くデヴィッドの個性が活かされていないといった面も。でも個人的にはお気に入りの1曲です。

 M16「On And Off」も実に気持ちのいいミディアム・チューンですが、デヴィッドのヴォーカルに以前のような勢いでブチかます張りが少し控えめなのがちょっと残念かなあという気がしないでもないです。でも十分に楽しめるナンバーです。

 M17「Just Let Me Hold You For A Night」からは1977年作のアルバムで同じくヴァン・マッコイ・プロデュース。こちらは従来のデヴィッドの良さを活かしたスロウ・ナンバーでデスコ色が濃いアルバムにあっても白眉の1曲です。

 M18「You're My Peace Of Mind」はちょっとデスコ的な匂いプンプンのナンバーで、従来のファンからはそっぽを向かれてしまう1曲ではありますが、凡百のデスコとは違いデヴィッドの相変わらずのヴォーカルは十分堪能出来ます。

 M19「Rode By The Place (Where We Used To Stay」は流麗なストリングスにうっとりしてしまうフィリー色の強いダンサーというかミディアムの佳曲で、デヴィッドにとってモータウンにおける最後の輝きといった趣です。

 M20「Let Somebody Love Me」は1971年にレコーディングされた未発表曲で、全盛期のデヴィッドの唄声をじっくりと噛みしめることの出来る美しいバラードに仕上がっており、最後の1曲でデヴィッドの本質に迫ることの出来るニクイ演出です。んが、しか~し、自分の買ったこのCD、買った当初から途中で音飛びしてしまう有様。お~!なんてこった~い!

 と、なかなか良い選曲となっており、まっとうなソウルファンならコチラはもちろんマストなコンピ盤となっております。本来ならオリジナル・アルバムをコツコツと集めていただきたいとは思いますが、コレでも十分にお腹いっぱいであります。

 さて、この後のデヴィッドですが、ワーナーに移籍。ドン・デイヴィスのプロデュースの元、そこそこの出来に仕上がっています。そして、テンプスのリユニオン・アルバムに参加後、1987年にテンプス時代の盟友、エディ・ケンドリックスとのデュオ・アルバムをリリース、確かに音はデジタル化され、デヴィッドのヴォーカルにも陰りが見えて評価は低いのですが、個人的には割りと好きなアルバムとなっておりコチラも一聴していただきたいです。その後間もなくしてデヴィッドは若くして逝去、合掌・・・。

 こちらのコンピ盤は1998年にリリースされたモノでとっくに廃盤と思いきやまだAmazonに新品を取り扱っているようで、中古もお安く購入できます。テンプスの「マイ・ガール」なんかはだ~いすきだけど、デヴィッドのソロは聴いたこと無いやというあなた!是非聴いてみてください!打ち震えるほどの素晴らしさですよお!


Ultimate Collection/David Ruffin

¥1,333
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★★★★
大変おまっとさんでしたあ!かなあり久しぶりのブログ更新です!実はプロバイダ契約のトラブルがあって、しばらくネット繋がらない状態だったんですわあ。ホントなんたるちあ、さんたるちあ。また体調悪い中ブログ更新頑張りまあす!

 こないだ申し込んだお馴染みの英会話教材「スピードラーニング」の無料試聴盤CDと第1、2巻が早速届きましたあ!ちょっと効果については半信半疑ではあったのですが、2月までに申しこめば初回分の料金半額キャンペーンという謳い文句に誘われこのタイミングやあ!と思い今回購入しようと思い立ったワケです。

 まあ、そもそも英会話をマスターしたいと思った理由なのですが、昔から洋楽に親しみ英語の歌詞がスムーズに耳に飛び込んでくればいいなあと思っていたのもありますが、やっぱし今年の年末までには念願の東京の老舗レコードショップ、Disk Unionの店舗スタッフとして働きたいと思っているからです。外国のお客さんも結構来るだろうし、ゆくゆくは海外でバイヤーのお仕事もしたいんですよねえ。でもこんなおっさんで採用ホントにしてくれるのかめっちゃ不安であります。

 それで、届いて早速CDを聞いてみたのですが、ネイティブの英語が早口で何言ってるのかさっぱり分からないんですよお。最初はも少しゆっくり喋ってよお!まあ、慣れて喋れるようになるには個人差もありますが、1年は少なくとも続けなければならないみたいですねえ。でもホントに聞き流すだけでリスニングはともかく喋れるようになったり、英語の文章を書けるようになるものなのかしらん。やっぱし不安だニャ。

 そしてイタいのが料金ですよねえ。1巻あたり4,622円、それで全48巻セット。1ヶ月に1巻ずつ届き口座振替、というわけで4年間かけて総額およそ24万円支払うわけですな。う~ん、英会話スクールに通うのと比べて高いんだか安いんだか?今回同封された受講者の体験談のDVDもあったのですが、そこではおっちゃんおばちゃんたちが結構ペラペラ英語を外国人とお喋りしてるんですよねえ。まあ、焦らずゆっくりとマスターして英会話の達人を目指したい思います。頑張るぞお!

 さて、今回はトータル・エクスペリエンス時代にあのアタラ・ゼイン・ジャイルズがメンバーに加わっていたということで話題を呼んだファンク・バンド、スウィッチの全盛期モータウン時代の名曲をコンパイルした便利なベスト盤です。

 彼らはボビー&トーマスのデバージ兄弟の年長2名に、フィリップ・イングラム、グレッグ・ウィリアムス、ジョディ・シムズ、エディ・フリューレンからなる6人組で、モータウン(ゴーディ)に残す5枚のアルバムは高品質で(特に1st、2ndは名盤!)そんな彼らを手っ取り早くいいとこ取り出来るのがコチラのコンピ盤なのですが、ここでちょっと不満が。

 このモータウンで2001年、ミレニアムの年に発売された今シリーズは数多くのアーティストから出ているのですが、どれもCDのベスト盤にしては曲数が少ないのが物足りないんですよねえ。コチラのスウィッチ盤も全11曲。やっぱし15,6曲くらいは収録して欲しいなあというのが本音です。でも、まあ重要曲はそれなりに収録されているんで目をつぶりましょう。それでは曲紹介へ。

 M1「There'll Never Be」は彼らお得意のスロウ・チューンで、ボビー・デバージのファルセットを巧みに駆使した繊細なリード・ヴォーカルがもう堪りましぇ~ん!そしてしっかりとしたバックの演奏。言うことなしの完璧なバラードで、このスウィッチを支持します。

 M2「My Friend In The Sky」はスケールのめっちゃ大きいバラードですが、ハンドクラップもあったりしてなかなかにメロウな面もありつつグルーヴィーなトコロも見せつけ、グループとしての懐の深さを見せつける名曲ですねえ。リードを取り合うヴォーカル・スタイルも猛烈にたまらなく大好きであります。

 M3「Best Beat In Town」はファンク・バンドとしての真髄を見せるビート・ナンバーなのですが、ちょっと音が軽いかなあという不満がある1曲になってしまいます。重すぎるファンクも苦手ではありますが、軽薄なダンス・ナンバーもちょっと苦手なのであります。

 M4「Don't Take My Love Away」も実に穏やかなスロウ・チューンなのですが、ちょっとブラコン味が強いかなあという気がしないわけでもないです。やっぱしスウィッチのスロウは1970年代が出来は良いですねえ。

 M5「I Wanna Be Closer」はジャーメイン・ジャクソンのペンによるナンバーで、彼らの傑作1stアルバムの中でも出色の出来のバラード。フィリップ・イングラムとボビー・デバージの素晴しい掛け合いのヴォーカルがめっちゃ心を打つのであります。ホント聴き逃し厳禁の逸品で聴かずに死ねるかっ!ですよお。

 M6「You Pulled A Switch」はなかなかに快調なミディアム・ファンクでこのくらいは朝飯前といった感じで、スウィッチはスロウばっかし目に行っちゃいますが、ファンク、ダンスナンバーも聴くべきモノが多いということはもうファンならご存知ですよねえ。

 M7「I Call Your Name」はやっぱしスウィッチのスロウと言ったらこの曲!とも言うべき傑作曲で、かなりの長尺曲なのではありますが、長さを感じること無くじっくりとその唄いっぷりを噛みしめることが出来ます。恐らくファルセット・リードのボビーと素晴しいデュエットをかますのが、弟のトーマスと思われますが(違ってたらゴメンナサイ)、そのデュアル・ヴォーカルの素晴らしさときたらホント座りションベン状態でございまする~。こちらをやはりYouTubeレコメンド・トラックにしましたあ!





 M8「Call On Me」では後にメンバー加入するアタラ・ゼイン・ジャイルズが曲作りに名を連ねています。コチラもオハコのバラード・ナンバーとなり決して悪い出来ではないものの、ちょっと地味かなあと思ってしまいます。

 M9「I Do Love You」でもクレジットにアタラの名が。コチラはいかにも1980年代的な快活な勢いのあるファンク・チューンで完璧!とまでは言えないものの十分にノリとキレの良いところを見せつけ納得のいく仕上がりです。

 M10「You And I」はやはりボビーのファルセット・リードが大活躍するスロウで、スウィッチ聴くとやっぱしボビーの美しくそしてちょっと頼りないファルセットを欲してしまうのは僕だけではないでしょう。

 M11「Love Over And Over Again」もやはりバラード。コチラもリード・コーラス・ワーク、メロディ、演奏とも文句のない出来で彼らの魅力にじっくりと浸れる名曲で、う~んコレも多くの人に聴いて欲しいと思わせる納得の1曲でアルバムは幕を閉じます。

 と、かなりバラードに偏重したとてもファンク・バンドとは思えない曲構成になっておりますが、スロウの出来がとりわけ優れているのだからコレはしょうがありません。ここはたっぷりと彼らの甘味な魅力に溺れてみようではあ~りま専科!この後の彼らですが前述のとおり、トータル・エクスペリエンスに移籍。活動を続けるのですが、もう初期のような輝きは見い出せず消えてしまいました。まあ他のファンク・バンドも1980年代中頃には軒並み消えてしまっているので致し方無いとしか言いようがありません。

 さて、こちらのCD、2001年にリリースされたモノで今でもAmazonで中古品をお安く買える状態であります。また2011年にやはり輸入盤ではありますが、1st、2ndがCD化されましたので是非こちらにも手を伸ばして欲しいモノです。


20th Century Masters: Millennium Collection/Switch

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スウィッチ/スウィッチ

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★★★★
 ファッションに少しでも興味ある方ならカナダグースというブランドはご存知でしょう。かなり高級なブランドではありまして、自分もかつては欲しかったモノであります。東京とかでも流行っているのかは知りませんがここ札幌では空前の大ブームで、毎日カナダグースのダウンジャケットを着ている人を2人は見かけちゃう有様なんですよねえ。しかもみんな黒色の同じモデルばっかしでこれには食傷気味です。

 確かにフツーに10万円くらいはするシロモノで着用している人にしたら「どうだ!羨ましいだろお!」と思ってるんでしょうが、これだけ多くの人が着てるとNORCE FACEとかみんなが着てるのと変わんないじゃ~んと思ってしまうのです。せめてライムグリーンやピンクといった色なら「お~!オシャレ~!」なのですが、ホントにみんな定番のブラックばっかし。

 札幌のオサレ番長で通ってる私としては(笑)、他人とファッションでかぶるのは大っキライなのであります。なのでアンチファストファッションで、あとは街中溢れかえってるGEPのパーカーってゲップじゃね~かよ~、ね~かよ~byトータルテンボス。もといGAPのパーカーなどはもっての外です。

 自分は収集癖がハンパなく冬用のアウターだけでも30着ほど、靴も80足くらい、帽子も30個くらい、カバンも40個くらい、腕時計も15個くらい、Tシャツに至っては150着くらいは持っていて、他にもインナーや春秋モノアウターも溢れかえるくらい持っています。しかもほとんどが他人とかぶるコトがなかなかあり得ない品揃えとなっています。

 そんな自分も昔は札幌の錬金術師、現在ノーマネー氏なのでありまして最近はあまりファッションにお金をかけないようにしています。まずショップで新品を購入するのは稀で、ここんとこはHysteric Glamour,Sophnet,F.C.Real Bristol,Uniform Experimentというブランドに絞って楽天市場で古着を検索し格安をゲットする状態です。

 これらも確かに人気のあるブランドなのですが、やはりお値段は高めなので高校生らが着ているコトは稀であまり街を歩いていてもそんなに着ている人は見かけません。つい昨日もSophnetの軽めのアウターの中古良品を3着格安で購入したばかりです。定価の3割程でしたよお!でもTシャツの古着を買うのはちょっと抵抗あるかなあ。みんなもカッコいい古着をゲットしてオサレ番長になっちゃいましょう!

 さて、本題へ。今回はなかなかシブいボーカル・グループ、モントクレアーズの1972年の名盤「Dreaming Out Of Season」にたっぷりのシングル・オンリー曲、未発表曲を追加した貴重な編集盤です。

 彼らはセントルイス出身の5人組で、なんといってもリード・ボーカルのフィル・ペリーの独特のハイテナー・ヴォイスと世紀末のデカダンスの香り漂うコーラスが魅力で実に退廃的なムードを醸し出しているトコロにあります。確かに暗いと言われれば暗い雰囲気なのですが、他のグループではなかなか味わえない彼らならではの個性なのです。オリジナル・アルバムだけでも十分魅力的なのですが、16曲も収録されているノット・アルバム・トラック、未発表曲にはもうお腹いっぱいであります。それではオリジナル・アルバムの「Dreaming Out Of Season」が収録されたDisk1から。

 M1「Prelude To A Heartbreak」はもう冒頭のサックス・ソロからして切ないムード漂うバラード・ナンバーで、フィルのはかなげなヴォーカルにはもう辛抱タマラン名曲に仕上がっています。

 M2「Do I Stand A Chance ?」もちょっと暗めのムードの独特のスロウ・チューン。フィルの切ない唄いっぷりにはもう堪りませんっ!ただちょっと曲が長いなあ。

 M3「Dreaming's Out Of Season」は少しは明るめのスロウですが退廃的なムードはたっぷりの名曲で、コーラスの実に美しいこと。メロディも素晴らしくこのアルバムの中でも白眉としたい出来栄えで多くのグループ・ファンにオススメ出来ます。月並みですがやはりこちらをYouTubeレコメンド・トラックにしました。





 M4「Beggin' Is Hard To Do」もやはりバラード。彼らにはこうしたしみじみと唄われたバラードがよく似合います。少々ヒステリックなフィルのヴォーカルも聴きモノ。さっきデカダンスの香り漂うコーラスが魅力って書きましたがデカダンスってなあに?(←お前が聞いてどうする)

 M5「Just Can't Get Away」でやっと明るい雰囲気のミディアム・チューンがやってきます。やっぱしこの手の曲も無いと寂しいよねえ。リードを担当するのはテナー・リードのケヴィン・サンリンなのかどうか不明なのですがなかなかノリの良いヴォーカルを披露してくれます。

 M6「Unwanted Love」は個人的には大のお気に入りのアップ・チューンで、ここではフィルの躍動感あるヴォーカルをたっぷり味わえて大満足なのであります。

 M7「Grand Finale」も彼らならではのネクラソング(笑)のバラードでこの味わいは一度ハマるとなかなか抜け出せない薬物の香りがするのです。是非多くの人にこのモントクレアーズの世界に浸っていただきたいです。

 オリジナル・アルバムはここで終了。ここからはお楽しみシングル・オンリー&未発表曲集となります。しかしこのM1からM5の未発表曲群、実は1990年に日本のP-VINEレコードから一度発掘されたモノなんで熱心なファンならご存知でしょう。それではDisk2へ。

 M1「Ease The Pain」も退廃的ムードたっぷしのスロウで彼らの本領発揮の1発。音の隙間を活かしたアレンジもお見事。

 M2「Out My Back Door」も似たような雰囲気のスロウですが、ここではメロウな面も際立った1曲で当時発売が見送られた理由がよく分からない名曲で素晴らしいです。また、ここではベース・ラインの存在感がスゴいです。

 M3「Dawn Of My Life」は彼らには珍しく陽気な展開を見せる気持ちのいいミディアム・チューンで、ホーン・セクションまでフィーチャーしちゃったりしてこんな明るいモントクレアーズも支持したいです。

 M4「Angel」ではまた暗~い雰囲気たっぷしのスロウに戻りますが、実に1970年代初頭当時のスウィート・ソウル・ブームにうまく乗っかった出来に仕上がっています。

 M5「A Horse With Wings」も地味めなスロウではありますが、その静かな物悲しい雰囲気に魅了されちゃうのです。

 M6「I'm Calling You」からは当時シングル・オンリーで発売された曲群になります。こちらはスウィート・ソウルの王道を行くバラード・ナンバーでファルセットを駆使したフィルのヴォーカルに魅せられます。

 M7「Hung Up On Your Love」では一転、グルーヴィーなアップ・ナンバーで彼らにしても心機一転の新機軸となる1曲だったのでしょうか。決して成功しているとは言い難いのですが、コレはコレで興味深いナンバーではあります。

 M8「Make Up On Your Love」は彼らの十八番と言えるスロウ・チューンでやっぱしモントクレアーズにはこういった切ないバラードがよく似合います。

 M9「How Can One Man Live ?」はまたドラマティックな展開をみせるスロウで、やはり美しいコーラスはデカダンスな雰囲気たっぷし!ってデカダンスてなあに?(←もういい!)

 M10「I Need You More Than Ever」は非常に心地よいミディアム・チューンで自然と腰も揺れます。リードを担当するなかなかに力強いヴォーカルはだ~れ?

 M11「All I Really Care About Is You」は彼らとしては最も初期となる1971年のシングル曲でデビュー曲になるのかしらん?既にここで彼らならではの独特のムードは完成されており、結成当初からこういった方針で行こうと考えられるフムフムと感心させられるナンバーです。

 M12「Is It For Real」は同じく1971年発表の曲でM11のB面となった1曲で、コチラは快調なアップ・ナンバー。でもこういった曲調はあまり彼ららしくないと判断され、その後の独特のスロウ中心の展開に向かったのでしょう。

 M13「Baby (You Know I'm Gonna Miss You) Part1」は逆に解散間際の1974年に発表された恐らく彼らのラスト・シングルでしょう。音はだいぶ洗練されたものとなり、独特の退廃的なムードはやや後退しスッキリとした作りとなり聴きやすいといえば聴きやすい一般受けする1曲だと思います。

 M14「Baby (You Know I'm Gonna Miss You) Part2」は先のM13のB面で続きとなる1曲です。ここではアレンジが異なりゆったりとした作りで彼らならではのムードも垣間見せますが、ちょっとハードに響くギターサウンドがちょっと邪魔ですねえ。

 M15「Chase Scene Loop (Hung Up On Your Love)」はM7の1分強のインスト・チューンで快活なアップですがホントあっちゅう間!

 M16「Lounge Loop From Hell (I'm Calling You)」もM6の1分強のスロウのインストでコチラもあっちゅう間!

 最後の2曲は別にいらんかったんちゃうのおと思わせますがこのDisk2もなかなかの好曲に溢れ聴き応え十分となっております。しかしながらヒットにはあまり恵まれなかったのでしょう。グループは1974年に解散したものと思われます。

 ところがどっこいリードのフィル・ペリーとケヴィン・サンリンはデュオとして後年になかなか良質な2枚のアルバムを残し、恐らくCD化はされていないでしょうがオススメ出来ます。そしてデュオ解体後もフィルは近年にもソロ・アルバムをリリースし独特のハイテナー・ヴォイスはまだまだ健在なのであります。

 さて、こちらのコンピCDは2001年にリリースされたモノで今や立派なコレクターズ・アイテムとなっています。Amazonでも3,240円、3,480円で2点割りと格安で売られているのを除くと他は1万円超えといった具合です。ホント、あるうち買うときや!byサム男なのであります!


Make Up for Lost Time/Montclairs

¥2,136
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★★★★
 ただいま、大学の受験シーズンまっただ中ですねえ。自分も24年前の今頃は連日大学入試でヒイヒイ言ってた頃です。ホント精神的にも追い込まれてかなりヤラれていましたわあ。ホント入試が終わって割とすぐに合格発表で新聞に名前が載っていた時にはホッと胸を撫で下ろしたモンです。今の若い子たちは知らないでしょうが昔は全大学の合格者の名前が新聞にデカデカと載っていたんですよお!一体いつから新聞に掲載しなくなったんでしょうか?やっぱし個人のプライバシー云々がうるさくなったんでしょうねえ。

 そんな自分、こう見えて中学時代は非常に出来る子で300人以上いるひと学年の中で、中間や期末テストでは常に10番以内に入っていたモンです。そして1回だけ中2の学力テストで学年1番も取ったコトあるんです。たいして勉強してたわけでもなかったんですけどねえ。つまりはバカ中学校だったと言うことです。

 そして高校進学となるのですが、この学校が入学した時と卒業した時の偏差値の落ち方が北海道一と呼ばれるホントゆる~いトコロでありまして、そんなわけで(まあ、部活のテニスに夢中だったコトもありますが・・・)、高校入ると成績はガタ落ち、落第生となってしまうのであります。特に理数系が全くダメで、数学は1年生の数Ⅰからしてついていけず追試の常連、「♫数学なんてちんぷんかんぷん~♫ま~るでお手上げ~♫微分積分二次関数~絶体絶命赤点ね~♫」(おニャン子クラブの「およしになってTeacher」より)状態なのでありました。

 そして更に酷かったのが化学、物理でしたねえ。高2の物理の期末テストがあった時、偶然の選択問題の正解のみの100点満点中の2点という数字を叩き出し笑ったモノでしたが、この時のテストはみんなもちんぷんかんぷんだったようで全クラスの平均点が9点という散々たるものでした。それで先生もなんたるちあ、さんたるちあ!ということで再試験になってしまう有様でした。それでも自分は全く勉強せずにまたもや選択問題のまぐれビシバシで9点という成績で上がったあと思いきや今度は平均点60点以上で余計惨めな目にあうのでありますた・・・。ホント化学や物理出来る人は尊敬するわあ!

 そんな自分なんで当然国公立大学はてんでムリ、おもっきし私立文系で当時は現代国語、英語くらいしかまともな点が取れませんでした。ホントは東京の大学、東洋大学や法政大学、獨協大学なんかを受験したかったのですが、親の反対で断念。札幌市内のしょぼい私立大学に入学とあいなるのでした。

 よく昔に戻るならいつがいい?という問がありますが、自分ならもちろん高1の春に戻ってもっと真面目に勉強したかったあと今でも思うのであります。テニスなんかやらずに。でも生涯勉強なのであります!ただいま社会保険労務士のお勉強を継続中の傍ら、先日ついにスピードラーニングの受講の申し込みをいたしましたあ!これからは英語のお勉強をもっと本腰で頑張りたいと思っています。応援してねえ!

 さて、本題に入ります。またソウル・マニアしか知らないアーティストで申し訳ないのですが、ティモシー・ウィルソンの唯一のアルバム(1978年発表)です。

 こちらのアルバムもお馴染み名著U.S.Black Disk Guideでしっかりレビューされているのですが、それを見てこのアルバムを手にとった方はそうは多くはないでしょう。スウィートでもディープでもないということで、日本のファンからはほとんど無視されてきたレコードと書かれているし・・・。一応そこではイギリスではこのLPは高い値がついているということで内容もなかなか良いと辛口評論でお馴染みの鈴木啓志氏も記述してはおります。そこでCD化された際に自分はすぐさま飛びつきました。そうするとなかなか良いじゃんと思ったものです。

 彼はかなり古い経歴の持ち主のようで1965年には既にデビューしている実はベテラン・シンガーなのです。ただし出身地もよく分からなければレコーディングもニュージャージーなのかしらんというかなりオブスキュアな人物ではあります。ちなみにソング・ライティングには全く関わっていなく純粋なシンガーのようであります。まあ、彼についてもう説明することは出来ないので曲紹介へ。

 M1「Sugarland Express」から実に爽快なフィリーダンサーで絶好調!シグマ・サウンド録音と言われてもおかしくない程の出来栄えでこの手は大好物!ムシャムシャ。ホーン・セクションやストリングスも活躍し、ティモシーのヴォーカルもややクセはあるもののなかなか好みのシンガーです。こちらをYouTubeレコメンド・トラックにしております。




 M2「It's Love Baby」はウォーキング・テンポのコレ股フィリーの香りのするスムーズなナンバーでコチラもかなりレヴェルは高く自分は大いに評価したいです。

 M3「Keep It Up Don't Let It Go Down」は女声コーラスをフィーチャーしたまた心地良いテンポのミディアム・チューンで、1978年という時代にありながらデスコの匂いが全くしないのがこのアルバムの素晴らしいトコロ。コレはプロデューサーの力が大きいのでしょう。

 M4「Gotta Fall In Love Again」はメロウな一面も表すミディアム・スロウで、メロディもなかなかに良く出色の出来映え。聴き応えタップリでこちらも是非オススメしたい1曲です。

 M5「(Wear Your) Red Dress (Tight)」はまたフィリーダンサースタイルの佳曲。あまりきらびやかすぎないのがいいんですわあ。キャッチーすぎちゃうと聴き飽きちゃいますからねえ。

 M6「Follow Me」はスロウ・テンポの味のある1曲ですが、ちょっと曲自体の魅力に欠けるかな。でもティモシーの切ない唄いっぷりはなかなか聴きモノです。

 M7「Who Babe」はヴィブラフォンもフィーチャーした実にメロウで味わい深い1曲で、ホントその心地よさにうっとりしちゃうその雰囲気の良さというかセンス一発の出来に脱帽でありんす。

 M8「We Just Can't Help It」もフィリー・サウンドの良いトコロどりしたミディアム・チューンで、少々地味めながらもコレ股傑作と言って過言ではない快調なナンバー。実に真のソウルファンの心をくすぐるのです。

 と、アルバム全体の統一感もあり、非常に心地よく飽きずに聴けるモノとなっておりイギリスで人気が高いのも納得がいきます。コレはホント隠れたソウルの名盤のひとつと言えるモノで全ソウルファン必聴と断言出来る作品なのであります。

 さて、こちらのCDはU.K.のexpansionレーベルからリイシューされたもので、Amazonでも最安値554円から出品中で1,000円台でも多數あります。あまり人気が無いんですかねえ。もっと多くの人に聴いていただきたい逸品でありますよお!


Timothy Wilson/Timothy Wilson

¥2,237
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★★★★
 え~、本日の主役は岡村ちゃんこと岡村靖幸なのですが、まずは同級生で親友で同じ覚醒剤仲間でもある尾崎豊の「夜のヒットスタジオ(フジテレビ系)」での貴重な映像を御覧ください。





 こちらは1988年6月22日にO.Aされた尾崎の最初で最後のテレビ出演となったものであります。まあ、自分は熱心な尾崎ファンではなかったものの、この放映には衝撃を受けましたねえ。覚醒剤所持容疑で逮捕された後すぐにシングル「太陽の破片」の発売を受けてテレビ出演となったものですが、最後のシャウトしまくりには今観ても鳥肌が立っちゃう感動モノでファンの間では伝説となっています。この曲は尾崎の数ある名曲の中でも一番大好きな曲でカラオケでも十八番であります。さて、尾崎でもう1曲大好きな画像をどうぞ。




 こちらは1987年に発売された12インチシングル「核(CORE)」でありまして、発売後間もなくして覚醒剤所持容疑で逮捕されるのでありました。歌詞の内容、唄いっぷりからしてクスリでやられちゃってるなあという印象でかなりヘビーな1曲なのですが、当時「ミュージックトマトJAPAN(テレビ神奈川)」でヘビーローテーションで流され、自分は毎回祈るようなつもりで聴いていたモノでした。10分近い長い曲なのですがその長さを全く感じない名曲で、尾崎といえば人気曲は初期に集中しているようですがこの頃の尾崎も神がかっていて是非とも再評価してもらいたい1曲です。まあ、この曲をカラオケで歌うと周りはかなり引きますが・・・。

 そんな尾崎もご承知の通り1992年4月に泥酔状態しかも傷だらけの状態で発見され間もなく死亡。享年26歳というあまりにも早い人生でした。死亡後、ワイドショーでは死因についてかなり取り沙汰されてましたが、真相は深酒もあったようですが、当時も常習していた覚醒剤の影響が強かったようです。オトナになってから曲作りにかなり行き詰まっていたという尾崎ですが、もっと多くの曲を聴きたかったと思わずにはいられません。合掌・・・。

 さて、本題に入ります。同じ覚醒剤所持容疑で3回も逮捕され実刑判決まで受けてしまい「お前は清水健太郎かっ!」と突っ込んでしまった岡村ちゃんの初期のベスト盤であります(1990年発表)。

 岡村ちゃんは学生時代ホント大好きでハマったものですが、デビューのきっかけは19歳にデモテープをレコード会社に送りそれが認められて渡辺美里、吉川晃司、鈴木雅之などに曲を提供、そして美里ちゃんのレコーディング最中にステジオで踊っていたところをプロデューサーに見初められてソロ・デビューに至ったということであります。デビュー当初はまだ一般的な人気は得られなかったものの、徐々に知名度を増やし1989年には大ブレイク、アイドル的な人気を博し、このなんともカワイ子ぶったジャケからも分かるように女性から圧倒的な人気を誇るのでした。逮捕うんぬんは後述しますのでまずはこのベスト盤の曲紹介へ。

 M1「Peach Time」はこのベスト盤発売直前の1990年2月発表の11thシングルで、当時は既発表曲の収録ではなく、このベスト盤のための新録だとばっかし思ってました。とにかく元気いっぱいのアップ・チューンで思わずハッピーになる1曲です。

 M2「Dog Days」は1987年7月発表の4thシングルで当時はアルバムに収録されず、アナログ・オンリーだったのでこのベスト盤収録には歓喜したものでした。アコースティック・ギターの音色が心地よいサマー・アンセムで1発で虜になったものでした。こちらのMVをYouTubeレコメンド・トラックにしましたのでとりあえず御覧ください。





 まず、笑っちゃうのが当時大流行して自分も着ていたケミカルウォッシュのGジャン、デニムスタイルですが何よりも素敵なのが舞台となった江ノ電でしたねえ。コレを観て行きたい!と思い東京へ行ったら江ノ電に乗り鎌倉高校前駅で降りあの坂道で「お~!Dog Daysや~!」と思い写真をパチパチ撮ったモノでした。そして印象深いのが元サイズのチャラが唄う女声パート「車のない男には興味が無いわ~。諦めて出直して勉強でもしてて~」という歌詞でした。当然岡村ちゃんは車持ってるものと思ってましたが、実は免許すら持ってなかったんですよねえ。随分自虐的な歌詞だったんですねえ。

 M3「Lion Heart (Hollywood Version)」は1988年発表の2ndアルバムからの選曲でダイナミックなバラードに仕上がっています。SMAPの「らいおんはーと」よりも大好きです。

 M4「だいすき」は1988年11月発表の8thシングルで、当時軽自動車のCMに使われヒットし、コレで全国区になりました。今聴くと子供のコーラスを多用したスタイルがかなりあざとい感じがしますが、やはり岡村ちゃんを代表する名曲と言えるでしょう。「甘~いチョコよりも」や「赤~いワインよりも」といったサビでの一瞬ファルセットになる部分には思わず胸がキュンとなってしまいます。

 M5「Out Of Blue」は1986年12月にリリースされた記念すべき1stシングルで、もうこの1曲で岡村ちゃんにヤラれてしまいました。もう一世一代の名曲で今聴いても全く色褪せません。特にこのライブ・ヴァージョンがヤバイくらいに素晴らしく学生時代聴きまくっておりました。

 M6「いじわる」は1988年発表の2ndアルバムから。岡村ちゃんらしいスケベな歌詞が印象的な1曲でホント、ナルシストな人だな~と感じる1曲です。

 M7「イケナイコトカイ」も2ndアルバムからの1曲で、初期岡村ちゃんを代表する名バラード。今でもライブでやると盛り上がりますねえ。コレはスケベな面も出ていなく素直に感動出来ます。

 M8「Vegetable」は1989年の3rdアルバムからのオープニングチューンで、ヒット曲も出て来て岡村ちゃんにも余裕が感じられます。なんともイキの良いチャーミングなポップ・ソングでこんな岡村ちゃんが大好きです。

 M9「聖書」は1988年9月リリースの7thシングルでブレイクする予感をこの曲で感じたものでした。岡村ちゃんの敬愛するプリンスの影響をかなり受けたと思しき1曲でカッコいいファンク・スタイルを見せつけます。また歌詞で「なんで34の中年と恋してる~」と唄い当時34歳は中年かい~?と賛否両論を浴びたものです。まだ当時20代中盤の岡村ちゃん、34歳はおっさんだと思ってたのでしょう。今考えると34歳なんてまだまだ若いですよねえ。

 M10「Shining (君がスキだよ)」は前述の「Dog Days」のB面オンリーで未CD化だったもので、コチラの収録も嬉しかったです。いかにも初期岡村ちゃんらしい爽やかな1曲でこの曲も聴き逃すコトの出来ない裏名曲です。

 M11「Young Oh! Oh!」は1987年5月リリースの3rdシングルでこの曲も実にカッコよくて大好きですねえ。若さ溢れる1発で岡村ちゃんは若くして才能たっぷりの天才だと思わされる名曲です。

 M12「友人のふり」は1989年12月リリースの10thシングル。こちらも実に胸にグッとくる名バラードでたいしてヒットは記録しなかったもののとても良い曲だと思います。

 M13「Peach Time (修学旅行MIX)」はM1の別バージョンで修学旅行MIXってなんじゃそりゃと思ったものですが、後半にいっぱい過去の名曲たちがサンプリングされ楽しい出来となっています。

 さて、残念ながらこれからの岡村ちゃんはひたすら余生となってしまいます。一応、翌年1991年に最高傑作と誉れ高い「家庭教師」をリリースするもその後は才能が一気に枯渇してしまったかのような寡作状態に。そして3度に渡る覚醒剤所持容疑による逮捕でついに2008年に実刑判決。ファンとしては大いにショックを受けたものでした。

 そんな岡村ちゃんも2011年に復活。セルフリアレンジアルバム、「エチケット」は単なる過去の作品の焼き直しで少しガッカリしたものですが、その後も地味ながらもシングルをリリース。昨年発表したシングルは映画の主題歌にもなり多少なりとも話題になったものでした。そして先日2016年1月27日アルバム「幸福」をリリース。全盛期には遠いもののまだまだ元気な姿を見せています。頑張れ!岡村ちゃん!

 それにしてもここ数年の岡村ちゃんの活発なライブ活動には目を見張るものがあります。自分も2度観に行ったのですが人気の高さにはビックリさせられます。そして意外なのは過去にはラジオ番組も持ったりして喋りは苦手では無いはずなのにライブのMCはマツコ・デラックスみたいなヤツに任せっきりで岡村ちゃんは全く喋らないんですよねえ。コレは一体どうしたものなのでしょうか?唄だけでなく岡村ちゃんの楽しいお喋りも聞きたいものです。

 さて、こちらのCDは一時期廃盤となっていましたが2012年にリイシュー、入手しやすいものとなっています。岡村ちゃんのアルバムで迷ったらまずこの1枚であります。


早熟/エピックレコードジャパン

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早熟/ソニー・ミュージックダイレクト

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