@00245/George Duke/Follow The Rainbow | kengold light/mellow/soulful

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★★★
 う~ん!体調めっちゃ悪いニャ!まあ睡眠障害で不眠と過眠の繰り返しなのですが、過眠状態になると寝ても寝ても眠たい~、具合悪い~、頭痛い~状態なんですわあ!

 さて、今年はうるう年ですねえ。2月29日は何かと思い入れの強い日で、2回イタい出来事があったんですよお。

 8年前、2008年2月29日は自分が病に倒れてお仕事を休み始めた日なんですよねえ。まあ、その前の年の10月頃から体調に異変を感じ始めて、いよいよ頭は痛いし気分はめっちゃ憂鬱だしコリャあかんわあと思って病院にやっと駆け込んだんですよねえ。

 この時期、国家公務員として働いていたのですが、ほとんど毎日地下鉄の終電で帰るという超過勤務状態で土日もほぼ出勤、しかも超過勤務手当いわゆる残業代が月に12時間しか出ないという有様なのでありまして、ほとんどタダ働き状態でした。

 まあ、深夜までに及ぶ勤務はそれまでにも多くあったので、超過勤務はまあ言うほど苦では無かったのですが、当時同じ役職でコンビを組んで部下を指導しなくてはならなっかった相棒がまあヒステリックなオバハンで、ホント手に負えなかったのです。

 その女性は自分に不都合なコトがあると泣いてわめいて仕事の途中でも帰ってしまう困ったちゃんで、どうやら精神病を患っていたみたいです。上司の言うことも聞かないわ、部下にも辛くあたるわで、部下の若い子たちも次々に精神的に病んでいって部署を離れる有様でした。対して上司の言うこと素直に聞いて、部下にも優しい自分は目の敵にされちゃって、めっちゃ酷い仕打ちをくらい、とうとう自分まで精神病いわゆる鬱病状態になっちゃったのでした。

 そうして、2008年に休職し入院を余儀なくされそれからリハビリ、そして少し睡眠も取れ良くなってきたかなあということで翌年2009年5月に復職。嫌なオバハンも居ない職場に変わったことだし、大丈夫かなあ思った矢先の6月にてんかん発作を引き起こし、そこからまたお仕事を休みがち、睡眠もうまく取れなくなり、10月からまた休職、入院となっちゃいました。

 それ以降はもう絶不調。入退院を繰り返し長いリハビリ生活のもと、2011年5月にフッラフラ状態ながらも再度復職、ラストチャンスに賭けたのですがやっぱしもうダメ~!ということで6月に退職勧告を受けその月いっぱいで退職してしまうのでした。ホント公務員も楽なトコロじゃありませんぞ!

 そんで、今もって腹立たしいのが社会保険労務士のお勉強をしているので分かるのですが、絶対自分の場合なら労災認定になっていたはずなんですよねえ。当時労災のろの話もしてくれなかった上司の無責任な対応なんですわあ。労災なら今もらってる障害年金よりも高額だったんですよねえ。気づいた時にはもう時効で手遅れだったのが残念極まりないのです。

 さて、もう一方の2月29日は20年前、1996年のお話であります。それは大学の卒業旅行で友人と仙台~東京巡りをフェリーと青春18きっぷにてのんびりと旅行していた仙台での夜の出来事です。

 野球部出身のガタイのいい友人3人と自分とではじめて行ったマチ仙台の繁華街で飲んでいたのですが、その3人はまた酒が滅法強く自分も負けじと飲みまくっていたのですが、案の定グロッキー。その後、ナンパを繰り返したり大あばれしてたのですが、いつの間にやら仲間とはぐれてしまうのでした。

 当時は携帯電話もまだみんな所有しておらず、こりゃどうしようかなあ思ってたのですが、とりあえず土地勘まったく無いし1回行っただけでよく分からないけど仙台のそのお友達の住んでるアパートに向かおうということで真っ先に行ったのがチャリパクリでした。当時酔っ払うと自転車をパクる癖があった悪い僕、サクッとチャリは入手出来たもののやっぱし場所が分からない。

 北海道に比べればまだマシにしてもかなり寒い夜中にチャリで仙台市内を彷徨い、「あっ、そういえばヤツの家、東北福祉大学の割と近くだったよなあ。」という記憶を頼りに、歩行者や交番のおまわりさんに「どこらあたりですかねえ?」とか聞きながら、かなりの時間を費やして奇跡的に1回しか訪れていないアパートにヨレヨレとたどり着くのでした。

 そうして、部屋に入ると仙台在住の友人とナンパした女の子は起きていて、もう2人の友人はグロッキー状態で寝てました。仙台の友人も「心配してたぞ~。それにしても、よく辿りつけたな~。」と、ビックリしてました。ホントよく知らないマチで泥酔するのはイカンですな。そして酔うてのチャリパクリも良い子は真似しちゃいかんよお!

 さて、今回はジャズ・フュージョン界キーボーディストの大御所、ジョージ・デュークのクラブ世代に最も支持される1979年のアルバムです。

 ジョージについてはアルバムもめっちゃ出ているのでとてもコンプリートする気にはなれないのですが、初期のアルバムはレア・グルーヴ界でも根強い人気があり捨てがたいのですが、やっぱし聴きやすさという点からみると1977~1984年のエピック時代かなあと思います。特に1982年の「Dream On」はブラコン的名作として名高いですし、有名なのがスタンリー・クラークとのコンビ作でしょうねえ。人気が高く3作コンビでアルバムを残しています。そんな中コチラのアルバムを今回セレクトしたのは当時人気絶頂のアースの影響を強く受けたダンサブルな作品、コレ股当時ブームのカラフル・フュージョンサウンドが堪能出来るトコロにあります。ジョージも色々なキーボード類を駆使してなかなか楽しめるのであります。それでは曲紹介へ。

 M1「Party Down」がまずもって痛快なパーティ・チューン。ヴォーカルは男女デュオでなかなかソウルフルなのですが、クレジットにヴォーカルが誰なのか記載が無いのが不親切だなあと感じてしまいます。まあ、この手のアルバムにはよくあることなんですけどね。

 M2「Say That You Will」はアースの香りプンプン漂う心地良いミディアム・チューン。ヴォーカル・パートもフィリップ・ベイリーを思い起こさせるファルセットや女声リードも楽しめて満足いく仕上がりです。

 M3「Funkin' For The Thrill」もタイトルどおりファンキーな面が楽しめる痛快なサウンド。ジョージのエレクトリック・グランド・ピアノ・プレイも時代を感じさせて嬉しいトコロ。

 M4「Sunrise」はコレ股ヴォーカル・パートがしっかりしたスロウ・チューン。ジョージお得意のエレピプレイがなんともメロウネス。

 M5「Festival」はラテンのリズムが気持ちいいフュージョン・ナンバー。ここではアコギ・プレイがホント白眉。どなたがプレイしてるのかしらん。ジョージによるムーグ・シンセサイザー・ソロの音色も良いですわあ。

 M6「I Am For Real」はエムトゥーメイが演るP-Funk寄りの作品によく似たナンバーでコチラも時代を意識したものでしょう。この辺りは従来のジャズ・ファンには辛いナンバーになってしまうのかなあと思ってしまいます。でもジョージのコンポーザー、プロデュースとしての新たな一面として多才だなあと感じます。

 M7「Straigt From The Heart」はこのアルバムでも大好きな1曲で、なんとも軽快なミディアム・チューンでホントカラフル。ちょいとアースの名曲「暗黒への挑戦」を彷彿とさせ、気ん持ちヨカ~。そしてジョージのコレ股素敵なエレクトリック・グランド・ピアノ・プレイがたっぷり楽しめて秀逸なナンバーです。こちらをYouTubeレコメンド・トラックにしました。




 M8「Corine」はジョージのフェンダーローズ・プレイがたっぷり心地よく楽しめるフュージョン味いっぱいのスロウ・ナンバーで、コレも捨てがたい素晴しい出来に仕上がっています。

 M9「Pluck」もP-Funkを意識したファニーなファンク・チューン。こういったナンバーはジョージの作品の先にも後にもなかなか出てこないので貴重だと思います。ちなみにこの曲は全世界のワイン・ファンに捧げられているそうです。なんだ、そりゃ。

 M10「Follow The Rainbow」は1分半ほどの小品ですが、ジョージのキーボード・プレイが実にカラフル~。

 と、なかなかに素晴しいアルバムなのですが、ヨーロッパや日本では当時不評だったようで、ベルリン・ジャズ・フェスティバルでは、最初の1曲目が終わった途端、観客が様々なものをステージに投げつけ、彼らをステージから降ろしてしまったということです。まあ、そもそもジャズ・ファンというのは頭が固く、柔軟なサウンドがなかなか受け入れられないものですからねえ。そんなこともあって、次作ではジャズ寄りの作品で体制をいったん整え、1982年の傑作「Dream On」で世界的ブレイクに繋がっていくのでありました。

 さて、こちらのCDは2001年に満を持して世界初CD化を果たしたものですが、やっぱし廃盤。今は入手困難なのかなあと思って検索してみると、2014年に国内盤が紙ジャケでリイシューされているではあ~りま専科!Amazonでも絶賛発売中!こりゃ買うしかないじゃあ~りま専科!


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