c.1920-1930 in Walnut.
今回はアンティークデスクのリメイク事例をご紹介します。
リメイクと言っても、既存の彫刻レリーフを削ぎ落し、
装飾のないシンプルなスタイルへのマイナーチェンジです。
上のタイトルイメージの写真は背面側になるのですが、
背面に2段のブックシェルフがついていて、
正面側には、開き戸に引き出しが付いた形になっています。
今回は全体の再塗装と、その開き戸についていた彫刻レリーフを削ぎ落し、
シンプルなデザインへ生まれ変わらせます

まずは、デスクの開き戸の彫刻レリーフから始めます。

正直かなり勿体無いと思いましたが。。。
「見飽きた」「古臭い」「私の趣味に合わない」との事で、さようなら~
時代が変われば、使い手も変わる。
歴史的価値という曖昧な観点から外れれば、
アンティーク家具は受け継がれると共にその時代に合った、
使い手に合わせて、「変化していく物」、かもしれませんね。

剥離剤を使って塗装を剥がしていきます。
アンティーク家具塗装はシェラックを使ったフレンチポリッシュ仕上げが多く、
表面を何層か削れば甦るモノなのでは?
と、思われている方がいらっしゃいますが、実際は殆どが剥離剤で剥がされます
パティナと呼ばれる古艶の光沢を残す修復がありますが、ダメージの少ない保存状態の良い物に限ります。(深い傷でないコップの輪染みや擦れ傷・表面劣化には有効)
さて。
そんな剥離作業の後、表面の傷や肌荒れを整え、再塗装を施していきます。
今回はウォールナットらしい「少し暗め」に下地をつけ、プリカットラッカで塗膜塗装を施しました。
何度も吹いては削り、磨いては削り、削りは吹いて、吹いては磨くを繰り返していきます。
「ビッカビカな鏡面塗装」に、仕上げるご要望でしたので、
できる限りをつくしました。
イタリア系や中華系の方々はこの仕上げを好んでオーダーされる傾向がありますが、私はまったく趣味じゃないです。
その点フレンチポリッシュ仕上げの塗膜は薄く塗り重ねていくことができますので、とても美しいですよ。
フレンチポリッシュ仕上げはこちらでご紹介しています。
- AFTER -
アンティークデスク修理、いかがでしたでしょうか?
木工作業からはじまり、塗装も含め約1ヶ月程要しています。
当時と同じ材料、技法で修復をおこなうのとは異なり、
使い手の求める御要望に応える・・・
「何が1番、いいのか。」は、
物も、人も、様々ですから
以上、アンティークデスクリメイクのご紹介でした
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