リストリーアンティーク家具修復の世界|名古屋 -37ページ目

リストリーアンティーク家具修復の世界|名古屋

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・・・・星ヶ丘と一社駅から徒歩10分にあるショールーム&ワークショップからアンティーク修復士がご紹介・・・・

こんにちは、リストリーの梅本です

突然ですが、家具の製作や修理のイメージってどんな様子を想像しますか?

工房や工場と聞くとやっぱり、
トンカントンカンウイーーンガガガガなんてうるさいイメージじゃないですか?

みなさん、正解です。大正解。

やっぱり作業中はどこの工房だってうるさいはずです。

ところが、タイトル通り。

リストリーのアンティーク工房は、しーん。いつだって静かです。

決してヒマーしてるわけではございませんよ

当店が、特別静かな理由・・・

それは、「電動工具を一切使わない」からです。

これ、実はかなり珍しいです。

アンティーク家具が作られた当時は、電動工具なんて極一部でしか使われていないので、使わなくったって、なーんの支障もないです。

ただ、あれば、便利。 でも、あると、思わぬ問題が発生する事があるんです。

今日はそんな、アンティーク家具をダメにしてしまうかもしれない、
電動工具の危ない使い方。知っておいて損はないですよ

では、普通の工房にはどんな工具があるか、いくつかご紹介しましょう。
DIYを趣味でやっている方は持っているかもしれませんね

ギュイィイィィン!っと一撃で木材をぶった切ってくれる「電動丸ノコ」

木工作業で最も、技術が必要で正確性を要するのが、
ノコギリで木材を切る時。ではないでしょうか?

わたしはフレンチポリッシャーとして長年塗装職人として働いていますが、電動のこぎりを手にした時「こんなもんアンティークには絶対必要ない。」ひと目で不要と判断しました。

これを頻繁に使う工房の方は恐らく、手でノコギリなんか引いてられない程、大変に忙しいか、熟練の電動工具使いでしょう。

アンティーク家具や皆様がお使いになられている家具は、当然ですが、「製品」です。

木材から加工され、組み上げられ、整面され、美しく塗装されています。

そんな、「製品」として整えられた家具を、切るような場面があれば、
100パーセント、手で、ノコギリで、切りましょう。

なぜか? 切断面が綺麗でなかったり、チップして塗装を剥がしてしまう事があります。

高価なアンティークにもしもの事が起きたらと思うと、怖いですね。

という事で、リストリー家具の修復に使われる木材は全て、「手ノコ」で切る為、ギュイィイィィン!なんて音は聞こえません。

アナログですが、手ノコで十分、精度を出せるから必要ないんです。

ヴィィィィン!っと手っ取り早く表面を整える「電動サンダー(紙やすり)」

私が世界で一番嫌いな電動工具です。

便利な電動工具ですが、中でもこの子は特別に便利です。
むちゃくちゃ助かります。作業効率は使う、使わないで100倍違うと言っても過言ではありません。それ程に素晴らしく安全で「楽できるアイテム」です。

しかし、私の中では、電動サンダーを使った時点でアウトだと思っています。

なぜか? 回転式のベルトサンダー以外の電動サンダーはいくつか種類がありますが、どれも数ミリ単位の振動で表面を研磨する仕組みです。

当然、一方向への削りではないため、「うろこ」と呼ばれる小さな半円形の跡が表面に残ってしまう場合があります。

この「うろこ」が大変厄介で、
殆どのアンティーク家具修理で家具の質を落とす原因となっています。
アンティーク家具にかぎらず木製家具全体に言える事です。

最終塗装の段階まで、「うろこ」に気づかず、塗装してしまうと、「うろこ」部分が色濃く浮き上がって見えてしまいます。

素人さんにすれば、木材の模様かしら?と勘違いしたまま購入してしまうかもしれません。
店員さんに詰めよれば安くなるかも?(笑)気を付けましょう。

もし木製家具の再塗装、修理、修復、製作の場面で
「うろこ」を除去する作業を怠ったならば、職人失格ですよ。

ですので、初めから電動サンダーに頼らず、人間の手で、地道に、きちっと木目に沿って、サンディングペーパーの番手を調整しながら、時間をかけて整面するのがアンティーク家具を扱う職人にすれば当たり前の事です。

(例)意外とよくあるケース
塗装を塗り替える→ 既存の塗膜を剥がさねば!→「ヴィィィィン!」

いやいやいや、正気ですか?

ブログを読んでいる、あなた。
ドキッとしていませんか?


皆さんご存知、「電動ドリル&ドライバー」です。
もうDIYをする方の常識アイテムですね。
どこの家庭にも一台おいてあるのではないでしょうか?

しかし、これも使い方を誤ると大惨事につながります。

パワーが強くコントロールを間違うと、
ネジ頭がつぶれて空回り・・・気づけばドライバーが噛み合わない。

そうなっては遅いですよね。特にアンティーク家具のような古い西洋家具にはプラスではなくマイナスのスクリューが使われていますので、どんなに固くとも「手」でいきます。

握力大切です。

固く、錆びついていても「手」でいきます。そんな古い状態だからこそ「手」が重要なんです。

ほんのちょっと本気を出せば折れてしまうかもしれない、劣化したネジですよ。

電動でウィィィィン!とやってしまえるはずがないです(笑)

さて、最後に紹介したいのはコチラ!
「電動カンナ」です。

リストリーでは日本の引き鉋と西洋の押し鉋が両方あり、部位によって使い分けるので、大小10種類程おいてあります。他工房と比べると数は少ないかもしれませんが、両方使える職人さんはなかなかいません。

カンナに関しては、電動である必要を感じないのですが、以前とんでもない大事件を耳にしましたので、最後に、電動工具の怖さ、危険性を訴えたいと思います。

上にあげましたいくつかの電動工具はどれも使い方を間違うと大ケガにつながります!

気を抜かず、技術を過信せず、確実に作業に取り組んでください。





【ここよりグロ話、観覧注意】

思い出しただけでも、気持ちが悪く、痛々しい話です。お控え下さい。

この電動カンナ。
木部表面を削り取る機械なのですが、その接地面は刃の巻き込み式になっているんです。
どういう事かと言うと、ぶっとい刃その物が高速で回転して、接地した表面を薄く掘るのです。

丸ノコのように大袈裟に目で見えていると、薄っぺらい円盤の刃物ですら「指が飛ぶ!」と怖くなり、気を付けて作業するものです。

ところが、電動カンナは刃が見えない。見えてもわずかな部分だけ。

ホントはめちゃめちゃ太い刃物が物凄いスピードで回転して、表面をえぐり取っているのに・・・

そんな電動カンナを使って、わたしの知人(家具業界者)はあろうことか、木材の破片を数ミリ削り取ろうと試みたのでした。

・・・まずはカンナを裏返し、接地面となる部位を上へ。
自らの方へ刃を向けるのです。
そしてスイッチオン!

ヴァイィィィィン!っという音と共に、勢いよく刃が回転、そこへゆっくりと、木片を持って、近づけたのです。

流石に怖かったのでしょう、ゆっくりと、近づけ、一瞬、手に持った木片が刃物に触れた?

と同時に、木片ごと指を巻き込み、 ギャーーーーーーー!・・・

痛くて息もできなかった事でしょう。

彼の親指は、切れて、落ちるのではなく、シュレッターに巻き込まれた如し、骨ごと一気に電動カンナにもっていかれたのでした。

もう、書いているだけで寒気がしてきます。

切断ならくっつくのでしょけどね。指肉のミンチですから。無理ですね


さて、

そんな危ない電動工具。みなさんは十分に注意して、確実に使いましょう!



以上「静かなる工房|アンティーク家具修復に電動工具は使わない。」
でした。



あー こわいこわい。


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皆様、ゴールデンウィークいかがお過ごしでしたか

わたしは家族でアンパンマンミュージアムに出かけたり、
祖父を連れて【 動物園 】というベターな事してきました(笑)

当然、どこも人がいっぱいで、いろんな気を使わされたGWでした。

さてさて、以前から報告をと思っておりました、リメイク案件が完成しましたので、ご案内致します。

お客様よりご依頼を頂いてから、約3ヵ月。

ブログには収まりきらない、ご期待通りの超大作になっておりますので、
パソコンからのご観覧をお勧め致します。

それでは、どうぞ


  
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  タンスリメイク



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こんにちは、ゴールデンウイークどまんなか!みなさんいかがお過ごしですか?
連休だ!っとはしゃいで勢いよくスタートをきったものの、
家族サービスで既にボロボロの私…


さて、今日は「ゴールデンなウィーク」に因んで・・・
ゴージャスでウッド」なモノをご紹介したいと思います(笑)



「住空間をより上質に…最高級木製パネル」と題しまして、お贈りするのは
木でできた建築材料の一つ、”腰パネル” と呼ばれる木製の板です。


一般的に腰パネル・腰板と総称されます。日本では馴染の薄いアイテムですが、
西洋では室内の壁面に個性的なアクセントを生み出し、格調高いクラシカルな彫刻模様を用いることで、住空間をより上質にゴージャスな雰囲気に演出する必須アイテムとして昔から愛されてきました。

まさに「ゴージャスでウッド」なパネルなわけです。・・・


さて、上の写真は腰パネルの他にも天井や窓枠、ドアまで統一された木製パネルを使っている豪華なお部屋です。

暖炉回り、壁、天井の木製装飾パネルが醸し出すゴージャスで重厚感ある本物の木質感


和洋問わず古くより住まいの壁装飾はこの腰板、腰壁がベースと言われています。

さらに豪華なお屋敷ですと、壁全面がウッドパネルの場合もあるのですが、息苦しさもあり、
一般的な壁面腰板の上部はシンプルに漆喰壁だったりもします。

実はこういった木製装飾板は
日本建築でも、奈良時代から存在していたそうです。※参考画像が無くてすいません


このウッドパネル、「本物の木材を使っているから良い」だけではなく、
その木材を生かすためにも最後の塗装(
フレンチポリッシュ仕上げ)が肝心なのです。

人の手、肌がふれる為、温かみのある艶肌触りのよい塗装で、
何年も絶える事のない光沢は伝統がなしえたタカラモノ・・・
そんなフレンチポリッシュを使った味わい深い木製パネルを特注で製作しております。

 天然木無垢材での製作からMDF等の素材を利用した製作などお客様のご要望・予算に応じて製作致します。


 仕上げ塗装はヨーロッパの伝統技法フレンチポリッシュで仕上げ、なめらかで深みのある光沢、幾重にも塗り重ねて硬質な「光の層」を作り出し、乾拭きのみで艶が増す高級塗装技法を用います。
※自然界の天然原料を使用していますので人体に害のない健康塗装として重宝されております。

 オーク材、マホガニー材、チーク材などインテリアのコーディネイトに合わせて、木材選びからパネル面取り、装飾枠も幅広いデザインからお選びいただけます。



このように

「ヨーロッパ伝統建築に施されている室内木製パネルを自宅で楽しみたい

そんな特別を求めるお客様のご要望にリストリーがお応えします。

本場フレンチポリッシュを使ったウッドパネルの製作は
国内で唯一、リストリーだけかもしれません。


一般的なウレタン塗装の様な化学塗料を一切使わない、特別な最高級塗装が作り出す奥深い艶はあなたの住空間をより上質にする必須アイテムとなる事でしょう。

ご興味ございましたら、お気軽にお問い合わせください。


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『ドームの花器と麦穂、矢車草とのコラボレーション。』

春を感じるひと時をパシャリ

リストリーの窓辺にさわやかな春を感じさせてくれる瞬間です。

パートドヴェールを施した1950年代のフランス、ドーム社の花器と
すらっと背伸びした麦穂とサファイアブルーの早咲きの矢車草がとても美しい。

ドームのパートドヴェールの優しい花器にそそとした春の趣をお届けします




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 「 お気に入りの物と暮らしたい。」
  70’s カリモク  コロニアルチェア


木部の色あせ・キズ・座面のへたり・イスのぐらつき等、
愛着ある物ほど買い換えるのは難しく、
新たに探そうにも、なかなか満足いく物に出会えない・・・。

そんな時こそ「ご相談ください!」

アンティーク家具だけでなく、長くお使いになられたメーカ―品等
お客様の愛着ある家具を修理・修繕いたします。



この度、ご依頼いただきましたキャスター付きチェア。
karimoku が、まだ カリモク だった時代のコロニアルシリーズです。

30年以上前におじいさまが購入しお使いになられていた、書斎椅子。

座面、背もたれの張替え、中のウレタン交換にはじまり
永年の使用でできた木部のキズや塗装剥がれ、更にはキャスター交換までトータルリペアさせて頂きました。


特に張地には深い愛着を持たれておりましたので、
各社生地メーカーからべロア生地をかき集めてご案内させて頂きました。

結果、全く同じ生地に出会う事が出来き、お客様も私も大変に感動いたしました。

ぐらつきが激しかったキャスターも交換し、硬かった高さ調節用のハンドルも難なく扱えるように調整しました。

これで、これからも安全に、心地よくお使い頂けます。

こうした現代家具メーカーのヴィンテージ物はメーカーでの対応も各社可能だと思いますが、

どうしてもレスポンスが遅く「早く直してほしい!」というような期待には応えてくれません。

アンティーク家具と比べれば特別な知識や部品を必要としませんし、私たちの様な小さな家具屋も大手家具屋も金額は大差ないと思いますが、やはりフェイスtoフェイスで直に対応させて頂き、その物が持つストーリーをお伺いすると地域密着のスタイルだからこその喜びを感じられた一件でした。

※ビンテージ家具の修理も承っておりますが、木製品の修理のみの対応とさせて頂いております。ダイノックシートやメラミン化粧版など、「木」の模造品を使用した製品は対応致しかねますので、お問い合わせの際は御注意ください。



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アンティーク家具ばかり取り扱っている家具工房ですが、今回の様なメーカー品に対しても可能な限り修理・修繕をさせて頂いております。お気軽にお問い合わせください。

 

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