刺青和彫 7 | 黄色い涙〜Storm〜

黄色い涙〜Storm〜

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黄担当で大宮をひどく拗らせてお話書いてます(。-ㅅ-。)
はじめましての方はテーマ→蓮のトリセツの必読を!

物語のいち番最初はこちら

下矢印






先にこちらをお読みください

下矢印















※妄想中







7 和也





告白 ━━━





「好きだよ…」


え?


心の中で唱えていた声が

聴こえてしまったのか?


重なり合う唇は

ずっと

変わらず

重なり合い


ちゅっ…

んっ…


自分がしたぶつかるような

唇同士とは違い


角度をかえながら

後頭部の手は

包まれるように

僕の耳に触れ


離れていく

唇に寂しさを感じると


その柔らかさは

耳たぶに触れ


あっ…


「好きだよ…」


今度は

確実に

僕に伝わる智兄の声


「和也…」


ゾクゾクっと

背中に走る


いままでも

当たり前のように

智兄に呼ばれていたのに

耳元で響く

僕の名前が違うものに聴こえて


「あっ…」


力が抜けていく

また

唇が重なり合う


さっきとは

違う

濃厚で

舌が口腔内で蠢き

水音が脳に響く…


どうしよう

自分の身体が

フワフワする

智兄のこと

考えてるときのように

自分の下半身が

ムズムズしてきた


それこそ

じっとしてられなくて

僕は

唇を合わせながら

ぎゅっと

無意識に

腰を動かしてしまった


智兄の手が

背中にまわって

僕の作務衣の裾から

手が入ってくる


腰に

さらさらと

智兄の温度を感じて


「はぁ…」


「和也、少し立てるか?」


「あっ…うん…」


智兄に言われるがまま

うずく下半身をもじもじさせながら

立ち上がると


智兄も

立ち上がり

そのまま

手首をつかまれ


ちゅっ…と

唇が近ついたあと


「こっちきて」


どうしたんだろ?

作業部屋のとなりにある

布団が敷きっぱなしの部屋に入る


「あっ…」


咄嗟に

僕はきゅっと立ち止まってしまった


腕を掴まれていたのが

ゆっくりと

僕の手に指に絡まり

それを

智兄が自分の口元にもってきて

僕の甲に唇を近づけた


「いや?」


いままでみたことない

智兄の顔に

ドキドキして

僕は

フルフルと首をふって


「あ、の…ドキドキして、どうしたら…」


あまりに突然で

本当にどうしたらいいのか

わからなく

智兄の口元にあった手は

智兄の胸元にきて


「俺も…」


僕と同じように

心臓が鳴っていた


そのまま

智兄の布団に連れられ

お互い向かい合いに座り


「好きだ…」


智兄の唇が近づく前に


「僕も…好っ」


言い終わる前に

喰うように唇を奪われ








続く






次は和子ちゃんのお部屋

11時26分