読んだあなたの気付きや
教訓になりますように
という想いで
ひろちゃんストーリーを書いています。
前回のひろちゃんストーリー第８０話
「ぼこぼこになぐられる」はこちら
今日はひろちゃんストーリー第８１話
「嫌な予感が当たる」
をお送りいたします。
肩首腰が痛くて
整骨院に通っていました。
その整骨院にいた
鍼灸師さん。
年は７個下。
ロバート秋山に似ている
チャラ男に
片思いをしていたころのお話。
当時私は４０才。
鍼灸師さんとは
いい感じと思っていたのに
ある日言われます。
「みんなにはまだ言ってないんですけど
ぼく整骨院やめます。」
え？
「この仕事は好きなんですけど
院長になってから
負担が大きくて。」
確かに鍼灸師さんは
院長になって
売り上げの問題や
社長との話し合いで
夜中まで帰れなくて大変だと
私に話していました。
「西川さんには
１番に話そうと思って」
西川＝私の旧姓
「辞めて何をするかは
まだ決めてなくて
しばらく休もうかなと思っているんです。」
そうなんだ。
「辞めても西川さんには
連絡しますね。」
整骨院では
患者との恋愛は禁止
だったけど
別の整骨院で
鍼灸師さんが
働けば
私 付き合えるんじゃない？
デートくらい行けるんじゃない？
くらいに考えていました。
「先生 福岡にいるよね？」
「うん。いますよ。」
鍼灸師さんはその後
整骨院を辞めていきました。
送別会にも誘われたけど
私みたいな部外者が行っても
と
遠慮したのです。
後から女性スタッフに
「来たら良かったのに」と
言われたけど。
しばらくたって
鍼灸師さんが
実家の長崎に帰ったことを
整骨院スタッフから
聞かされます。
え？
なんで？
帰らないって言ってたのに。
福岡にいるって言ってたのに。
なんで黙って
いなくなっちゃうの？
鍼灸師さんが
五島に旅行して
長崎の実家に帰ったとき。
楽しそうに話していたのを
思い出します。
「昔、僕 居酒屋でバイトしていて
そのころ 楽しかったのを
思い出しました」
このとき嫌な予感がしたのです。
私はメッセージを送りました。
「先生長崎に帰ったの？」
「西川さん
僕ちょっと精神的に
まいちゃって
長崎に帰りました。
まだ何をするかも
決めていません。
お体お大事に。
今後とも整骨院を
よろしくお願いいたします。」
鍼灸師さんは
長崎に戻って
しばらくたって
お友達の
居酒屋で働きだしました。
鍼灸師さんにとって
私は
ただの
患者の1人
だったのです。
思えば
気もちをちゃんと
伝えることは
ありませんでした。
分かっているよね？
私の気持ちは
伝わっているよね？
と思っていたから。
後悔せずには
いられません。
気もちをちゃんと伝えていれば
どうなっていたのだろう。
送別会に出席していれば
どうなっていたのだろう。
私はまた
一人ぼっちになったのです。
ここまでお読みいただき
ありがとうございます。
次回は「ひろちゃんストーリー第８２話
はじめてのお茶会に出席する」
をお送りいたします。
お楽しみに。
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