地球がいま、教えようとしていること | Rememberのブログ Love & Harmony゚・:,。☆

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Renegade Member of Family of Light. Systems Buster. Available for altering systems of consciousness within the free-will universe. On call ! Yoga-Maya is a Cosmic illusion by which divisions seem to exist in the Oneness that is true Reality.

この地球上の感染症の歴史は、メソポタミア文明のギルガメッシュ叙事詩をはじめ、エジプト文明や古代中国の古代文書などにも記されています。14世期の欧州を襲った黒死病(ペスト)は、3回の大きな流行を通じて実に当時の世界人口5億人の約2割の命を奪いました。


人々は神に祈りを捧げ、宗教にすがりました。疫病の終息とともに、いつしか教会は大きな力を持ち民衆を従えました。そして、その上に座った国王と既得権益を頂点とした民衆の支配構造が出来あがります。しかし、その後も人類は、らい病、梅毒、コレラなど未知の感染症に何度も脅かされました。


神への祈りだけでは疫病を防げないと悟った人類は、今度は科学技術を発展させ公衆衛生の発達と医学の進歩で疫病と闘いました。病原体の特定や抗体の生成など、人類は疫病との闘いに次第に優位に立ち、WHOの天然痘根絶宣言に至って遂に人類は病原体をも支配したかのように振舞いはじめました。


こうして古典的宗教を葬り去った「近代科学」という名の新しい世界宗教は多くの人々の信仰を集めるようになり、大きな力を持ったアカデミー界が民衆を従える存在になりました。そして、ふたたび支配者層と既得権益がその上に座ることになるのです。


かつての東日本大震災のあと、日本では一時的な電力不足解消のために、計画停電がおこなわれ街から灯りが消えたことがありました。その時には、実に多くの気づきがありました。


車窓から明るい日差しが差込む電車内を昼間から照らし、屋外の駅のホームの天井でつけっぱなしの蛍光灯の電気代は何処に消えるのか?昼間は自然光だけで十分に目視できる駅の看板やバスの案内板を、何故必死に電光掲示板に切り替えているのか?


国内の自動販売機(500万台)の年間消費電力(80kWh)のうちたった台分で一般家庭の年間の電気代が賄えるというのは本当なのか?欧米人が夜の街でもサングラスをかけるのは、単に虹彩色素の違いではなく観光客が一様に驚くほど、日本の夜の繁華街のネオンが眩しいからなのか?


環境問題を語る時、いつもついて回るのが経済発展と環境のバランス問題ですが、戦後の貧しい時代を経験した敗戦国の日本人は、明るいだけで発展したとでも勘違いしているかのようです。


夏場に電力が足りなくなる、化石燃料は環境を汚すといった偏った判断で、再生可能エネルギーではなく原子力発電を世界に輸出しようとしていること。決して東京のど真ん中には置かない原子力発電所を、過疎の村に給付金を配布してまで置くのは何故なのでしょうか?


経済とは本来「経世済民(世を治め民を救う)」という言葉から来ています。「パンとサーカス」で支配者と一部の既得権益を守る愚民政策で、多くの庶民の安全を脅かし地球を危険に晒す活動など、とうてい経済活動とは呼べません。


インターネットとSNSの普及で世界の情報が瞬時に共有でき、世界中に民衆の声が届く時代の今こそ、世界の軍産複合体(Military-industrial complex)や日本の産学官連携などの不平等な利権の温床で庶民の自由を奪う「由らしむべし識らしむべからず」という社会システムを見直す絶好の機会です。


日本社会は、場や仲間意識を強調し「ウチとソト」をことさら意識し、同調圧力で村八分を惹起する世界でも稀な単一社会です。何か不祥事があると全員で袋叩きにし炎上する風潮を改め、個人攻撃ではなく社会構造の変革に着手しなければ、いじめも無くならないし稚拙なモグラ叩きは永遠に続きます。


疫病拡大の歴史を紐解くと、その背景にはゲルマン民族の大移動、西洋世界の拡大、世界の一体化など、民族や文化の伝播、交易による「多くの人々の移動」と深く関わりがあることは自明です。今回の新型コロナウィルスも、当初は中国を拠点とした「一帯一路シルクロード」の交易ルートを一気に西走しました。


人やモノの移動が大量に短時間でおこなわれるようになったことに加えて、目先の利益を競って追い求めんと、世界中の熱帯雨林を分別なく乱開発したことによって、ジャングルの奥底から未知の病原体が蔓延したのがエボラ出血熱でした。


都市や市場や企業といった、人々が集まるコミュニティが肥大化すれば、そこから生まれる巨大な収益を一部の支配層やそれを取り巻く既得権益が容易に独占しやすくなります。江戸時代の悪代官と悪徳商人に利権を独占され、無意味な「切り捨て御免(辻斬り)」に合う庶民の姿を歴史の教科書は詳しく教えません。


時代劇ドラマや英雄歴史本を見ていると、江戸時代を明るく賑やかな町人文化と連想しがちです。しかし、セレブとして文化を謳歌した支配層や町人の人口は当時の日本人の約1割程度で、8割以上は年貢を納める農民でした。歴史のファンタジーに感覚的に浸るのではなく、もっと客観的に世界の歴史を見比べなければ真実の歴史は見えてきません。


太古から続く未知の感染症との共生には、感染症対策局 (CDC)を防衛省に新設し防衛費と機動力を医療に投下したり、ECMOなど先端機器を24時間管理するAIを開発したり、量子コンピュータの深層学習による遺伝子ジャンクDNA解析でウィルス変異に対応したり、治療薬やワクチンの開発といった現実的な対策も急務ですが、さらに私たち一人ひとりが気づくべき大切なことがあるのでないでしょうか。


今、世界の金融市場には実態経済の何倍にも膨れ上がったマネーが溢れています。パソコンの前にただ座ってクリックするだけで、額に汗して手にする収穫の対価を遥かに超える利潤を容易く手に入れられる道理が、本当にこの地球上にあると言うのでしょうか。


実態を離れて膨れ上がったお金を投資して、資金力にものを言わせて、弱者を危険に晒しながら、かけがえのないこの地球の資源を掘りつくすことで、ほんの一握りの富裕層が利益を独占する道理が、本当にこの宇宙の中でまかり通るとでも思っているのでしょうか。


新型コロナ禍で地球上の人類の経済活動が止まったことで、大自然や動植物たちはイキイキと活気づいています。NASAの衛星によるデータ解析で、二酸化窒素(NO2)汚染の減少が、まず武漢で始まり中国各地に拡大したことが報告されています。物事には影があれば必ず光があることの典型的な出来ごとです。


17世紀にロンドンで再発したペストの大流行で、ケンブリッジ大学が一年半休校した期間中に、それまで平凡な学生にすぎなかったニュートンは思索を深め、かの万有引力の法則を発見しました。今、世界中の学生たちが学校を追われ自宅に篭ることで、人類をどんな新しいステージに導く新発見をすることになるのでしょう。


自然破壊、世界の一体化、利権構造、愚民政策、単一社会など、人類の過去の歴史の教訓から私たちは今何を学ぶべきなのでしょう。疫病の発生や多くの自然災害を通して、お金と欲望と個人主義にまみれた人類に対して、私たちの愛するこの地球が、繰り返し何度も懸命に教えてくれようとしていることは一体何なのでしょうか。



経済発展を謳歌し強大な軍事力を誇る裕福な国の人間も、発展途上の貧しい国の人間も、地球を覆い尽くす疫病の前では何の違いもありません。国籍、人種、宗教、性別、年齢、家柄、職業、収入そんな違いを超えた同じ地球人です。人類は本来何を大切にしどこにお金をかけ、どんなリスクに備えるべきなのでしょう。


現代人は中世末期の宗教裁判や魔女狩りを、盲目的な宗教崇拝の不幸な歴史と言います。何世紀か後の未来人が現代の我々見て、拝金主義に犯された、盲目的な科学教崇拝の愚かな歴史と言われないためにも、世界中が〝Stay at Home!〟のこの機会だからこそ、しっかりと考え直してみたいと思うのです…




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