室生は旧室生村で今は宇陀市室生、曽爾は今も宇陀郡曽爾村。
いずれも奈良県の北東部に位置するのですが、
生駒からするとずいぶん南のほうです。
昨日は定休日ということで、前から手配していたチケットを持って曽爾村へ。
メインイベントはあとで出てくるとして、そんなに遠いところまで行くのにもったいないので
またしてもスケジュールを詰め詰めにして出かけました(笑)。
最初に向かったのは西国三十三所観音霊場第八番真言宗豊山派総本山長谷寺。
普通には大和の花の御寺長谷寺と言う(笑)。
仁王門をくぐったところからいきなり登廊。
脚の弱い人はここでもう挫折するに違いない(笑)。
お寺のことを「○○山」ということの意味を理解する。
で、花のお寺ということなのだけど、今はこれといっためぼしい花がなく、
それでも境内のあちこちに彼岸花が咲いていました。
これは紫陽花との珍しい競演。
よく紫陽花がまだ残っていたもんです。
長谷寺を出た後は次の目的地に行く途中に大野寺に寄り道。
ここは枝垂れ桜がとてもきれいだそうですが、
何といっても宇陀川の対岸にある弥勒磨崖仏で有名です。
長年の風雪でかなり剥落が進んでいますが、なかなか立派な仏様でした。
そして次に向かったのがメインイベントのひとつ、室生山上公園芸術の森。
その存在を知ってから一度は行きたいと思っていたところです。
山奥の(たぶん)棚田跡を使って作られた「世界的に有名な彫刻家ダニ・カラヴァン」さんの作品。
幸か不幸かこの日は10周年を記念しての「室生天地人の祭」芸術祭の日でした。
夕方から上演される音楽舞踊劇のリハーサル中。
こーんな「天文の塔」などもあってなかなか面白い見どころがあるのですが、
夜の燈火会のためのキャンドルが並んでたりしてちょっと残念。
素のままの作品が観たかったなぁ…。
しかしこんな山奥にこんな「芸術」を作っちゃうなんて、どうも「助成金」などの怪しい臭いがする(笑)。
で、最後のメインイベントに行く前にもひとつ寄り道して室生寺へ。
(しかし寄り道多いなぁ…・笑)
ここもまた石段につぐ石段。
奈良のお寺巡りっていい運動になります(笑)
そしてようやく本日のメインイベント。
特設ステージの野外コンサート!
じゃなくって…。
(これは付属の屋台村でのミニコンサート)
曽爾村健民運動場で行われた維新派公演「トワイライト」だ~。
左に見えるのは鎧岳、通称屏風岩。
維新派もその存在を知ってから一度観たいと思っていたがなかなか機会を得ず、
ようやく今回観に行くことができたのです。
ひろ~い運動場を舞台に繰り広げられる前衛?劇。
登場する人たちは縦横無尽に舞台を駆け巡り、唄い、語る。
その言わんとすることや話の筋や意味やらはよくは分かりませんでしたが、
むっちゃよかったです!
こんな「演劇」あるいは「芸術」というものがあったのだ。
ぼくにとって全く新しいカテゴリーの体験をしたという感動。
これは癖になりそう。
ただ、事前に聞いていたとはいえ日が落ちてからの高原の冷え込みは半端なかったです。
もうちょっと自然条件の厳しくないところの公演があったらまた行きたいな。
でも今日なんか雨の中でやってるんだろうからそれを思えば超ラッキー。
いったい何km歩いたのか分からない一日でした。