スペインに在住されて25年になられる佐々木要子さんの個展を2階ギャラリーで開催します。
東京藝大を卒業後、スペイン大使館給費生としてスペインに留学。
その後、スペインの美術館や画廊を中心に作品を発表され、
日本では埼玉近代美術館でのグループ展や、長野駒ヶ根高原美術館での個展など、
立体からドローイングまで幅広い創作活動を行っておられます。
作品はスペインの大学、市庁舎、駒ヶ根高原美術館などに収蔵されています。
このたびご縁があって一時帰国中の間に当ギャラリーにて個展をしていただくことになりました。
和紙にコーヒーや麦茶などを浸潤させ、アクリルマーカーやペンで描きこんだ独特のマチエール。
方形にとらわれない自由な形。
離れて観て、近づいて観て、印象の変わるドローイングたち。
いろいろな抽象画を観てきましたが、どんな作家のものとも違う独特の表現です。
描きこまれた細線やにじんだ墨などが交錯します。
それでいてうるさくなく静かな空気を纏っている絵は畳の空間にも溶け込みます。
会期は22日(火・祝)まで。
お近くの方はぜひ脚をお運びくださいませ。