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血縁関係 など

両親の老いについて 
また私が面した老いについて綴っています。



過去記事はこちらからどうぞ





以下  死後のことなど

生々しい話もありますので どうぞご注意を。





2020年12月26日 夜に母が亡くなり

死亡した病院から火葬場に連絡をしたけれど

その時期に亡くなった方が多かったようで

すぐの予約は取れず

火葬は年明けの4日となりました。




葬儀などについては

母が入院後  間もなくの2017年9月

一時 危篤状態になったこともあって

父と兄が事前に見学をして

斎場と契約していました。





葬儀の詳細についての話し合いは

母が亡くなった翌日。



式場担当者の方とは

父  兄  妹  義弟  私の5人で話を聴きました。




まず 決めたのは

家族と母の姉弟関係だけでの家族葬にすることと

お通夜は省略して納棺式とした一日葬とすること



安置期間が9日間と長くなることもあって

ドライアイスだけでの保存だと死臭が否めない


なので

「エンバーミング」という処置をすること




エンバーミングという言葉

私はこの時 初めて聞いたのだけど

最近は日数にかかわらず される方が多いそう。




「お顔はどうされますか?」


という質問もあって

歯を見せるか 見せないかとか

そういう細かい要望まで叶えてくださることにビックリ。





感想はーーー



エンバーミングをする前の母は

キッとした顔つきだったのが

した後は化粧直しもあったけれど

顔色が良くなって シワが伸び

微笑みながら眠っているようにしか見えませんでした。




それから エンバーミングをする時に

着替えが出来る とのことで

白装束も選べたけれど

父の思いを優先し

母が出かける時や記念日なんかによく着ていた

自作のスーツに決めました。



私の親友が

母にプレゼントしてくれた靴下を履いて。




父は


「これならあったかそうだ」


と満足している様子でした。





遺影もやっぱり同じスーツ





遺影写真の背景も随分たくさん

色んなパターンから選べるようになっていて。




黄色が大好きだった母なので

迷うことなく その他 祭壇を飾る花も

黄色メインでオレンジを入れて

とにかく「明るく」とお願いしました。






納棺する時に 

故人が好きだったものや思い入れがあるものを

棺に入れられたのだけど  

これには色々と細かい制約があって。



プラスチックなど

溶けて遺骨や遺灰とくっついてしまうものは

取り除くことになってしまうのでNG。




家族で話し合って

最後は祭壇のお花で棺の中を飾ることにしたので


「あんまり入れなくていいよね」


と3品だけにしました。





まず  全員一致で即決したのは

母の大好物だった  近所のお店の大判焼



私の親友が贈ってくれたお茶も添えて





それから
1輪だけ咲き残っていた庭のバラの花


母はよく庭の花々を愛でていたので
入れられて良かった!



父は

「まるで このために一輪だけ
    こんなに寒いのに咲いてくれたみたいだ」

と言ってました。




あとは 家族みんなが


「いつも これ着てたよね」


と思い出がある

やっぱり母が自分で手作りしたスーツをもう一着





前に話は聞いたことがあったけれど

母はお花の免許を持っていて

でもこれは初めて見た 師範の看板



父が  

母のタンスの奥にしまってあったのを

探し出しました。





母の高校時代からの親友のおば様たちは

キレイな枕花を贈ってくださいました。





看板もお花も

母が安置されていた枕元に


葬儀当日は祭壇に飾り

でも 納棺はしないで

今は仏壇の所に飾っています。






お花が大好きだった母。



「こんなにたくさんのお花に囲まれて

    ばぁばはきっと喜んでいるだろう」


と 父も嬉しそうです。





他にも たくさん  母へ

嬉しい言葉や御供えをいただきました。



お線香

ロウソク

お菓子

メッセージ

お手紙

プリザーブドフラワー




皆さんからの想いは

母にしっかり届いていると思います。




温かい思いをどうもありがとうございました。






お葬式は 故人のため がもちろんだけど


見送る家族やゆかりある方々が

思い残しのないように  


行うことも大切ですね。




いざ 葬儀となった時

他にも待った無しで決めることが色々あったので

そのためにも

故人の 好きなものや希望を知っておくこと

大事だと思う。





旅立つ時


どの写真にする?


飾る花は何色がいい?


どんな服を着たい?


何を棺に入れる?





生前  母は


「適当にやって〜」


が口癖だったので

事前に聴いておくことはしなかったけれど

父は前もって自分でちゃんと決めておきたい派。





83歳の父はしっかりしているけれど

今回 一度にたくさんのことを考えなければいけない状況と

記憶力が落ちていることもあって


「とてもじゃないけれど

    1人じゃ対応出来なかった。」


と言ってました。




一度決定したことを後で確認したり

あやふやなことを家族で話し合って決められたことは

父の安心になったみたい。




老齢の人が喪主になる場合

サポートは必須ですね。





葬儀自体の方法も色々あるようです。




妹と義弟が少し前から

終活 (自らの人生の終わりに向けた活動)

について勉強していて

母の葬儀一連のことが記憶に新しい今

これもいい機会と

父  兄  私も一緒に今月末  アドバイザーの方から


「父の葬儀をどうするか」


をテーマに説明を聞くことにしています。




死についてのことって

生きているうちはあまり口にしてはいけない

タブーとなりがちだけれど

家族で話し合っておくことは大切だと思います。