こんにちは。
魂響書占 たまゆらしょせん えりこです。
つづきです。
もうひとつの伏線。
映画前半
1番のダメっぷりだったレジーが
「あ 変わった」
と感じた1つの場面がありました。
飲んだくれの家庭を省みないダメダメ親父に
「ここ(バンクーバー)に来てくれて 感謝してる」
と伝えたシーン。
それまで
自分の置かれた状況すべてを否定的に見て
「こんな理不尽な生活 なんとか抜け出したい!」
と思っていた。
けれど
ダメ親父のプライドや
その父親の心の奥にある愛がわかり
今の現実をそのままに受け容れたこの時
日本人的精神が発動し
人間的にも強くなっていった。
だからこそ
「また 野球 やろうな」
この最後のセリフが効いているのだと思います。
この映画を観て 印象的だったのは
映画が終わり
エンドロールの途中に出ていた
1人の老人男性の姿。
テロップはなかったけれど
80をとうに越えているとお見受けするその方は
間違いなく「朝日」のメンバーでしょう。
海辺のベンチに座り
遠くを見つめるように
静かにたたずんでいる姿。
表情はよくわからないし
ほんの数秒だったけれど
感慨深げなたたずまいに
私はとても心惹かれました。
男性はきっと
チーム朝日で悲喜こもごもの経験をし
強靭な精神で戦争を乗り越え
帰還され
生き抜いてこられた方なのでしょう。
遠く見つめていたものは
ご自身が通ってきた
「人生」
だったんじゃないかな。
辛さも 悔しさも 悲しさも
楽しさも 喜びも 嬉しさも
どれも じっくりと 味わい尽くしたような
なにが良かったとか 悪かったとか
そういう括りさえ取っ払って
そのすべてを
「ああ しっかり生きたなあ」
って 深く感じているように
私には見えました。
とても ゆったり 穏やかに
「我が人生に悔いなし」
と思われているように見えました。
ある一場面
一部分だけを見て
決めつけなくていい
起こる出来事をすべてそのままに
受け容れて 生きる
それが良いか悪いか
ではなく
どんな感情も味わい尽くす
今の自分に出来ることを尽くす
ただ それだけ
様々な感情や出来事という糸で
1本1本
丁寧に紡ぐように
織り成すことが出来たら
喜怒哀楽
どれもが輝きとなって
彩り鮮やかな
人生という布になるのでしょう
後々 あの方のように
感慨深く ゆったり穏やかに
布を広げて見返すことが出来るよう
私も ひとつひとつ
感情と出来事を味わい尽くし
人生を織り成したい
そう思いました。
~ 深読み「バンクーバーの朝日」 おしまい ~
精神的強さ 最後のひと押し
あなたはこれまで 様々な経験を経て
精神性を磨いてきましたね
強くなった自分を認め 誇りとしてください
今目の前に 後もうひと踏ん張り!
という出来事があるかもしれませんが
このテーマでの最終問題のようです
培ってきた糧と自分を信じ
落ち着いて取り組みましょう
大丈夫 あなたは越えられます
受容 豊かさ 喜び
聖母子像の下方には
豊かさを表すユリの花と愛のハート
そして周囲はたくさんの喜びの星々に包まれています
起こるすべての出来事を大切に抱擁し受け容れる
感情的には怒や哀の出来事は受け容れたくないでしょう
でもそれらを拒否するのではなく そっと抱き上げて
まずは あなたの心を希望や喜びで満たし
過去の思いをその温かく優しい心で包んであげましょう
~ たまゆら占いより ~