こんにちは。

 

魂響書占 たまゆらしょせん えりこです。

 

 

つづきです。

 

映画「バンクーバーの朝日」(1)

 

映画「バンクーバーの朝日」(2)

 


 

 

 

前回の記事で書いた通り

日本人チームの朝日が 

白人チームを相手に対戦していた当時

 

それはもう理不尽で 

納得できないような出来事ばかりでした。

 

 

野球でも 日常でも 

完全アウェイ。

 


 

人種差別


不当 不公平 不平等


侮辱 屈辱


悔しさ 怒り 悲しみ

 


それが当たり前の 

変える術もない現実。

 

 


朝日のメンバーたちの中にも


「日本人であるが故に」


職を失い 

野球を続けれられず

去っていく者が…

 


池松君扮するフランクも 

やはり職を失い
日本にいる親戚の援助で祖国に行くことに。

 

 

 

そこで 主人公 

レジーはこう言います。

 


「ここよりはましだろうな」

 

 

こんな最低の生活 

出来ることなら抜け出したい


金があったら 

俺だって日本に還りたい

 


そんな思いがにじみ出ているセリフ。

 

 

 

フランクは返します。

 

 

「だけどね

向こうでは移民の子って言われて

馬鹿にされるらしいよ。
 

白人に言われるのと

日本人に言われるのと

 

どっちがいいんだろうね…」

 

 

 

先がどうなるかわからない

 

希望も見えない未来

 

これから違う道を進む2人

 


だけど 思いは同じだったと思う。

 

 

自分たちは異国の地に

来たくて来たわけじゃない

 

生まれたのがここだったんだもの

 

お金も無いし

他に自分の居場所は無い

 

今はそうするしかほかに方法は無い…

 

 


 

 

 

 

日系2世の彼らには

「選択肢」が無かったのです。

 

 

時代の流れに身を任せて 

その時その時をとにかく懸命に生きる 

という「選択」しかなかった。

 

 

 

この時点では 

バンクーバーでの日本人に対する

あまりの理不尽さから

 

日本に行けるフランクの方が

いい人生を歩めるんじゃないか

 

 

そんな期待がうかがえます。

 

 

 

が しかし…

 

1941年12月7日(現地時間)

真珠湾攻撃から始まった太平洋戦争勃発で

時代の流れそのものが大きく変わることに。

 

 

 

祖国に帰ったフランクは兵隊に


レジーたち 

カナダに残った日本人は

敵性外国人とみなさ

家財没収の上 

強制収容所に一斉収容されることになります。

 

 

 

この場面 

ナチスドイツのユダヤ人強制収容とそっくり。

 

 

以前 

永遠の0を観た後に戦争のことを色々調べた けれど

 

「日本人も外国で

 そんな目にあっていたのか」 

 

と今回 初めて知り ショックでした。

 

 

 

その後

フランクは日本に還り 

日本兵になって どうなったか

 

 

レジーや 

他のカナダに残った朝日のメンバーたちが

強制収容所に送られ 

その後どうなったのか

 

 

わかりません。

 


 

還って良かったのか 

 

残って良かったのかも

 

わからないのです。

 

 

 

つづく

 

 

映画「バンクーバーの朝日」(3)

 

 

 

 

(藍)サイキックタロットカード 黒10 DESTINY 運命

 

変化  受け容れ  受け流す

 

今の状況が悪いものであっても

どうすることも出来ませんし

良い状況だけが続くこともありません

 

出来事を「良いこと」「悪いこと」

と分けることも出来れば

出来事に対して「反発すること」も

そのまま「受け容れること」も選べます

 

「運命は変化し続けるもの」として

良きも悪きも今はたまたまそのような時期と

受け流して行くことをお勧めします

 

 

~ たまゆら占いより ~