ひとつ前のお話はこちら↓
奈良、神様と出会った旅~天河神社編④

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これからいよいよ天河神社へ。

最寄の下市口駅へは、
吉野方面の電車に乗って約50分。

大和八木駅の改札横にある成城石井でおにぎりとベーグルとアーモンドを買って電車に乗る。
まさかここで成城石井の美味しいアーモンドを買えるなんて、ついてる!

土曜の7時台の電車。
登山リュックを背負った元気の良い人々。
西洋系の外国人の家族たち。
一人旅らしき女性。

この電車は吉野へ行くのでとても混むんじゃないかと思っていたけれど、
早く出てきたおかげか、
空いてはいないけど混んでもいない。

ドアのそばに立って窓の外を眺める。

澄んだ空、光る太陽、漂う雲。
朝の空気に開き始めた花々。
風に揺れる木々。

ミセスグリーンアップルが歌ってくれる。


~ああ、なんて素敵な日だ


イヤホンの奥で、世界を祝福してくれている。


窓から見える風景は、
田んぼや畑、小さな山、その中に立つ家々。
ゆっくり走るトラクター。

遠い町に旅行に来るたび、いつも想像する。
もしわたしが「ここ」に生まれたなら、
今と違った人間になっていただろうか。

生まれたのは仙台。
仙台駅から徒歩3分の団地暮らし。

幼稚園で東京に引っ越して、
駅徒歩5分の同じく団地暮らし。

もしわたしが、たとえば最寄駅まで1日3本しかないバスで60分かかる場所に生まれていたとしたら、
どんな10代を過ごしたんだろう。

鬱屈した気持ちで、東京に出たいと思っただろうか。

なぜかいつもそんな想像をする。
とても興味をひかれる。


さて、ついに下市口駅。
心躍りながら電車を降りる。

小さな駅。降りる人は他にもちらほらいる。

改札の外には3つだけコインロッカーがあって、そこに荷物を預ける。
そんなこともインターネットで調べると出てきていた。
情報に感謝。

駅を出ると空がとても広い。
遠くにはまあるい山々。



バス乗り場は道路を1本渡った先。
職員のおじさんがニコニコと招き入れてベンチをすすめてくれた。

待合所には先客が5名ほど。
とても大きな登山リュックを足元に置いている男性、
鈴がついた中くらいのリュックを背負った若いカップル、
軽装のひとり旅の外国人女性、
そしてわたしと同じように、山登りではない町中と同じ服装をした30代くらいの女性。

この中の誰かは天河神社まで行くだろうか。
そんな気持ちでわくわくしてくる。

バスが来るまで15分。

朝食がわりのアーモンドを食べて待つ。


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~今日の旅程~
…大和八木駅7:44🚞橿原神宮前駅8:00🚞下市口駅8:32…


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🦌今日も読んでくださりありがとうございます🦌


奈良、神様と出会った旅、天河神社編🐲


シリーズもの
あるひとつの前世(ビリー)シリーズ🌿

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