ひとつ前のお話はこちら↓
奈良、神様と出会った旅~天河神社編⑥


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丹生川上神社を過ぎて、バスは山道を進む。
道路と並走するように眼下に見えるのは丹生川だろうか。

木々の隙間に見える清流。
バスと一緒に蛇行して流れる。

しばらく走行すると視界が開けてきて、
道路沿いに立つ家々が見えてくる。

「天川村総合案内所」

かわいらしい建物と、せんとくんのパネルが迎えてくれた。

さあ、いよいよ、天川だ。


ここの「天川川合」というバス停で、登山の格好をした人たちはみんな降りていった。

バスに乗ってだいたい50分。
時刻は9時40分。

本格的な登山のスタートには少し遅いような気もする。
どこか山小屋に泊まるのだろうか。
比較的短い時間で登って帰ってこれる山があるのだろうか。

バスの中には、この天川川合から、
天河神社を通らない別のルートへ行く便もある(洞川温泉行き)。

天河神社を通る便は少ないけれど(1日3本)
洞川温泉と行き来する便は1日7本あって、
わたしも帰りはそれに乗る。

天川川合から天河神社まで、
調べた限りでは平坦な道で徒歩40分らしい。
歩けます。と書いてあるブログを見つけたので、帰りは歩くことにした。


さて、バスはついに天河神社へ。
道路の道幅も、並走する川の川幅も、ここにきてとたんに広くなり、
開けた視界には濃緑の山肌に混ざってささやかに咲く桜が見える。

川面はまるでエメラルドグリーン。
光を浴びて宝石のような煌めきを残す。

天川村に入ったら、なんだか空気が違う。
なんて思うのは気のせい?

神聖な空気に満ちているような気がする。





川沿いを数分、
赤い欄干の橋を渡ると、
大きな鉄骨の朱い鳥居様のものが目に飛び込んでくる。

頭上にかかる「ようこそお参りくださいました」の文字。

バスでその鳥居様の鉄骨をくぐる。

天川川合のバス停から10分弱。

バスは民家や小さな旅館がたち並ぶ
細道が交差する集落の中に入ってすぐ。

ついに天河神社のバス停に止まった。

わたしの他に、一人旅の女性が3名、
それから若いカップルが一組、バスを降りた。

バス停のすぐ目の前。

凛として立つ美しい鳥居。

そして深い青地に書かれた

大辨財天」

の文字。

ついに来た。

あの「天河神社」へ。


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~今日の旅程~
…(8:47下市口駅からバス乗車中)バス🚞…天川川合…🚞天河神社9:50…

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シリーズもの
あるひとつの前世(ビリー)シリーズ🌿

奈良、神様と出会った旅~天河神社編🐲


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