最初に感じたのは、骨張った細い脛。

両手で握るとチリチリにカールした毛の感触がある。

靴は?

何か、先が尖った、ピエロがはくような形の靴。
素材は質素だ。
粗い布を2枚縫い合わせて簡単に作られているように感じる。
色は… 生成り。

地面をもう一度踏んでみよう。
湿っぽい土。草も生えてる気がする。


光のない暗闇に、
ぼんやりと丸く明かりが落ちてる。

その明かりに照らされて見える

骨張って痩せた脛と
生成りの質素な靴。
湿った土と、まばらに生える草。


そんなふうにして、あるひとつの前世は姿をあらわした。

これは昨年の夏に開かれた
西田普さん主催の「前世療法体験ワークショップ」での一コマ。

なぜ前世?

昔から、たぶん幼い頃から、
死んでしまったら、
この「わたし」
今ここでこう考えている「わたし」
それがなくなってしまう。
なんて信じられなかった。
信じられない、なんてレベルじゃなく、
もはや意味がわからなかった。

この「わたし」が消えて、無になってしまうなんて。

わたしが生まれた今から42年前、
当時は「魂」とか「生まれ変わり」とか、そういうのは
イタい、ヤバい、オカルト、そういう扱いだったと思う。

少なくとも、無宗教で、田舎を離れて、東京でサラリーマンで核家族していたうちの家では。

死んだら「無」だよ。

そんなはずない。

お母さんとお父さんとお姉ちゃんと弟には内緒で、
そんなはずないと思って、答えを探していた。


西田普さんの体験ワークショップでは、
なんの訓練も教育も受けていない素人のわたしと
同じくなんの訓練も教育も受けていない素人のペアになったご縁のある方と
1日一緒に過ごして、
用意された台本を読んで、
それで不思議なんだけど、

あるひとつの前世が、見える。

なんでかわからないけど
骨張ってチリチリの毛が生えた細い脛を握ってる感覚が、両手にする。

もっとかわいい女の子の前世がよかったのになあ、なんてことを同時に思ってる。


その脛の持ち主の名前はビリー。

なんで名前なんか、と思うけど、
なんかビリーだなって思って、
名前は?と聞かれて「ビリー」って口にすると、そうだな、彼はビリーだなと思う。

彼は森に一人でいる。
ピエロのような靴はたぶん自分で作った。

着ている服は?

そう聞かれると、暗闇を照らす丸い明かりが少し広くなって、
靴と同じ粗い布で簡素に作られたベストのようなものが見える。
腰のあたりを紐で結んでいる。

彼は痩せていて、細く尖ったアゴをしている。

歳は?

…26歳。

彼は森で一人、気楽に生きてる。
ように感じる。
今のところは。




・・・

🌸約3年放置していたブログを再開することにしました🌸

ブログを再開する理由は
守護霊様に「そろそろいいかげんに」と言われたからです。
と言ったら、いやさすがにそれは…と思う方もいるでしょう。
わたしも、いやさすがにそれは…と思います。

というわけであらためて、
ブログを再開する理由は、
西田普さんのヒプノセラピー基礎講座に参加して、
そこでブログを書くように言われたからです。
実はどちらも同じ意味です。

もともとは、こんな感じで、
自分の体験をベースにした物語を綴るブログを書きたいとかねてから思っていたのですが、
やりたいと心から思うことほどハードルが高く感じるの法則」の通りに
ブログを開設した当初は題材にカードリーディングを選びました。

更新が止まった最後の投稿が、なぜか3年かけてずっとじわじわといいね😊をいただき続けており、
ついに昨日111になりました。
とても不思議ですが、時空を超えてみなさんのお役に立てていたのなら嬉しいです。

しばらくはカードリーディングではなくて、こんな感じのブログになるのではないかと思いますが、
よろしければ続きをお楽しみください🍀


それではまた。

あるひとつの前世(ビリー)シリーズ🌿