解決でない決着と恋ではない何かのおわり
ゴールデンウィークの残りの時間を費やし、
暦は旧キスショットからある武器を受け取る。
名刀「怪異殺し」。誰も知らないキラーアイテムをもって
暦は羽川翼を呼び出すが…。
無茶苦茶な解決方法です…。
まさか主人公の上半身が飛ぶとは。
このシリーズはわりと四肢が飛ぶし内臓も出ますけど
その中でもトップクラスでグロテスク。
でもそこがまた面白い…。
翼ちゃんのひとつの真実は
色んな意味で「どうしようもない」なあと。
確かに正しさの権化が家族として側にいることの
辛さは想像できます。
それは確かに翼ちゃんのせいだけど。
翼ちゃんがああいう環境で
自分の遺志でそうなるように育ち
自分の遺志で今回怪異を引き受け
自分の遺志で怒りを解き放ったんだから。
身一つぶっちぎるくらいしないと
翼ちゃんをこの場から引きはがせなかったん
だろうな…。
そして終盤、暦くんが翼ちゃんへの思いを語りますが
恋じゃないほうが幸せという時点で
恋だったんでしょう。
もし翼ちゃんが軽はずみにでも
伝えることができていたら。
それでも暦くんは彼女を助けに走るんだろうな。
切なすぎる両片想いの終焉でした。
次回 <物語>シリーズセカンドシーズン
次は映画
エドワード・ノートン監督
「マザーレス・ブルックリン」の感想です。
【物語シリーズ 過去感想】
猫物語 黒
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