ようやっと

2023年に観た映画の記録が

達されたので

 

次いで、振り返りを

 

 

2023年は

新旧含めて65作品を鑑賞

 

内、旧作が

36作品だったので

旧作が優勢の年でした

 

というのも

2023年は、6月に初めて

カツベン(活弁)を体験し

すっかりとハマってしまいまして

 

 
第3回と付いている通り
毎年6月に「新宿武蔵野館」にて
開催されているらしいので
今年もまた楽しみです ニコニコ
 
 
 
さて、鑑賞したなかで
同じような感触が残り
印象的だった二作品が
 
同じシーンを目にしていても
鑑賞者の価値観や判断、解釈によって
結末の様相(端的に言ってしまえば
ハッピーエンドなのか
バッドエンドなのか)さえも
まったく変わってきてしまう

 

『TAR ター』

 

 
 
事実(なにが起こったか)は
ひとつだけれども
その視点者によって
まったく見え方が変わってくる

 

『怪物』

 

 
 
どちらの作品も
 
自分に見えているものやことは
あくまでも「自分視点」でしか
ないということ
 

物事や人物は、もっとずっと

多面的で、複合的だということを

思い起こさせてくれ

 

とかく、白か黒か
正か誤か、善か悪か、等
どちらかしかないような
ありようになっている気がする
昨今の風潮に対して
 
そうじゃないんじゃない? と
一石を投じ
 
世界はもっとずっと玉虫色なんだよ
ということを
 
二作品それぞれに
映画ならではの見せ方で描き、伝え
そして、実感させられた作品
 
 
 
それと少し似て
 
人間は自分視点でしか
ものを見られない
 
それゆえの
「わかりあえなさ」もあり
 
こじれにこじれ
泥沼どころか
地獄のような事態となっていく
 
『イニシェリン島の精霊』

 

 
ラストシーンのふたりに
 
いったんこじれた関係性は
たとえ、双方が
どんなに戻りたいと願ったとしても
決して、もう二度と、もとの状態に
戻ることはないんだよなぁ…
ということを
 
実体験を重ねつつ
しみじみと思ったことを
思い出し
 
そういったところも含めて
「人間」が詰まっていた作品
 
 
 
「人間」が詰まっている、と言えば
この作品も印象に残っていて
 
『対峙』
ほぼ全編、小部屋での
4人の対話シーンで
 
背景音楽も、回想シーンも
いっさいなく
 
ドキュメンタリー
のようでいて

 

最後までひたすらに

途切れることのなかった

緊張感

 

それをもたらした

こちらに推測を促し続ける等の

構成の妙に舌を巻く

 

そうして、それぞれの感情に

もまれているうちにたどり着く

「赦し」について

考えさせられた作品

 

 

 

 

 

続く