答えを見つけるセンサー
看護師になるための勉強アドバイザー☆上田由香里です
ずっと今までわからなかったこと「」が、何かの瞬間「
」ピピピーンっとわかってしまうことってありますよね。
何とも言えない快感「わかったっ!!!なぁ~んだ、そいういうことかぁ。」
急に目の前が明るくなるというか、霧が晴れるようにモヤモヤが消えるというか、つい笑みがこぼれるというか。
なんともうれしい気持ちになりますよね。
その「快感」という感覚は自然と「もう一度味わいたい」という気持ちを生みます。
「お~いしい」→「また食べたい」
「気持ちいいぃ~」→「またやってみたい」
「わかった」→「再びあの快感を
」
「わかる」と勉強がおもしろくなる理由はそこです。
「わかる」という快感を再び味わいたい、だからそのために「わからない」ことに再び挑もうという気持ちになるんです。
でも、看護学校で勉強する内容は小難しく、そう簡単に「わかった!」にたどり着けないこともたくさんありますよね。
だからこそ、「わかった」ときのあの快感は衝撃的なんですよね(言い過ぎですかね・・・)
その「わかった!」という快感を味わうために大事なこと。
それは常に「」を持ち続けること。
「わかった!!!」とうひらめきは「ゼロ」からは生まれません。
モヤモヤしていても、ごちゃごちゃしていても、そこにある「」が「
」の素なんです。
わからないものはわからない!と言って「」を捨ててしまうと、それは「わからないまま」です。
そのときにわからなくても、それでも「」を持ち続けてみてください。(注)今日も明日も明後日も考え続けるということではありません
本を読んでいるとき、TVを見ているとき、授業中、友達と話しているとき、あるとき、ある瞬間、何かのきっかけで「わかった!」とひらめくことがあります。
「ひらめく」というと「湧いて出てきた」ようなイメージになるかもしれませんが、「わからない」に気付いたときから「ひらめく」までの間、脳は静かに働いています。これが「気になっている状態」ですね。
気になっているということは「答え」を見つけるセンサーが常に働いているということです。
すぐには解決できない「」とすぐにさよならするのではなく、「なんで?」「これってこういうことかな?」と自分なりの「
」にして、そっと頭の片隅に置いておきましょう。そして、時々声をかけてみてください。
そうやって温められた「」は少しずつ「
」に近付いていくはずです。そしてある瞬間
パンパカパ~ン
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覚えられない最大の理由
看護師になるための勉強アドバイザー☆上田由香里です
実習場面を想像してみてください
実習中に指導者さんから課題が出ました。
「この患者さんにこの検査Aをする目的はわかる?」「・・・」
さっそく調べますよね 検査について、患者さんの疾患や現在の状態などなど。
っで、最終的に「患者さんに検査Aをする目的」がわかりますよね。
当然、翌日指導者さんから確認されるはずですので覚えますね、念入りに
そして、次の日答えは完璧「この患者さんに検査Aをする目的は?」
「○○です」
探している答えがはっきりしているときは、それさえみつけることができれ、覚えることは実はそんなに難しくありません。
ではこの課題はどうでしょう。
「明日患者さんはAという検査を受けられるから、Aという検査について勉強しておいてね」
さっそく調べますよね
ところで何を調べますか?
検査のことを知らないで、検査を受ける患者さんのケアはできませんね。ケアができるための準備として「勉強」しなければいけないわけです。
とすれば、何を調べますか?
多くの学生さんは、テキストにある「検査A」という見出しの検査の説明を読みます。
当然、翌日指導者さんから確認されるはずですので、レポートやメモに残したりしますね
そして、次の日看護師さんから「この検査で使う薬とその副作用はわかる?」「・・・(クスリ?)」
「(確か薬の副作用について検査後注意して観察する・・・みたいなことは書いてあったかなぁ)」
「検査の目的を知る」の場合:検査に関係するいろんなことを調べた中でも、特に「目的」については覚えておかなければいけなかったんですよね。 →何を覚えるべきなのかが具体的。
「検査について勉強する」の場合:検査に関係するいろんなことを調べました。検査の目的、方法、検査中・後の看護など大量の内容をレポートしました。
どれも、検査を受ける患者さんのケアをするためには必要な知識ですが、「どれが大事でどれを覚えておくべきなのかはわからない・・・。だから全部書いた」んだとしたら→何を覚えるべきなのかがぼんやり。
「調べる」ことと「覚える」ことは別なんですね。
調べたから覚えている、レポートしたから覚えているとは限りません。ましてや、書いたからわかっているともいえませんね。
覚えられない最大の理由は「何を覚えるのかが明確でない」ということ。
実習を例に挙げましたが、試験勉強でも同じです。
「心臓について覚える」→何を覚えますか
「心臓の栄養血管はなにかを覚える」→何を覚えますか
「コレを覚える」の「コレ」が決まれば、後は「覚える」ことに専念する
何を覚えるのかを明確にして覚えると、覚えた後にいざ復習すると「今日覚えたことはコレ
」とズバリ今日の勉強の成果を確認することにもなります。
「今日覚えることはなにかな?」「今日覚えたことはなにかな?」
たくさん勉強したのに覚えていない・・・そんなときは「覚えること」がぼんやりしているのかもしれません。
注)実習中の課題は、このように具体的な内容で提示されることは少ないです
提示された課題の中でも、自分の翌日(今後)の計画に必要なものはどれかという視点で覚えることをしぼったり、そもそもたくさんのことを一度に覚えるのは大変なので、メモに残して持ち歩いたりという工夫も大事です
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患者さんとの距離感
看護師になるための勉強アドバイザー☆上田由香里です
患者さんとにとって、看護師さんはどんな存在であるべき?
家族みたいに何でも本音で言い合える存在?専門家として冷静な対処、適切なアドバイスをしてくれる存在?
「2.5人称とは」http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ishikawa/news/20100920-OYT8T00814.htm
私が臨床で実習指導を始めて数年経った頃の話です。
いつものように、学生さんが実習にやってきました。
ある学生さんが受け持った患者さんは、心臓のご病気を持った70代の男性でした。
心機能はかなり悪く、1日中ベッドで過ごす毎日でした。食事もほとんど食べられません。
学生さんは「患者さんに負担がかからないように、かからないように、気持ちがいいと思ってもらえるケア」をするのに一生懸命でした。
身体を拭くにも、着替えるにも、足を温めるにも。とにかく「苦しくないように」常に心がけていました。
学生さんのケアが患者さんには大好評で、学生さんが実習に来られない日も、私たちスタッフが学生さんに代ってそのケアを実施しました。
患者さんは身寄りがなく、お友達の面会もほとんどありませんでした。
それもあってか「急に孫ができたみたいで」と随分喜んでおられました。
ちょっとした会話でも息は絶え絶え、残りの人生長くはないという覚悟をされた患者さんだったのですが、精気が蘇ったように表情は以前と違って見えました。
学生さんも、もちろん患者さんの当時の状態は知っていました。
だからこそ一生懸命かかわる学生さんに、私たちが感じた「患者さんの変化」を伝えました。
ますます、学生さんの心にが付いたようでしたね。
患者さんからの「ありがとう」は何よりも励みになります。それは、学生さんにとっても私たちスタッフにとっても同じです。
それから数日後、患者さんは亡くなりました。朝方でした。
学生さんは病棟に来ると、自分で気が付きました。
「病棟に来て最初に患者さんのモニターを確認する」それが毎日の実習の始まりでした。
いつもの場所に、患者さんの心電図波形が出ていない・・・学生さんが「気が付いた」瞬間でした。
それから患者さんが帰られるまで、いや帰られた後も学生さんはずっと涙が止まりませんでした。
学生さんは「毎朝病棟に来るたびに、今日は大丈夫かなって心配でした。だから、毎朝、モニターを確認しては今日も元気でよかったって思ってたんです。」
学生さんなりに心の準備をしていたんですね。
それでも、人が亡くなるという事実は大きなショックを受けることと思います。
今まで話していた人が、動いていた人が、今は冷たくなって横たわっておられる。
私は、自分が父を亡くして「病院を退院してから」埋葬されるまでのすべてを経験して、改めて人の死ということを考えるようになりました。
今までと同じように一緒に笑ったり、話したりできなくなるんです。
看護師さんだって、涙を流して悲しんでもいいと思います。
患者さんは亡くなられたその方だけではありません。取り乱したり、悲しい感情を引きずったままで、他の患者さん、他の状況に対して冷静な判断ができないのは困ります。
ですが、亡くなられた患者さんやご家族と過ごす間は、正直に気持ちを共有してもいいのでは、と思います。
看護師と患者さんとの距離。看護師としての新たな課題です。
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