覚えられない最大の理由
看護師になるための勉強アドバイザー☆上田由香里です
実習場面を想像してみてください
実習中に指導者さんから課題が出ました。
「この患者さんにこの検査Aをする目的はわかる?」「・・・」
さっそく調べますよね 検査について、患者さんの疾患や現在の状態などなど。
っで、最終的に「患者さんに検査Aをする目的」がわかりますよね。
当然、翌日指導者さんから確認されるはずですので覚えますね、念入りに
そして、次の日答えは完璧「この患者さんに検査Aをする目的は?」
「○○です」
探している答えがはっきりしているときは、それさえみつけることができれ、覚えることは実はそんなに難しくありません。
ではこの課題はどうでしょう。
「明日患者さんはAという検査を受けられるから、Aという検査について勉強しておいてね」
さっそく調べますよね
ところで何を調べますか?
検査のことを知らないで、検査を受ける患者さんのケアはできませんね。ケアができるための準備として「勉強」しなければいけないわけです。
とすれば、何を調べますか?
多くの学生さんは、テキストにある「検査A」という見出しの検査の説明を読みます。
当然、翌日指導者さんから確認されるはずですので、レポートやメモに残したりしますね
そして、次の日看護師さんから「この検査で使う薬とその副作用はわかる?」「・・・(クスリ?)」
「(確か薬の副作用について検査後注意して観察する・・・みたいなことは書いてあったかなぁ)」
「検査の目的を知る」の場合:検査に関係するいろんなことを調べた中でも、特に「目的」については覚えておかなければいけなかったんですよね。 →何を覚えるべきなのかが具体的。
「検査について勉強する」の場合:検査に関係するいろんなことを調べました。検査の目的、方法、検査中・後の看護など大量の内容をレポートしました。
どれも、検査を受ける患者さんのケアをするためには必要な知識ですが、「どれが大事でどれを覚えておくべきなのかはわからない・・・。だから全部書いた」んだとしたら→何を覚えるべきなのかがぼんやり。
「調べる」ことと「覚える」ことは別なんですね。
調べたから覚えている、レポートしたから覚えているとは限りません。ましてや、書いたからわかっているともいえませんね。
覚えられない最大の理由は「何を覚えるのかが明確でない」ということ。
実習を例に挙げましたが、試験勉強でも同じです。
「心臓について覚える」→何を覚えますか
「心臓の栄養血管はなにかを覚える」→何を覚えますか
「コレを覚える」の「コレ」が決まれば、後は「覚える」ことに専念する
何を覚えるのかを明確にして覚えると、覚えた後にいざ復習すると「今日覚えたことはコレ
」とズバリ今日の勉強の成果を確認することにもなります。
「今日覚えることはなにかな?」「今日覚えたことはなにかな?」
たくさん勉強したのに覚えていない・・・そんなときは「覚えること」がぼんやりしているのかもしれません。
注)実習中の課題は、このように具体的な内容で提示されることは少ないです
提示された課題の中でも、自分の翌日(今後)の計画に必要なものはどれかという視点で覚えることをしぼったり、そもそもたくさんのことを一度に覚えるのは大変なので、メモに残して持ち歩いたりという工夫も大事です
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