看護師になるための勉強法~ベテランナースが教える合格のカギ~ -7ページ目

なるほど!慢性膵炎

看護師になるための勉強アドバイザー☆上田由香里です


新シリーズ「なるほどひらめき電球全部つながる解剖生理」です。


看護ができる看護師を目指すみなさんですが、適切な看護を提供するために欠かせない要素の一つ「知識」


解剖生理がわかると病態を理解しやすくなります。病態がわかると必要な看護が見えます。そうビックリマーク見えてくるんです。というわけで、名付けて「なるほど!全部つながる解剖生理」


このシリーズでは、今すでに実践している看護の根拠を確認することで「解剖生理を復習しちゃおうメモと思います。


今回は「慢性膵炎」についてです。


慢性膵炎と言えば「食事療法」が重要ですね。教科書に必ず出てくるのは「低脂肪食」です。


ヒヨコ「なぜ脂肪を制限しないといけないの?」


わんわん「脂肪を消化吸収するために膵臓がはたらくからだよ。膵臓に負担をかけないようにするために脂肪を制限するんだね。まずは、脂肪の消化吸収のしくみを確認してみよう!」


ヒヨコ「脂肪を吸収するためには、まず脂肪を分解しないといけないんだよね?」


わんわん「その通り!下の図を見てみよう。」


脂肪を分解するには「胆のうから分泌される胆汁に含まれる胆汁酸膵臓から分泌される膵液に含まれる消化酵素」が必要です。(それぞれが十二指腸に分泌されるその出口(赤丸部分)を「〇ー〇ー乳頭」といいますね。)


つまり、摂取する脂肪を減らすことでその分の膵臓の仕事を減らしてあげようというのが「脂肪を制限する理由」です。


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さて、膵炎というと大事な観察項目は「便の性状」ですね。慢性膵炎の場合、どんなことに注意して観察するとよいのでしょう?


脂肪を分解するには「胆のうから分泌される胆汁に含まれる胆汁酸膵臓から分泌される膵液に含まれる消化酵素」が必要です


膵炎の場合、膵液を分泌するはずの膵臓のはたらきが悪いわけです。そうすると、胆汁は分泌されるのに、膵液は分泌されない・・・


つまり胆汁と膵液の2つがそろわないせいで脂肪を吸収できません。小腸で吸収できなかった脂肪は大腸に送られ排泄されることになります。


こうして排泄される便には「脂肪が多く含まれる」んですね。この便のことを脂肪便といいます。想像通り、油っぽい便です。


もうひとつは「便の色」です。膵炎の場合「便が白くなる」って聞いたことはありませんか?


なぜでしょう?


答えは、本来便に含まれるはずで便の色の素になる「何かはてなマーク」が少なくなるせいで色が薄くなるんです。


「何か」とは?


脂肪の分解に使われる胆汁酸、実は1日に使う分のほんの1~2割ほどしか作られません。残りはどうしているのかというと「リサイクル(腸肝循環)」です。脂肪の分解に使用した胆汁酸は脂肪にくっついた状態で小腸で吸収されて肝臓に戻るんですね。


リサイクルによって肝臓に戻ってきた胆汁酸の刺激で新たな胆汁生成を促します。



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胆汁には胆汁酸以外にもいろんなものが含まれています。「何かはてなマーク」はいろんなものの中のひとつです。「何かはてなマーク」は胆汁に含まれて分泌されたあと、大部分は便中に含まれ排泄されます。


ところが、慢性膵炎の場合脂肪の吸収ができないため胆汁酸の「リサイクル」ができません。つまり胆汁酸が戻ってこないうえに、「新たな胆汁を作ってください」という刺激すらなくなってしまうわけです。


つまりビックリマーク胆汁を作ることができない→胆汁に含まれるはずの「何か」がない→便の色の素になる「何か」がなければ便の色は薄くなる というわけですひらめき電球



【まとめ】
メモ脂肪の分解には胆汁に含まれる胆汁酸と膵液に含まれる消化酵素(膵リパーゼ)が必要です

メモ膵炎の場合、脂肪を吸収できないことによって起こる身体の反応:異常便の性状が大事な観察ポイントです

【復習ポイント】
メモ脂肪の消化・吸収

メモ胆汁の生成・分泌(肝臓のはたらき)



つながりましたかニコニコ



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誰でもできることを「実行」する!

看護師になるためのアドバイザー☆上田由香里です


先日、とってもあたたかい「気遣い」を頂きましたニコニコ


夜8時ごろだったでしょうか。我が家の前を行ったり来たりしてい女性を見つけました。


この辺りはどうもバス停がわかりにくいようで、今までにも何度かバス停を探している学生さんを案内したことがありました電車


この女性も迷ってしまったのかななんて思いながら外に出てみると、彼女の大きなスーツケースが見えました。


これは明らかに地元の方ではない。「Are you airight?」と声をかけてみました。


「あっ!はいっ!」


あら、日本の方ではないですかニコニコ 


「大丈夫ですか?迷ってしまわれたのかなと思って」と声をかけると、空港まで送ってくれる友達との待ち合わせ場所が我が家の前だったようです。友達がなかなか来ないので、心配になりウロウロしていたとのことでした。


その後、友達とも連絡が取れて、近くまで来ていることを確認できました携帯


女性一人ですし、外はどんどん暗くなってきた頃だったので「いつでものぞいてくださいね」と伝えて家の中に戻りました。


それからしばらくして「トントン」っとドアをノックする音がしました。


何かあったのかしら?!と慌ててドアを開けると「今友達が来ましたニコニコ。ありがとうございました。」


私たちが心配してるといけないと思って、彼女は空港に向かう前に声をかけてくれたんですねニコニコ


嬉しかったですニコニコなんだかとっても。わざわざ知らせてくれたんですね。ありがとうございましたニコニコ


この情景を思い浮かべるとさして特別なことではなく、どこにでも見られる風景かもしれません。


ただ「したほうがいい」とわかっていても、なかなかできないことってありますよね。面識のない方でも具合が悪そうに見えれば声をかけるとか。お年寄りに席を譲るとか。


それをさらっとできちゃった彼女がスゴイなと思ったんですニコニコ


さらっとできちゃうってことは、彼女の中には常にこういう気遣いの心があるんでしょうねニコニコ


相手を想えばこそビックリマーク


私は勉強や実習のことで相談を頂くのですが、そのやりとりの中でも本当に心があったまるドキドキことがありますニコニコ


「こんなことができました。こんなふうに変わりました」という結果報告だったり「今はこんなふうに頑張っています」という経過報告だったり。


相談後の様子を「知らせよう」と思ってくれるその気持ちが本当に嬉しいですニコニコ


そのみなさんの気持ちにならって、私も相手を想い相手が思わず「にこっニコニコ」となるような、「こころにイイコト」を習慣にしたいなと思いました。



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●●するとアセスメント力がアップする!

看護師になるための勉強アドバイザー☆上田由香里です


実習の難関「看護過程の展開」


中でも大変なのは「アセスメント」ですよね。


得られた情報から「何が言えるのか」 良いのか悪いのか、どのように良いのか、どのように悪いのか、だからどうするといいのかメモ


実習で看護過程を展開できるように、学内の授業でも看護過程を習うんですよね。習うだけではなく、実際に看護過程を展開する演習なんかを取り入れている学校も多いのではないでしょうか。


それなのに、なぜ実習で看護過程を展開することがそれほどに大変なのかショック!


答えは「看護の対象が実在する個の患者さんだから」です。


狭心症、糖尿病、高脂血症を持っておられる67歳の女性患者さん:看護花子さんのアセスメントをするとします。


狭心症、糖尿病、高脂血症という病態、必要な検査、治療、および看護、67歳という年齢を参考に成長発達課題についてもすべて教科書に載っています


ただ、「それらすべてが該当する看護花子さん」についてのページは教科書にはありません。


つまり、「欲しい答え」がそのまま教科書には載っていないんですね。


情報や知識を頼りに自分で答えを創らないといけないわけです。「自分で考えて答えを創る」それに慣れていないために、実習中のアセスメントに苦労するんですね。


慣れていないんです。看護における経験が少ないから。


だ!か!ら!実習を通して学んでいるんですね。つまり、アセスメントが苦手だからって落ち込む必要は全然ありませんニコニコ ドントウォーリーです。


これからの経験によって、苦手意識が少しずつ自信に変わります目


自分で考えて答えを創る」このアセスメント力、看護を実践するうえでとても重要な能力です。


アセスメントをするためには、患者さんを把握するために必要な情報と、その情報を分析するための十分な知識がそろっていることが重要です。


どちらが不足していても、適切なアセスメントはできませんNG


ですが、どちらも十分に足りるほどそろえることができたとしても、それらをそろえただけではアセスメントはできません。NG


それらがそろった状態というのは、実習で言う「患者さんを把握するために必要な情報」=データベースと、「その情報を分析するための十分な知識」=勉強したレポートが整理された状態と同じです。資料がそろったところまでです。


これらを照らし合わせて「自分の考え」を導き出すことが、アセスメントをするということなんですね。OK


このアセスメント力、実は勉強の場面でも活用できます。


例えば、「消化酵素消化管ホルモン関係」を知りたいとします。


消化器の教科書をみても「消化酵素消化管ホルモン関係」という見出しはありません。


まさに「欲しい答えがそのまま教科書には載っていない状態」ですね。


さて、どうやって2つの関係を調べましょう?


消化酵素とはなにか」「消化管ホルモンとはなにか」それぞれを理解した中で、関係に「気付く」という方法で答えにたどり着くのではないでしょうか。


慣れていないこと、苦手なこと、わからないことについて「考える」というのは、正直大変ですよねショック!


ですが、「考える」ことによってアセスメント力はどんどんアップアップします。


「考える」そして、考えて導き出した自分の答えを自分の言葉で表現してみてください。


考えが文字や音になることで、自分の考えを外から改めて受け止めることができます。


再確認することができるんですね。「そうそう!」とか「おや?待てよ」とか。



日常生活の中でも「考える」チャンスを大いに活かして、アセスメント力を実習や勉強の武器にしましょう手裏剣



※看護過程の展開の詳細については「実習に困らないための看護過程展開の取扱説明書 」を参考にしてみてくださいね本 頭の中のゴチャゴチャがきれいさっぱりスッキリする内容になっていますニコニコ





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