DAMともさんのアメブロを巡回してると音量設定に関して
マイクの「エコーレベルを上げる?下げる?」でお悩みの様でした。
最近音量設定の話になってから、やたらとこの手の設定の話題が出てますよね?
ということで昨日の話に続けてマイクの設定(とくにエコーについて)のお話です。
また私なりの表現で書きますので実際とはちょっと違うことをご了承くださいね。
【エコーとは?】
音を響かせる反響音・残響音の効果のことです。
似たようなものに残響音(リバーブ)やディレイがあります。
絵でいうとこんな感じになります。
エコーをかけると音の輪郭をなくしぼやかしてしまうことで得られる効果です。
左側が原音に対して、右に大きくぼかしが入ってきます。
右に行くほどエコーレベルが高いと思って下さい。
あなたはこの丸を見比べてどう思いますか?
1個じゃわかりにくいので並べてみましたが
丸1つを1音とすると、連続して音を出した時に
一行目(原音)だと1音1音がバラバラに聴こえます。
2行目(エコー低)だと音と音の間を残響音がつなぎ
全体として少し滑らかになります。
逆に1音1音のメリハリがなくなってしまい、1音がはっきりわかりません。
だから エコーが強すぎるとあまり良くない ってことになりますね。
ここでもう一つ、今度はもう少し見やすいように三角形にして書くと…
エコー(ディレイ)もいろんなタイプがあって、ちょっと専門的な用語を書くと、
2行目みたいに原音と同じタイミングで、
増幅したディレイ音をかけて、音に厚みを付けたり臨場感を出す「ダブリング」ってタイプや、
普段のカラオケでも聴こえる「やまびこ」のように、
原音より少し音を遅らせて、原音と同レベルの音を
連続してだんだん小さく出していく「ショートディレイ(ロングディレイ)」ってタイプもあります。
音をどのように強調するかってことでこんな感じに種類があります。
歌があまり上手でない人が少し上手く聴こえるのは
こうして機械が作り出した原音そっくりな音をかぶせて原音をぼかし、
音に厚みを持たせているからなんですよ。
これがエコーの正体。
なのでエコーなしでは物足りないけど、
高すぎると機械の複製した音に原音が飲み込まれ
自分の原音が分からなくなるってことです。
自分の歌声にあった適度なエコーレベルっていうのがあります。
「自分の歌をもっとも聴こえ良くしてくれるエコーレベル」ってことですね。
歌が上達するにつれてだんだんエコーレベルを下げていくんですが、下がれば下がるほどより自分の歌声がハッキリするわけですから、それだけ相手に自分の技量が鮮明に伝わるってことです。
あと曲調によってもエコーがしっかりきいた方がいい曲やそうでない曲とかいろいろなので、
「自分の中での標準値は○○で、曲によりプラスマイナス○○」って感じで決めるといいと思います。
エコーの効き具合はある程度は、歌い手の好みですので。
ちなみにラプソディー先輩の個人的見解では…
「ちなみにエコーはね、オレの個人的な見解だけど(笑)
具体的(現実的)な歌詞の曲はエコー低めで声をハッキリさせて
抽象的(願望とか過去を思い出すような)歌詞の曲は
エコー強めで(敢えて)ぼやけさすと
曲の世界観のイメージが広がってイイ感じになるよ♪o(^∇^o)
」
ってこと。まさにその通りですね。
【マイク音量とエコーレベル】
この話自体は過去ブログで何度も書いてますよね?
「マイク音量は大きめに、エコーレベルは小さめに」です。
誰しもが悩む 「声が小さい」ってことに対しての解決法は、「マイク音量」を上げること です。
ここで少し過去のおさらいですが私なりの言葉で書くと…
☆マイク感度 … マイクが音を拾ってくれる集音の範囲
☆マイク音量 … マイクが拾ってきた音そのものの大きさに対する増幅量
☆エコーレベル … マイクが拾ってきた音に対してどれだけ音を響かせるかの効果量
ってことになります。
エコーレベルがこの音の大きさの問題に無関係なのはお分かりですね?
エコーは効果的に強調はしてくれますが音量自体を大きくしてくれるわけではないんです。
声が小さい理由は2つあります。
「声量そのものが小さい」⇒マイクで拾った音を大きく増幅してもらう必要あり(マイク音量)
「声をちゃんと拾えていない」
⇒(1)口元とマイクとの距離があき過ぎて集音の範囲に入っていない
→マイクにもっと口を近づける、声をさらに大きく出す
⇒(2)口元とマイクとの距離は近いが音がきちんと拾えていない
→マイク感度をあげて「確実に音を拾ってもらう」
※感度上げ過ぎ注意!!
マイク感度は、「集音範囲を広げるだけ」で
「拾う声が大きくなる」ではないんです。
集音範囲が広がればより小さな音も「たくさん」拾ってくれますが、
周囲の雑音もしっかり拾っちゃいます。
という風になります。だから結局は
「マイク音量」をあげてね って言いたいわけですが。
で、マイク音量を上げ過ぎると、スピーカーとハウリングをおこしてしまいますが、
声が小さいってお悩み解決の場合については、マイク音量を下げると解決できませんので
、アンプ(スピーカー)のマスター音量の方を下げちゃいましょう。
マイク音量とエコーレベルの関係ですが、アンプの音量が一定で同じ場合には、
エコーレベルが小さい方がマイク音量は大きく設定できます。
仮に適当な数字で説明するなら、エコーレベル25でマイク音量が35を超えたらハウリングをおこす時、エコーレベルを15にするとマイク音量は40まで大丈夫っていうような意味です。
エコーは原音と同じ音を複製して連続的に響かせる効果ですからそれだけスピーカーから出る音が増えて強調されているわけです。マイクからすればそれだけ大きな雑音が増えるってことですからエコーが強いほどすぐハウリングしやすくなっちゃいます。
なのでアンプの音量を変えない場合は、エコーは小さいにこしたことはないんです。
なんだかかなり難しいお話が続いてますが、音量設定に特にお困りでなければ軽く流しておいてくださいね。