追記補足する形になりますが、マイクについてもう少し。
今日カラオケに行ってきたのでついでに写真を撮ってきました。
これから先、また私のカラオケで使ってる感覚からの
勝手なイメージに置き換えて説明しますので
実際のメカニズムとは違う部分があることをご了承くださいね。

昨日の作成した絵だけではわかりにくいかもなので実物を写真で。
先のまるい部分(グリルボールっていいます)が上のように音を拾います。
一応横からも拾えるのですが、ついでに音が入ってくるくらいの感じで、ほとんどは先端で一直線に音を拾います。
(正確には上下逆向きのハート型の範囲で歌声の音波を拾うようになり、専門用語では「単一指向性」って呼び方をします。)
なので、マイク角度は当然、歌い手の口に対してまっすぐにするのが一番音を拾います。
RAP歌う人がよくするマイクを傾けて…とかは良くないです。
昨日のスピーカーとマイクの向きとは全く反対の原理です。
またグリルボールを手で握ると口から発した声音がグリルボール内でこもる為
ハウリングをおこす要因になりやすいです。
ただし声量が弱い人が少しでもマイクに拾ってもらおうとしてワザとグリルボールを手で囲み、音をこもらせて集音効率を上げようとする裏ワザ的な技法??もあります。
でも基本的には口に対してマイクをまっすぐ口元に持ってくるのがベストです。
あっ、ついでにワイヤレスマイクについて。
これはマイクの下の部分から音声信号がDAM本体側に接続された受信機に送信されます。
赤外線は1直線に飛んで基本的には曲がって届くものではないので立ち位置に気を付けないと受信機の位置的にマイクの赤外線を遮ってしまうと音が途切れてしまいます。
ただこれは考え様によってはこういう使い方も。
皆さん歌い終わった後にマイクの電源を切るとカチッって音がマイクに入るのが気になりませんか?
これはマイクのスイッチ動作でマイク本体に振動を与えてしまい発生した動作音がマイクに拾われるからです。
じゃあマイクに音を拾われない様にマイクスイッチを切るには…
マイクの送信機部分(赤丸で囲ったマイク下の部分)を、手や着てる服の一部(袖とか)で、サッと瞬間的に囲んで握り隠すようにします。
すると赤外線を遮断してしまい(受信機の方を見るとランプが消えてます)、マイクを切ってる状態のようになりますので、その状態でスイッチを切ります。
サッと隠さないと感度が悪い時のようなノイズが入るのでサッと一瞬で!
マイクスイッチをそのまま切るよりは微小なノイズで出来ますよ。
それからワイヤレスマイクの受信機ですが…

機種によってこのつまみがカバーで隠れていたり、裏側にあったりすることがありますが、
どこかにこの手の小さな装置が置かれているはずです。
このつまみを調整することでマイク感度(ボリューム)を調整できます。
だいたいは11時方向くらいが多いですね。
これはDAM本体のマイク音量ではなく、マイク自体の調整になるので、これは大きくても12時方向くらいでそれ以上は上げ過ぎても単にハウリングをおこすだけで音量の解決にはなりません。
昨日も書いてますが、マイク音量は基本はDAM本体の音量設定で必ずするようにしましょう。
DAM本体ではダメな場合のみと心して下さい。
お客が勝手に変えてそのまま放置してなければ、ちゃんと店であれば適正なバランスに設定されているのですから。
マイク感度を上げるっていうのは、わかりやすい解釈でイメージ図にするとこんな感じ?(実際は違うんですが…)
人の歌声に限りませんが。音は波で出来ていて、波があることで振動が生まれます。
低い音の振動はとても大きく、高音の振動は小さいことは中学生くらいの理科の授業で確か習ったかなぁ??
マイク感度は上の図のような「集音できる範囲」って例えでイメージして下さい。
マイクは音波を拾おうとするわけですから集音範囲が広い方がより正確に拾えます。
ただし、カラオケルームという空間には様々な音が存在します。
スピーカーから流れるカラオケの音もマイクにとっては大きな雑音なわけです。
集音範囲が広がれば、それだけ私たちの声もしっかり拾ってくれるので声量が少ない人にはうれしいですが、同時にそれだけ雑音も大きく拾えてしまうのです。
次に、タマネギみゆちゃんがブログに少し書いてたDAM本体の前面カバーの内側の話。
DAMの本体の3つの大きなつまみのついてる前面は、両側の下部分にツメが2つ存在するので、上にツメを持ち上げる感じで動かせば、実は下の写真のように開けることができます。
まず左側の説明ですが、ここには持ち上げたカバーを支えるつっかえ棒のロックがあります。
そのままではカバーは閉まらないので、このロックを指で上に持ち上げるとカバーを閉じられます。間違っても力づくで締めようとして機器を壊さない様に!
で、用があるのは右側ですが、ここにマイクの入力音量に関する調整つまみがついてます。
これはDAMの音響機器としてのマイクの音声信号の受け入れ量を調整していると思って下さい。
マイマイクとか設定外の異物を突っ込む際にはこの調整は大事になってきますが、基本的にここも、余程ここをあけてまで勝手に調整する困ったお客がいない限りはちゃんとした店なら適正に調整されているので触らない様にして下さい。
もう一度書きますが、マイク音量はDAM本体のマイク音量設定で調整するようにして下さい。
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■ここからは数学が苦手な方は読まない方がいいです。
数学的な例えです。
ここで、昨日書いたマイクの数学的イメージをもう一度…
歌声 × マイク感度 (%) × DAM本体のマイク入力音量(%)×DAM本体マイク音量調整(倍率) =マイクの記録音量
ここで、仮に我々の平均的な声量を100とします。
マイク感度はマイクの機種的性能を50%とします。
DAM本体の機械的な設定でマイク入力音量を80%とします。
そして我々が普段調整するDAM本体のマイク音量の設定値で仮に「40」を100%とします。
すると100×50%×80%×100%=40となり、DAMの保存曲のマイクの記録音量は40です。
もしこれで声が小さいと感じてマイクの記録音量を倍の80にしたいとします。
まずDAM本体のマイク音量の設定値を「80」にしたとします。
すると100×50%×80%×200%=80となりマイクの記録音量は80です。
これは特に問題はありません。
しかし、DAM本体のマイク音量でなくマイク感度を100%に引き上げたとします。
マイク感度が大き過ぎになり、音割れを起こしたとします。
で、このマイク感度を上げ過ぎたことにより音割れした症状を緩和する方法は3つ。
(1)マイク感度を下げる
100×90%×80%×100%=72でマイク音の入力値が72、マイクの記録音量も72ですが、
このままでは物足りないのでDAM本体のマイク音量の設定値を「40」から「45」以上にします。
(2)DAM本体の機械的なマイク入力音量を下げる。
100×100%×72%×100%=72となりマイク音の入力値が72となり、マイクの記録音量も72ですが、このままでは物足りないのでDAM本体のマイク音量の設定値を「40」から「45」以上にします。
一見うまく解決したように見えますが、わざわざ感度をあげて雑音まで大きくマイクで拾っておきながら、うるさすぎたからマイクの総音量を絞りますってことをしているわけです。
これって声を大きく記録したいっていうのと逆行していますよね?
(3)DAM本体のマイク音量の設定値を下げる。
「40」から「36」以下に下げて 100×100%×80%×90%=72で音割れが防げたとしても、これではマイクの記録音量は小さくなり本末転倒です。(というより実際には解決できていませんので感度を戻せって話ですね)
なので、結局はDAM本体でマイク音量を変える方が楽なのです。
他をいじると、それぞれの機器をバランスよく調整する必要があるからです。
マイクが拾ってきた一定の音量の声をDAM本体が増幅して音量を大小調整してるってイメージかな?
ここまでは数学的に勝手な公式を使って表現しただけで実際に通じる公式ではありません。
あくまでイメージです。実際の調整はそれぞれの機器のつまみの感覚だからね。
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ちなみにマイマイクは、お店の一般的なマイクに比べ機種の性能的に感度が小さいものが多いです。というよりお店のマイクは誰でもしっかり歌えるように性能的に感度の大きなマイクが使われてます。
なのでお店のマイクとの性能差分、音量は小さくなるので上で書いたようなDAM本体への入力音量やその他を調整してやる必要があります。
ただ感度が小さいのでその分歌声以外の雑音を拾わなくて音がキレイといういい方もできますけどね。
私はマイマイクは買って使ったことはないのでわかりませんが、あくまでも仮のイメージでの論理的な見解です。