以下

2024/11/25よりヤフオク出品中のペトリカラー35にて撮影した画像です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に

以下出品中のカメラの追加各部詳細画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PICNYという私の知らない国産メーカー製のレンジファインダー式単独距離計です。

 

 

おそらく1950~1960年代初期に製造されたのではないでしょうか。

運良く非常に安く入手できました。

 

 

画像はリコーのキャディに取り付けてみました。

こんな感じになります。

 

 

この単独距離計の良い点というか、個人的に大いに気にっている点が距離の表示が

m・Ft の表記になっている点です。

単独距離計をヤフオクやメルカリで探すと国外・国内産問わず出品されているおとそ

8割の距離の表示がFtなんですね。

まぁ1950または1960年代の時代であれば国産は輸出メインでしょうし、欧米産は日本仕様なんて考えていないでしょうから仕方が無いんですけど…。

しかし、私の場合は仕上がったカメラのテスト撮影で頻繁に使うのでヤッパリmじゃないと困ります。

 

 

数ヶ月前に西ドイツのWaltu製の単独露出計を入手して修理したのですが…。

 

 

テスト撮影で使っていたのですが、撮影するシーンによっては二重画像が上手く反映されない事がありました。

そんな時はトントンと上から叩くと二重画像が出てくるので叩きまくってたら足がポキッ!と折れてしまいました!

本体の黒い部分の素材は金属を塗ったのではなく、エボナイトの様な樹脂でした。

同じ物をお使いの方は取り扱いに注意してくださいね。

考え方というか使い方によってはカメラとは分離して単独露出計だけで計測した方が便利なのかもしれないのですが。

 

 

実は私はそも西独製よりも国産の単独露出計が欲しかったんですよ。

西独製の工業製品と云えば誰もが認める高性能高級品です。

ですが彼ら独国人(ゲルマン人)の技術力は私にはオーバースペック過ぎて対応できないのではないかという不安がありました。

国産品であれば同じ日本人の発想で開発・製作された物ですから、その意図を理解して分解・修理がしやすいかと思います。

しかし『天才』であるゲルマン人が創りしものは凡人である私の頭脳では図り届かない部分が有るのではないかと怖れたのです。

以下は彼らの天才としての一例ですが…。

あのポルシェ博士は1940年代初期には『内燃機関で発電した電気を銃でしてモーターで戦車を動かす』方式の実用化に一応成功しています。誤解を承知で例えるなら『プリウス』のご先祖様みたいなものです。

彼らはそのような一歩間違えば『狂気』ともいえる科学力を持っているだけでなく、それらを実現できる技術料と基礎産業力を当時既にっもっており、更には手先の器用さまでも持ち合わせていたからこそあのような製品を創り出せたのではないでしょうか。

ですが『天才』の考察はものによっては私の様な凡人にはとても辿り付けない部分が有ります。

 

 

 

そんな感じで戦々恐々としながらWaltzの単独距離計を分解してみると私の懸念は見事に的中してしまいました。

その当時の詳細につきましては以下

 

 

をご覧ください。

ミラー部の構造が人間の眼球のような動きが出来るようになっているのには驚愕しました。

そして即座に『これどやって調整すんね~ん⤵⤵⤵』

と頭を抱えて悩みました。

 

閑話休題

 

前置きが長くなってしまってすみませんでした。

以上の様な事(経験)から今回は国産の単独距離計を分解してみて西独製のWaltzとの構造やメンテナンス性その他を比較していきたいと思います。

 

 

まずは外観をよく見ていきましょう。

本体両サイドにマイナスネジがありますね。コレを外すと手前に蓋が外れるのでしょうか。

右側の銀色の筒の周りにあるネジは外す必要はなさそうです。

 

 

左側丸い部分を緩めてみましたが外れませんでした。

右側がレンジファインダーの距離を測定する基幹部分になるようです。

二重画像の一致を調整するだけであればここに手を付ける必要は無さそうです。

 

 

足が緩んでしまっていてます。

角度を合わせる必要があります。

 

 

一部塗装が剥げているかと思ったのですが…。

 

 

ここにも同じような物が

 

 

こちらにもさらに大きなものがあります。

何かを固定しているのでしょうか?

 

 

さて、蓋を開けてみました。

すると…。

????????

なんじゃぁ、コリャ!

なんか中身がやたらとスカスカなんですけど…。

そしてセロハンテープ?

 

 

ミラーには新品時から傷が付いている?

 

 

エェぇぇぇ~!

ガラスの抑えにセロハンテープ使うんかい!!!

 

 

しかもそのガラスの縁が欠けています。

まぁ、ココは大勢には影響ないけど…。

 

 

ネジ穴を開けた痕のバリ取りのつもりなんだろうけど…。

中学生でも申し越し上手くできるでしょうに。

 

 

二重画像の上下左右の調整機構を探していたらミラーがポロッと落ちてしまいました。

当初ミラーに傷が付いていると思ったのですが実はコレ、はみ出した接着剤が付いていたんですね。

ヘタクソ!

 

 

足の角度調整機能が何もありませんよ。

これじゃぁ遅かれ早かれガタが出てきますよ。

なんとか工夫して固定します。

 

 

ミラーを清掃しようと思ったらハーフミラー側もポロリと外れてしまいました⤵⤵⤵

なんと低レベルな接着剤を使っているのでしょう…。

そしてハーフミラーの蒸着の一部が剥がれてしまっていますね⤵⤵⤵

この状態で二重画像のズレを調整する機構を探しましたがありませんでした!

つまり工場出荷時から現在の状態だったのでしょう。

左右は合っていますが上下の乖離は甚だしレベルです。

こんな状態で堂々と販売更には輸出していたのでしょうか?

も…、もう…嫌だ…。

 

 

ここで作業を一旦止めることにします。

 

この単独距離計は造りがあまりにも悪すぎる!

分解すればするほどにその品質の悪さに振れてしまい修理をしたいという私の情熱が血液から気化して抜けていってしまいました。

1950年以降辺りの製品ではないかと思っているのですが…。

キヤノンやニコンといった主だった光学機器メーカーならまだしも、

聞いたこともない雑草のようなメーカーの製品だと当時はこんなにも酷いレベルだとは小見ってもいませんでした⤵⤵⤵

時代が時代ですから品質や材質が悪いのは理解できます。

だったらその分製作過程の組み立てで真摯に丁寧に手を入れてくれればよかったのにそのような形跡は全く見当たりませんでした。

むしろ不完全ともいえる状態の品質で出荷されていた感が私にはありました。

 

 

さきほどまで西独製の狂気とも云える崇高な技術について熱く書いておいてから『願わくば自分の身の丈に合った技術で作られた製品、例えば国産』などと願っておいていざ国産品を分解したらここまでクズだったとは…。

西独製と同じ土俵で比較しようとすること自体がおこがましい事でした。

まるで頭からゴミ箱に投げ込まれたような気分です。

 

何とも云えない気分です。

このまま作業を進めて組上げていくか、そんな価値は無いとして組み上げずに破棄するかどうかを今夜一晩考えてみたいと思います。

あまりにも残念な品質に悲しくなり過ぎて今はちょっとこれ以上手を付けられません。

本日はここまでとさせていただきます。

 

追伸

 

随分と昔からMade China 中華製品はとにかく物が悪い、品質が悪い、すぐ壊れるとか云われて酷評されてきました。してきました。

でも我々日本人だって75年前の自国の製品の品質は似たようなものでした。

とても良品とは思えない状態でも平気で出荷していたみたいですから。

そのことを記憶に留めながら他国の製品をあまり揶揄するのではなく『温故知新』という言葉を心に抱いていきたいです。

 

 

追追伸

 

その後作業を継続しようと決心したのですが、ミラーの取付・接着をあれこれしているうちにハーフミラーのじょちゃくぶ部分が殆ど剥がれてしまってミラーの役割を担うことが出来なくなってしまいました。

部品用のハーフミラーを購入してサイズをカットして修理する事も可能なのですが、残念ながらそこまでコストを使う程の価値は無いとの判断になりました。

ですので本件はこれにて終了となります。

 

キヤノンのニューキャノネットQL17-Lです。

 

 

レンジファインダーの無限遠のピントについては今までアンタッチャブルとしていました。

ですが今回は沼に嵌ってしまったり度重なるケアレスミスで時間を浪費してしまったためこの先更に時間ががかかっても構わん!

との開き直りで無限遠のピントを確認することにしました。

結果は想像の通り今一つズレていました。

まぁこれらのレンジファインダーカメラも大衆向けの量産品ですからコストを考えれば当然と言えば当然なんですが…。

ただどのメーカのどんな機種でも無限遠の位置は大体同じように本来の無限遠よりも手前(近距離)にセットされているような感じがします。

ひょっとするとメーカーは何らかの理由があってわざとこの位置にセットしているのではないでしょうか。

 

 

そう思いはするも無限遠のピントの再調整を行いました。

まずフォーカスリングとヘリコイドを連結している三カ所のイモネジを緩めます。

 

 

ヘリコイドに1.0mmのドリル刃を使ってピンバイスに浅い穴を掘ります。

コレで爪が引っ掛かりやすいようにしてヘリコイドを直接回転させられ量にします。

 

 

ヘリコイドの移動距離が今までに較べ以上に短いというか動きが非常に渋いのでフォーカスリング周辺を改めて精査すると、もう一本プラスネジがヘリコイドとフォーカスリングを連結していたのを発見したので緩めます。

画像は既に目一杯迄左に回転させた後です。これ以上はヘリコイドリングに当たってしまい左に回転させられません。

プラスネジの右側に元の位置を示す緑の緩み止めの接着剤の痕が見られます。

 

 

結果画像の様な状態まで追い込むことが出来まし板が、構造上これ以上無限遠のピントを追い込むことが出来ませんでした。

それでも再調整前よりは大分良くなったと思います。

ちょっと残念ですねぇ。

今回キチッと追い込んでからテスト撮影をしてその結果から今後の方針の参考にしたかったのですが…。

残念です。

 

 

露出計関係の組上げがようやく完成し、峠を完全に乗り越えられました。

泥沼からの完全脱却です。

前板を取付け革を貼り直しました。

 

 

次にファインダーの清掃です。

画像斜め45度に設置されているガラスは片面が蒸着式のハーフミラーになっているため非常にデリケートです。

軽~く乾拭きする程度に収めておいた方が無難です。

 

 

ここでようやくレンジファインダーの二重画像の一致(ズレ)についてです。

無限遠の位置をずらした結果やはり二重画像もズレてしまいました。

左右、上下ともにズレています。

左右の調整は中心のファインダー下にある銀色のマイナスネジで調整できます。

 

 

上下のズレはこのちょっと異様に飛び出した長めのイモネジで調整していきます。

現在またもや夜間のため夜の灯を目印にして二重画像一致の調整をしたのですが、

今一つ??? な部分があるため、明日の日中に再び詳細に調整してみます。

 

という事で翌日の日中に再び二重画像の一致を確認してみました。

結果はフォーカスリングを近距離から徐々に無限遠に向けて回転させていくと…。

二重画像が徐々に接近していきまして10m位で一瞬合致してからその後二重画像が行き過ぎて再び離れて行きます。そして最後にフォーカスリングが『ゴリッ』とした重みを伴いながら終点まで回転して再び二重画像が一致するというとても不自然な動きをしました。

いや~、流石にその動きは違うだろう⤵⤵⤵

更に試しにと10m辺りと思われる場所ににピントを合わせてみると...、フォーカスリングの方は3m辺りを指していました。

不審に思って部品取り機で同じ場所にピントを合わせてみるとフォーカスリングは10m前後を指していました。

明らかにおかしいです。

(たとえジャンクの部品取り機でも同じ個体があればこの様な比較テストができるのでとても便利です。)

 

 

これは流石に無限遠のピントの位置を限界まで詰め過ぎたのだろうと思いまして徐々に戻していきました。

その際に部品取り機のフォーカスリングが指した距離と同じになるように調整しました。

その結果、画像の位置に落ち着きました。

ネジの締め付け痕を見ていただければ解ると思いますが、オリジナルの位置と前回調整した位置の中間点くらいになりました。

 

 

その結果無限遠のピントはこの様になってしまいました。

 

 

こちらが前回ピントを追い込んだ結果ですから大分甘くなってしまいましたね。

 

 

まぁオリジナルの状態よりは少し良くなっていると思いますが…。

 

以上の結果を踏まえると『無限遠のピントの正確さは果たして本当に必要なのだろうか?』という疑問が私の頭の中によぎってきます。

レンジファインダーカメラの場合、いくらレンズだけのピントを調整してもレンジファインダーの二重画像の一致と正しく連動しなければ意味が無いだろうとは思っていました。その辺の相関関係に対する正しいと思われる解答を私には出せなかったので、今までレンジファインダーカメラの無限遠のピントの再調整は触れずに避けていたのです。

そもそも超一流の技術力を持つ各メーカーが『これでヨシ!』とセッティングしているわけですから私には考えも及ばない理由があるのではないでしょうか。

しかし…。

であれば一眼レフカメラの場合はなぜあんなにも無限遠のピントに拘るのでしょうか?

そしてナゼあれほど正確・精緻なのでしょうか?

到底私には考えが及びません…。

しかたがないので取り敢えずは今回のテスト撮影の結果を待ちましょう。

 

 

再調整が終わったので

再び前板を取付け革を貼りました。

もうこれ以上この個体の同じ部分を分解するつもりはありません。

それにしてもキャノネットの革の貼り付けはとてもやり易いですね。

 

 

ファインダーも清掃及び二重画像の調整が完了したので蓋をします。

 

 

そして…。

モルトの貼り替えです。

加水分解したモルトのカスをラッカーシンナーを使って除去します。

昔若い頃に先輩方から『仕事は段取り八部だ!』と教わりましたがまさにその通りです。

いかにモルトのカスを綺麗に除去できるかが仕上がりに影響します。

 


 

今回は交換の必要があったため裏蓋をボディから取り外していたので非常に作業がやり易かったです。

 

 

裏蓋をボディに取り付けます。

ここの部分の遮光にはモルトではなく植毛紙が使われてますのでこのまま再使用できます。

 

 

Quick Loader (QL) システムのベロ?の様な部分を裏蓋に接合します。

腕時計のバンドの取り付け部に似ています。

 

 

裏蓋をボディに3本のネジで取り付けます。

 

 

革を貼り付けます。

それにしてもニューキャノネットの革は貼り付け易いです。

 

 

軍艦を3本のネジで取り付けます が…。

 

 

フィルムカウンターが動いていていませんでした。

バネが外れていて爪の張力が掛かっていませんでした。

私は毎回この部分の動作確認を見落としてしまいます。

 

 

さらフィルムカウンターの数字がインジケーターの中心に来るように調整します。

 

 

フィルム巻き戻しレバーを取付けます。

 

 

フィルム巻上げレバーを取付けます。

 

 

完成です。

今回はえ~~ら~い~時間が掛かってしまいした⤵⤵⤵

機械物をいじっていると普段は全く問題ない微細な作業なのにひょんなことからミスをしてしまい、それをきっかけとしてその後次々とドミノ倒しのようにミス又はトラブルが発生し泥沼に嵌ってしまう事がたまにあります。

当に負のスパイラルに飲み込まれるような現象です。

今回がその典型例といえるでしょう。

 

まぁとにかく

コレでようやくテスト撮影ができる…  訳にはいきません。

まだレンズ後玉の問題が残っています。

レンズを青色LED光に晒すと見える謎のクモリの対処を考えなければなりません…。

もう一台部品取り機を安く入手できないかと悩んでいます。

 

 

 

キヤノンのニューキャノネットQL17-Lです。

 

 

キャノネットはとても優秀なカメラで私の経験ではメカニカル的に深刻なダメージを抱える個体は少なく、露出計も配線の引き直しや可変抵抗の抵抗値の変更といった軽整備で大抵は復活してしまうような感じです。

唯一の欠点は光学的なレンズの謎のクモリが発生するということでしょう。

ですから今回のようにここまで手間が掛かるケースは非常に珍しい感じがします。

否、よく考えてみればカメラのコンディションが云々というよりも私自身のケアレスミスやミスアンダスタンディング(誤解・勘違い)が原因のように思われます。

そのために沼に首元迄嵌ってしまいドロドロの状態で格闘し、どうにかこうにか露出計の配線のハンダ付けには成功しました。

後はこの精度を確認または調整するるだけです。

 

 

組み上がった時は夜間だったので一夜明けて本日露出計を計測してみます。

まずセコニックではご覧の通り1/500秒でF8をやや下回る程度です。

 

 

キャノネットは1/500秒でF11をやや下回っています。

つまり-1.0といった感じですね。

まぁ、誤差の範囲内といったところでしょうか。

更に精度を詰めることもできますが…。

この状態で納得できる撮影者様ならばこのままで撮影すれば良いし

もう少し明るい方が良いと思われたらASA感度を一段落とす(つまりASA感度400のフィルムなら200に設定する)ことで補正できます。

つまり選択の範囲を与えるということで今回は敢えてこの状態でO.K.とします。

 

 

やったぁ~!

これで沼から抜け出せるぞぉ~!

と安堵していたら何か違和感が…。

あれ???

何か鏡胴のユニット部とボディの間にガタがあるような…。

あちゃ~、コリャ革を剥がして前板を外してユニット4本の取付ネジを増し締めしないといけない…。

 

 

私の嫌いな作業

第一位 モルト貼替

第二位 革の貼替

なのですが沼から這いずり出ることに成功した現在は非常に肩が軽くなり上機嫌です。

最近は寒くなったのでドライヤーを使って革を温めながら剥がしていきます。

そうしないと革が破れてしまう確率が爆上がりします。

因みに革の素材や接着剤は各メーカー及び年式ごとに違います。

キャノネットはかなり剥がしやすいですね。

 

 

革は前板が露出する部分だけ剥がせばよいです。

 

 

前板を剥がしました。

そしてネジを増し締めします。

ガタガタに緩んでいました。

よし、これでO.K.です。

組み戻しましょう。

 

とここで、私の脳裏に悪魔が囁いてきました

『レンジファインダーカメラの無限遠のピントって合っているの?』と…。

そ、それは…。

今まで触れてはいけない、疑問を持ってはいけないとして自分に言い聞かせていました

もしそれに興味を持ったらとんでもなく面倒くさいことになりそうな気がしているからです。

しかし、今ほどおあつらえ向きなタイミングはありません。

調べてみましょうか。

 

 

う~ん…。

やっぱりこんな感じですか⤵⤵⤵

なんとなく予想はついていましたが…。

これってメーカー側がワザとこうなるようにセッティングしているような気がしてきました。

というのも今まで無限遠のピントを計測してきた殆どの機種が実際の無限遠のピントの位置より手前(近距離)になってるんです。

しかも大体同じような位置じゃないかと思われます。

ひょっとして私が拘っている無限遠のピントの再調整と云うのはなんとも無意味な作業だったのでしょうか…。

 

 

とはいえ詳細を確認してみるとキャノネットの場合ヘリコイドリングには直接アクセスできそうです。

フォーカスリングの奥にある黄色っぽい金属がヘリコイドリングです。

 

 

フォーカスリングとヘリコイドリングを連結している三本のイモネジも全てアクセス可能です。

意外と簡単に無限遠のピントの再調整は出来そうです。

 

ただ…。

ヘリコイドの無限遠のピントの調整してしまうと、レンジファインダーの方の無限遠というか二重画像の合致はどうなってしまうのでしょうか?

 

いろいろと迷う部分もありますが…。

取り敢えず今回は無限遠のピントの再調整を行ってみましょう。

レンジファインダーの二重画像の問題は再調整後に考えるとしましょう。

そしてテスト撮影を行ってみて、その結果を精査・熟慮して今後の無限遠のピントの再調整について考えてみることにします。

 

では今回はここまでとさせていただきます。

 

 

 

キヤノンのニューキャノネットQL17-Lです。

 

 

いやはや久しぶりにどっぷりと首まで沼に嵌ってしまいました。

 

 

悪戦苦闘の末どうにかこうにか三本の配線を基板へのハンダ付けは成功したようです。

 

 

もう一つの上段にあたる基板も取り付けました。

 

 

『ハンダ付けは成功したようです。』と記したのはまだ動作確認をしていないからです。

ということでASAリングをセットして動作確認をしてみたのですが何か動きが変です。

絞りリングをAの位置に合わせると露出計の指針が『ピコン』と一番下まで下がってしまいます。

その後cds素子に手をかざしてみても指針は微動だにしません。

確かキャノネットは常時通電していてマニュアル時も露出計は反応して動くはずです。

ところが、Aの位置に合わせると露出計の指針が『ピコン』と一番下まで下がってしまうという事は電源がOFFになるという事です。(実はこの時点で私はまたもや愚かな勘違いをしてたのです。その動作はDemi EE17のものです)

この摩訶不思議な動作に頭が混乱してしまったので部品取り機の露出計の動きと比較してみることにしました。

すると指針は本体と全く同じ動きをします。

 

 

不思議に思って露出計の目盛りを見ると一番上がレッドゾーンでその次がF1.7になっています。

という事はこの状態がOFFであってAの位置に合わせるとONになるという事です。

ここで自分の勘違いに気付きました。

Demi EE17の動作と混濁していたのです!

キャノネットはAの位置に合わせると電源がONなるのであってマニュアル時はOFFとなります。

と、まぁここまでは問題無いとしてもcds素子に手をかざしても針が動かないという問題がまだ残っています。

 

 

アレヤコレヤと試行錯誤していたらどうやら画像の上にそそり立つ4個の爪の起き上がり角度が緩くて接触していなかったようです。

ただそれでも針の動きが鈍い…。

やはり何か私が根本的な失敗を犯したのでしょうか…。

 

 

どうも画像のような中途半端な状態で動作確認をしている事に問題がありそうです。

正しい状態まで組上げてからもう一度動作確認を行います。

 

 

上段側の基板の一部が割れてしまったため部品取り機と交換します。

 

 

再び分解して組み立てます。

 

 

同じ機種二台同時に分解&組立している時は精神的にかなり混乱していて沼にずっぽりと嵌っている証です。

 

 

さて銘板迄取り付けて正しい状態に戻しました。

前玉レンズは露出機構とは関係ないので取り付けません。

ここで動作チェックをすると露出計の針が光の増減に反応するのですが、やはりまだ動きがおかしい?

あれやこれやと弄っていたら突然『カシャッ』とシャッターが切れる音がしました!

それ以降は針が正常に動くようになりました!

つまりシャッターチャージした状態になっていたので『シャッターボタンの半押し状態』になっていたために針の動きを妨げていたわけです。

こういうケアレスミスも沼に嵌っている時に億ある事です。

後は露出計の精度の確認なのですが、残念ながら現在は夜間のため明日チェックします。