キヤノンのキャノネットQL17-Lです。

当初の予定ではチョチョイのちょいで二個一にして組上げるつもりだったのですが、想定を超越してとてつもない時間が掛かってしまっています。

 

 

二つの個体を同時に分解&組立をしていると混乱してしまいテレコする事はよくあることで…。

そうです、やっちまったんですよ!

部品取り機だと思って分解していた鏡胴内にある基板の配線を外すして再びハンダ付けする際に誤って切断してしまいました。

ところがこれが実は本体の方だったのです!

 

 

画像下側に消える青・黄・赤の電線が基板にハンダ付けされています。

 

 

拡大するとこの様になっており特に赤の電線が短くとてもシビアな状況です。

 

 

そしてこの3本の電線を通す穴が小さくてとてもきついのです。

特に赤い電線は穴からほんの少し飛び出すだけなので、穴から被覆迄飛び出させるのは至難の技でした。

結果無理をし過ぎてほんの数ミリほどハンダが乗ってる部分をせつだんしてしまったのです!

しかし、赤い電線の長さには全くマージンが無く(オリンパスはこうなる事を予想してか電線を長めにして置いてくれる場合がある)ハンダ付けすることが出来なくなってしまいました。

仕方なく電線を延長する事にしたのですが、穴が小さいために熱収縮チューブを使ってハンダ付け部を絶縁させることが出来ません。

仕方がないので液体ゴムで絶縁させることにしたのですが薄氷を踏む思いです。

 

 

各電線が穴から飛び出す長さがあまりにも短いため電線を継ぎ足して『呼び水とします』

 

 

3本全部を穴から通してから基板を定位置にセットしてみると黄色の電線も被覆が取り外した時の熱で収縮してしまい短くなってしまっていました!

こちらも延長するか?と悩んだのですが、液体ゴムで被覆をほんの数ミリメートル延長する事にしました。

 

 

液体ゴムの換装を待っている間に部品取り機の組上げが完成しました。

コチラは後である部分で本体との比較をさせてもらいます。

 

 

基板へのハンダ付け失敗しました。

青と黄は成功したのですが、一番短い赤は案の定失敗してしまいました。

そして更に電線を短くしてしまいました。

再び赤い電線を延長して液体ゴムを塗ります。

そして青い電線も黄色い電線と短絡しそうなので液体ゴムで絶縁します。

 

 

液体ゴムの乾燥を待つ間に先述した部品取り機で比較したい事を前倒しでやってみます。

それは露出計です。

 

 

本体とユニットを分離した時に露出計の可変抵抗の抵抗値(Ω)を変えてみました。

本体の方が6.6Ωだったのでこの部品取り機の方は6.1Ωにセットしてみました。

果たしどの様に露出計の指針は変化するでしょうか。

 

 

まずはセコニックでの計測結果

1/500秒でF8とF11の間

1/250秒でF11とF16の間

1/125秒でF16とF22の間

となりました。

 

 

続いて部品取りのQL19-L

1/500秒でF8とF11の間

 

 

1/250秒でF11とF16の間

 

 

1/125秒でF16とF22の間

となりました。

 

驚いたことにセコニックの計測値と一致しましたね。

という事は可変抵抗の抵抗値を変更する事で露出計の計測値(指針)を変更できるという事ですね。

これで部品取り機といえどもイザという時の予備機として保管しておきます。

 

液体ゴムを十二分に乾燥させたいので本日はここまでとさせていただきます。

 

キヤノンのキャノネットQL17-Lの続きです。

 

 

昨日本件のこの続きの記事を書こうと思っていたのですが、オリンパスPEN-Dをテスト撮影した現像後のデータが送られて来たので急遽そちらを優先して記事にして投稿したため、こちらの記事が遅れてしまいました。

しかし今回のPEN-Dのテスト撮影結果は今までになかった非常に有意義な結果となり私にとって大変参考になる結果となりました。

 

 

さて、前回ではようやくボディとユニットを分離する事ができました。

あわよくばユニットから露出計だけを外して交換できないかと算段しているのですが…。

 

 

ユニットを裏返してみると沢山の電線がウジャウジャしています。

各線を追跡していくと露出計には赤と青の電線が一本ずつ接続されています。

この配線を外を取り外せば露出計単体を交換できそうですが…。

露出計の不良の原因が露出計本体ではなくcds素子の劣化が原因だとすると完治しません。

 

 

そして露出計本体にはこの様に可変抵抗が付いていました。

この可変抵抗の抵抗値(Ω)値を計測してみたら本体の方の可変抵抗の抵抗値(Ω)より高かったんですよね。

この抵抗値を変化させることによって露出計の感度をある程度調整できます。

ですが…。

例えば正常値がF11の時にF4と3段階も違っている場合にこの可変抵抗の抵抗値を動かしてF11にすると今度は正常値がF2.8のような暗い時には連られてF4とかに引き上げられてしまう可能性があります。

なので…。

 

 

閑話休題

 

沈思黙考…。

 

であれば本体に付いているシャッターユニットの1/4秒が正しく動けば良いのではないかと考え方を変えてみます。

幸いな事にニューキャノネットは絞りユニットがシャッターの前側にあるのでシャッターユニットの前にあるのでシャッター羽根を洗浄するかの如くベンジンを流し込んだらひょっとしてベンジンがスローガバナ迄到達できるかもしれません。

まずはベンジンで洗浄を試みて

それでも駄目だったら次の手として部品取りのユニットとの融合を考えてみます。

因みに…。

cds素子の樹脂の部分が完全に割れてしまいました。

仕方ないので強力なエポキシ接着剤JBウェルドを使って再度接着を試みます。

 

 

画像のようにフィルム巻上げレバーを仮付けしてベンジンを流し込んではシャッターを何度も切ってから脱脂綿で汚れたベンジンを拭き取(吸取)ります。

これを何度も繰り返します。

初めてベンジンを流し込んだ直後1/4秒と思われる動きをしました。

おおヨシ!と思ったのですが、ベンジンが乾いてくるとシャッターは1秒どころか開きっぱなしになってしまいます。

これはよい兆候です。

シャッターに悪影響を及ぼす油分が溶け出してきた結果だと思えるからです。

この連続した動作をしつこく繰り返すことで遂に1/4秒が安定しました。

そうなったら最後の仕上げとしてシャッター羽根と絞り羽根に残っている油分をベンジンを含ませた綿棒で拭き上げます。

 

 

シャッター&絞り羽根を表裏から最終清掃をする前に裏蓋を取り外します。

通常はこの様な作業はしませんが、裏蓋の下部両角に深刻な擦れ傷がありまして部品取りの裏蓋と交換が必要だからです。

 

 

革を剥がして3本のネジを緩めてハイ分離

と思ったらクイックローディングシステム(QL)の一部が裏蓋に纏わり付いて分離できません。

 

 

どこを探してみも緩めるようなネジがありません。

どうやら裏蓋と連結している部分を斜めに抉じって外すしかありません。

力技ので部品が変形しないように注意です。

コレ、かなり難しいです。

 

 

ようやく取り外せました。

左右下角部が擦れ過ぎて地金が露出しています。

 

 

最終清掃後のシャッタースピード羽根の前面です。

 

 

後面です。

この結果1/4秒は完全復活しました。

またその他の速度も全てスムーズに動いています。

cds素子に使用したエポキシ接着剤JBウェルドは24時間硬化型なので完全硬化までこれ以上作業をすすめられません。

本日はこれにて終了です。

 

 

オリンパスのPEN-Dです。

巷間ではあまり認められていない(良く思われていない)セレン式の露出計を装備したハーフサイズカメラでは珍しいフルマニュアルのカメラです。

果たしてセレン式露出計というのは本当に良くないのか?を検証するために今回は分解・修理して更に無限遠のピントを再調整してからテスト撮影を行いました。

どうしても天候不順による遅れや更に現像を専門業者さんに依頼するためテスト撮影後3~4日かかってしまいます。

 

 

今回使用したフィルムはいつものKodak UltraMax ASA400

電池はセレン式のため使用しません。

WALTZ単独距離計で距離を測定してから撮影しています。

 

 

本題・本編に入る前に今回はいくつか説明させていただいて皆様の頭に留めておいていただきたい事柄があります。

長文となりますが、どうかお付き合いください。

今回オリンパスPEN-Dの露出計がセレン式ということで精度に不安があったためテスト撮影前に単独露出計のセコニックL-188と精度を比較してみました。

すると、驚いたことにセコニックがEV14=F11を表示した時にPEN-DはEV15=F16を表示しました!

これはセコニックよりもPEN-Dの方が露出が-1.0アンダー(暗く写ってしまう)ということになります。

つまりこれが事実ならばセコニックよりもPEN-Dのセレンの方が精度が過敏だという事になります。(正常の状態よりもセレンの発電力が強い)

しかしセコニックも中古の不動品を私が修理して使用しているため精度が完璧であるという保障はありません。

また撮影シーンによっては両者の差が-2.0になったり、±0.0になったり変化します。

そのため今回は撮影前に露出を両者で測定し、差異がある場合は両者の指標でそれぞれ撮影し(つまり同じ被写体を2回)撮影して結果を比較できるようにしました。

2回撮影した場合は先の画像がPEN-Dのセレン露出計の数値、次がセコニックの数値でそれぞれ撮影しております。

差異が無かった場合は一回だけの撮影としました。

以上を踏まえて以下の記事をご覧&お読みください。

なお、今回画像は縮小せずオリジナルの大容量状態にて掲載しておりますので拡大してより詳細に精査して視ていただく事ができます。

 

 

毎回基本となる自宅窓からの撮影画像です。

じつはこの時のPED-Dの表示はEV17=F32若しくはメーターを振り切っていました。

今までの経験からそれはあり得ない事が判っているのでEV15=F16に設定して撮影しました。

過去にヤシカのLynx-14の時と同じ状態です。

どうやら不必要な光を取り込んでしまっているのではないでしょうか?

それが何なのか私には解りませんが。

 

 

コチラはセコニックが表示したEV14=F11で撮影しました。

私が目で視ていた時の明るさと全く同じです。

この事からセコニックが表示する数値の方が正しいようですね。

しかし…。

この画像はハーフサイズカメラで撮影したものですよ、フルサイズカメラではありません。

それなのに東京湾の向こうの千葉県の市街の方まで確認できます。

やはりオリンパス解像度は群を抜いています。

 

 

PEN-Dです。

暗い場所での撮影だったのですが…。

これはちょっと如何なものかと…。

実は右の窓から斜光が入っていたんです。

斜光の何かしら余計な光を取り込んでしまってこの様になってしまったのでしょうか?

ここまで悪い画像が撮影できたのは今までで三本の指に入りそうです。

 

 

セコニックです。

こちらもやはり私が目で視た情景と全く同じ感じですね。

因みにこれらは同じカメラでの撮影です。

 

 

この画像は距離を3mに固定して1/125秒でF11かF16で撮影いしています。

PEN-Dの被写界深度、懐の大きさが解っていただけると思います。

最大限迄拡大して画像を視てみてください。

 

 

ASA400の粗さを感じますがピントは悪くありません。

 

 

植物の葉一枚一枚まで見事に描写されています。

 

 

PEN-Dです。

まぁまぁな感じというか悪くないのではないのでしょうか。

 

 

セコニックです。

ンン?こっちの方がPEN-Dより若干暗いというか発色の色が濃い感じがします。

PEN-Dの露出がー1.0なのですから本来なら向こうの方が暗く写るはずなんですが…。

今回のテストは今までには起こらなかった不思議な現象が続発しますねぇ。

 

 

PEN-Dです。

これは別に問題ないのではのでしょうか。

綺麗に映っています。

 

 

セコニックです。

こちらの方が明らかに明るいですね。

私はこちらの方が好きです。

 

 

PEN-Dです。

右下辺りが白く飛んでいるような…。

フレアなんでしょうか?

 

 

セコニックです。

どうしてこちらの方が暗く映るのでしょうか?

本来ならPEN-Dの方が暗いはずです。

しかもどちらも同じカメラで撮影しているのにどうしてPEN-Dの方が白いフレアが発生しているのでしょうか?

不思議というか私には理解できません。

同じカメラでの撮影なんだけどなぁ。

 

 

PEN-Dです。

光が直接当たらない日陰の部分での撮影です。

かなりシャープに写っていますね。

 

 

 

セコニックです。

ピントはどちらも同じですから画質は変わらないはずです。

しかし…。

たった1絞りの違いでこんなに違ってくるんでしょうか?

やっぱり明るい方が良いというか、発色まで違うような感じがします。

 

 

安定の無限遠での撮影。

 

 

近距離での撮影です。

確かピント1.2mか1.0mだったと思います。

拡大して視てください。

 

 

 

 

 

こちらも無限遠での撮影です。

子供たちが沢山いるので各距離でのピントが確認しやすのではないでしょうか。

 

 

ピントが2.5mm前後での撮影です。

ハーフサイズカメラでもっとも使われる距離ではないでしょうか。

 

 

一直線の道路です。

最大限まで拡大して視てください。

 

 

逆光気味なので右上にフレアが発生しています。

 

 

この画像こそ本カメラのパフォーマンスを如実に表現していると思います。

ピンとの距離は無限遠(5m以上は殆ど無限遠になる)でした。

針葉樹の葉一本一本まで確認する事ができます。

これハーフサイズカメラの撮影ですから。

剃刀のようにシャープな画質

幹の下部ある看板の絵や文字まで認識できそうです。

これぞオリンパスクオリィティです。

 

以上です。

 

という事で今までに経験したことのない摩訶不思議な現象が多発しましたがその原因・真相は私には判明できませんが今回のテスト撮影の結果を簡単にまとめると

 

① セコニック単独露出計はほぼ精確である。または撮影に充分使える。

② 本機のセレン露出計は-1.0なので表示された指針よりも+1.0で撮影する。

 

という事になります。

二つの別のカメラを使って撮影して比較したのなら斜光の影響とか何らかの余計な光を取り込んでいるのではないかといった問題になりそうです。

ですが今回は同じカメラで露出の数値を変えて撮影して比較しているだけなので原因はカメラではなく露出の数値だけという事になります。

『セレンだから露出が安定しないのでは?』と思われるかもしれませんがそれは違います。補正値さえ頭に入れておけばそれで解決します。本機では+1.0という事です。

 

今回の結果『セレン式露出計は良くない』と云うのは不適切な表現ではないでしょうか…。

むしろ今回の場合は露出の補正値が+1.0になったという事はセレン素子の出力電圧が『強過ぎる』状態であると認識できます。

これはちょっとしたレアケースかもしれません。

しかし、劣化してしまって出力電圧がゼロになってしまっているセレン素子が多数存在するのも事実です。

本機を修理する前に別のPEN-Dの露出計のみを修理しました。

しかし数日が経過すると本機の露出計の指針数値と著しく乖離してしまいました。

セレン素子の出力電圧が急に下がってしまったのです。

『セレン式露出計は使える。しかし個体ごとの状態(出力)の程度の差が激しすぎて当たりと外れがあるので扱いにくい』というのが実情ではないでしょうか。

 

無限遠のピントの再調整の結果について。

以前から私は自分の記事でオリンパスのカメラを『剃刀のようなシャープな描写力』を持ち他とは群を抜く映りであると書いてきました。

ですから今回の素晴らしい画質の結果は私が無限遠のピントを再調整を行った結果であるとは言いきれません。

むしろオリンパスのカメラが元から持っている本来のポテンシャルだと考えた方が辻褄が合うような気がします。

もし私が行った無限遠のピントの再調整に効果があったとしたらそれは『本来のポテンシャルに多少貢献できた』といった程度ではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

キヤノンのニューキャノネットQL17-Lです。

 

 

前玉がO.K.になったのでシャッタースピードを確認してみると1/4秒が1秒のように動きが遅くなっています。

スローガバナが原因だろうと思い前玉を再び外してシャッタユニットにアクセスしてみましょう。

 

 

この状態でも判ると思いますが、電気部品回路・基板のようなものが見えます。

 

 

ASAリングを外すとその全貌が見えてきました。

 

 

部品取り機の方はシャッターは全速でキチンと動作しているようなので、前板ごとそっくり交換してしまおうかと思ったのですが、取り敢えず基板を外していくことにしました

 

 

まずは上段の基板を2本のネジを緩めて外します。

 

 

次に下段の基板を2本のネジと1本の配線を外して取り外します。

 

 

そしてここで見える4本のネジを外せば黒い部分が外れてシャッターユニットにアクセスできるかと思ったのですが、外れません…。

それに…。

よ~く見てみるとキャノネットQL17は絞りユニットが手前にあるんですね。

コリャ下手をすると絞り羽根をバラバラにしてしまう可能性があります。

が…。

シャッターチャージのシャフトが株のユニットから貫通して飛び出しています。

ひょっとするとこのユニットは前板を外して裏側からアクセスしないと外れないのかもじれません。

 

前板を外し裏からアクセスするくらいなら、ユニットを丸ごと交換した方が便利です。

しかし部品取り機はシャッタスピードは正確でも、露出計の精度にかなり問題があります。

対してこちらのユニットは1/4秒がダメでも、露出計はかなり正確です。

 

 

という事でアプローチ方法を変えてみます。

部品取り機の軍艦を外します。

 

 

軍艦を外して露出計の状態を確認しようと思いました。

つまり

露出計のユニットと前板のユニットがそれぞれ独立しているのなら、前板ユニットは部品取り機を使用して露出計ユニットは本機を使用するという方法です。

しかしこの状態では判別できないため、革を剥がしてやはり前板ユニットを取り外してみないと判らなさそうです。

 

 

革を剥きました。

最近の気温がかなり涼しくなってきたのでドライヤーを使って革を温めながら剥がさないと革が切れてしまう可能性があります。

 

 

前板が外れました。

しかし全く緩みません。

理由が判りません。

 

 

フィルム室側から覗くと後玉の外側にカニ目スパナの溝が見つかりました。

ひょっとしたらコレを緩めるとユニットが外れるのかと思い夢用としたのですが、全く緩みません!

 

 

コリャ、もう無理だな。ギブアップか!

と思ったのですが、最後にネットで『キャノネットQL17分解』でけんさくしてmたのですが残念ながらここまでディープに分解している人はいませんでした。

そこでYouTubeで同じく『キャノネットQL17分解』でけんさくしてみたら外国の方がユニットの取り外し(分解)方法をアップしていました。

それによりますと…。

まず画像の2本のネジを外してフィルム巻上げユニットとシャッターユニットを分離します。

 

 

そして、かなり奥の方にユニットを留めている4本のネジがあるのです。

それをるるめて取り外し、赤と青の電線をとりはずすと...

 

 

ユニットが外れました!

これってハーフサイズカメラのキャノンデミEE17とほとんど同じ構造です。

それなのに何で気付かなかったのでしょうかねぇ⤵⤵⤵

実はあんなに悩むほどでもありませんでした。

 

それでは今回はここまでになります。

あぁ~今日は疲れましたぁ。

 

キヤノンのニューキャノネットQL17-Lです。

 

 

前回後玉のレンズのおそらくレンズの劣化が原因と思われるクモリというかクスミのようなものを除去することが出来ず頭を抱えてしまいました。

この問題は取り敢えず保留にして作業を進めることに決めました。

ですが、後玉に問題があったという事は前玉にも問題がるのではないかしら?

そんな心配が出てきました。

 

 

 

この二つの画像を見る限りでは問題無さそうですが…。

取り敢えず前玉を外してみます。

 

 

銘板リングに傷があります。

普通はこんな所に傷は付かないと思うんですが。

軍艦部の取付ネジが無かったり欠品も有ったりするので過去に分解されているのでしょうか?

それにしては程度がとても良い感じがします。

 

 

通常はレンズの外側にある銀色のリングを外してから前玉を取り外すのですが、QL17はこの状態でカニ目スパナを使って前玉を外すようです。

 

 

ところが!上面の外周のリングだけが外れてしまい、前玉の大半は残ってしまいなした。

いやぁ~、おかげで残りの前玉を外すのにエライ苦労しました。

とはいえ前面のリングが外れたので前面のリングを取り外して中のレンズを清掃しました。

ほんの少しカビが発生していたので除去しました。

 

 

清掃後はこの様になりました。

前玉は全く問題なくとても良い状態になりました。

 

 

想像通り前玉を外すとリングを留めている3本のネジが出てきました。

このリングの外周端部に傷があるので部品取りのリングを移植します。

 

 

外れました。

 

 

部品取りから移植したリングを取付けました。

 

 

これはニューキャノネットの弱点ともいえるのかもしれませんが、CDS素子の取付部が樹脂の劣化によってヒビが入っている事が良くあります。

最悪の場合ボロボロに割れてしまってネジによる再取付が出来なくなってしまいます。

接着剤を使ってもかなり難しいかと思われます。

このため少しでもヒビ割れの保護のためにエポキシ接着剤をヒビ両面に塗布します。

左側はエポキシ接着剤を塗布して硬化させたのですが、よく見たら右側にもヒビがありました。

 

 

右側にもエポキシ接着剤を塗布します。

しかし…。完全硬化まで一晩放置しなければなりません。

完全硬化後でなければ取付は出来ません。

困りました…。

 

 

(ここからの作業は部品取り機での説明となります。部品取り機も組上げて保管しますので。)

cds素子は2本のネジで固定します。

締め込み過ぎると樹脂が割れてしまう危険性があるため注意が必要です。

 

 

そしてcds素子の受光部にこのような部品が付きます。

スモークスクリーンのような感じで入射角とかを制限しているのでしょうか?

偏光ガラスのような役割をしているのでしょうか?

この部品の意味は私には解りません。

しかもこの部品はcds素子の受光面に接着されているのではなくただ『置かれている』だけです。

 

 

こんな感じで『置き』ます。

 

 

その後にシャッタースピードに連携して光量を調整するリングを載せます。

 

 

そして最後に銘板リングを細いリングで締め付けて固定します。

 

 

これで前玉の清掃は完成です。

 

キリが良いので今回はここまでとさせていただきます。