実は現在標準&広角レンズの分解&清掃デスマーチの一環としてキャノンの FD 28mm F2.8 S.C. を分解&清掃中なのです。

 

 

ところがこれがかなり訳ありのレンズでして非常に厄介な問題を抱えていたので分解&修理&清掃になってしまいとんでもない作業時間がかかっています。それでも何とか作業は前進しているのですが、無限遠のピントの調整をするために使用しているデジカメのバッテリーが空になってしまって動かなくなってしまいました。

おまけに予備バッテリー&充電器をこの作業部屋内で紛失してしまっているのです。

このため新たに中古の充電器を入手したのですがが、その到着まであと数日はかかってしまいそうなのです。

 

 

それで充電器が到着するまでの中継ぎとして同じくキャノンのNEW FD 28mm F2 を分解&清掃しようと考えたのですが、このレンズも何かおかしい?

フォーカスリングに微妙なガタが有るのです。

不審に思いネットで調べてみるとこのレンズのフォーカスには『フローティング式』というズームレンズみたいな機構でフォーカス(ピント調整)を制御しているようです。

これの調整というか修理なんですが部品がもう入手不可能で代替品を流用するしかないようなんですがそれがとてもハードな作業になりそうで、とても中継ぎなんて中途半端な気持ちで作業できない事が判明しました。

 

 

そこでこんなのをサルベージしてきました。

NEW FD 50mm F1.4 レンズなんですがマウント部のマウントロックボタンが欠品しています。

シリアルナンバーは 514780 です。

 

 

NEW FD 50mm F1.8 レンズこちらはマウント部がまるごと欠損しています。

 

 

こちらは NEW FD 35-70mm F4 X2本です。

この二本も NEW FD 28mm F2 同様にフォーカスの『フローティング式』に問題を抱えており、ほぼ修復不可能なレベルに達しています。

そこでこの二本のレンズのマウント部を二本の標準レンズへ移植してみようと思います。

先っぽ(レンズは)サイズによって色々あるけど、根っこ(マウント部)は同じじゃないかと思いまして…。

ただ…。

なぜ二本の標準レンズがマウント部の欠品&欠損しているかというと、それは過去に私が修理に失敗して部品を紛失または破損させて当時の私の力では修復不可能だったというわけです。

NEW FD シリーズのマウント部は FD シリーズのマウント部よりもさらに複雑で私が組上げを最も苦手とする部位の一つです。

このため今回あの二本の標俊レンズを復活させることができるかどうか、ハッキリ言って自信は無いのですがとにかくやれるだけやってみます。

 

 

まずはこちらの画像右側の50mm F1.4からです。マ赤矢印のウントロックのボタンが欠品しています。

左のズームレンズのマウント部の爪が黒いのでこのボタンだけを移植するつもりです。

分解してみたらボタン以外の欠品があればそれも全て移植します。

 

 

まず50mmのマウントから銀色の部分『バヨネットリング』(そう呼称するらしいです)を外していきます。

その理由はズームレンズのマウント部はおそらく『正しい状態』で組み込まれているはずなので後で50mmの方と比較して『正しい状態』を学べるからです。

まずは側面にある三本のネジを緩めるつもりだったのですが、ネジが紛失していますね。

これは非常に重篤な状態である=修理不能の可能性が高いシグナルになります。

私は過去に四輪・二輪共に旧車に乗っていたため関係で必要な部品を抜き取って修理不能となったジャンク品のスペアエンジンでも必ずカバー類のボルトやナットを締めて付けて取り付けて極力『原型』の状態に戻してから保存・保管する癖がついております。

ですからネジ(ボルト・ナット)が取り付いていない、締め付けられていない場合は『再生不可能』を意味する可能性がグンと高くなります…。⤵⤵⤵

それでもめげずに作業を進めましょう。⤴

 

 

左がズームの正しい爪たちと赤印とロックボタンの位置です。

右が50mmです。全く違いますね。ハッキリ言ってグチャグチャです。

 

 

マウント部を外してひっくり返してみました。

テ、テンションスプリングがぁ!なんとも悲惨な状態になっていました。。。

そしてこの状態を現認した事で過去の記憶がある程度甦ってきました。

 

 

私が『正しくない状態』で強引にマウント部を取付けた際にテンションスプリングを何かに挟み込んでしまい潰して伸ばしてひん曲げてしまったんです。

ここまでならまだ何とかリカバリーできたかもしれなかったんですが。。。

 

 

さらにピン等に引っ掛けるスプリングの先端部の90度曲がった輪っかの部分が錆びてもげてしまってるんです。

よく見るとこのスプリングの反対側もかなり錆びています。

以上の理由で修復不可能と判断したんですね。

ですからバヨネットリング取付ネジが付いていなかったんですね。

やはりあれは『再生不可能』の意味を示唆していたんですね。

 

 

ズームのマウント部を外してひっくり返してみたら…。

爪の長さが違いましたぁ⤵⤵⤵

鏡胴部が長くなるんだから爪が長くなるのも当然ですよねぇ。

この時点でマウント部本体が無い50mm F1.8レンズの救済・復活は不可能という事が確定しました。

 

 

50mm F1.4はマウント部本体があるのでズーム側(右)の黄色矢印の爪に掛かっているテンションスプリングの形状や長さが赤色矢印のスプリングと同じで、且つ50mm側(左)の黄色矢印の爪に引っ掛ける事ができればこちらのレンズは復活可能なんですが…。ねぇ…。

果たしてどうなるのでしょうか。

 

 

出来る事ならこのマウント部を完全に分解してテンションスプリングを取り外したかったのですが、分解方法がどうしても解らずピンセットで隙間から上手く取り外す事ができました。

 

 

長さもピンに引っ掛ける部分の形状も違うのですが、これを取付けてみます。

後にこの赤色矢印のピンに引っ掛ける部分の形状がこの形だったために非常に簡単に取り付ける事ができました。

 

 

上のテンションスプリングを爪に引っ掛ける部分が爪の内側の非常に狭い部分にあります。

茶色い昔の接着剤の残骸が視認できます。

 

 

錆びてもげてしまったオリジナルのテンションスプリングの端部がまだピンに付いていました。

 

 

接着剤の残骸を除去してから

 

 

新しいテンションスプリングを引っ掛けるのですが、上記のように新しいテンションスプリングの端部の形状が幸いして非常に簡単に装着出来ました。

装着が簡単という事は外れてしまう(脱落)のも簡単という意味になるので、脱落防止のエポキシ接着剤を塗布しました。

 

 

 

テンションスプリングの反対側もこのように装着し

 

 

もう片方のテンションスプリングの端部を上に引っ掛けてから脱落防止のエポキシ接着剤を塗布しました。

 

 

テンションスプリングの形状や長さが変わったためにスプリングの張力も変わったようで10%~程度テンションが強くなったような感じがします。

 

流石に全て自分の思い通りにはいかず 50mm F1.8 の方の復活を断念したり、当初予定していなかったテンションスプリングを交換するなど思った以上に手間がかかってしまいました。

 

エポキシ接着剤を使ってしまったため、完全硬化のために一晩放置するため本日はここまでとさせていただきます。

明日以降にマウントロックボタンの移植その他の作業を行います。

 

 

 

 

 

この部屋にあるキヤノン・ミノルタ・アサヒペンタックスの標準レンズの全ての種類は記事にできたと思います。

オリンパスとニコンは今回なんとなく除外しています。

 

 

残るはキャノンの広角レンズが何本かとその他僅かながらの望遠レンズ等々です

 

 

というわけで今回は

CANON の FD 24mm F2.8 S.S.C. です。

こんな珍しいレンズがこの部屋に存在していた事に現在まで全くきおくにありませんでした。

ご覧のように前玉のレンズは素の状態でも非常に綺麗です。

シリアルナンバーは 80568 です。

 

 

後玉も一見綺麗なんですが、

 

 

青色LEDを透してみると薄クモリが視認できます。

 

 

ということなので後玉ユニットを外してから…

 

 

再び青色LEDを透過してみると光は物凄く透き通っています。

つまり前玉はこれ以上手を加える必要が全く無いということになります。

問題は後玉にあるようです。

 

 

後玉ユニット単体で青色LEDを透過すると画像のように薄クモリが確認できます。

そんな状況だったのですがいつも通りクリーニング&マイクロファイバークロスで拭き上げを行ってみると…

 

驚いたことに薄クモリが全て除去されていました!

薄クモリではなく単なる汚れだったのかもしれません。

 

 

後玉ユニットを本体に組付けてから前後玉を通して青色LEDを透過してみましたらご覧のように薄曇りもなく非常に透き通った光が見えるようになりました。

 

 

外観も基本的にかなりキレイですし

フォーカスリング(ヘリコイドリング)の動きの塩梅も非常に良いので

このレンズはこれで完成とします。

 

 

キヤノンの FD 50mm F1.4 S.S.C. です。

デスマーチ初頭にてっきり既に分解&清掃済みと思っていたレンズが実はまだ未作業でした。

なにやってんですかねぇ。

 

 

 

私は樹脂部品を多用&コストダウン重視を感じる NEW FD シリーズが好きではないので、重いですがこちらの FD S.S.C. 

シリーズが私のイチオシとなります。

S.S.C. とはスーパー・スペクトラ・コーティング = Super Spectra Coating の意味で、その頭文字を取って S.S.C. と表記されています。

要するにレンズのコーティングのことなんですが、その中でも多層コーテイングされたレンズがS.S.C.というわけです。

アサヒペンタックスの Super Multi Coted TAKUMAR = SMC TAKUMAR と同じような意味になります。

それでこの FD 50mm F1.4 S.S.C. はたくさん我が家にあるので、その中でも特に程度のあまりよろしくないレンズと純正ではありませんがケースに入っていて程度がかなり良さそうなレンズの2本をそれぞれの状態を比較するような意味合いで分解&清掃していきます。

 

 

今回は程度のあまりよろしくない方のレンズを分解&清掃していきます。

銘板の文字がかなり黄ばんでいますねぇ。

このレンズでこのようにぞんざいに扱われて来た個体はあまり見ないんですけどねぇ。

 

 

前玉のレンズ表面です。

素の状態ですがヘアラインの様な線傷と薄クモリの様なものが視認できます。

 

 

後玉です。

こちらも素の状態ですがまぁまぁのコンディションをキープしているように見えます。

 

 

本体もやはりかなりやさぐれた感じを醸し出していますねぇ。

繰り返しますが

当時のキャノンの一眼レフカメラといえば第一級の高級機だったのでこのレンズがこのような状態になってしまうような扱いを受けるのは珍しいのではないかと思うんですが。

 

 

銘板を外してフィルターリングを外してから前玉を軽くクリーニングしてみたのですが…。

画像では見えにくいのですが、やはり表面に細かい傷がかなりたくさんありますねぇ。

 

 

裏玉も軽くクリーニングしてみたのですが…。

驚いたことにこちら側はもの凄く綺麗です。

 

 

画像では見えにくいのですが、青色LEDの透過でもやはり前玉の傷が目立ってしまいますねぇ。。。

そしてこの時に別の問題に気付きました。

絞り羽根の動きがおかしいです。絞りリングに連動していませんでした。

という事は…。過去の私が一度分解しているかもしれません。

当時の(現在も)私はキャノンのFDレンズのマウント部の爪と本体の絞りリングの連動のための咬み合わせを正しく組上げるのが非常に苦手でした。

ですのでマウント部の組上げを断念して放棄してしまい野晒し状態にしてしまったのかもしれません。

 

 

という事で右方の机の下の箱の中に5年近く眠らせていたマウント部を破壊してしまい部品取り状態にしてしまったレンズを引っ張り出しました。

最悪の場合こちらの本体を使用するか、こちらの前玉のレンズを移植させるかもしれません。

このレンズにはブルペンで待機してもらう事にします。

 

 

後玉単体で青色LEDの透過を確認するとこんなにも綺麗です。

この後玉はこのまま使いたいですね。

 

 

マウント部を外します。

その前に爪の位置を記憶しておきます。

ただ…。現在のこの位置が正しいかどうかについて疑わしい部分が有りますが。

 

 

マウント部を外して各部をチェックしたら赤矢印のレバーの動きがおかしいです。

本来であれば四なりのカム山に追随しなければならないのにレバーのスプリングの張力・反力を全く感じません。

スプリングが欠品しているのでしょうか?

 

 

180度回転させて前玉側から絞り羽根をみると、なんと油だらけです!

原因はこれですね。

銀色のプラスネジ3本を外して絞り羽根ユニットを取り出します。

しかし…。

キヤノンは溶けたヘリコイドのグリスで絞り羽根が湿潤してしまうケースがかなり多いような感じがします。

グリスの成分が原因なんでしょうかねぇ。

 

 

鏡胴内部にも液体の油がベットリと湿潤していました。

これはおそらくヘリコイドのグリスが溶け出したものでしょう。

取り敢えず油分を拭き取りました。

後ほどベンジンを使って清掃します。

 

 

絞り羽根ユニットはこのままベンジンンにつけこんで脱脂しました。

こちらも後ほどベンジンで仕上げの清掃を行います。

 

 

鏡胴内部をベンジンで仕上げの清掃をしました。

 

 

絞り羽根ユニットもベンジンで仕上げの清掃を行いました。

 

 

今回はヘリコイドリングを完全に取り外します。

そのためにはこの3本のネジで取り付けられたプレートを外す必要があります。

そして各リングとプレートを取り外す前に必ず合わせマークをケガいておきます。

 

 

ヘリコイドリングは三個に分解できました。

 

 

後玉も取り外せました。

これでレンズを気にせずに作業が出来ます。

 

 

絞りリング等に刻印されている文字が黄ばんでいたので

 

 

アルカリ電解水で清掃したら少し綺麗になりました。

そして中間のヘリコイドリングにモリブデングリスを塗布して外側のリング(鏡胴)に挿入しました。

 

 

続いて内側のヘリコイドリングにモリブデングリスを塗布して

 

 

中間のヘリコイドリングに挿入しました。

 

 

あれ、ヘリコイドリングの分解&組上げってこんなに簡単だったっけ?

と思うくらいあっさり組み上がりました。

ですが…。

やはり…、このネジ穴の左右の位置と上下の位置が合わないため何度も何度も中間のヘリコイドリングを嵌め込んで位置を確認しては再び取り外して位置を変えてみて再び嵌め込むを繰り返してようやく元の位置に戻せました。

この作業に小一時間の作業時間を要しました。

以前は三時間かけてもヘリコイドを挿入できませんでしたから我ながら随分成長したもんです。

 

 

赤矢印のプレートはフォーカスリングが必要以上に逸脱(オーバー)して回転しないようにするストッパーの役目を負いながら、どうやら無限遠のピントの固定にも関わっているようなので今回はこの状態で無限遠のピントの再調整を行ってみます。

そのためにこれから各レンズの分解&クリーニングを行います。

 

 

おっとっと…。!!!

その前に絞り羽根ユニットを鏡胴内に組み戻さなければなりませんでした。

 

 

油分を脱脂した絞り羽根はとても綺麗に見えます。

 

 

絞り羽根ユニットが組み戻されたので

後玉は非常に状態がよかったので、分解せずに前後の表面だけをクリーニング&マイクロファイバークロスで拭き上げました。

そして鏡胴に組み戻しました。

青色LEDで透過してみると薄クモリは殆ど無いというとても珍しい程良いコンディションをキープしています。

 

 

後玉を組付けてしまったのでその保護の意味でマウント部も組み戻します。

 

 

次は前玉です。

画像では判別しにくいですが非常に細かい線傷と点状の薄クモリが結構あります。

でもそれは一番手前のレンズだけであってそれ以外は非常に綺麗で状態もとても良いです。

 

 

さぁ、ここでブルペンで待機してもらっていた部品取りレンズの登場です。

こちらは5年くらい前に分解&クリーニング中に部品を紛失してしまい組上げ不可となり放棄された物です。

なので前玉も適当に組上げられていて内側にゴミやホコリが多数混入しています。

しかし一番手前のレンズには傷も薄クモリも殆どありません。

 

 

そこで今回分解&清掃しているレンズへ前玉の一番手前のレンズを移植します。

画像の右は移植を完了したレンズ。

左は提供したレンズです。

 

 

う~ン⤴⤴⤴

予想していたよりもかなり良い状態に仕上がってきていますね。

 

 

青色LEDの透過もすごく良くなりました⤴⤴⤴

 

 

さぁ、ここでデジカメに登場して頂いて無限遠のピントの再調整です。

 

 

今回もオリジナルのピント状態の撮影はできませんでしたが、再調整後のピントは画像の通りです。

 

 

フォーカスリングを取付けます。

以前までネジが締まっていた痕と今回のネジを締め付ける位置の差が殆どなかったのでオリジナルの状態の無限遠のピントもおそらくは今回再調整したのとほとんど変わらないレベルだったと思います。

 

 

次にフィルターリングを取付けます。

 

 

最後に銘板を取付けて完成です。

前玉も後玉もとても良い状態になってくれました!

 

 

本体もあんなに黄ばんでやさぐれていたのがここまで『シャキッ!』と仕上がってくれました。

フォーカスリング(ヘリコイドリング)の動きも少し渋めな感じが極めて良い感じです。

 

 

いやぁ~っ、かなり時間が掛かってしまいました!結果まる一日かかってしまいました⤵⤵⤵

当初半日プラスアルファ程度の時間で終わると思っていたのですが、まさか過去に自分が一度分解していて当時の実力では組上げることができずに放棄したという状態の個体だったとは思っていなかったので…。

まさに自業自得のマッチポンプの結果分解&清掃にまる一日かかってしまったわけです。

まぁ、結果的にレンズを一本復活させることができたので良しとしましょう⤴⤴⤴

次はもう一本の FD 50mm F1.4 S.S.C.の番です。

 

 

 

 

 

 

 

前回の分解&清掃したレンズは実は過去に私が分解に失敗して組み上げを放棄したという黒歴史を抱えた個体だったために

なんと作業にまる一日かかってしまいました⤵⤵⤵

単なる分解&清掃が自分の過去の黒歴史に対するリベンジマッチみたいになってしまいました。

 

 

さて、今回の右側の程度の良さそうな個体はどうなるでしょうか?

少しは楽をさせてもらいたのですが…。


 

純正ではないとはいえCANONのケースに入っていたのですから程度はそれなりに良いのではないのかと思っていたのですが、イヤイヤその予測を遥かに上回る程度の良さでした。

前玉の表面は素の状態で画像の通りの状態であり、レンズの内側もチリ一つ見当たりません⤴⤴⤴

 

 

後玉も前玉同様に程度が良く文句の付け所がありません。

流石『箱入り娘』といった感じですね。

シリアルナンバーは 869765 です。

 

 

青色LEDの透過もご覧の通りで『コレ、もう何もしないでこのまんまで良くネ?』と判断してしまおうかと悩みながら更に青色LED灯の透過を眺めていたら内側に微かに染みの様な、薄~いクモリの様な物を発見しました!

 

 

問題の染みの様な薄~いクモリの有る場所(レンズ)を特定したいので前玉ユニットを外すことにします。

 

 

そして前玉ユニット単体で青色LEDを透過させてみましたら楕円形の染みの様なモノが画像に写り出てきました。

おそらくこの程度の染み・クモリなら気にせずにこのまま充分使用できると思うのですが、これはおそらくカビの様な悪性ではないでしょうからクリーニング&マイクロファイバークロスによる拭き上げで簡単に除去できると思うので清掃しちゃいます。

 

 

結果このように申し分ない状態になってくれました!

 

 

フィルターリングと銘板を付けて完成です。

前玉・後玉ともに抜群の程度に仕上がりました。

 

 

本体はアルカリ電解水で清掃したので文字等が少し綺麗になりました。

フォーカスリング(ヘリコイドリング)の動きも問題無く良いです。

フォーカスリングを外していないので今回は無限遠のピントの再調整は行っていません。

今までの無限遠のピントの再調整の結果からするとCANONの無限遠のピントの調整は私が再調整する位置とほぼ同じだと思われます。

あまりにも程度が良かったので55mmのスカイライトフィルターを探し出して付けてあげました。

 

前回はあんなに手間と時間が掛かったのに今回はあっという間に作業が完了してしまいました⤴⤴⤴

両方を足して2で割ったら丁度良い作業時間になりそうです。

 

ということで今回はちょっと記事が短いですがこの辺で終わらせていただきます。

 

 

MINOLTA のレンズが一段落付いたので CANON に再び戻りたいと思います。

 

 

MONOLTA のレンズもまだまだあるのですか、過去のの記事ですでに紹介したレンズと同じ物ばかりなので現時点では省略して後ほどそれらはクリーニングを行います。

 

 

今回は CANON NEW FD 50mm F2.0 です。

NEW FD シリーズにはF1.8だけではなく更に下位機種?となるF2.0もあったんですねぇ。

今回はカメラ本体に装着されていたのを取り外して来て記事にしています。

前玉のレンズの状態はそれなりに良さそうではありますが。

 

 

シリーズには 61823 です。

 

 

後玉には表面&内側に沢山のカビを視認できます。

 

 

更に奥の方のレンズにもカビを視認できました。

これは…。

ここまでの状態だとクリーニングをしても薄クモリが残ってしまい、どこまで綺麗になるか… ちょっと自信がないですが…。

とにかく前後玉共に分解していくつもりです。

 

 

本体もそれなりに汚れている感じで黄ばみや手垢がちょっと酷いですかね。

でもフォーカスリング(ヘリコイドリング)の動作はとてもスムースで快適です。

 

 

銘板を外します。

NEW FD の銘板はネジ式ではなく爪式でパチンと嵌るたいぷです。

最初にゴムオオープナーで逆時計回りに回して少し浮かせてから細いドライバーの様な物で外します。

 

 

フィルターリングとフォーカスリングを外します。

前玉のレンズはそれなりに綺麗に見えるのですが。

 

 

青色LEDの透過ではこんな感じで薄クモリが見て取れます。

 

 

前玉の分解には右上の水色の道具が大変重宝しました!

スマホやノートPCの本アイカバー分解する時に使う隙間に差し込む工具です。

これを使うとプラスチック部品の折損の心配が減り、作業時間の凄く短縮できました。

 

 

レンズの内側をクリーニング&拭き上げを行いました。

 

 

青色LEDの透過は大分向上しました。

 

 

次は後玉のクリーニングのためにマウント部を外さずに画像のようにレンズオープナで回転させて外せるかと思ったのですが、後玉もネジ式ではなく前玉同様にプラスチック部品で『パチン』とレンズを抱え込む方式だったため、結局カウント部を取り外すことになりました。

 

 

マウント部を取り外す前に爪の位置関係を記録しておきます。

 

 

後玉を分解しました。

 

 

驚いたことに絞り羽根に油染みがありました。

驚いたとは書きましたが CANON のレンズは前のモデルの FD シリーズから絞り羽根に油分が湿潤しているケースが多いです。

 

 

ベンジンで油分を除去しました。

あまり上手に出来ていませんね。

 

 

クリーニング&拭き上げを行ったレンズを組上げた後玉を組付けます。

 

 

青色LEDの透過では全体的に薄クモリを視認できますねぇ。

 

 

マウント部を組付けます。

 

 

マウント部の組付け時に絞り羽根の動作チェックをする際には

右側のジャンクカメラから取り外したマウント本体が非常に重宝します。

 

 

この様にレンズに取り付ける事によって絞り羽根が思い通りに動くようになります。

 

 

フォーカスリングを暫定位置で仮取付して前玉を取付けます。

 

 

この状態でカメラ本体に取り付けて無限遠のピントのチェック&再調整を行います。

なんだかいつの間にか無限遠のピントの再調整が当然のようになってしまいましたね。

でもケガキ針で合いマークを引っ掻くよりもこっちの方が正確なんである意味簡単なんですよ、こっちの方が。

 

 

元の状態です。

かなりピントが合っていますね。

 

 

修正した結果がこちらです。

あまり変わっていないような気がしますが、それでも精度は上がっていると思います。

このレンズに無限遠の調整までするのは費用対効果的には⤵⤵⤵な気がしてしまうのですが(すみません⤵)

作業というか流れ作業の効率を考えると一貫してここまでやってしまっても最近は作業に慣れてきたのであまり時間の無駄にはならなくなってきました。

なによりも私の精神衛生的にとても気分が良くなるからです。

 

 

銘板を取付けて完成です。

 

 

後玉の薄クモリがここまで視認できるのというのは…。

どう判断するべきでしょうか…。

ヤッパリ⤵、ジャンク品扱いかなぁ⤵⤵⤵

 

 

本体の方はそれなりに綺麗に仕上がっています。

 

以下は私の個人的な主観なのですが…。

NEW FD シリーズは前 FD シリーズよりもカビや薄クモリの発生率が高いような気がします。

カメラにとって重量『重たい』のはどう考えてもデメリットでしかないと思います。

昔ローカル線の鉄道の撮影をしていた小僧の頃の私はカメラ機材一式を担いで片道

3~7kmの道のりを歩くなんて事はザラでした。

 

FD 50mm F1.4 S.S.C.

NEW FD 50mm F1.4

 

ですから標準レンズでこれだけ『軽く』できたのなら望遠レンズやその他機材を含めたら合計でどれだけ『軽量化』できたでしょうか。

おそらくかなりの軽量化に繫がったと思いますし当時のカメラマン達にとっては切実な問題だったのではないかと推察できます。(一部の職業カメラマンは重さを顧みないような話を当時小僧だった私は聞いた記憶がありますが)

 

その辺を想うと樹脂の多様化は推奨されるべきなのでしょうが…。