THE REAL THING / KENNY LOGGINS
１９９１年にリリースされた ７枚目のアルバム "LEAP OF FAITH" に収録された
美しい "THE REAL THING" です。
KENNY LOGGINS のアルバムはどれもが素晴らしいですが "FOOTLOOSE" が
世界中でヒットしたことや、その後に映画トップガンからリリースされた
"DANGER ZONE" そしてシルベスター・スタローンの映画 "OVER THE TOP" の
主題歌などが、世界中でヒットしたことで、サントラのイメージがありますが
ソロになる前は "LOGGINS & MESSINA" というバンドで、すでに成功していて
多くの楽曲がヒットしていました。
満を持してソロ活動に入ってからも、アメリカでの成功は不動のものになって
いました。
"FOOTLOOSE" などは、ごく一部のものなので、ライブに行くようなファンには
他に皆で合唱したいような素晴らしい曲がたくさんあるので、セットリストにも
入らないライブ、もしくは短いメドレーにして、サラッとやるパターンです。
そんな ケニー・ロギンスがリリースした ９０年代の最高傑作アルバムが、この
"LEAP OF FAITH" ですが、前作 "BACK TO AVALON" の評価が落ちてしまった
ことで、復活を期待されていました。
このアルバムを待望していたファンにとって、期待以上の素晴らしいアルバムの
リリースで、見事にメインストリームに戻ってきました。
この頃のケニー・ロギンスのライブは、最高のバンドメンバーとのツアーに出て
それまで、ライブが評価されてきたケニー・ロギンスにとっても、充実した９０
年代のライブ活動だったのは間違いないです。
翌年の１９９２年には、僕の宝物の１つのライブＤＶＤ
"LIVE FROM THE GARND CANYON"もリリースし、これが全米で高く評価され
１９９３年には、もう１つの宝物 通算２枚目のライブアルバムなった
"OUTSIDE FROM THE REDWOODS" をリリースし、このライブを収録した
ＤＶＤもリリースされ、全米でヒットしました。
僕にとっていい時代にアメリカにいれて、ケニー・ロギンスのライブをたくさん
観ることが出来たなって思います 
この "THE REAL THING" は、僕の心の支えになった曲です。
この曲は、父親から子供たちへ唄ったもので、それまでケニー・ロギンスはそれ
ぞれの子供たちのために書いた曲があります。
その中の１曲がこれですが、この曲は離婚によって離れ離れなってしまってから
子供たちに書かれたものです。
この深く美しい歌詞が、僕の心の支えになって、僕はいつもこの曲を聴きながら
MY TARZAN BOY への想いを切らせることなく、ここまで生きてこれました。
僕は可愛くて大切な MY TARZAN BOY を悲しませてしまいました。
長い後悔の中で、ホワイトサンズを歩き続けて、懺悔してきました。
のぼったり、おりたりしながら、白い山を越えて、歩き続けてきました。
僕の人生はそれの繰り返しです。
いつも広大なホワイトサンズで、この曲を聴きながら彼への想いをデカイ青空や
静かに広がる星空に向かって伝え続けてきました。
ホワイトサンズは僕にとって、独りになれて、人生を振り返ったり、前進させる
ために歩き続けた大切な場所です。
彼と話せない、会えない時間、苦しい時や辛い時がありましたが、僕は決して
彼への想いを途切れさせたことは一瞬たりともありません。
この曲を聴きながら泣いていた時期がありましたが、今はデっかいアイダホにいる
大人になった MY TARZAN BOY と強くつながっていられるので、この曲を聴いて
泣けることはなくなりました。
どんな状況になっても、どんなに距離があっても、どんなにすれ違ってしまっても
大切に想っている心がある限り、途切れることはないし、諦めてしまっていたら
今こうしてつながっていられることはなかった。
ただ言えることは、傷つけたのは僕ですが、彼が許してくれなかったら、どれだけ
強い想いを持っていても、先の見えない行き止まりで、つながれることが出来ない
苦しみが続いていたんだと思います。
彼に心から "ありがとう" いつもそう思っています。
いつか
彼とホワイトサンズを歩きたいなって思っています。
旅先のニューメキシコやアリゾナやユタやコロラド、そしてテキサスの田舎で独り
ジュークボックスで、このアルバムを見つけると、この "THE REAL THING" を
聴いていました。
今はジュークボックスでこのアルバムを見つけることは、ほぼ難しいと思いますが
僕の iPad には入っているで、いつか彼とアメリカを旅したときに、彼がこの曲の
内容に気づくか、アメリカの田舎を走り続けたいなって思います
今の僕が人生の時間を使いたいなって想っていることは、彼がいたワイオミングと
アイダホの田舎道を走り回って、立ち寄った町でジュークボックスを探したいな。
初めてテキサスの田舎に行った時のような新鮮な気持ちが、蘇るような気がします。
彼のおかげで、そんな気持ちを取り戻せるなって思います。
■CONVICTION OF THE HEART
■THE REAL THING
■IF YOU BELIEVE
■NOW OR NEVER
このアルバムからは、４枚のシングルがリリースされ、全米７１位 のヒットに
なり、チャートアクションは悪い結果になりましたが、多くのファンに評価されて
GOLD DISK を獲得しました。
以前からもそうでしたが、この頃からケニー・ロギンスが必要とされている
カテゴリーが、完全に ADULT CONTEMPORARY の世界になったなって思います。
シングルカットになった曲の全てが ADULT CONTEMPORARY チャートでヒット
しました。
それまでのケニー・ロギンスのアルバムには、多彩で多くのミュージシャンが参加
していましたが、このアルバムもとんでもなく多くの一流ミュージシャンが参加し
制作されています。
その面子のクレジットは、半端ではありません。
これほど多彩で、多くのミュージシャンが参加したのは、このアルバムが一番では
ないかと思います。
この "THE REAL THING" は
いい大人が聴く チャートでヒットし ADULT CONTEMPORARY チャート５位
この他にも、このアルバムには、次男に唄った "CODY'S SONG" が、僕の人生の
支えになったもう１曲になりました。
とにかく素晴らしい曲が詰まったケニー・ロギンスの最高傑作アルバムです。
■ケニー・ロギンスのことを少し書いています。 お時間あれば観てみてください。
■REST OF YOUR LIFE / 深い大人の出逢いの曲
■I'M FREE (HEAVEN HELPS THE MAN)
■BLUE ON BLUE / RICHIE ZITO との大人のロック
■CONVICTION OF THE HEART / EARTH DAY / 環境ソング
■I GOTTA TRY / MICHAEL McDONALD との共作
■I MISS US / RICHARD MARX と書いた美しいバラッド
■DANNY'S SONG / カントリーの名曲 / ダニーの歌
■DON'T FIGHT IT / STEVE PERRY との DUO
■IF IT'S NOT WHAT YOU'RE LOOKING FOR / 大人のロック
■MEET ME HALF WAY / 映画 OVER THE TOP に収録された美しい曲
■FOREVER / DAVID FOSTER と共作したラブソング
■BACK TO AVALON / ケニー・ロギンスらしい美しい曲です。
■I'M GONNA MISS YOU / PETER WOLF と共作したバラッド
MY DREAM IS STILL ALIVE
ROUGH BOY