HOW LONG / LIONEL RICHIE | あの頃のアメリカ

あの頃のアメリカ

テキサス・マンハッタン・ハリウッドと
アメリカ滞在時の90年代を中心に 当時の思い出の曲やジュークボックスでかけた曲
R&Bを中心に、80年代 70年代など懐かしい洋楽をご紹介できればと思います。

 

 

HOW LONG / LIONEL RICHIE

 

 

 

 

 

 

JAMES ANTHONY CARMICHAEL と、ソロデビューアルバムから5枚の

アルバムを残してくれましたが MOTOWN から MERCURY に移籍して

残した2枚のアルバムは、プロモーションの失敗も含め何かあったのかも

知れないですが、セールス面でそれまでの成功からは程遠い結果に終わり

新たに MERCURY から ISLAND DEF JAM に移籍したことで、初めて

多彩なプロデューサーやソングライターなどを迎えて制作された6枚目の

アルバム "RENAISSANCE" に収録された "HOW LONG" です。

 

この頃の旬なアメリカのプロデューサーやソングライターたちが結集して

いますが、このアルバムからは明らかに、それまでのアルバムとは異なり

アメリカよりもヨーロッパのマーケットを意識した? ものになっていて

おそらく活動拠点も、この頃ヨーロッパに移していたんじゃないかなって

思います。

以前のように巨大なマーケットのアメリカでは全く売れなくなりましたが

ヨーロッパでは、このアルバム以降は安定したヒットになっていました。

 

 

 

 

 

 

 

■ANGEL

■DON'T STOP THE MUSIC

■TENDER HERAT

■I FORGOT

■CINDERELLA

 

 

 

 

THE COMMODORES の時代からの JAMES ANTHONY CARMICHAEL と

残してくれた5枚のアルバムには統一感があって、その全てのアルバムが

素晴らしいですが、心機一転し、多彩なプロデューサーや制作陣を迎えて

失速しかかっていた LIONEL RICHIE を、ヨーロッパでの活動が救ったの

かなって思います。

このアルバムはアメリカでは62位 アメリカ旗 に終わってしまいましたが、欧州

ではヒットして、イギリスでは10位を記録し、ドイツでは3位のヒット

になるなど、見事に復活することになりました。

 

この "HOW LONG" は LIONEL RICHIE の真骨頂で 成熟した大人の領域

にある切なくも美しい "叶わない想い" が唄われています。

この歌詞も LIONEL RICHIE が唄うから、深く心に響いてきます。

"どうにもならない" そんな想いで苦しくなる時が、長く生きていると必ず

人生にはあるってことを、この "HOW LONG" を聴いていると感じます。

 

 

 

 

■ライオネル・リッチーのことを少し書いています。 お時間あれば