皆さんこんにちは。A級ライセンスの宮田です。
約1年かけて行われたRMUの2024年度令昭位リーグ戦も、今週末に行われる令昭位決定戦の3日目と後期D1D2D3リーグの最終節を残すのみとなりました。ここではそのうち、すでに卓組が決まっているD1リーグとD2リーグについて見ていきたいと思います。Xなどで経過を追う時の参考にしていただければ幸いです。
なお今回については、感染症の流行や荒天による交通機関への影響などにより、執筆時点で判明している休節については「休」で表しておりますが、ペナルティポイントの追加及び卓組の色自体は変更せずにお届けいたします。
(D1)
昇級ボーダーが涼暮の+44.7はやや高めの印象だが、さすがに首位武富の昇級は固く、できればこのまま首位でゴールテープを切りたいところでしょう。ただその下は、2位の瑞樹ですらボーダーと80pほどしか差がないため、現在上位の選手も大崩れすると昇級を逃す可能性が出てくる状況です。
表を見てお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、昇級圏内~昇級圏外のプラスの選手の多くが1,5,6卓に集中しており、ここの直対の結果が趨勢を決めることになるでしょう。残留ボーダーが▲100オーバーと低いため、ある程度のスコアの選手は上を狙いに行きやすい状況でもあります。
残留争いに目を転じると、当然ではありますが昇級争いの選手が多くない2,3,4卓に残留争いの選手が集中しており、いずれの卓もボーダーを挟んでの直対です。しかも、下に大きく突き抜けた選手がおらず、全員に残留の可能性が普通にあるため、こちらも最終半荘までもつれる可能性があります。
(D2)
昇級ボーダーが土方の+8.1とD1リーグと比べて低く、首位の赤穂と2位の亀山は昇級だけなら相当固そう。その下である程度ポイントを持っている選手は、ある程度スコアを積み増しできれば昇級できそうだが、こちらも1,3,6卓あたりは直対が多いため、思うようにスコアを伸ばせない場合は卓内の順位を考えることが必要になってくるかもしれません。
また、現状の昇級ボーダーが低いため、現在マイナスの選手でも大きく伸ばせば昇級圏に滑り込める可能性があります(スコアはプラスでないと昇級の権利はありません)が、後述するように残留ボーダーがかなり高めなので、難しい判断に迫られることも出てくるかもしれません。
その残留争いは、残留ボーダーが瀧澤の▲28.8とかなり高く、しかも瀧澤はほとんど差のない金本、2人から約50p下の佐藤と直対予定となっています。ただ、その前後にもポイントの近い選手は多い上、昇級ボーダーが低く残留ボーダーが高いということは、現在プラスの選手でも大負けすると一気に残留争いに引きずり込まれるということでもあるので、こちらも刻々と変わる卓内外の状況をどのように判断して打っていくかが重要になってきそうです。
今年度のリーグ戦展望は以上となります。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
(文中敬称略 文責・宮田信弥)