RMU公式ブログ

麻雀競技団体、RMU(リアル・マージャン・ユニット)の情報をお届けするブログです。他競技麻雀団体のトピックも随時更新。


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2016年度前期Rリーグ
R3自戦記 嶋崎究

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それは半年前。2015年後期R3リーグ最終節。

嶋崎究はそれまで安定してポイントを重ね、入会して初めて昇級ラインの2位で最終節を迎えた。

大学に入り、麻雀にのめり込み、麻雀店のメンバーになり4年、競技麻雀を始めて2年、RMUに入会して1年、RMUに入ってからは毎週のように先輩方に麻雀を教わり、力もついてきたと思っていた。

「きわむは今回昇級だね」

そんなことも、4節終わった後にちらほら言われ、自分もその気でいた。

そして、最終節。

結果は惨敗。4位だった同期にだけでなく、ポイントがはるかに下だった同卓者にまで昇級を許した。

たしかにそれまでよりもはるかに手が入らなかった。他の人がどんどん高い手をあがり、自分はどんどん貯めておいたポイントを吐き出し、最終戦には昇級がかなり厳しい状況になった。

「最終節で全部決まってしまった」

それが真っ先に感じたこと。

喪失感と悔しさ。そして日頃からお世話になっている方々への申し訳なさで、二、三日は何も手につかなかった。

リーグ戦において最終節は特別なのだ。そんなことをつくづく実感した。

落ち着いてから改めて振り返った。

「なぜ昇級できなかったのか?」

それは実力不足と経験不足に尽きる。結論は簡単だった。

この経験は無駄にしないと自らに誓った。

そして迎えた2016年前期R3リーグ最終節。+60pで昇級圏の3位で迎えた。ポイントがプラスの選手は下の通り。

大田  +103.2 
伊藤  +86.0
嶋崎  +61.9
小美野 +56.8
南地  +45.9
羽木  +11.9
夏目  +6.8

前回とは違い、ボーダー付近のため、最終節も最低+20はしないといけないなと思っていた。1回戦にラスを引くようなことになってしまっては、もはや無理もしないと昇級できないようなポイント状況である。

この中で、同卓者は南地だけ。とにかく、トータルで南地にまくられないようにすることを意識する。

最初の半荘でトップでも取れたら楽になるなぁとも考えていたが、前回のこともあり、常に最悪の状況を考えて1回戦に望む。同卓者は南地、山下、野上。

作戦はとりあえずラスを引かないように意識はしながらも、今まで通り自分らしく打つこと。

そんな東1局、いきなり野上、山下の2軒リーチを受ける。

放銃はしたくないと思いながらも共通アンパイはなく、場に3p2枚、手の内に2枚あるのを見て、生牌であるのも気がかりであったが、ノーチャンスの2pを渋々切ると、これが山下の2pと5pのシャンポンリーチへの放銃となり、5200点の放銃。

次の局は親の南地の5巡目リーチ、このドラのペン7m待ちを力強く一発でツモられ4000オール。

いきなり持ち点は20000点を割り、ラス目。最悪の展開のまま進んでしまうのか。

やはり最終節は簡単には勝てないな、そう思った。

次局、東2局1本場南家。9巡目に以下の牌姿。

5m4467888p456789s ドラ8s

マンズが高い場況ということもあり聴牌を取る。
親がもう攻めてきそうな河であることから、リーチはしないでおいた。

その後、やはりすぐに親がリーチ。知ってましたと思いながら、アンパイの4pを対子落としすると、都合よく1s.2sと引いて役ありの聴牌になる。

これが、北家野上の追っかけリーチの宣言牌を捉える結果となり、5200点のあがりとなる。

67888p12456789s ロン3s ドラ8s

「まだ、始まったばかりじゃないか」

そう麻雀の神様が言ってくれたような気がした。

そして迎えた親番。

配牌にはドラの5pが対子。でも形がそこまでよくない。

246688m15577p東西北 ドラ5p

タンヤオか? 七対子か? 東が重なってくれないかな?

そんなことを考えながらも、親番ということもあり、端から切っていく。

日頃は全然鳴く牌姿ではないが、どれから鳴いたらいいのかとも考え出す。

そんなこんなで6巡目には以下の牌姿

246688m55777p3s東 ツモ東

東は今まさに、上家が切ったところ。

「1巡早いよ、南地さん!」

心でそんなことを叫んだ気もする。冷静に見ればダブ東を1鳴きしてもあがれるかどうかもわからないような形である。

6m5p東はポンしようかなと思いながら、鳴ける牌は場に放たれない。意と反して有効牌をツモっていく。ダブ東、ドラ5pとツモり、以下の牌姿

46688m555777p東東東 ドラ5p

人間とは絶対あがりたいと何を考えるか分からない。カン5mにとったほうがいいんじゃないかとか考え出す。

「いやいや何言ってるんだい、どこのどいつが役満を捨ててカンチャンに取るのか?」

思い直して、ツモリ四暗刻の聴牌をとる。出あがりでも24000点である。
マンズは場に安い、でも6m、8mは生牌。

出あがりでもいい、そんなことを思いダマテンにすると、途端にトップ目と2着目から2軒リーチを受ける。

親の倍満、ツモると役満の手を降りたことなんてない。全部行く、そう決めた時ツモってきたのは場に非常に高いソウズの4s。

そんなのは関係ない、といつもはノータイムでツモ切る4s。

でも今は違う、最終節なのである。ここでの放銃が敗着になる可能性があるのだ。

自分は25000点持ちの3着目。満貫でも放銃すれば、あれよあれよと大きなラスを引くことは大いにあり得る。

そんな考えでぐるぐるしているそんな時、いつもお世話になっているB級ライセンスの萩原さんに何度も言われた言葉が蘇る。

「プロ野球のスポーツニュースで出てくるような、その日のハイライトになるあがりを絶対に逃すな」

もう一度、自分の牌姿を見る。この手が今日のハイライトでなくて何なんだ。

そう思いなおすとさらに、

「まだ始まったばかりじゃない」

そうまた麻雀の神様が言ってくれた気がした。

放銃したらその時考えよう、そう決心してそっと河に4sを置いた。

声はかからない。通ったのだ。

次巡ツモる8m

「ツモ、16000オール」

自分でも信じられないくらい冷静な発声だった。

これがきっとハイライトになる。そう思った。

でも勝たなければニュースにはならない。

絶対に昇級する、そう誓った。

1回戦はこのあがりで得たリードをキープし、80000点の大きなトップを取る。あえて他の卓の結果は見ないことにした。まだ3半荘ある。ポイントを気にするのは次にしよう。そう思ったからである。

迎えた2回戦は南地と野上が先行する展開。

3着で迎えるラス前の親番で2000オール、2600オールとツモあがり、2局で43000点持ちのトップ目に立つ。

2本場となり、配牌から手が整っていたため、手なりに手を進めていると、変則的な捨牌のラス目の山下がリーチ。

自分も形がよかったのと現物はなかったこと、マンガンを放銃してもトップ目のままということもあり、1シャンテンをキープする6sを選択すると、これが当たり牌。リーチ、南、ドラドラ、裏裏。

いつも一緒に麻雀を打つ間柄の山下の口癖は

「裏とか全然のらない」。

そんな山下に裏ドラ2枚の12000の放銃。

これで一気にトップ争いが混とんとする。

なおこの放銃は、手の進め方からあまりよくなかったと反省している。トップ目に立って、点棒に余裕が出たのだから、放銃をしないことも意識した手組にするべきであった。なんとなく手なりで進める自分の悪い癖が出てしまった。

オーラスは南地が1300オールをあがり、少し抜け出し、トップを逃す形になったが、なんとか2着で終えた。

ここでポイントを確認する。

トップは取り逃したものの首位であった。

2位とは30p差、3.4位はほぼ並びの35p差。

次の半荘トップを取れれば昇級がかなり見えてくる。トップじゃなくても4位の南地さんよりも上にいたい。

そんなことを考えながら3回戦に臨む。

序盤は小場で進む。そして迎えた東4局、6巡目に絶好のドラの5sを引き入れリーチをするとこれがトータル4位の南地から一発で8000点の出あがりとなる

345m56778p11345s ロン9p ドラ5s

これで南地とはトップラスの関係になる。

トップ目のまま迎えた南2局北家6巡目に以下の牌姿

12389m1399p13s南北 ドラ6p

8巡目、上家の南地に2枚目の2sを打たれる。通常鳴かないことも多いが、親を始め他2人もそこまで早そうでなかったこともあり、チーして1シャンテン。

このチーがよく、次巡に7mを引き入れてすぐに聴牌する。
感触としてはすぐにあがれるような気がした。これがライセンスプロ江澤さんの言うところの「あがれる呼吸」というやつなのか。

しかし実際はそんなに甘くはない。
11巡目に南家山下が1p切りリーチ。リーチを受けての第1ツモは1枚切れ東。
最終手出しの1pが自分のカン2pを若干不安にさせるが、自分も3900点の聴牌。オタ風の東でひよってどうすると、ツモきる。

「ロン」

東と2pのシャンポン。リーチ、一発、ドラ、裏の8000である。

「おれ、全然裏乗らないわ」

そんな山下への本日3回の放銃は3回とも裏が乗る結果となった。

「よりによって今日は全部乗るんだな(笑)」

ずっと一緒に麻雀をしてきて、私より技術もセンスもある山下。今回のリーグ戦は不運も重なり、下位に沈んではいるが、彼の力はこんなものではない。それは私が一番知っている。

今節の山下は配牌、ツモともに他者よりも劣っていたかもしれないが、その手材料の中で彼の技術でしっかりとあがりをものにしていた。それはきっと来期以降へつながるものだと思う。

そんな山下への放銃でトップ目ながら37000点持ちまで点棒を減らすことになる。

そのままオーラスを迎えて、ラス目の南地の親番。ドラは白。第一打で悩む南地。

少考して打東。悩んで字牌ということは、ドラの白を持っており、字牌の重なりなどの可能性も考えたが、結局手なりで進めることにしたといったところか。

いずれにせよ、高いか早いかどちらかは兼ね備えていそうである。

親のリーチを警戒しながら手を進めていると5巡目にその親の南地からリーチ。

時間もかからずツモりあがる。リーチ、ツモ、ドラドラの変則4面待ちのリーチで4000オールだった。

トータル4位の南地が粘り強い。トップ目の私に3000点差まで迫ってきた。

1本場でドラは東となる。南地の捨牌はマンズが高く、ソウズが安い変則的な捨牌となっていく。東を持っているように見えるためリーチを打ちたくはないと思った10巡目に以下の牌姿

67m123678p3467s白白 ドラ東

役ありの聴牌を取りたいこと、ソウズが安く3467sの重なりも十分に期待できる状況であるため、白の対子落としをする。

その後8mを引き入れてイーシャンテンになると南地からリーチが入る。その巡目で6sを引き入れ、現物でかつ場に安い2,5s聴牌。

この聴牌はある程度押そう。そう思い、高かったマンズの2mも親のリーチにそっと押す。

めくりあいになり、15巡目に5sをツモり、400-700は500-800。個人的にはこの日一番うれしいあがりであった。

3回戦をトップで終えて、さすがに首位も固くなったかと思いきや、伊藤も55000点のトップで差をつめてきていた。

人間というものは欲深い生き物である。さっきまではいかに昇級するかしか考えていなかったのに、優勝が見えると優勝したくなる。

喫煙所でタバコを吹かしながらポイントを確認する。

嶋崎 +157.6
伊藤 +141.0
大田 +106.1
南地 +98.9

南地にまくられなければ、昇級は固い。58.7pの差があるため、トップラスで28700点差をつけられなければよい。
この半荘の課題は素点を減らさずに、とにかく放銃をしないこと。

そんな思いと裏腹に、4回戦の東1局は私が一番最初に聴牌する。東が暗刻のドラもある69p。場況
は悪くない。さすがに全部守りに入っていてはダメだと思い、リーチを選択。

なんとこれが僥倖の一発ツモ。まさか一発でツモると思ってなかったので、頭が真っ白になる。

「2000-4000」

この点数申告に、五秒以上は考えただろうか。

自分で緊張しているのを実感した。それでもこの満貫はとても大きい。

「後は自分でがんばりなさい」

麻雀の神様が最後の後押しをしてくれた気がした。

ここからの課題は放銃をケアすることに徹すること。

山下、野上はポイント状況的に高いヤミテンをする意味があまりないため、特に南地の高いヤミテンには絶対に放銃しないこと。

ここからの1時間は本当に長い時間だった。南地の手牌進行に細心の注意を払いながら、他家のアンパイを持つ。

南地も高い手を狙って、河が派手になることが多い。

そろそろメンホンの聴牌をしているのはないか?もしかしたら大三元を聴牌しているのではないか?

そんな局面もあった。

なによりもオーラスが長かった。野上があがりを重ねて、点棒が削られていく。トータルのポイントを考えれば余裕であるかもしれないが、気持ち的には早く終わってくれと思った。

終わって見れば、15000点持ちの3着。

優勝はだめかな?

そう思った。もう昇級できるなら何でもよくなっていた。

トータル2位の伊藤の結果は3着。

優勝だった。

でも優勝とわかってもそこまで、感激はなかった。それは昇級できたことのうれしさが大きすぎたからである。

これでやっとお世話になった人にいい報告ができる。そんな気持ちが一番強かった。

表彰のために神楽坂から新橋に移動すると、A級ライセンスの岡澤さんがいらっしゃった。

「きわむよかったねぇ。でもリーグ戦では優勝って言わないんだよ。1位通過っていうんだよ。通過点なんだから」

長崎RMUリーグを優勝し、クライマックスリーグを優勝して、RMUリーグ入りを果たした、岡澤さんが言うから身にしみる言葉である。おそらく岡澤さんはRMUリーグで優勝しないと優勝とは言わないだろう。

リーグ戦は麻雀プロにとってそれがすべてといっても過言ではない。

そのなかでも最終節というものは特別なのである。

その四半荘ですべてが決まってしまう。

今回は1位通過とうまくいった。行き過ぎである。

毎回、今回のようにうまくいくはずがない

これから苦しいことも楽しいこともあるだろう最終節。

競技麻雀打ちの端くれとして、この独特の感覚と向き合い続けていこうと思う。

<文責・嶋崎究>
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2016年度前期Rリーグが終了しました。

最終節の結果と昇級者コメントはこちらから。

<R1>
4節まで上位独占の女流、安達と鶴海が最後に惜しくも失速。渡辺(太)、大仲がいっきにポイントを伸ばし最終戦はほぼ着順勝負。トップをとった渡辺が自身二度目のR1優勝を飾る。降級枠には石川、楢原、小室。

<R2>
1節から独走の白田が最後はポイントを減らすも、2位に大差を付けて悠々のウイニングラン。2位は小林。3位はR3からストレート昇級の高岡。降級枠は藤中、野村、飯田橋。

<R3>
この日、親の四暗刻をツモあがった嶋崎が差し切り優勝。それに続いて安定したポイント加算を続けた伊藤、南地が上位に入り昇級を決めた。南地はR2より降級からわずか1期での返り咲き。降級枠は山下、臼井、野上。

<R4>
澤田が300ポイント越えの圧勝劇。前半のリードを保った宮原が2位、一条が3位でそれぞれ昇級となった。

☆番外編

惜しくも昇級を逃した太田コメント。
「最後の最後まで、ピンフ手に恵まれず…最終節の最終戦で、昇級を逃してしまいました…
来期のテーマは~【ピンフアガンナキャ…ピンフアガンナキャ……ピンフアガンナキャ………】
今後も、応援の程、よろしくお願いしまーす!byまーくん」



後期Rリーグは

2016/10/02 日 11:00 

上記日程で行われます。
よろしくお願いいたします。

<文責 小林景悟>


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谷井が抜け節となり、河野・岡澤・松ヶ瀬・多井・阿部によって第4節が争われた。

1回戦 岡澤・松ヶ瀬・多井・阿部(抜け番 河野) 2時間に渡る1戦となった。

多井が七対子などを決め、45500点で熱戦を制する。

2着は阿部、3着岡澤、4着松ヶ瀬

2回戦 河野・松ヶ瀬・多井・阿部(抜け番 岡澤) 小場の展開が続き、各者接戦の平たい状況となる。 ラス前に河野が3面張の満貫リーチをあがりきり、 これが決め手となりこの半荘を制する。 2着は松ヶ瀬、3着阿部、4着多井

 3回戦 河野・岡澤・多井・阿部(抜け番 岡澤) またも長時間に及ぶ半荘となる。

 多井がトップを走る展開の中、河野が南場の親番で猛追。 結果、多井が河野の猛追をかわしてトップ。 2着は多井、3着阿部、4着岡澤

4回戦 河野・松ヶ瀬・岡澤・阿部(抜け番 多井) ここまでのトータルトップ者である河野に対して 徐々に包囲網を展開しはじめる。

トップ阿部・2着河野でオーラスを迎える。 なんとか河野の連帯を阻止したい松ヶ瀬は あがりやすさよりも、条件を満たす可能性が高い打牌を選択しリーチ。

手狭に構えるも、それが実り、松ヶ瀬が河野を3着にした上でトップをもぎとる。 2着阿部、3着河野、4着岡澤

5回戦 河野・松ヶ瀬・岡澤・多井(抜け番 阿部) 河野包囲網は続き、道中河野にラスを押し付けていく展開であったが 河野もしぶとく浮上していく。

ラス前に全員同順で聴牌をいれ、ぶつかりあう。 それを制したのは岡澤。 河野からの直撃を果たし、結果トップをおさめる。 2着松ヶ瀬、3着多井、4着河野

放送開始から約9時間に渡り行われた4節目。

終わってみれば、岡澤がマイナス35pほどで 他のメンバーはプラスという結果になった。

4節までのトータル結果

河野 +128.6p 松ヶ瀬+68.1p 岡澤 +44.8p 多井 ▲32.4p 谷井 ▲55.6p 阿部 ▲154.5p
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