【名曲リレー1666】on#2

■Turn It On Again / Genesis('80)

ほとんど聞いた覚えがない「Duke」('80)から。「3人が残った」以降のポップで聞きやすいジェネシス(=フィル・コリンズのソロ)まんまの世界でした。この曲は英#8まで上がるヒットだそうです。

 

 

【名曲リレー1667】on#3

■On The Other Hand / Don Preston('74)

ザッパがらみのドン・プレストンではなく、リオン・ラッセルの右腕のシェルター・ピープルのgtr。74年にShelterから出したソロ「Been Here All The Time」はジャケット写真では見たことあるけどブツを見たことはないレアなもの。マッスル・ショールズやロンドンなど各地でレコーディングされていまして、クリス・スチュワートやニール・はバードの英国勢も参加しています。

 

 

【名曲リレー1668】other#2

■Do For The Others / Stephen Stills('70)

スティルスのファーストは書き溜めた曲を一挙に放出しただけあって(「Deja Vu」には出し惜しみをした)佳曲が多いです。シンプルなフォーク・ブルースの”Do For The Others”もその一つ。前の曲(”Love The One You’re With")での高揚感をクール・ダウンさせる意味合いもあったかもしれません。

 

 

【名曲リレー1669】other#3

■Why Do Lovers Break Each Other's Heart / Hall & Oates('77)

てっきりダーレン・ラヴのボブ・B・ソックス&ブルー・ジーンズの曲だと思ったらダリル・ホールのオリジナルでした(共作者は例のサラ)。”Rich Girl”でブレイクしながら予想外に売れなかった次の「Beauty On A Back Street」(裏通りの魔女)から。その理由はprodのクリストファー・ボンドとH&Oの対立にあるらしく、ボンド体制はここで終わり。さっきスペクター関連曲のカヴァーかと思ったと書きましたが濃厚に漂う60'sっぽさは魅力です。しかしこのひきつったようなgはかなりいいけどオーツが弾いてるのかなあ。レーベルのRCAは売れなくて、焦ってカンフル剤的にライヴ盤を出したのでした。H&Oの本格的な快進撃~連続ヒットが始まるのはライヴ盤の後からです。

 

 

【名曲リレー1670】heart#2

■Anxious Heart / Cindy Bullens('78)

シンディ・バレンズは78年にデビューした女性ロッカーでUAから出たこのファースト「Desire Wire」は結構聞きました。ちょうど女性ヴォーカルのブームの中、メロディアスなポップロックとハードなロック・ヴォーカルの中間くらい。シングル曲は”Surviver”でした。NYのパワー・ステーション録音で当時音がよかった印象があります。”Anxious Heart”はハードなカーラ・ボノフといった感じの曲です。

 

 

 

【名曲リレー1661】i'm#3

■I'm Out To Get You / Robin Trower('78)

ジム・デュワーがvoに専念するためスライ&ザ・ファミリー・ストーン出身のラスティー・アレン(b)を加えて4人組となったロビン・トロワー(グループ)の2作目「Caravan To Midnight」('78)。このあたりまでは全米チャート上位の常連でして、それはまた意外でした。この”I'm Out To Get You”でも闇を切り裂くようなgが聞けます。

 

 

【名曲リレー1662】out#2

■Country Out Of Reach / Zakarrias('71)

英国ロックのマイナーどころがCD化され始めた90's半ば、廃盤屋のエジソンのレーベルから出たDeram原盤のザカリアスという人がいました。意外と個性的な主張するbassを弾き、歌います。kbがクォーターマスのピート・ロビンソンで、el-gなしながら、プログレ臭をそこはかとなく漂わせます。”Country Out Of Reach”はやや重いですが。

 


【名曲リレー1663】out#3
■Hold Out / Jackson Browne('80)

当時日本では新恋人リン・スウィーニーとの関係から作られたと言われてましたが、実際は、リンは、フィリスの自殺後失意の中にいたジャクソンが立ち直るきっかけとなったものの「Hold Out」リリース時には別れてしまった模様です(「Runnin’ On Empty」のブックレットに姿が映っています)。とりわけ私的な”Hold Out”は、その後のライヴで披露されることもなくなっています。ゆったりとした曲調でビル・ペインのオルガンが効果的に使われています。「苦境にあっても持ちこたえろ」と繰り返し歌われます・しかしこのアルバム僕は高3でしたが毎日結構な時間、ステレオの前に鎮座して聞いてたものでした。

 

 

【名曲リレー1664】hold#2

■Hold Me / Fleetwood Mac(’82)

マックの「Mirage」は元々ソロ活動を経て再集合した統一感のないアルバムですが、その中でも最も統一感なく感じる”Hold Me”は先行シングルとして出ながらベスト盤(まあヒット曲多いけど)から漏れるのは何となくわかります。クリスティンとリンジーがvoを分け合い、このPVでスティーヴィーはソファに横になってるくらいですから。まあそれはそれで仕事と割り切り方が見事ではありますが。

 

 

【名曲リレー1660】hold#3

■Hold On / Wilson Phillips(’90)

90年にママス&パパスのジョンとミッシェルの娘のチャイナ、ビーチボーイズのブライアンとスプリングのマリリンの娘、カーニーとウェンディーの姉妹が組んだウィルソン・フィリップスは血統の良さから90'sのウエストコースト・サウンドになるのでは?と期待されたのですが、全然そういうのではなく、90'sのチャート狙いのポップスでした。ファーストに入った”Hold On”は話題性もあって#1ヒットとなったのですが、わりと平凡。交差するコーラスは魅力的ではありますが。

 

 

【名曲リレー1656】happy#2

■Happy Family / King Crimson('71)

クリムゾンのアルバムの中不当に評価が低いサードの「Lizard」はキース・ティペット・グループがゲストで参加し、全体に流れるようなジャズっぽい感じが特徴。voのゴードン・ハスケルはロバート・フリップと旧知の人ですが、ここでは加工したvoが破壊的なイメージ。メル・コリンズのflとティペットのpianoが聞かせます。

 

 

【名曲リレー1657】happy#3

■I Hope You're Happy Now / Elvis Cosello & The Attractions('86)

コステロは「Girls Girls Girls」というベスト盤を愛聴してましたんで、どのアルバムに入ってたかということがピンとこない。てっきりもっと初期の「Trust」あたりの曲かと思ってた”I Hope You're Happy Now"が実は「Blood &Chocolate」の曲だと知ってびっくりでした。リアルで日本盤がメジャーから出ずPヴァインから出たのは閉鎖されたF BeatレーベルじゃなくDemonレーベル傘下のImpからだったから。

 

 

【名曲リレー1658】hope#2

■Hope / Quicksilver Messenger Service('71)

シスコ・サウンドが盛り上がったのはサマー・オブ・ラヴと言われた68年あたりで、JA、デッドに続けとばかりに各レーベルがシスコ周辺のバンドに食指を伸ばしていましたが、Capitolも4バンドと契約。あれから3年経ちシスコサウンドも成熟しています。クイックシルヴァー・メッセンジャー・サ-ヴィス6枚目「Quicksilver」はデイヴィッド・フライバーグ(b.kb)が参加したラストLPでした。ゲイリー・ダンカン(g,vo)の男気あふれる泣きの世界は健在。QMSに関しては全部を聞いてるわけではないんですが、妙に明るい音になってて意外です。フライバーグはカントナー&スリックに接近しジェファーソン・スターシップの前哨戦となる3者の共作アルバムをリリース後本格的に星船に関わってゆくのですが、それはまた別の話。

 

 

【名曲リレー1659】hope#3

■Hope I'm Around / Todd Rundgren('71)

トッド・ラングレンの2枚目(というよりもラント名義で出された2枚目と考えたほうがいいのか?)「Runt:The Ballad Of Todd Rundgren」はトッドの諸作の中ではssw的手触りが濃い1枚。日本では80年のイッツ・ア・ビューティフル・ロック・デイ・シリーズで初登場。僕が入手したのは長らく廃盤で80's半ばにRhinoからどばーっと出た時。内省的な曲が並ぶ中”Hope I'mAround”もいいメロディーです。

 

 

【名曲リレー1660】i'm#2

■I'm Only Dreaming / Small Faces(’67)

スモール・フェイシズの67年のシングル”Itchycoo Park”のB面。夢見てただけ、というタイトル通りのドリーミーなメロディの曲ですが後半ちょっと熱くなります。つづきもっとききたくなるようなナンバー。Immediateの編集もので聞けます。

 

 

【名曲リレー1651】tonight#3

■No Sugar Tonight / Bang('72)

Capitolが、ブラッドロックなどと同じように第2のGFRとして売り出しそうとしたのがこのバン。セカンドは、メロディアスな部分もあって中々楽しいのです。ジェームズ・ギャングを思わせる部分あり。ハンブル・パイとの共演で知られる、ゴスペル娘たちのブラックベリーズをフィーチャー。ハードロック一本ではなく、アコギを使ったりして新味を出してます。ゲス・フーの"No Sugar Tonight"をカヴァー。ちょっとボストンの”Feelin’Satisfied”に似てる?

 

【名曲リレー1652】sugar#2

■Sugar Shack / Jimmy Gilmer & The Fireballs(’63)

萩原健太さんのラジオで知ったジミー・ギルマー&ファイアボールズはニューメキシコ出身のロックンロール・バンド。この”Sugar Shack”はDotからのリリースで63年の#1ヒット。クールな感じがカッコいい。

 

 

【名曲リレー1653】sugar#3

■Sugar Baby Love / Rubettes(’74)

Winkもカヴァーした”Sugar Baby Love”で知られる英バブルガム。74年の全英#1ヒットでフォー・シーズンズ・スタイルのコーラス・ワークが魅力的でした。その後のノスタルジア・サーキットで活躍中。

 

 

【名曲リレー1654】love#3

■All Your Love Is Gone / Aviator('80)

ブロドウィン・ピッグのジャック・ランカスター(sax)、MMEBのミック・ロジャーズ(g,vo)、キャラヴァンのジョン・G・ペリー(b)、ジェスロ・タルのクライヴ・バンカー(ds)から成るヴェテランバンドで79年から1年ちょっとしか持たなかったのは時代柄しょうがないか。80年に出たシングル”All Your Love Is Gone”はセカンド「Turbulence」(Harvest)から。キャリアゆえプログレバンドと言われてしまいますが、そういうわけでもないです。

 

 

【名曲リレー1655】love#3

■Love Can Make You Happy / Mercy(’69)

マーシー(Mercy)の”Love Can Make You Happy"は69年に2位まで上がったヒットですが、てっきりマーシーという女性シンガーが歌ってる物だと思ってましたが、そうではなくバンドでした(でもそうは聞こえない)。「Fireball Jungle」という映画にも使われたそう。今聞くとソフトロックの名曲です。

 

 

 

【名曲リレー1646】falling#2

■It's The Falling In Love / Carol Bayer Sager('78)

松原みきの”真夜中のドア”の元ネタです(^^)。キャロル・ベイヤー・セイガーは、60'sにはキャロル・ベイヤーとして、その時代のガール・シンガーらしい歌声を聞かせてましたが作詞家として成功し、sswとしてリリースした頃の作品はAORの時代にマッチしていました。2枚目「Too」からのシングルでデイヴィッド・フォスターとの共作でした。デイヴィッド・ハンゲイト(TOTO)のbassが結構印象的な曲です。しかしこの時代の女性アーティストは写真のマジックで皆いい女風に見せようとしてますねえ(そんなことしなくていいのに)。

 

 

【名曲リレー1647】life#2

■It's Your Life / Champion('78)

デイヴィッド・バイロンと残りのメンバーの折り合いが悪く1枚で解散したラフ・ダイアモンドの残りの4人(クレム・クレムソン、ウィル・バス、デーモン・ブッチャー、ジェフ・ブリットン)が新たにカナダ人シンガーのギャリー・ベルを加えて結成したのがチャンピオン。ただRDの時と違いレーベルのサポートも弱く(Epicでしたが)、時代も過度期だったし、これまた1枚で解散してます。僕は「サウンド・ストリート」で渋谷さんがかけた"It's Your Life"がカッコいいなあと思ってました(当然ラフ・ダイアモンド云々の話はなし)。

 

 

【名曲リレー1648】life#3

■Natural Life / Saffron Summerfield(’74)

サフロン・サマーフィールドは、末期トレイダー・ホーンに参加したという噂もある女性ssw。70'sにMiddle Earthというマイナー・レーベルから出した2枚はその種のファンに人気のアルバムです。「Sailsbury Plain」('74)からの”Natural Life”はリコーダーもかわいらしいそれこそナチュラルな曲。

 

 

【名曲リレー1644】life#3

■Someone Saved My Life Tonight / Elton John('75)

"僕を救ったプリマドンナ"でしたっけ邦題。アラン・オルドリッジによる奇妙なイラストの豪華ジャケだった「Captain Fantastic & Old Brown Cowboy」('75)からの美しいバラード。全盛期のエルトン・バンドがバックをつとめてます。

 

 

【名曲リレー1645】tonight#2

■Tonight / The Move(’71)

後のウィザードやELOの前身ということで名前は知られてますがザ・ムーヴは、実は誤ったイメージに伝えられていることが多いです。まずアルバムとシングルをしっかり分けて考えてたこと。LP未収録のシングル(しかもヒット曲)が多い。次にレーベルの問題。初期はDeram、更にRegal Zonophone、そしてHarvestというクセのあるレーベルゆえに会社をまたがったコンピレーションがCD黎明期になかなか出なかった。そしてオリジナル・アルバムのジャケットがどれも変なイラストで購買意欲をそぎます。そしてポップな音楽性とは裏腹にステージはかなりワイルドでザ・フー並みでした。”Tonight”はキャッチーなナンバーでHarvest移籍第1弾のシングル。ジェフ・リンがアイドル・レースから加わってますがこの曲はロイ・ウッド主導。ウッド、リン、ベヴ・ビヴァンの3人組となった「Message From The Country」には未収録です。

 

 

【名曲リレー1636】child#3

■Wild Child / Valerie Carter('78)

デビュー作に比べるとぐっとAOR寄りとなったセカンド「Wild Child」はデコ出したジャケもあって個人的にはファーストの時のような盛り上がりはなかったです。正直この路線はソニーお得意のAOR路線で、ヴァレリーには合わなかったと思います。随所にいい曲はあるのですがTOTO一派とジェームズ・ニュートン・ハワードの色に染められた感じ。タイトル曲はデイヴィッド・バトウ作。

 

【名曲リレー1637】wild#2

■Wild Horses / Flying Burrito Brothers('70)

ストーンズってこんな曲もやるんだ!とか、美しいメロディの裏に隠れたこの気持ちいいグル―ヴは何だろう?とか、なんか泣きたくなるようなgだなあ、とか思ったのはストーンズの”Wild Horses”を初めて聞いた中学生ぐらい。今から思えばスワンプ~カントリー・ロック的なルーツロックに触れた瞬間でした。イーグルスは知ってたけどそういうのとはなんか違う感じ。後になってグラム・パーソンズが途中に絡んでた事を知りましたし、もともとこの曲はグラムをモデルにしていたという説もありますし、ストーンズよりも先にグラムがいたFBBのセカンドに新曲として提供されたものでした。その「Burrito Deluxe」を聞いたのはずいぶん後でEdselからの再発でした。ストーンズほど華がないなあ(^^)

 

 

【名曲リレー1638】wild#3

■Born To Be Wild / Steppenwolf('68)

”ワイルドで行こう”という邦題があまりにも有名なステッペンウルフの代表曲。映画「イージー・ライダー」とは切っても切れないような関係の曲です。ヘヴィ・メタルという言葉が歌詞に最初に出てきたという話は信じていいのかな?

 

 

【名曲リレー1639】to#2

■Flying Love You More Than Good For Me To / Justine('71)

ベスリン・ベイツ、ヴァレリー・コープ、ローレット・スティヴァーズの3人の女性voをフィーチャーした英5人組ジャスティン(Justine)は、フォーク風味ですが、ジャジーな曲、ポップな曲もあるという具合で、Uniに1枚LPを出しています。ヒュー・マーフィーがprodした不思議なムードのグループです。男性メンバーには、ジャクソン・ハイツに参加するジョン・マクバーニー(g)がおりました。CDはSunbeamやElegy(ウッドンホースを出してた)とかこだわりどころから。

 

 

【名曲リレー1640】to#3

■It’s Up To You Petula / Edison Lighthouse('71)

ソングライターのトニー・マコーレイとセッションvoのトニー・バロウズを中心としたエディソン・ライトハウスは、架空のスタジオ・ユニット(TV出演などは別の人たちがこなしたようです)で70年の“Love Grows”で大いに名前を売りました。71年のはじめに出た”It’s Up To You Petula“(恋するペテューラ)はアーノルド、マーティン&モロウ(このトリオで有名なのはバタースコッチというグループです)作品でマコーレイはprodのみでこのあとELからは手を引くようになります。voもバロウズではなく後にヴィグラス&オズボーンのポール・ヴィグラスがが歌ってるようです。PVの人たちは全く別の代役の様(憶測に基づく書き方ばかりでスマヌ)。

 

 

 

【名曲リレー1631】song#2

■Wedding Song / Water Into Wine Band('76)

ウォーター・イントゥ・ワイン・バンドはイギリスのフォーク4人組。デビュー作はMyrrhから出てたんでクリスチャン系なんでしょう。このセカンド「Harvest Time」('76)はプライヴェート・プレスでその筋ではかなり有名なものだとか。僕は大昔セレクトCDでショックさんか岸本さんかが入れてくれたこの曲をこよなく愛しています。なかなか紹介するタイミングなかったうえに、晩秋にふさわしい曲なんでちょっと季節違いですがしみじみします。

 

 

【名曲リレー1632】song#3

■Friday Song / Cilli Willi&Red Hot Peppers('74)

レッチリというのは聞いたことないというと(書くと)驚かれること多いですが、しょうがない。最初はパブロックのチリ・ウィリが再結成したのかと思いましたが...

チリ・ウィリ&レッド・ホット・ペッパーズは、マイティ・ベイビーのマーティン・ストーン(g,vo)とフィル・リスマン(g.vo)を中心とした5人組。名前ほど辛さは感じませんが多少テックス・メックス風味があるかな?74年のセカンド「Bongo Over Balham」(Mooncrest)の後解散。カントリー・ロック、サザン・ロック的なテイストもあります。この”Friday Song”はこのセカンドから。dsのピート・トーマスは後にコステロのアトラクションズへ。

 

 

【名曲リレー1633】friday#2

■Friday On My Mind / Earth Quake('75)

オーストラリアのイージービーツの最大のヒット”我が心の金曜日”は、ボウイやフランプトン、ゲイリー・ムーアまでいろんな人が取り上げてますが、シスコ出身のハードロック、アース・クエイクで行きましょう。ルビナーズやジョナサン・リッチマンを出すBeserkleyというインディーから出た印象的なジャケの「Rocking The World」に入ったライヴ録音です。ハードロックというよりはパワーポップ。voのゲイリー・フィリップスは80'sにグレッグ・キーン・バンドに参加します。

 

 

【名曲リレー1634】friday#3

■Friday's Child / Them('67)

67年に”Gloria”が再発された際、B面に入ったのがこの”Friday's”Child。すでにヴァン・モリソンはゼムを抜けてましたので、発掘音源だったのでしょう。黒いモリソンのvoが聞かれます。よく言われるようにモリソンの才能とゼムの残りのメンバー(当時の常としてセッション・ミュージシャンがレコーディングに参加しメンバーが加わってないことも)の力量の差がだんだんあらわになってゆき、モリソンは抜けてしまうのです。

 

 

【名曲リレー1635】child#2

■Washita Love Child / Jesse Davis('70)

「ジェシ・デイヴィスの世界」という邦題が付いたデビュー作から、クラプトンのgがフィーチャーされた”Washita Love Child”。このネイティヴ・アメリカンのイラストの印象的なジャケは事情を知らないとなかなか手が出ないことは確かです。他にもいい曲満載の1枚です。

 

 

【名曲リレー1626】enough#3

■I'm Old Enough / Lou Ann Barton('82)

まだイーグルス解散と報じられていなかった82年、グレン・フライがジャック・マック&ザ・ハート・アタックとこのルー・アン・バートンをprodし、フライのR&B好きは本物なんだなあと感じました。ルー・アンの方はジェリー・ウエスクラーとの共同prodでフランキー・ミラー作品を2曲とりあげブルージーに歌い上げます。タイトル「Old Enough」にもなったミラー作品を。

 

 

【名曲リレー1627】i'm#2

■I'm Crying / Ducks Deluxe('75)

ヘルプ・ユアセルフとブリンズレー・シュワーツのローディーが組んだパブロック・バンドがダックス・デラックスです。2枚しかLPは残せませんでしたがパンクへとつながる道をしっかりと架け橋渡しました。と書きつつニック・ガーヴェイ(のちにモーターズ)の書いたメロウなバラードの"I'm Crying"。このセカンド「Taxi To The Terminal Zone」にはモーターズのメンバーとなるアンディ・マクマスター(kb)も参加しています。

 

 

【名曲リレー1628】i'm#3

■I'm Your Puppet / Dionne Warwick(’68)

ジェームズ&ボビー・ピューリファイで知られた”I'm Your Puppet”をディオンヌ・ワーウィックのヴァージョンで。ダン・ペンとスプーナー・オールダムの共作で、このソングライターチームを取り上げたAceのコンピで知りました。個人的にはディオンヌよりも妹のディーディーの方が好きですが。

 

 

【名曲リレー1629】your#2

■Coming Your Way / Fleetwood Mac('69)

ピーター・グリーンの最後の1枚(マック時代ね)となった「Then Play On」はReprise移籍第1弾ですが、1曲目”Coming Your Way”は、歌詞の「I hope you don't mind 'Cause I'm going your way」の部分が「舞妓さん」に聞こえるから、日本でのシングルに「マイコさん」という邦題、おまけにジャケットには「日本のファンのために歌う」という大ウソが(^^) しかしおおらかな時代でした。

 

 

【名曲リレー1630】your#3
■Your Song / Al Jarreau(’70)

エルトン初期の名曲として広く知られた”君の歌は僕の歌”。セカンドの「Elton John」に入ったものですがこのアルバム実は結構暗いのです。70’s後半から80’s初めにかけてFM愛知の平日の午後の帯番組「あなたにお茶と音楽を」ではこの曲のピアノのインスト(エルトンではない)がBGMとして流れてて、それで知った記憶。そのメランコリックな曲をアル・ジャロウのカヴァーで。この人はソウルとジャズの中間に位置する感じでdフリーフォームな歌い方。但し演奏はエルトンのオリジナルに乗っかる感じ。76年の「Glow」に入ったものを78年のおそらくミュージック・ラーデンのTVライヴ。

 

 

 

 

 

【名曲リレー1626】morning#2

■Wedensday Morning Dew / Majic Ship('69)

マジック・シップは無名の米サイケ~ハードロックでプライヴェート・プレスに近い形で69年に唯一のLPをリリースしてるのだとか。ノイジーなハードロックもあればバファロー・スプリングフィールドのカヴァーもあってフォークロック、ソフトロック的な側面もあります。この”Wednesday Morning Dew”もまたドリーミーなフォークロック。グーゼンつべで見つけた曲ですがとてもいいです。解散後メンバーはフォックスというバンドを組むらしいのですがここのdsが後にマホガニーラッシュのジム・エイヨブというのも新たな発見(^^)

 

 

【名曲リレー1627】morning#3

■Good Morning Judge / 10CC(’77)

ブラックモアズ・レインボウの「Rising」に入ったある曲に似た(どっちかがパクリとかそういう話ではなく)”GoodMorning Judge”は、エリック・スチュワートのvoで彼のスライドも入ったブギで、10CCらしくないイメージでした。ちょうどよくラジオでかかってた曲です。僕はリアルタイムではすでに4人組ではなくデュオでした。

 

 

【名曲リレー1628】good#2

■Taste So Good To Me / Cross Country ('73)

Atlantic系の輸入盤LPの紙袋によくジャケ写真が載っていたクロス・カントリーはトーケンズの変名で、ジェイ・シーゲル、ミッチ・マーゴ、フィル・マーゴの3人組。当然ながらハーモニーは任せとけ!って感じで絶妙なコーラス・ワークにカントリー・ロッキンな演奏がついています。steelはエリック・ワイズバーグ。唯一のLP「Cross Country」はAtcoから。

 

 

【名曲リレー1629】good#3

■Goonies ’R’ Good Enough / Cyndi Lauper('85)

スピルバーグがらみの冒険映画「グーニーズ」(監督はリチャード・ドナー)の主題歌を歌ったシンディ・ローパーのPVはMTV全盛期だけあって非常に凝った作り。長いストーリー性を持ったもの。自然と映画とリンクし、最後は前門の虎後門の狼状態で絶体絶命となったシンディが、スピルバーグどうすればいい?と助けを求めるオチで終わりますが、続編はあったんだっけ?

 

 

【名曲リレー1630】enough#2

■I've Had Enough / The Who(’73)

どうしても映画「さらば青春の光」を思い出すので挿入される"Love Reign O'er Me"で”No”と言ってしまう(^^)。映画ではクライマックスに近い部分で流れてました。

 

 

【名曲リレー1621】stuck#3

■Stuck Inside Of Mobile With The Memphis Blues Again / Bob Dylan('66)

ディランの「Blonde On Blonde」に入った有名曲で、よしだたくろうが”春だったね”で大幅に引用してましたね。僕が最初に聞いたのは「Gretaest Hits Vol.2」だった記憶。9番まである長い歌詞ですが、この歌詞について書かれた面白いブログをを発見。

https://mtetsuro.blogspot.com/.../memphis-blues-again...

 


【名曲リレー1622】memphis#2
■Memphis / Lonnie Mack('63)

元々はチャック・ベリー58年のB面曲。メンフィスへ長距離電話を掛けるも番号がわからず、交換手にいろいろ事情を話すというコミカルな歌。イギリスでデイヴ・ベリーのヒットを始めビートルズ、ストーンズ、アニマルズ、ホリーズ、フェイシズの、本国ではエルヴィス、ジョニー・リヴァーズなど無数のカヴァーがあります。ここではロニー・マックの63年のインストヒットを。何がヒットするのかわからないもので埋草的にレコーディングしたこの曲は#5まで上がる大ヒットとなりました。

 

 

【名曲リレー1623】memphis#3

■LA,Memphis&Tyler,Texas / Dale Hawkins ('69)

"Susie Q"の作者として名前は知られた、デイル・ホーキンズですが、69年にこんな素晴らしいLPがありました。タイトル通りLA、Memphis、Tylerで録音されたもので、白人カントリーとスワンプが一緒になったような音です。LAセッションでは若きライ・クーダーが切れ味鋭いスライドを聞かせます。Memphisセッションではタジ・マハール、ダン・ペン、スプーナー・オールダムが参加してブルー・アイド・ソウル的展開を。そしてTylerセッションでは後にリオ・グランデ(ホーキンスがprod)のメンバーを迎えてのもの。ボビー・チャールズが書いた未発表曲”La-La La-La”、”Joe”も哀愁味たっぷりです。タイトル曲は自己紹介を兼ねたカントリーファンク。

 


【名曲リレー1624】texas#2
■Texas Lullaby / The Doobie Brothers('75)

毎日ちゃんと働いて仕事終わって友人や家族と食事して酒飲んで歌って楽しむ、なんでもない平凡な毎日の愉しみが歌われるこういう曲聞くと最近は非日常だなあと思ってしまいますねえ。「Stampede」に入ったカントリー・ロック的なナンバーにはジェフ・バクスターのsteel-gは欠かせません。

 

 

【名曲リレー1625】texas#3

■Texas Morning / Michael Nesmith & The First National Band('71)

マイケル・マーフィーというと”Wildfire”の話ばかりになるのが少し不満です。他にも他人が取り上げたいい曲いっぱいあります。この”Texas Morning”は、ラスティ・ワイアやBW・スティーヴンソンもとりあげた名曲。今日はマイケル・ネスミスのファースト・ナショナル・バンドで行きましょう。この人もまた”Silver Moon”ばかり話に上がるので不満(^^) FNB最終作の「Nevada Fighter」も傑作だと思います。