中学教師の葉奈子は、自身が中学時代に母子家庭でネグレクトといえる環境の中で、ネットを通じて知り合った男性の元に逃げ込んだ過去が。
その時のことは自分の中で救いになっていたが、問題を抱えている教え子がいるのを知り、葉奈子は自分自身とも向き合うことになる。
SNSによる未成年者誘拐というテーマを軸に描かれる希望の物語。
「だいじょうぶ?」と聞かれると「だいじょうぶ」としか答えることができなくて。
でも、本当は大丈夫なんかじゃなくて。
そんな時に「だいじょうぶだよ」って言ってもらえたら、それは間違いなく救いで心の拠り所に。
主人公の中学校の教師である葉奈子にとって、中学生のときに「だいじょうぶ」と言ってもらえたことは、「助けてほしい」と声をあげることができない他の多くの人たちのように、救いであって大事な言葉。
でも、その言葉の裏にあった真実に葉奈子にとって向き合う必要があるもので、それは大人になって、そしてかつての自分のような子供たちを見守る教師となった今だからこそ、向き合う強さが必要だったんじゃないでしょうか。
葉奈子が指導する生徒が描いた鳥かごと鳥の絵のように、それは見る側によって捉え方や受け取り方が違うというのはハッとさせられます。
そしてそれは、真面目ではあるけれど、ほとんど無気力ともいえる生活を送っていた葉奈子が、公園で拾った土鳩を汚部屋の中で世話するも、その果てに向き合うことになるものと重なるようでもありました。
また、毛嫌いしていた同僚の教師である溝渕の本当の姿を知っていく様子や、秘密を抱えた生徒と向き合う姿、そして自分自身とも向き合っていく姿というのがとても誠実に描かれていて、最初はザワリとする感触のあった物語も、最後には清々しい気持ちで読み終えることができました。

下山の日。
夜半に強い風の音に何度も目が覚めました。
台風が来ているのかと思うぐらい、打ちつける風の音。
下山できるのか不安になりながらの4時起床。
そしてパッキング中に腰をかがめた瞬間、軽い痛みが。
今年の冬、雪かきしている時に生まれて初めてギックリ腰になったことを思い出しました。
幸い軽い痛みで荷物を背負っての歩行に問題ありませんでした。
気を引き締め直しながら先へと進み、途中、水分補給などはしましたが割と一気に白馬大池まで歩きました。
大きな岩がゴロゴロしている激下りの場面は、風も抜けず蒸し暑く、レインウェアの中も汗だくに。
朝、軽い痛みを覚えた腰のために大事をとって使用。
いつもは持っていかないですし、そもそも持ってきたポールも妻の所有物だったりして。
でも、お陰で大事にならず下山でき、まさに転ばぬ先の杖でした(笑)。
その後は温泉に入り、食事をして、そうして長野駅で解散となり、今年の夏山も完全終了です。
K山さん
今回もお山の選定、山小屋の予約などありがとうございました。
お陰様で今年の夏も忘れられない山行となりました!
また近いうちにお会いできるのを楽しみにしております。
N渕さん
山小屋の予約、それに車に乗せてくださりありがとうございました。
特に帰りは長野駅まで乗せていただけ、お陰で乗り換えなしで一気に帰れたので腰への負担が少なく大変助かりました(笑)。
K谷さん
最後のお茶までお付き合いいただきありがとうございました。
毎年のようにそちらに遊びに行きますと言っておきながら実現できてないので、来年こそはと思っております。その時はよろしくお願いいたします!
天国のような栂池ヒュッテでの宿泊、登り始めて広がる雲海と朝日、何度も遭遇できた雷鳥の可愛いらしさ、白馬大池の美しいリフレクション、深腰の頭から小蓮華山、白馬岳にいたる稜線の絶景とニセピークの連続、白馬山荘での生ビールやカキ氷、下山時の強風と霧と雨、最後の大きな岩の急斜面の下りなどなど、なんと印象に残るものの多かったこと。
加えて軽い高山病に腰痛までとご迷惑おかけしましたが、どれも一生忘れられないような思い出となりました。
それもこれも皆さんと一緒の山行だったからこそ。
懲りずにまたご一緒させてくださいませ(≧▽≦)
2日目、白馬岳登山の本番です。
小屋で用意してもらったお弁当をいただきます。
袋にはそれぞれ違うメッセージが書いてあるのが嬉しい。
ほどなく歩くと、眼下には雲海が広がります。
朝日と雲海を背に歩き続けると高原湿地の天狗原に。
アイゼンやチェンスパは必要ないぐらいでしたが、ショートカットしようと思うなら着用した方がよさげですね。
思わず足を止めてその様子を眺めてしまいます。
K山さんも「かわいい~」を連発していました(笑)。
天気も良かったので、そのリフレクションの美しさに息をのみます。
この絶景が見たくて、そしてこの稜線を歩きたくてここまで歩いてきたんですね。
思わず同じような写真を何枚も撮っていました(笑)。
一昨年、北岳に登った際と同じような感覚になりましたが、夕飯でお味噌汁を飲んで復活。
山小屋のお味噌汁ってなんであんなに美味しいんでしょうか。
山荘到着後にビールを飲んでいる横でK谷さんが食べていた「かき氷」が美味しそうで食べたいというK山と一緒に「大雪渓かき氷」を食べたんですが、これがまた美味で最高でした。
というかこの日は最高しかない一日でした(笑)。
山小屋に貼ってあった天気予報では「霧もしくは小雨で強風」とのこと。
どうも特に午後からは悪天候になる模様で、翌朝も早くに起きて下山しようと就寝したのでした。
栂池からのピストンで白馬岳を登ってきました。
まずは初日の記録です。
始発の新幹線に乗ると、富山駅で別の新幹線に乗り換え。
そして糸魚川駅で新幹線からローカル線に乗り換えると、更に南小谷駅で乗り換えて白馬駅に到着。
N渕さんの車で栂池高原へと向かい、ゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いで「栂池自然園」に向かいました。
この「栂池自然園」は、栂池から白馬大池や子蓮華山を越えて白馬岳へと向かうルートの登山口で、この日はその登山口にある山小屋「栂池ヒュッテ」にて宿泊です。
高原湿地である栂池自然園は、全部をぐるりとゆっくり見て回ると2時間ぐらいかかりそう。
自分たちは、明日の本番に備えてってわけでもないですが、軽く散策する程度、ワタスゲ、ニッコウキスゲなどの高山植物を1時時間弱ぐらい歩いて見てまわりました。
↑は「旧栂池ヒュッテ記念館」の中で、登山用具や写真などの資料が。
お部屋に入った後は休憩室でお疲れ様の乾杯を。













































































