固ゆで卵で行こう!

固ゆで卵で行こう!

ハードボイルド・冒険小説をメインにした読書の日々。


時に映画やRockな日々。またDragonsを応援する日々。そして珈琲とスイーツな日々。

読書感想がメインですがジャンルは偏りがちです。

美味しい珈琲とスイーツで日々を生きてます。

大人の遠足、秋の奥越満喫ツアーその③


「けんぞう蕎麦」さんでお腹を満たした後は、「大本山永平寺」へと向かいました。

永平寺を訪れるのも何年振りかです。

 

 

 
 

 



だいぶ散ってしまっていましたが、一部紅葉も残っており、そのコントラストが綺麗でしたし、何より一帯に漂う、凛とした厳かな空気に思わず背筋を伸ばしてしまいそう。

 

 

 

 



寺社の拝観というと、外を歩いて回るイメージだったというお客様。
永平寺の寺の中を、ぐるりと歩いて回って見る形は新鮮だった模様です。

 

 

 
 
 
 

 
 
 
 



そして、結構な階段を上り下りしながら歩くのはお疲れになったんじゃないでしょうか。

 

 

 



そんな疲れを癒すものと言えばやはり甘味ですよね(笑)。

拝観を終え、駐車場まで参道を歩いている時に見かけた御団子に吸い寄せられてしまいました。

 

 

 



更に、最後にお土産を買ったお店で、ごまどうふソフトも。

 

 




どちらも美味しく、疲れもすっかり癒されました。

人気のだるまプリンも買いたかったところですが、この後の予定も考え断念したのが心残り。

また次の機会には買って帰ろうっと。

・・・って、禅宗のお寺に参拝にきたのに、最後は結局食べ物の事ばかり。

煩悩ばかりの身に、喝を入れてもらわないといけなかったですかね(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大人の遠足、秋の奥越満喫ツアーその②


恐竜博物館を後にした先に向かったのは「けんぞう蕎麦」さん。

旅行ガイドにもよく掲載されている、人気のお蕎麦屋さんです。


さて、開店前にお店に到着していたものの、既にお待ちのお客さんがいっぱい!

いつも行列が出来ているとは聞いていましたが、予想以上で、次々と来る車も県外ナンバーが多かったですね。

ちなみに、入店するまで45分ぐらい待ったんですが、天気も良く暖かい日で良かったです。


お店の方に呼ばれて入店すると、中は座敷となっており、温かいそば茶を飲みながら注文しました。

メニューは基本的にはおろし蕎麦とけんぞう蕎麦の2種類で、それぞれ単品か、おろし蕎麦とけんぞう蕎麦を組み合わせたものを頼むかという形。


自分はけんぞう蕎麦(大盛り)を。
こちらは辛味大根にツユを入れ、麺をつけて食べるスタイルです。

 

 

 

 


お客様お二人、そして妻はおろし蕎麦を。
こちらはいわゆる、えちぜん蕎麦で、大根おろしの入ったツユをぶっかけて頂きます。

 

 

量はそれほど多くないので、近くのテーブルからは追加注文される声も聞こえましたね。

ご案内したお客様も、蕎麦の味がしっかりしていて美味しいと仰っており、お口に合ったようで良かったです。

 



また、自分も、何かのイベント時で出店されている時に、けんぞうさんのお蕎麦を食べた事はありますが、実際にお店を訪れるのは初めてだったので、こうやって食べれたのはいい機会となりました~。

 

 

 

 

大人の遠足、秋の奥越満喫ツアーその①


先日、東京からのお客様をご案内し、福井県立恐竜博物館を訪れました。

 

 

 

恐竜博物館には、実は先月、結婚記念日デートとして訪れたばかり。

なので二月連続の恐竜博物館となりましたが、今回は、前回はあまり見なかったところを重点的に見て回るなどして、前回同様に楽しめました。



当日はお客様が宿泊しているホテルにお迎えにあがり、オープン時間の9時に合わせ現地へ。

 

 

現地では見たいポイントも違ってくるかと思い、中に入ってから集合場所と時間だけ決め、分かれて見てまわりました。

 

 

 

 

 

あらためて、それぞれの標本の説明文を読んで、実際の化石を組み合わせた標本や複製標本を見学。

特に実際の化石によって作られた標本は太古のロマン、より感じますよね。

 

 

 

 
 

思わずじっと見入ってしまいます。



それにしてもやはり多くの人が訪れてきていました。

 

 
 

ただ、前回の平日に訪れた時よりも、一ヶ所に留まってじっくり見ている人は少なめだったような。

前回の平日も多くの人出で賑わっていましたが、日曜だったこの日は、家族連れで小さなお子さんも多かったからでしょうか。

 

 

 

 

 

 
 

そんな中、出口付近でそろそろ帰ろうとするご家族の中の小学一年生ぐらいの女の子が、「まだ見たい、まだ見たい~」と、帰るのをごねていた姿が、将来有望な子だと印象的でした(笑)。

 

 

 

 

 

 

クリスマス仕様の恐竜さんもお迎えしてくれましたよ🦕

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今週もおつかれさま!
 
 

 
てな訳で町中華。
 
ほんとは残業して遅く帰ってきた妻と、そのままお外へ食べに行く事になったんですけどね。
 
 
 
 
 
寒かったのラーメン。
 
400円と激安です(卵抜きは380円)。
 
 
 
さて、先月の読書記録です。
 

 

11月の読書メーター
読んだ本の数:8
読んだページ数:3397
ナイス数:325

ペンギン殺人事件 (徳間文庫)ペンギン殺人事件 (徳間文庫)感想
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この密やかな森の奥で (二見文庫 グ 11-1)この密やかな森の奥で (二見文庫 グ 11-1)感想
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百年の子百年の子感想
人類の歴史に比べ、女性や子供の人権などについて考えられるようになったのはまだ百年ほど。なのでまだまだ考え、変えていく事ができる希望を、出版社で刊行されている学年誌と親子三代、百年に渡る大河ドラマを通じて描かれます。戦時の描写は胸を痛め苦しくなるほどで、その閉塞感を令和の今とリンクさせ、主人公の悩みと葛藤と成長を通じて描かれています。それだけに祖母のスエとの繋がりと祖母の想いに気付いた時には思わず胸が熱くなるものが。後悔しても繰り返さない事が大事、そして、与えられた環境で前を向く事の大事さ、胸に刻めたらと。
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読了日:11月12日 著者:M・W・クレイヴン
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読了日:11月05日 著者:髙田 郁

読書メーター

 

 

11月、国内作品はいつもより多めに読めました。

 

特に『百年の子』、『木曜組曲』は参加した読書会でオススメいただいた本。

 

読書会では、普段、あまりチェックしないような作品に触れる機会にもなりますね。

 

また参加させてもらいたいな。

 

 

さぁ、師走です。

 

まずは積読本の中から読み逃していた話題作から読んでいきたいです。

 
 
 
目覚めると、祖父がペンギン(フンボルトペンギン)になっていた。

そんなシュールな場面から始まる…特殊設定ミステリ?

タイトルにもあるように、殺人事件もあるのはあるんですけど、描かれるのは殺人事件を解決するようなミステリでは無く、主人公の柊也の心の変化を追う物語なのかも。

突然ペンギンになった祖父。
日中預かる事になった不登校の小学生の女の子、晴。
祖父が経営する安アパートに住んで家賃を滞納している葉月。
それに何かと絡んでくる同級生の宗像。
 
ある事件をきっかけに高校を中退、家に引きこもり、祖父と二人で暮らしていた柊也がですが、祖父がペンギンになった事がきっかけに、自分が見たくないもの、知りたくないもの、現実に目を背けている事に気付き、向き合うようになっていきます。

しかしながら最後まで読むと、分かったような、やっぱり分からないような、読み手にその判断や想像を委ねられる結末が待っているんですよね。

「結局なんだっただよ?!」
「何を読まされたんだ?!」

なんて、読了後に本を投げ出したくなった人の気も分からないでないかも(笑)。

本当に祖父がペンギンになったのか。
そもそも本当にペンギンはいたのか。
ペンギンの正体ってもしかして?
同級生の宗像って一体?!
最後の卵はいったい何を表しているの?

途中、柊也と宗像が会話している場面での違和感とその正体についてなど、いろいろ考察できるような場面場面があって、その辺り、読んだ人同士で話すのも面白そうですね。

ちなみに単行本で刊行された際は『人鳥クインテット』というタイトルだったそうで、文庫化に伴いこの『ペンギン殺人事件』と改題されたとの事。

内容的には元のタイトルの方が合っているような気がしますが、自分のように今回の文庫化に伴う改題で興味をひかれたという読者も多そうなので、商業的にはいいのかなと思ったりもして。