孤独死のあった部屋の特殊清掃を仕事としているグレイス・マクギル。
現場を忠実に再現したミニチュア模型を作ることで長い間気づかれなかった死者の心に寄り添いつつ、自身の心の均衡を保っていた。
そんな中、担当したばかりの二つの現場にある繋がりを見出した彼女は、独自の調査に乗り出すと、半世紀以上前に起きた未解決事件に辿り着き……。
孤独死した方の部屋を清掃する特殊清掃人グレイス。
彼女もまた孤独だけれど特殊清掃という仕事に誇りを持っています。
そんな彼女が手掛けた仕事先で、ある共通点を見出したことから独自の調査を始めるという。
自ら首をつっこんで危機に陥る感じはコージーっぽいけれど、中盤過ぎで「ええっ?!」と驚かされると、更に思いもかけない展開へ。
途中で覚えた違和感の正体はこれだったのかと嘆息。
そして本書はこんな話だったのかと慄きながらその結末を見届ける事になりました。
で人との関わりを避け孤独を好むものの、それでいてどこか人との関わりを求めているのかもと思わせる主人公のグレイス。
その矛盾した性格や生き方は理解しづらいキャラクターかも。
好き嫌いが分かれそうな話だけど、孤独死した現場の臭気が漂ってくるような描写も含め楽しめました。
ちなみに本書は再読も。
例の驚きを得れるポイントに関しては、察しのいい人は早々に感づきそうですね。
そんな、思わず声が出るほどの驚きの展開が待つ本書ですが、何が驚くのって、最初に読んで割とすぐに再読したのに色々忘れている自分の記憶力の無さだったりして(笑)。
しかし、終盤で一緒に行動を共にするようになるフィルのことを、勝手に自分を理解してくれる存在だと思い込んでしまうグレイスが哀れというか、やはりどこかずれた思考の持ち主なのかなと思ってしまいます。
それでも、そんな彼女のことは意外に好きですし、物語の落としどころとしてはやはりそうなるかもと思いました。
それゆえか、なんとかならないのかとも願ってしまったのも事実です。
