昨日、10/4は〈天使の日〉だったそうで。
天使といえば続編刊行が待ち遠しい、マイケル・ロボサム『天使の嘘』と『天使の傷』の〈サイラス&イーヴィ〉シリーズ。
本国ではシリーズは4作目まで刊行されている模様。
続編の翻訳出版、待ってます!
できればロボサムの他の作品も読みたいなぁ。
あなたにとって天使のような存在はだれ?
▼本日限定!ブログスタンプ
〈隠蔽捜査〉シリーズ9作目(スピンオフ作品を含めると通算11作目)で神奈川県警編の2作目。
横須賀で起きた殺人事件。
目撃情報から米軍が関係している恐れもある事から、いわゆる日米地位協定に関して微妙な関係性を考慮した捜査が必要に。
とはいえ神奈川県警の刑事部長となった竜崎の変わらぬ原理原則主義はその壁を越えていくもの。
この辺り、関係各所との調整や責任、利害関係などを考えて竜崎に迫る者たちに対するあしらい方が、やはり痛快で読んでいて楽しいですね。
署長が面倒そうなものは明確に嫌がる様子も可笑しいですし、同期で警視庁刑事部長の伊丹も責任の所在についてうまく逃げようとする計算高い姿なども変わらずです。
さて、今回は鼻もちならない同期が登場します。
同期で首席だった八島圭介が福岡県警から神奈川県警に警務部長として赴任し、竜崎の事を敵視するような言動を見せるのですが、竜崎はそもそも順位や出世について興味を持っていない事から、特別に対応を見せる事はありません。
ところが、八島が事件に関与しているのではないかとの疑いも浮上し、竜崎は周りからすれば思いがけない行動に出ます。
また、息子の邦彦のトラブルで外務省の職員に頼る場面もあるなど、読みどころも満載な内容ですが、あっという間に読了です。
紫の薔薇のエピソードについても、シリーズ初期の頃の竜崎からは想像し難い姿ですが、ほっこりとしました。