誰でもできる、プレゼンテーション(その2)
こんにちは、イナミネです。
福島の原発に関して、政府や東電の動きが、後手に回り、人災だという指摘が増えています。
こういう人身がからむ大掛かりな災害や刑事事件では、上層部の動きが今ひとつ腰が定まらないように見えてしまいます。
戦場のような現場では、小の犠牲をはらっても大の犠牲を抑えるという判断が必要になります。
そういう判断に迫られ、責任を負って決心するということが、出来なくなっているようです。
■■■■
さて、誰でもできる、プレゼンテーション。前回は、プレゼンは伝えることから、賛同してもらうことが目標の「発表」だ、とお伝えしました。
相手が3人くらいになれば、個人的な説得よりも人々への「発表」という感じになります。
プレゼンテーションの局面は大きく、準備と本番に分けられます。
プレゼンの成功は準備段階で9割くらいが決まってしまいます。
■■■■
プレゼンの準備から本番は、だいたい、こんな手順です。
1)プレゼンで達成する目標と与えられた条件を考える。
2)目的に達成するまでのストーリーを考える。
3)ストーリーにあった、情報や裏づけ資料を集める。
4)まとまった資料にする。
5)想定問答を考える。
6)練習する。
7)本番
8)振り返りをする
まあ、「プレゼン」という言葉は派手ですが、実態は地味なものです。
■■■■
まず、1)。目標と与えられた条件を考えます。
目標は、プレゼンテーションをして何を得るのか、です。
「理解してもらう」「合意してもらう」「根回しをする」「予算や計画の承認をしてもらう」「購入してもらう」「キーマンを紹介してもらう」などです。
これで、難易度や重要性をみて、準備の量や気合の入れ具合が決まります。
与えられた条件とは、時間、場所、使える道具などです。
発表の時間は、いつ、何分間?、場所は会議室?客先?立ち話?ゲリラ的に捕まえて話す?といったところです。
会議室ならパワーポイントが使えますが、立ち話なら、紙切れ2,3枚程度。小さいモノであれば、実物を見せる、そうでなければデジカメで撮る。
時間が数分ならば、紙に書くのも一目見てわかるような大きな文字と写真や絵だけ、といった風に制限が決まってきますね。
最終的な仕事のカタチがわかれば、準備すべき仕事の量やアウトプットもハッキリしてきます。
■■■■
2)目的に達成するまでの発表ストーリーを考える。
目標がわかれば、どのように説明すればいいかのストーリーを作ることが出来ます。
「買ってもらう」というものならば、お客さんのニーズに結びつけた、製品のメリット、買わないデメリットを説明するための、特長などのポイントを並べて説明します。
そうすると、まず知らないといけないのは、お客さんのニーズということになります。
それを調べよう、仮説を作ろう、とういことから始まるわけですね。
社内の説明で「合意してもらう」ならば、「達成されることのイメージ」「必要であること」「今判断すべきであること」「応分の負担があること」「負担の量はどのくらいか」などの情報を伝えます。
カンタンに言えば、「協力してもらいたい内容、そのときに相手が得られるものと負担」が相手にわかればよいわけです。
<関連記事>
・プレゼン前の緊張乗り切りテクニック
・誰でもできる、プレゼンテーションその1
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◆コメント歓迎です
福島の原発に関して、政府や東電の動きが、後手に回り、人災だという指摘が増えています。
こういう人身がからむ大掛かりな災害や刑事事件では、上層部の動きが今ひとつ腰が定まらないように見えてしまいます。
戦場のような現場では、小の犠牲をはらっても大の犠牲を抑えるという判断が必要になります。
そういう判断に迫られ、責任を負って決心するということが、出来なくなっているようです。
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さて、誰でもできる、プレゼンテーション。前回は、プレゼンは伝えることから、賛同してもらうことが目標の「発表」だ、とお伝えしました。
相手が3人くらいになれば、個人的な説得よりも人々への「発表」という感じになります。
プレゼンテーションの局面は大きく、準備と本番に分けられます。
プレゼンの成功は準備段階で9割くらいが決まってしまいます。
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プレゼンの準備から本番は、だいたい、こんな手順です。
1)プレゼンで達成する目標と与えられた条件を考える。
2)目的に達成するまでのストーリーを考える。
3)ストーリーにあった、情報や裏づけ資料を集める。
4)まとまった資料にする。
5)想定問答を考える。
6)練習する。
7)本番
8)振り返りをする
まあ、「プレゼン」という言葉は派手ですが、実態は地味なものです。
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まず、1)。目標と与えられた条件を考えます。
目標は、プレゼンテーションをして何を得るのか、です。
「理解してもらう」「合意してもらう」「根回しをする」「予算や計画の承認をしてもらう」「購入してもらう」「キーマンを紹介してもらう」などです。
これで、難易度や重要性をみて、準備の量や気合の入れ具合が決まります。
与えられた条件とは、時間、場所、使える道具などです。
発表の時間は、いつ、何分間?、場所は会議室?客先?立ち話?ゲリラ的に捕まえて話す?といったところです。
会議室ならパワーポイントが使えますが、立ち話なら、紙切れ2,3枚程度。小さいモノであれば、実物を見せる、そうでなければデジカメで撮る。
時間が数分ならば、紙に書くのも一目見てわかるような大きな文字と写真や絵だけ、といった風に制限が決まってきますね。
最終的な仕事のカタチがわかれば、準備すべき仕事の量やアウトプットもハッキリしてきます。
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2)目的に達成するまでの発表ストーリーを考える。
目標がわかれば、どのように説明すればいいかのストーリーを作ることが出来ます。
「買ってもらう」というものならば、お客さんのニーズに結びつけた、製品のメリット、買わないデメリットを説明するための、特長などのポイントを並べて説明します。
そうすると、まず知らないといけないのは、お客さんのニーズということになります。
それを調べよう、仮説を作ろう、とういことから始まるわけですね。
社内の説明で「合意してもらう」ならば、「達成されることのイメージ」「必要であること」「今判断すべきであること」「応分の負担があること」「負担の量はどのくらいか」などの情報を伝えます。
カンタンに言えば、「協力してもらいたい内容、そのときに相手が得られるものと負担」が相手にわかればよいわけです。
<関連記事>
・プレゼン前の緊張乗り切りテクニック
・誰でもできる、プレゼンテーションその1
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誰でもできる、プレゼンテーション(その1)
こんにちは、イナミネです。
震災から早くも一週間がたちました。緊急避難や突発事項への対応を、ある意味ハイな状態でこなしてきて、だんだん疲れが出てくるころです。
政府中枢も、被災地も、原発周辺も、疲れてきた頃でしょう。
うまく、ここを乗り切っていただけるよう祈るとともに、できるだけの応援を私もします。
■■■■
さて、プレゼンテーション。
テレビCMの影響か、「えらいさんの面々で、ハイテク機器を使って、若造がやり遂げる」というイメージになっています。
しかし、本来はただの「発表」です。
小学校で、みんなの前で意見発表するのも、中学校で演台にのぼって説明するのも、みんなプレゼンテーション「発表」です。
一対一だと、個人的な「説得」の感じがありますが、たとえば3人以上への説明だと「発表」という感じになります。
■■■■
プレゼンテーションの成功・不成功は、突き詰めて言えば、この3人以上のヒトに
「理解してもらう」 -> 最低レベルをクリア
「納得してもらう」 -> 及第点
「賛同してもらう」 -> 上得点
といったランクわけになるでしょうか。
■■■■
3人以上への発表が、個人的な説得とは違うのは、1対3になることで、相手に集団意識が芽生えることと、こちらが数の面で弱くなり、パワーで圧倒される可能性があることです。
だから、気分的にも難易度が高くなる。
そのパワーに負けないための、プレゼンテーションの準備が必要になるわけです。
何回かに分けて、プレゼンテーションの基本的乗り切りテクをお伝えします。
<関連記事>
・プレゼン前の緊張乗り切りテクニック
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震災から早くも一週間がたちました。緊急避難や突発事項への対応を、ある意味ハイな状態でこなしてきて、だんだん疲れが出てくるころです。
政府中枢も、被災地も、原発周辺も、疲れてきた頃でしょう。
うまく、ここを乗り切っていただけるよう祈るとともに、できるだけの応援を私もします。
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さて、プレゼンテーション。
テレビCMの影響か、「えらいさんの面々で、ハイテク機器を使って、若造がやり遂げる」というイメージになっています。
しかし、本来はただの「発表」です。
小学校で、みんなの前で意見発表するのも、中学校で演台にのぼって説明するのも、みんなプレゼンテーション「発表」です。
一対一だと、個人的な「説得」の感じがありますが、たとえば3人以上への説明だと「発表」という感じになります。
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プレゼンテーションの成功・不成功は、突き詰めて言えば、この3人以上のヒトに
「理解してもらう」 -> 最低レベルをクリア
「納得してもらう」 -> 及第点
「賛同してもらう」 -> 上得点
といったランクわけになるでしょうか。
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3人以上への発表が、個人的な説得とは違うのは、1対3になることで、相手に集団意識が芽生えることと、こちらが数の面で弱くなり、パワーで圧倒される可能性があることです。
だから、気分的にも難易度が高くなる。
そのパワーに負けないための、プレゼンテーションの準備が必要になるわけです。
何回かに分けて、プレゼンテーションの基本的乗り切りテクをお伝えします。
<関連記事>
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現場にひきづられない勇気を持つ
こんにちは、イナミネです。
震災の被害が、日々伝えられますが、原発の処置についても注目が集まっていますね。
危機管理を、などという言葉が叫ばれ、官邸も必死の対応を取っているようです。
阪神大震災では後手に回った自衛隊投入も、今回は逆に、日々指示と変更で混乱しているように見えます。
こういうときには、過去の危機対応の経験のあるOBの暫定的な復活なども必要だと思います。
■■■■
昨日は、現場とのつながりを持つ、リーダーを目指そうと、書きました。
今回は逆のお話です。
現場は、実際の作業をしたり、営業をしたりしています。
だから、作業の大変さ、営業での精神的なしんどさを身をもって体験しています。
なので、目標を立てる時に、現実の苦労や大変さにどうしても引きづられます。
■■■■
また、現場同士で、やりとりしている相手側の働く人々の顔も見えるわけで、そういう人々への心遣い、言ってしまえば情に流されます。
しかし、どうしても達成しなければならない目的であれば、現場の人たちのその場限りの不快感や不満も、踏み越えていく必要があります。
嫌な客との対話をしなければ、目的に達しなければ、出向かなければならないがあります。
目標通りの生産が出来なければ、早朝から深夜まで何日も働かなければならない。
それを自分ではなく、担当にさせる必要があります。
そうしないと、担当は、上司に依存し、しんどい案件は上司に回そうとします。
■■■■
ときに、現場を突き放す。
現場にやらせる。情を断つ。
それもまた必要です。
ただし、厳しい仕打ちはやった側は忘れていても、やられた側は覚えています。
その覚えられ方がどうか、ということが後々動きやすくなるかどうかの分かれ目です。
厳しい指示の後で、悦びを共有できるかです。
<関連記事>
・管理職になったら、まず変える事
・現場とつながっているか、いないか
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危機管理を、などという言葉が叫ばれ、官邸も必死の対応を取っているようです。
阪神大震災では後手に回った自衛隊投入も、今回は逆に、日々指示と変更で混乱しているように見えます。
こういうときには、過去の危機対応の経験のあるOBの暫定的な復活なども必要だと思います。
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昨日は、現場とのつながりを持つ、リーダーを目指そうと、書きました。
今回は逆のお話です。
現場は、実際の作業をしたり、営業をしたりしています。
だから、作業の大変さ、営業での精神的なしんどさを身をもって体験しています。
なので、目標を立てる時に、現実の苦労や大変さにどうしても引きづられます。
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また、現場同士で、やりとりしている相手側の働く人々の顔も見えるわけで、そういう人々への心遣い、言ってしまえば情に流されます。
しかし、どうしても達成しなければならない目的であれば、現場の人たちのその場限りの不快感や不満も、踏み越えていく必要があります。
嫌な客との対話をしなければ、目的に達しなければ、出向かなければならないがあります。
目標通りの生産が出来なければ、早朝から深夜まで何日も働かなければならない。
それを自分ではなく、担当にさせる必要があります。
そうしないと、担当は、上司に依存し、しんどい案件は上司に回そうとします。
■■■■
ときに、現場を突き放す。
現場にやらせる。情を断つ。
それもまた必要です。
ただし、厳しい仕打ちはやった側は忘れていても、やられた側は覚えています。
その覚えられ方がどうか、ということが後々動きやすくなるかどうかの分かれ目です。
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