九州と京都をつなぐタマヨリヒメの秘密 | 運の良い座敷童子的な生き方

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こんにちは😃

今日は玉依姫(タマヨリヒメ)のお話です。

タマヨリヒメといえば、琉球の海の神ワダツミの娘であり、神武天皇の母親ですね。




あれ?





京都の賀茂社にも、タマヨリヒメは祀られておりますね✨✨

ヤタガラスの正体でもある、オオクニヌシの長男アヂシキタカヒコネ(アジスキタカヒコネ)の娘も、タマヨリヒメです。

上賀茂神社の祭神である賀茂別雷大神は、タマヨリヒメが産んだのですね✨


ヤタガラスの正体



しかもしかも、





奈良県の三輪山につたわるオオモノヌシの赤い糸伝説にも、カツタマヨリヒメが出てきますね😅

たくさんの同じ名前のお姫さまが、なぜか連なっているのは、理由があるのでしょうか?

今日は、そんな、タマヨリヒメにまつわる秘密です。




わたしはずっと謎だったおとぎ話があるのです。

「鶴の恩返し」なのですが、姿を見られた鶴は子供をおいて人間の夫のもとを離れる…というお話です😅

古事記にも、「子供を置いて出て行った」女神さまがけっこういらっしゃるのが、不思議だったのです。





古代の結婚スタイルは、夫が妻の元に通い、子供は母系が育てる、といった風習でした。

これを妻問婚と呼びます。

この、子供を置いて出て行った女神こそ、タマヨリヒメの姉である、豊玉姫(トヨタマヒメ)ですね。






政略結婚






の場合、夫側に子供を預けて、妻が自分の部族に戻る、と言ったことがございます。

そもそも、日本が自由恋愛になったのは、わりと最近なのです😅

結婚というのは、家同士のつながりのための儀式でもあったのです。

つまり、日本では、どこの家で生まれるのか、がとても重要だったわけです😅💦




さて、九州の日向族である山幸彦は、亀に乗って竜宮城に…いや、ワダツミ王国にやってきました。

そこで、トヨタマヒメと出会い、のちに結婚して、子供ができます。

ここらへんは、浦島太郎伝説とよく似ておりますよね😅





トヨタマヒメは出産するときにサメの姿に戻ると、それを山幸彦に目撃されてしまい、子どもを置いて、ワダツミ王国に戻ったのです。





サメ=ワニ=和邇族





ここに和邇族が絡んでいそうですね😅

この生まれた子どもこそ、神武天皇の父親であるウガヤフキアエズ、ですね。





ヤフキ=矢を吹く





さて、アジスキタカヒコネの妹、シタテルヒメの夫であるアメワカヒコも矢で殺されたのですが、

山城国風土記に残るタマヨリヒメも矢で貫かれ子供を妊娠しているのです。





矢とは、なにかのシンボルなのかもしれないですね😅💦




さて、三輪山の赤い糸伝説に残るタマヨリヒメと、賀茂社のタマヨリヒメは同一人物です😅



ヤタガラスと三輪の赤い糸伝説



なぜなら、アジスキタカヒコネこそ、大山祇(オオヤマヅミ)を信仰する三島の神、三島溝杭(ミシマミゾクイ)だからです。

四国の愛媛は、この三島神が雷神と一緒に祀られており、タギツヒコ伝説もあるので、間違いないですね😅

なお、





出雲の「イズ」と、





伊豆の「イズ」は、





同じ火の神の系統を意味する同音なのです。






南海道と呼ばれる、九州〜讃岐〜阿波〜紀伊は、海人族が往来していたのですね。

この勢力が、静岡に移っていくのです。





なお、水の神の系統は、ミズと言います😅

つまり、お水とは、水の神そのものをあらわし、高千穂にある瑞穂の国というのは、




ミズ+ホ




が合わさった場所、という意味なのですね。

カミとは、火と水、なのです。

つまり、アジスキタカヒコネは、出雲系と宗像三女神のあいだで生まれている、まさに、「オオミカミ」なのですね。

シタテルヒメの夫であるアメワカヒコは、そのアジスキタカヒコネの双子だったのかもしれません。




さて、京都の賀茂社のタマヨリヒメの「矢」とされている人物、つまりは、誰だったのでしょう?

おそらく、





こちらに祀られている祭神です。






渡来一族である秦氏が古墳時代に創建したと伝わる、京都最古の神社、




松尾(まつのお)大社





の祭神である大山杭(オオヤマクイ)ですね。

それは「丹塗矢(にぬりや)」、つまり、「丹塗りの鳴り鏑(かぶら)といえば、松尾大社の祭神だからです。



※松尾大社



ここで秦氏が合流します。

オオヤマクイは、松尾(まつのお)のご神体である山の神ですが、

口伝によると、母親が宗像三女神の市杵島姫(イチキヒマシメ)なのです。





オオヤマクイこそ、タマヨリヒメの夫なのですね。





ちなみに平安京とは、大雑把に書くと東が賀茂氏、西が秦氏が支配していたのです😅

そういった勢力が許されるくらい、深く天皇家と関わりがあった、

つまり、





上賀茂神社の雷神の母親はタマヨリヒメ、





神武天皇の母親もタマヨリヒメ、





つまり、神武天皇の初代天皇としての即位には、ワダツミの姫、タマヨリヒメが関わっていたため、まさにヤマト統一を成し遂げられたのですね。





ハツクニシラス





という称号の裏には、あらゆる海人族の協力が潜んでいたのです😅

なお、この時代は弥生時代のお話です。





なお、ワダツミ=アジスキタカヒコネでは、もちろんありません😅

トヨタマヒメはワダツミを祖神とする、琉球の女王だったのです。

その海の女王と、日向族である山幸彦が結婚した、ということなのですね😅





賀茂氏は、その後、陰陽道を完成させ、日本の祭祀に深く関わってきて、平安京造営にも関わってきます。





ということで、タマヨリヒメの謎は、神武天皇と賀茂雷神は、お母さんがいっしょ、という秘密でした😅





お写真は、すべて松尾大社✨✨

京都の屈強女子、赤福さんからいただきました😆





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