前回お伝えした、ランディ・マイズナーの夫人に起こった、痛ましい事故。
ファンの心は重く悲しく、私もランディの音楽をいつもの調子でシェアするには、少し時間がかかりそうでした。
でもランディの海外のファンサイトに、そんな思いを吹っ切るような記事が掲載されました。
そこで使われたのが、なんと私がYouTubeに投稿した動画だったのです。
それは、ランディのファーストソロアルバムに収録されているバラード曲「Heartsong」と、曲のイメージに合わせて作ったランディのフォトトリビュート。
ファンサイトの記事ですが、哀しくも美しいこの曲の歌詞に重ねて、素晴らしい表現をされていますので、つたないですが訳しました。
『 これは、美しく歌われた、美しい歌です。
私たちは、この曲を掲載することを、申しわけなく思わなくていいのです。
(注※自粛しなくいいという意味)
私たちは今日、ランディのために声をあげて泣くでしょう。
それで、もう泣くのはやめましょう。
彼を思い続けること以外に、私たちにできることはありません。
彼の音楽や映像、写真を通して、この人の素晴らしい音楽人生を味わい、楽しむこと。
それらは、私たちの心の中に、あり続けることでしょう 』
「Heartsong」の歌詞も、頑張って意訳しましたよ。
カバー曲ですが、ランディのひたむきな歌に、私は胸を打たれます。
切なくなるような美しいメロディーは、澄んだ声の彼が歌うと、いっそう引き立つよう・・・。
私は、とくに心身がダウンしている時にこの曲を聴くと、気持ちがなぐさめらて、少し前を向けるようになります。
絶望や虚無感、人生の悲しみを経験して、ランディのシンガーとしての素晴らしさ、その歌声が持つ力を、あらためて知りました。
『 ここにいるのは誰? 孤独な男さ
誰か 川の中に輝く星を 彼の手ですくわせて 見せてやってくれ
彼は もう来ることのない女性を 待ち続けている
何かが必要なんだ 希望を抱かせる何かが
そう 彼は毎晩 バーで座っている
そこに来た理由を 彼が忘れてしまうまで
彼は言う 「もう一杯くれ どれもみな同じ味だ」
彼に残されたのは 彼女の写真だけなんだ
彼女は 遠くへ行ってしまったかもしれない
でも 彼はわかっている
彼女が 彼の心の中からは 去ることはないことを
彼女は心の歌だった
彼女はメロディーだった 生涯にわたるメモリーだった
心に歌がないのなら
表面はそう見えなくても
彼の内側には その歌は もうないんだよ 』
ラストの「その歌」とは、彼女のことを示しているのでしょうか。
切ないですね。
歌詞に出てくる「希望を抱かせる何か」は、私にとってこの曲そのもの・・・。
私の心の中にはいつまでも、ランディの歌があります。
★曲は、ランディの歌が終わるとともに、ろうそくの火がふと消えるように終わります。深い余韻を残して。
動画は画像でその余韻も表現しようとしたのですが、曲が終わっても画像が残り続ける、という編集ミスをおかしてますっっ。