乱歩酔歩--Random Walk official blog-- -237ページ目

AE 解剖しちゃうわ―④点滅するネオン

こんばそわ遊木です。
最近台風の影響で天気がすこぶる悪いですが、いい加減部屋の掃除をしようと意気込んでおります。


それではサクッと第4弾。
今回はランダムに点滅するネオン風のタイトルです。

※↓↓の動画は後半にその次のも入っています。




④点滅するネオン


<コンポジション内レイヤー構成>

(奥)
・タイトル…AE
乱歩酔歩

・タイトル(上反射)…AE
乱歩酔歩

・タイトル(下反射)…AE
乱歩酔歩
(手前)


はい、今回も全部After Effects内で出来ます。
初めはタイトルの作り方ですが、まずテキストで文字を中塗なし、アウトラインちょい太めで入力します。それに[ブラ―&シャープ]→[ブラ―(ガウス)]と、[スタイライズ]→[グロー]を調節し、発光しているように見せます。

次に点滅の効果ですが、テキストの[アニメーター]→[不透明度]を選択します。特に変わったことをしなければ、左から右に文字が点灯して消えていくだけですが、ここでは[順番をランダム化]をオンにします。この状態で[開始][終了][オフセット]の数値をいじり、点灯、点滅、消灯の効果を作ります。

ここまでできたら今までのものをプリコンポーズしてしまい、コピペします。
コピペしたものの[スケール]をいじり、反転したり向きを変えたりします。具合が良い位置に移動したらその上に、平面レイヤーを作り[描画]→[カラーカーブ]を適用してグラデーションを作り、コピペしたタイトルのトラックマットでこの平面レイヤーを選択します。するとグラデーションの効果がタイトルに反映され、グラデのかかったタイトルが出来上がるわけです。

これと同じことをもう一度行い、上下2つの反射タイトルを作ります。

最後にカメラ設定です。
カメラレイヤーを作り、徐々に近づいて、途中から回転していく、という効果を付けます。
今回はZ軸の数値だけいじり、回転が始まる所のキーフレームに[イージーイーズアウト]を適用して、滑らかな動きになるように調節しました。

これで完成です。


[ブラ―&シャープ]と[グロー]は、画面に馴染ませるうえで頻繁に出てくる効果なので、いろいろいじってみて数字の感覚を覚えておくと良いかもしれません。


aki

AE 解剖しちゃうわ―③揺らめく背景

どうもー遊木です。
今月は月のブログ更新総数が過去最高になるかもしれない勢いでみんな書いてますねー。
良いこっちゃ。


さて、間に番外編を挟みましたがAfter Effects解剖第3弾です。
今回は簡単です。




③揺らめく背景

<コンポジション内レイヤー構成>

(奥)
・背景…AE
乱歩酔歩

・シェイプ…AE
乱歩酔歩

・文字…AE
乱歩酔歩
(手前)



これも前回同様、すべてAfter Effects内で作っています。動いてるのも背景だけですしね。

背景はレイヤーの[平面]に[ノイズ&グレイン]→[フラクタルノイズ]をかけたものがベースになっています。そのあと[フラクタルの種類]を[タービュレント(基本)]にした後、スケールの数値を極端に大きくし、キーフレームの[展開]や[乱気流のオフセット]などを使って揺らめかせています。
色の調節は[色調調整]→[トライトーン]で行い、[スタイライズ]→[グロー]の数値をいじって光沢を入れました。最後に好みで[ブラ―&シャープ]で微調整です。

そのあとは、[シェイプレイヤー]で黒い長方形を作り、上に文字を重ねて終わりです。


これは初めてでも30分ぐらいで出来ると思います。
背景だけしか動いてなくても、ある程度様になるのでお手頃ですね。



aki

【読書レビュー】「世界は分けてもわからない」

10月後半はみんなに負けじと須々木です。

たまには読書レビュー(と見せかけた独り言)でも。








世界は分けてもわからない (講談社現代新書)


※リンク先(Amazon)でプロローグまでは読めます。




買ったのはわりと前だったのですが、しばらく放置していたのを最近ようやく読みました。

福岡伸一氏の本としては、『生物と無生物のあいだ』(2007年に第29回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)、2008年に第1回新書大賞を受賞)を読んでいて、これがまた非常に面白かったので、今回の『世界は分けてもわからない』も本屋で冒頭を読んでからとっととレジに通しました。

ジャンルとしては、なかなか説明しづらいのですが、科学エッセイ・・・なのか?

筆者は生物学者(分子生物学専攻)であり、本書も分子生物学をメインに据えて話が展開していきますが、小難しさはほとんどなく、むしろ良質な文学作品を読んでいるような洗練された表現が印象的です。

あとは、個人的に見出しのつけ方が面白い。

各章のタイトルも、その中の小見出しも、科学者の書いたものとはなかなか思えないうまさがあります。




--目次--

プロローグ パドヴァ、ニ〇〇二年六月

第1章 ランゲルハンス島、一八六九年二月

第2章 ヴェネツィア、二〇〇二年六月

第3章 相模原、二〇〇八年六月

第4章 ES細胞とガン細胞

第5章 トランス・プランテーション

第6章 細胞のなかの墓場

第7章 脳のなかの古い水路

第8章 ニューヨーク州イサカ、一九八〇年一月

第9章 細胞の指紋を求めて

第10章 スペクターの神業

第11章 天空の城に建築学のルールはいらない

第12章 治すすべのない病

エピローグ かすみゆく星座

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目次を目で追っただけでわかると思いますが、時代も場所もかけ離れた場所にどんどん飛んで行くのは、筆者の特徴の一つなのでしょう(『生物と無生物のあいだ』もそうだった)。

もちろんサイエンスに馴染みのある人も良いと思いますが、個人的には、全然馴染みのない人にお勧めです。

※ただし、先に『生物と無生物のあいだ』を読む方がより良い。




   *   *   *





イタリア北東部の街、パドヴァ。

バスに揺られ、車窓に青々と育った作物をのぞみながらはじまった物語は、第1章で唐突にランゲルハンス島に至る。

村上春樹のエッセイ『ランゲルハンス島の午後』の一節を引用してはじまるが、これはいわゆる“島”ではない。


ランゲルハンス島とは、動物の臓器の一つである膵臓の中でグルカゴンを分泌するα細胞(A細胞)、血糖量を低下させるホルモンであるインスリンを分泌するβ細胞(B細胞)、ソマトスタチンを分泌するδ細胞(D細胞)および膵ポリペプチドを分泌するPP細胞の4種の細胞からなる細胞塊である。(wikipediaより


簡単に言えば、ランゲルハンス島とは、僕等の身体の中にある“島”。

1869年にパウル・ランゲルハンスが発見した、膵臓の中の一部位(細胞塊)につけられた名称です。

第2章では、ヴェネツィア・・・に行くと見せかけて、ページをめくるとそこはロスアンジェルス。

そこで一つの絵画が登場しますが、読み進めるうちに、ようやく、プロローグのパドヴァから、ヴェネツィアに向かった理由が明らかになる。


そして、須賀敦子著『ザッテレの河岸で』の足跡をたどる。

ヴェネツィア島のはずれ、ザッテレ。

ザッテレを散策し、「インクラビリ」と名付けられた水路を見つけた須賀氏の足跡をたどる。

インクラビリ。不治の病。

治る見込みのない人たちの水路。




話は、章単位ではなく、より細かい単位であちこちに飛んでいく。

しかし、読み進めるうちに、それらがより深層でつながり合っていることが見えてくる。

小さな糸のつながりを見つけたときの、ハッとさせられる感覚は、さながらミステリー小説。



特に、第8章以降のスペクターに関するくだりは秀逸(史実を知らずに読むのがオススメ)。

大学研究室という、極めて閉鎖的で特異な環境の中で起きた“出来事”を、抉るような臨場感で描いている。

緊迫感にあふれている。

あまりにも劇的である。

しかし、読後に爽快感はない。

それは、これらがすべて現実に起きた出来事だからである。

ともすれば、Yes or No、数式で白黒はっきりつけられそうな理系の現場における、本当の人間の姿が描かれている。

もっとも割り切れそうな世界に確かに存在する、もっとも割り切れない何か。

治すすべのない病。インクラビリ。

その“何か”から何を学ぶべきなのか?

そのような問いを投げかけることで、本書は読者のもとに次のストーリーをつないでいるように感じる。

微視的に語られていたすべては、読者に受け継がれる。




そして筆者は、物語の終わりにこう語る。

「世界は分けないことにはわからない。しかし、世界は分けてもわからないのである」と。

世界を分け続けることを求められる分子生物学者でありながら、こう語らずにはいられない。



かくして、散らばったストーリーはひと時ひと所にまとまった。

そして生まれたのは、やはり、明快な結論ではなかった。










sho



あかりはわたしです

$乱歩酔歩

気がつけば十月もあとすこし……
一年なんてあっという間ですね!
黒バスネタばっかり入れてますがマギもかなりすきです。
夏野です。


前回は真面目な話をしたので、
今日はちょっと雑談でもしようかなーと思います。

ひとつ前の記事で代表がHNについて触れているので、
私もHNについてちょろっと。


さてさて。
私は「夏野あかり」と名乗っていますが、
これは本名ではなくて、ハンドルネームです。

もともと、RWの顔合わせや、その前のメールのやりとりの時は、
以前使っていた「夏野」というHNをそのまま使っていました。
だからメンバーは「夏野ちゃん」と呼んでくれています。
(私も「あかりちゃん」って呼ばれても反応できない気がする……)

「あかり」の方は、プロフィールを提出…という段階になって、
「夏野」だけじゃ短いかも?!と思い、急遽考えた名前です。
当時スタバで必死こいて考えた、HN候補メモを発見したので晒そうと思います。
非常にくだらない。



夏野ユーリ(某ゲームの主人公から)
夏野ゆうり(ひらがなにしてみた)
夏野裕里(漢字にしてみた)

夏野ひかり(『ゆうり』と響きが似てるから)
夏野あかり(『ひかり』の改変)
夏野ひかる(『ひかり』の改変)

夏野しずく(某ジブリから。やなやつやなやつ!)
夏野ちあき(某先輩から。ぎゃぼん)
夏野かごめ(某半妖の彼女から)
夏野さんご(某半妖の仲間から)

結城夏野(こんな名前のキャラ居たよねって思って)
夏の灯(季語。疲れてきてる)



どうやら苗字は漢字、下はひらがなの方向性で考えていたみたいです。
それにしても……もうちょっと真面目に考えた方がいいね……

実は、私は「夏野ゆうり」推しだったのですが、
隣に居た友人に「ちょっと、どれが私っぽいと思う?」と聞いたら、
「あかり、じゃない?」と言われまして。

「夏野あかり」か。うんうん、かわいいじゃん。
耳馴染みも悪くないし、これでいこうか!
と、無事に「夏野あかり」にまとまったんです。


でもね……

まぁ、薄々気づいていたんですけど、
サークル内では、アルファベット三文字で個人の識別が行われているんですね。
ブログの末尾に、みんな書いているあれです。

ここまで書けば、もうお気づきの方、
いらっしゃると思うんですけど……


……私と代表、かぶってるんだよね……



代表:遊木秋勇→Akiyu Yuki→aki
私:夏野あかり→Akari Natsuno→aka


いやなんか……うん……すみません……
もうちょっと気を配れば……よかった……!!

音は違うし、実際に会っているときは「代表」「夏野」なので、
全然ややこしくないんですが……
このアルファベット表記を使っていると、似てるなぁ……と思います。
(ちなみに言うと、副代表としらとりくんも似ている)


そんな後日談が添えられた「夏野あかり」という名前ですが、
私はなかなか気に入っています。

こんな風に決めた名前でも、
使っているうちに馴染んでくるから不思議ですね。


作品の登場人物の名付け話もしようと思っていたんですが、
意外に長くなってしまったので今日はここまでにします。

登場人物の名前はいつも決まらなくてあれこれ迷うので、
皆さんの考え方も聞いてみたいな。


以上、
卒制の初稿が八割終わってハッピーな夏野でした。
これから手直ししますー!

aka

AE 解剖しちゃうわ―番外編「進撃ネタでAE練習してみた」

どうも遊木です。

いつも苗字だけ名乗っていますが、実は下の「秋勇(あきゆ)」という名前の方が付き合いが長かったりします。中1からなので、かれこれ10年以上の付き合いです。
ところでこの「秋勇」の発音ですが、人によって語尾が上がったり下がったりしていて、実際正しいのはどちらなのか私もわかっていません←



さて、今回はAfter Effects解説番外編ということで、先日趣味と妄想の末に出来上がった動画の説明をしようかと思います。今まではひたすら参考書の通りに作っていましたが、満を持してここでオリジナル(?)動画です。

まぁ演出を自分で考えただけで、ネタは進撃だけどな!
版権作品は、オリジナルがすでに世界観やキャラクターの基盤を作ってくれているから、ちょっとした場面でネタにしても最低限の説得力があるものにできるから楽なんです。ハイ。





◆「進撃ネタでAE練習してみた」解説




①最初のタイトル「ATTACK ON TITAN」はこちらを参照。


②次の「ATTACK ON TITAN FAN MOVIE」という文字はAE内で入力し、アニメーターの[回転]と[字送り]という機能を使っています。


③雨の効果は[Simulation]→[CC Rain]を使っています。


④ここでSAIで描いたイラストの登場です。そのままだとちょっと絵が画面に馴染まなかったので[ブラ―&シャープ]→[ブラ―(カメラレンズ)]をかけています。

乱歩酔歩

そしてよく見ると、雨の雫が滴っています。
これは雫だけの独立したデータ(tga)を読み込んで重ねています。

乱歩酔歩


⑤次の「“戦え”」の文字は、[ウィグラー]という機能で震わせています。こちらも震えた文字を画面に馴染ませるため、[ブラ―&シャープ]→[ブラ―(放射状)]+[ブラ―(方向)]を使用しています。


⑥ここでエレンの眼が開きます。(↓画像は閉じてってるけど…)
まず7枚のイラスト(tga)をセットで読み込みます。

乱歩酔歩

雨が降っている間は雫を滴らせたいので、先ほど使用した雫のデーターに[エクスプレッションの追加]→[loopOut(type = "cycle", numKeyframes = 0)]と入力します。そうすることにより、指定した場所でこの動作が繰り返されるようになります。これで、エレンの顔を雫が何回か滴るようになりました。


⑦エレンの目に揺れる光を入れます。
これも雫と同様、光だけ独立したデーターを作ります。

乱歩酔歩

これを[ウィグラー]で震わせます。


⑧雨が止んで光が差し込みます。
光は[描画]→[レンズフレア]で入れ、だんだん明るくなるようにしています。ただ明るくなるだけだと嘘っぽいので、レンズフレアが明るくなるのに反比例させてエレンの不透明度を下げて暗くさせます。そうすると、逆光でエレンの影が濃くなったように見せられるからです。


⑨「“戦わなければ勝てない”」という文字は⑤とだいたい一緒です。各数値だけいじっています。


⑩次のガラスが割れるシーンは、詳しい説明は省きますが、おもに「メインの割れるガラス」「こっちに飛んでくる大きいガラス」「割れた後の散った小さい破片」で構成されています。
メインの割れる効果は[シミュレーション]→[シャター]を使用しました。


⑪またまた詳しい説明は省きますが、大きい破片に下の巨人エレンを映り込ませます。
おもに[アルファマット]で映り込ませ、調整レイヤーを使用しながら[遠近]→[ベベルアルファ]でガラスの質感を出させました。

乱歩酔歩


⑫「進撃せよ」は⑤や⑨と同じです。


⑬最後のエレンの眼のアップは、前述の眼が開いていくverの逆をやってるだけです。


⑭動画ができたら、適当に合いそうなサウンドをぶっこんで終わりです。







以上、ざっくり解説でした!
制作時間は、絵を描く時間と合わせてだいたい1日です。


次はもう少しマシなもの作れるようになりたいな…。


aki