今日は安定の「マルちゃん」ブランドでおなじみ、「東洋水産」から発売されているチルド商品「九州ガラ炊き 黒とんこつ」ラーメンをいただきます。
このシリーズは他に「九州ガラ炊き コクとんこつ」があり、そちらは博多ラーメンでこちらが熊本ラーメンという構成、パッケージには「香り豊かな黒マー油」の記載もあり、熊本ラーメンらしい味が期待できそうで、今日もとても楽しみです。
熊本ラーメンについて
熊本ラーメンはその名のとおり熊本県熊本市のご当地ラーメンです。
九州のラーメンといえば、日本三大ラーメンのひとつにも数えられる博多ラーメンが有名ですが、豚骨スープに細麺というあたりはみんな特徴が似かよっています。
前にも聞いた気がするけど、日本三大ラーメンっていつ、誰が決めてるんだろう?
前にも説明した気がするけど、ラーメンは醤油味が当たり前だった頃の東京で、ご当地ラーメンブームが沸き起こった順に、そう決まったらしいよ。笑
1930年代初めの頃、東京や横浜中華街で流行していた志那そばに、長崎ちゃんぽんの豚骨スープを合わせて生まれたのが、九州のラーメンのルーツとされています。
その「志那そば+ちゃんぽんスープ」のラーメンは透明なスープで麺も平麺だったりと、今のものとはだいぶかけ離れたものだったんだ。
白濁した豚骨スープの誕生は福岡県久留米市のラーメン屋台でした。
うっかり沸騰させたままぐらぐら煮すぎてしまうという失敗をやらかしたんですが、もったいないので試しに味見してみると、臭いけど、案外美味しかったわけです。
それを屋台で提供するようになると、たちまち評判となり、博多や佐賀、熊本などに伝搬して、九州各地のラーメン文化を開花させました。
そもそも「博多ラーメン」や「久留米ラーメン」、「熊本ラーメン」の違いがよくわからないわ。
熊本ラーメンの特徴ですが、麺は博多や長浜ラーメンの極細麺よりやや太めの低加水ストレート麺で、スープは豚骨だけでなく鶏がらも加えること、そして最大の特徴がスープに真っ黒なマー油を浮かべることです。
マー油とは香味オイルの一種。
にんにくをラードで真っ黒に焦げるまで揚げて抽出するんですが、マー油を抽出したあとの「焦がしにんにく」も、粉砕してマー油とともにトッピングしたりします。
やだぁ、話を聞く限りにんにくがかなりきいてて、濃厚な味のスープを想像しちゃうわ。
見た目は真っ黒だし、そう思うのも無理ないね。
でも実際は、豚骨のアクが強い博多ラーメンよりは全然まろやかなんだよ。
熊本ラーメンは九州各地のラーメンのなかでもわりと個性的で人気もありますよね。
では早速、商品の中身を見ていきますよ。
パッケージの中身と具材
パッケージには「豚骨をじっくり炊き出した白湯スープに香り豊かなマー油」とか、「しゃっきりした歯切れとしなやかさのあるストレート麺は豚骨スープと相性抜群」などと書かれていて、期待感が高まります。
パッケージの中身は、トレーに乗った麺と液体スープ2食分です。
液体スープは、スープ本体とマー油に分かれていますね。
麺
見た目はかなり色白で中細程度のストレート麺、いかにも加水率は低そうです。
博多ラーメンよりは太さのある、熊本ラーメンらしい麺になっているようですね。
麺の量は100gと、この手の商品では標準的な110gよりさらに少ないです。
博多ラーメンのように替え玉文化があって、あえて最初の一杯を麺少なめにしてるというなら理解できますが(その場合、2食分なら麺を4玉入れてほしいですが)、熊本に替え玉文化はありません。
3食入りなら1.5玉×2食でちょうど食べきれるんですが、2食入りだと2P買っても2回食べて1玉余るので、3P買って4回で食べきるよう強要されてしまいます。
いやぁ、でもさすがにそこまではしないでしょー。笑
というわけで、麺の量が100gはダメ出しですね。
スープ
液体スープを丼に絞り出したときの印象ですが、わりとワイルドな豚骨の匂いに加えにんにくの匂いを結構感じます。
見た目ですが、思ってた以上に白っぽくクリーミーな豚骨スープで、マー油の黒とのコントラストがよくなるよう開発されているのかなと感じました。
マルちゃんの商品開発は、細部にわたりいろいろと計算し尽くされてるからね。
スープの量ですが、250mlの湯で希釈するとあり、こちらも少ないですね。
スープが少ないと丼の縁に余白がたくさんできて美味しそうに見えないんですよね。
(過去記事のこちらやこちら、さらにこちらやこちらなども参照してみてください)
ということはスープの量もダメ出しですかぁ。。。
商品パッケージの中身の説明は以上ですが、麺、スープときたついでにトッピングの具材についてもここで書いてしまいます。
トッピング
パッケージにトッピングの具材は含んでないので、当然ながら自分で用意します。
せっかくなので熊本ラーメンの人気店を真似て具材をチョイスしていきます。
自家製 豚バラ ロール焼豚・・・・・1枚
キクラゲ・・・・・水で戻して細長く切ったもの 適量
刻みネギ・・・・・九条ネギの青いところ 適量
焦がしにんにく・・・・・適量
おっ、焦がしにんにくもトッピングするんですね。
作るのは面倒ですが、そのひと手間が大事なので、これは僕も真似したいです。
実食レビュー
お待たせしました、ラーメン出来上がりました。
盛り付けは熊本ラーメンの「とある人気店」さんに寄せてあります。
どうですか、なかなか美味しそうでしょう。
きゃー、めっちゃ美味しそう!
これはカロリー的にやらかしちゃってる系だけど、食べたいからチャレンジしてみるわね。
熊本で黒い丼の人気店って、○○○さんかな?
スープと麺と焼豚の白、マー油と焦がしにんにくとキクラゲと丼の黒のコントラストがいいですね。
まずは丼全体の景色をじっくり鑑賞します。
写真撮影する場合もそうですが、麺がのびるので慌てずゆっくり急いで。笑
丼に顔を近づけると、焦がしにんにくとマー油の香り(同じ香りですが笑)が来て、さほどクセがなさそうな豚骨のいい匂いがします。
ではスープをひと口いってみます。
濃厚そうに見えるけど、実際はまろやかで万人ウケしそうな豚骨スープです。
豚骨の臭み消しの役割もある焦がしにんにくの香りが、このスープと相性抜群です。
醤油ラーメンしか知らなかった東京の人が、ご当地ラーメンブームで豚骨ラーメンなるものを恐る恐る食べたときは、さぞ衝撃を受けただろうね。
そりゃ、こんな匂いを生まれて初めて嗅いだらそうなりますよねぇ。笑
実は、管理人が九州の豚骨ラーメンなるものを認識したのは昭和50年代初めでした。
かつて住んでいた三鷹の隣の吉祥寺に「熊本ラーメン火の国」というお店ができて、中学生だった頃に友人とお店の前を通ると、何かが腐ったような強烈な匂い(豚骨を炊く匂い)が漂っていて、怖いもの見たさや罰ゲームのような感覚で、店の前を通る、なんてことをやってましたよ。
では、みんな大好き(笑)麺リフト、いきます。
毎回言うけど、僕もコレいつもやってます。
お店の人に「早く食べないと麺がのびるだろ」って苦笑いされるやつですね。
色白で、いかにも低加水な中細ちぢれ麺ですね。
そのまま口に運ぶと、歯応えパツパツで、ぼそぼそした食感がまさに低加水麺。
豚骨スープとよく合っていて、とても美味しいです。
まとめ
麺とスープの量が少ない点はダメ出しされてましたが、さすが安心安定のマルちゃんですね、熊本ラーメンらしい美味しい一杯でした。
マルちゃんはお得な3食入りラーメンのイメージが強いですが、他にも銘店が監修した商品や、今日の黒とんこつのようにご当地ラーメンなども多数扱っています。
また機会があれば、いろんな商品を試しに食べてみたいですね。
大変美味しゅうございました。
今日もごちそうさまでした