カメにトングを奪われた
池から上がって足元まで寄ってくる野良ガメに、ポテチトングで乾燥カワエビをあげていた。スマホは持っていない。スナック菓子を食べながらパソコン触らない。亀専用。小さめのトングでピンセットのようなものだが、シリコンゴムでコーティングされていてカメの餌やりにちょうどよかった。
ところがある日、野良ガメのユニが、餌と一緒にトングまでラフマ茶の手からひったくった。
トングの先からはおいしいものが無限に出てくるとでも思ったのかゲット!ゲット!と大興奮。走って池に一目散。そのまま泳いで人の手の届かないカメの秘密基地へ持って行ってしまった。
その後も、なにくわぬ顔で餌をもらいにくるユニ。素手で餌をやると手まで噛む。それでも憎めないやつ。
トングは探したが、見つからない。公園の池は広い。
トンボはいたが、トングはない。
けっきょく回収できなかった。
だいぶ茂ってきたマフラー植木鉢。
6月6日 雨
雨の日はいつも公園には行かない。しかしこの日は昼食もそこそこに、なぜか足が公園へ向かった。運命にみちびかれるように。
雨なのにカメたちは泳いでよってきて、スズメも傘の下に入ってきて餌をねだる。
池にカメフードを撒いたら、カメと一緒によってきた鯉が尾をバシャッとして、浅瀬の水が波立った。波の上にドンブラプカプカと浮いていたのは、泥付きの小さなミドリガメ。近くまで流れてきたので手ですくって足元の地面に置いてみた。
エサを求めて群がる親亀たちは子亀を仲間とは認識せず、踏んづけそうになる。カメにはスズメのような親子関係はない。
踏まれないように親亀は子亀から少し離れたところに誘導した。子亀は手も足も出さない。
しばらくそっとしておいたが、子亀は逃げていかなかった。
このまま放置すればカラスや鷺のえさになるのだろう。それもまた自然の摂理。だが・・・
拾ってどうする?飼うのか?まてまて!30年後を想像してみよう。カメの大きさは炊飯釜。えさやりトングを奪い取るようなやんちゃでおてんばなカメになる。70代なかばのラフマ茶がカメの水替え、陸地の石をごしごし洗う。・・・それもおもしろい気がする。カメがいれば生活にハリがでる。カメのために丈夫で溌剌としたバーさんになろう。
親亀が完食して空になった100ミリリットル弁当箱を池の水ですすぎ、子亀をいれて、息ができるように蓋をずらして隙間をあけて輪ゴムでとめて持って帰った。
大きさはペットボトルのキャップにジャストイン。体重6グラム。
雨の日に出会ったので名前はレイン
こうして、人生の新段階がはじまった。
みどり色
すずめの御髪はよく見るといろいろ。茶色、小雀によくある薄茶、あずき色、こげ茶、緑色に近い色合いのすずめにも時々出会う。
写真だと色が見た目と違ってしまうし、保護色でわかりにくい。
すずめの声を聴きながら公園を歩いていると、道の真ん中に緑色の円いものが落ちていた。通行人に踏まれてしまうといけないので拾ったが、手も足も出せずに固まっていた。
そこから親御さんたちの干している池まで人間の足で徒歩15秒。余計なお世話かもしれないが、池まで連れて行った。
みどりのみどりご
みどりごは、手足を出して池の水をぱたぱたびゅんびゅん早い速い。水深30センチほどの落ち葉やヘドロが溜まっているところに潜っていった。
しばらくすると底からびゅんびゅん泳いで上がってきて息継ぎをした。そしてまた手足を目にも止まらに早業で動かして上手な泳ぎで潜っていった。
池を見つめる長老ガメ(テンプル)
炊飯釡のような巨亀(グレイス)
甲羅の裾、尻尾の模様、エレガントな後姿。
テンプル、グレイスなどはラフマ茶が勝手にそう呼んでいるだけの名前。いろんな人がいろんな名前で呼んでいるかもしれない。古くからある公園の人懐こいカメだから。カメラにも慣れている。いろんな人がスマホかざして行くから。
イズーのカメに名前を付けた。マフラーの兄弟姉妹ということでスカーフ。
マフラーも家に来たばかりのころは首引っ込めてばかりいた。
風つよい
マフラーの植木鉢。カモミールとパセリ。成長は遅いが、雨・風には強くなってきた。
カメ池のかめたち。雨が止んだ。
道の隅っこ吹き溜まり。メタリックな縞模様
綺麗なトカゲがするする抜け出して壁を登っていく。
公園の池の水面は、散った桜やモミジの花やエノキやイチョウや折れた枝。
干してるカメは、甲羅を撫でても平気。脱皮しかけた皮をぺりっと剥がしても平気。大きな後ろ足触っても引っ込めない。水かき広げたままプニプニマッサージさせてくれた。
調子に乗ったラフマ茶は両手で脇腹を抱えて持ち上げてみた。炊飯器のように厚みがあって、水と米を入れた炊飯器よりずっと重い。
その時、すごい力で蹴飛ばされ、カメ様を落としてしまった。池に滑り込むように逃げた。腹甲が地面に当たるものすごい音がした。痛かったでしょう。こめんね。
野良ガメは持ち上げてはいけない。そこが飼いガメと一線を画する所なのだ。
カメは池から顔を出し、再び上がってきて干し始めた。



































