さかい一店逸品事業の申し子的存在の店「萬梅堂」

----------------------------------------------

3)後継者が修行から帰ってきた。

      これゾ!千載一遇のチャンス


 営業年数の長い個人の和菓子店というと、

とかく人の言葉には耳を貸さない経営者が多いというのが、

私の今までの経験からの実感である。


いわゆる“職人かたぎ”な経営者が非常に多いのである。

その点、萬梅堂の山下さんは、よく私のマシンガントークに対し怒りもせずに話を聞いてくれた。


そして私の一言一言に頷きながら、いろいろな質問をしてきた。

そこで機を見て私は山下さんに聞いてみた。
 「この運動を機会に、お店をきれいにして

     萬梅堂さんの大福を逸品にしてみませんか?」…と。


この私の問い掛けに、今まで横で私と山下さんのやりとりを

黙って聞いていた境町商工会の芝田指導員が
 「山下さん今がチャンスですよ、

   これをいい機会に店を直し、もう一度再生してみましょう。」
と口火を切ってきた。


 実は萬梅堂さんには、今まで埼玉の和菓子店に修行に

行っていた息子さんがいて、その息子さんがそこでの修行を終え、

間もなく帰ってくることになっていたのである。


 まさに千載一遇のチャンスとはこのことである。


 「後継者の息子さんのためにも、今しかないですね」


と追い打ちをかけるように、言葉を投げかけてみた。


しかし、そんな言葉を投げかける迄もなく、

山下さんの答えは既に決まっていた。

嬉しそうにニコニコしながら
 「是非、お願いします。」 だった。


 話しが決まれば、一日でも早いほうがいい。

それから先は、具体的な店づくりの話しやら、

物づくりの話しやらでアッという間に3時間余りが過ぎていた。


(4)一店逸品カタログの創刊に合わせ、店づくりと物づくりが始まる


 境町の一店逸品カタログの創刊日は12月20日である。

どうせ店を直すならそれに合わせようということになり

施工日は12月25日と決まった。


クリスマスが終わり新年に向けての店づくりをすることになった。


 そこで、私は山下さん親子に店づくりにおける事前の条件を提示した。

その時、店づくりを行うに当たり、私が山下さん親子に

提示した事前条件は以下の通りである。


1.今の店舗を当日までに徹底的に掃除し磨き上げる。


2.今は消している陳列ケース内の照明を点灯させる。


3.空っぽ状態の壁面吊りケースを移動し商品を陳列する。


4.店内に置かれている段ボール等、

   お客様の目線で煩わしいものは全て撤去する。


5.店内に置かれている使用していない什器等、

   不要なものは全て撤去する。


6.毎日必ず開店後と夕方の最低2回は

   外からお客様の目で店を点検する。


7.毎日必ず店内外を清掃する。


 まずは、この基本的な店舗管理を継続して

実施してもらえるかどうかにかかっている。


 また、この条件を満たして貰って、はじめて

山下さんの経営意識が大きく変わってくるのである。


それほど条件的には難しいものではないが、

長年その環境に慣れてしまっている側からすると、

これが“一大決心”なのである。


これは別に萬梅堂さんに限ったことではなく、

今までにいくつもの例を見てきた体験も言える。


その時は
 「分かりました!やります。」 とは言うものの、

その実出来なかった店がどのくらいあったか…なのである。


---次号へ続く---

////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
ヒトづくり・ミセづくり・モノづくり・マチづくりのトータルアドバイザー
人材教育・販売促進・商品開発・地域活性化の
(株)ラフィネット総合企画
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

さかい一店逸品事業の申し子的存在の店「萬梅堂」

--------------------------------------------


(1)今後の経営をどうしていこうかと悩む

3代目店主にキッカケが訪れた


 茨城県境町で昨年から始まった一店逸品事業も

早1年が経ち、今年の11月には第2号の一店逸品カタログが

刊行されるまでに至っている。


この1年間の各商店の活動の中で、

序々ではあるが成果が見られる店舗が3~4店舗出てきた。


 その筆頭株が和菓子店の「萬梅堂」である。


萬梅堂さんは創業が明治後期といわれ、

現在58才になる店主の山下さんで3代目、

店を始めて約90年という境町でも老舗の和菓子店である。


萬梅堂さんが一店逸品事業に参加したキッカケは、

昨年の今頃、これからの経営をどうしていこうかと

悩んでいた時だった。


それは今までいろいろな商品づくりに取り組んではやめ、

また新たなものに取り組むといった繰り返しの中で、

いまいちヒットする商品がなかったからである。


 そんな時に丁度、境町商工会で一店逸品事業がスタートしたのである。


はじめて萬梅堂さんを訪れた時のことは、

今でも鮮明に覚えている。


それは余りにも印象深かったからである。

しかし、その印象は決して良いものではなかった。

“エッ!この店で本当に和菓子を売っているの!?”と

疑いたくなるような店舗環境がそこにあった。


店主である山下さんと一店逸品について

いろいろと話をしているうちに、
  「これをウチの逸品にしたいのですが…」
と大福を出してきた。


仕事柄、何でも試食をする私は遠慮なく

その大福を口にさせてもらった。


しかし、その大福は私が口にする前に想像していた味と食感の大福とは、大幅にかけ離れていたのである。


まず食べた瞬間の歯ごたえが
  “グチャッ!”だった。


私の想像していた皮の“モチモチ感”がなかったのである。


そして、中身の餡は甘く、皮の表面には粉がやたらと多く感じた。

仕事柄ズケズケ言うのも私の仕事である。


  「この大福いくらですか?」
山下さんは
  「1ヶ100円で売っています」と…。

すかさず私は「これで売れますか?」と矢継ぎ早に質問した。


山下さんはチョット考えながら、
  「1日10ヶから20ヶ、売れて30ヶ位です」
 と答えてくれた。


(2)あまりの店舗環境の悪さに私のマシンガントークが炸裂


 そこから私の萬梅堂さんに対する一店逸品のあり方についての

“マシンガントークが炸裂”した。


まず初めに指摘した点が、

今の店舗環境と店舗管理の悪さである。

それは和菓子を売る店としては、余りにも雑然としており、

不潔感さえ漂っていたからである。


 まずはいつものように外観を指摘した。

外から見ると“売れない店共通の姿”がそこにあった。


入口付近に面したガラスは全てホコリだらけで、

見せるべきゴールデンゾーンには店内を隠すがごとく

ポスターが貼ってある。


そして、いつ剥がしたのか、ガムテープやらセロテープの

跡、跡、跡。


外から見る店内はホコリで霞んで見えるほどだった。


 次にチェックした箇所は、恒例の「軒下点検」である。

やはりここもご多分に漏れずクモの巣とホコリにまみれ、

ダウンライトは球切れ状態のままだった。


 次は、いよいよ店内点検である。


まず店内に入り正面に立って見た。

目に入ったショーケースの中には、

ただ和菓子が古ぼけたお盆の上に並べてあるだけ。


ケース内の照明も点灯していなければ、

値書きプライスすら付いていない。


そして横壁面に目を移せば、置かれている片面棚什器には

段ボール箱が、また横の吊りケースは空っぽ。


さらにショーケースの背面は、

帳簿やら空箱やら包装紙が散乱状態。


まさに目を覆いたくなる店舗環境がそこにあった。


 私は全ての現状を認識してもらうために、

私と同じ目線、同じチェックポイントで

山下さんに萬梅堂という店を見てもらった。


そして、山下さんに、もし山下さんが

この萬梅堂という店の前を通るお客様だとしたら
“この店に入って、ここの和菓子を買いたいと思いますか?”
との質問を投げかけてみた。


山下さんは苦笑いを浮かべ、頭を掻きながら
  「この店では買い物したくないですね!」
 と答えたものだった。


---次号へ続く---

////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
ヒトづくり・ミセづくり・モノづくり・マチづくりのトータルアドバイザー
人材教育・販売促進・商品開発・地域活性化の
(株)ラフィネット総合企画
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

◆「茨城県境町の商店主が今、動き出した!」

-----------------------------------------------------


 二つ目の条件は、

自分のお店の「らしさ」や「得意分野」が

外に向かってアピールされているかどうかといった点です。


それは、個人商店にお客様が魅力を感じて

入ってみたくなるかのポイントが「店頭づくり」にあるからです。


 例えば、読者の皆さんが街を歩いていて、

また車で走っていて“いいお店だなぁ!”と感じる、

いわゆる第一印象の良い店は、必ず店頭づくりに魅力を感じます。


そのようなお店には「今度行ってみよう」と思うはずです。

このような第一印象の良いお店は、総じて

そのお店らしさが感じられます。


これを私は「風情」と呼んでおります。


そのお店ならではの“何とも言えない風情”

これもそのお店のオンリーワンといえます。


 次には、そこに演出表現されている

「モノ」や「コト」が何かといった点です。


風情の中に、そのお店のオリジナリティ溢れる特徴が

出ている店には、そこが「何屋さん」で、

「得意なもの」は何なのかをアピールしている共通点があります。


自分のお店から「自慢の商品やワザ、環境」等を一つ引出し、

それによってお店の特徴づくりを行う。


それこそがオンリーワン店としての魅力を高めていくための

手法なのです。


そうすることにより、オリジナルのこだわりの中で、

出来るだけオンリーワンを強調することで、

地域において注目度や話題性が出てきます。


 三つ目の条件としては、

オンリーワン戦略に対して常にポジティブシンキングで

自店の経営を考えているかどうかという点があります。


それは長期的な経済不況の中で、ややもすると

“売れない、売れない?”“何で売れないのだ?”と、

どうしてもネガティブな考えに陥りやすくなってしまいます。


しかしオンリーワン戦略を踏襲していく時の思考で

絶対にタブーなのは、このネガティブシンキングなのです。


 常にポジティブに物事を判断するということは、

決して楽ではありません。


もしかしたら、単に楽観的になるだけかも知れません。

しかし、いつも「売れない、売れない」を連発し、

売れない理由を他に求め、

あきらめの気持ちを肯定し増長させていったところで

何の得があるのでしょうか。


それよりも、毎日毎日「どうしたら売れるようになるのか」と

ポジティブに考え、大なり小なり“ひらめいたこと”を

即実行する癖をつけ、これでもかこれでもかと

商売に対する日々の行動を起こした方が、

いずれ何らかの「変化という芽」が出てくるのです。


 毎日、「売れない、売れない」と嘆いているお店の

ご主人や奥さんが、今ネガティブな思考から脱却し、

ポジティブな思考へと意識を変えるだけで、

必ずお店には好転の兆しが出てくると確信していただきたいのです。


オンリーワン戦略へ挑戦し、見事に勝ち組に転換したお店には、

そこに行き着くまでにお店のご主人や奥さんの

そんな努力が、そこにはあったのです。


以下に、勝ち組に行き着くまでの各お店の共通した意識転換のプロセスを紹介いたします。


1.
オンリーワン戦略への挑戦をキッカケに、

  ご主人の積極的な経営に対する意欲の 再喚起があった。

2.
オンリーワン戦略への挑戦をキッカケに、

  今までの商売のやり方に対する大幅な 発想の転換があった。

3.
オンリーワン戦略への挑戦をキッカケに、

  奥さんがお店を徹底的にきれいにして、

  飾り込むという店舗管理に対する意識に目覚めた。

4.
オンリーワン戦略への挑戦をキッカケに、

  店内を単なる陳列の場所から商品演出、

  商品提案の場へと切り替えていった。

5.
オンリーワン戦略への挑戦をキッカケに、

  商売のやり方を単なる「モノ売り業」から

  「コト売り業」へと発想を転換していった。

6.
オンリーワン戦略への挑戦をキッカケに、

  今までの「お客“さん”接客思考」から

  「お客“様”接客思考」へと転換していった。



 このように、今までの経営に対する考え方から

オンリーワン戦略に自店経営の考え方を転換するだけで、

これだけの「変化の芽」が出てきます。


そして、この意識変化と行動変化の延長線上には

「勝ち組への転換」という最大の成果が待っているのです。


 すなわち、

“今、個人店が生き残る道は、コレしかない!”と確信し、

一日も早くそれに気づいたお店が勝ちなのです。


全国各地では、今まで「ウチはウチ、ヒトはヒト」と

他人の商売に全く関心を寄せなかった商店主たちが、

手と手を取り合い、そして徒党を組んで

オンリーワン戦略の“究極的手法”である

「一店逸品運動」に取り組み始めました。


 それは「地域商業革命」といっても過言ではありません。

そして、各地で一店逸品運動に参加し、

一生懸命に自分の商売に取り組んでいる人たちを見ると、

どこでも共通しているのが

“苦しいながら”も皆さん目を輝かせ、

そしてやる気がみなぎっているのです。


次号からは、そんな元気なお店をまた紹介していこうと思います。


---次号へ続く---


////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
ヒトづくり・ミセづくり・モノづくり・マチづくりのトータルアドバイザー
人材教育・販売促進・商品開発・地域活性化の
(株)ラフィネット総合企画
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

◆「茨城県境町の商店主が今、動き出した!」

-------------------------------------------

 今までに考えられる経営についての戦略や店づくりは、

いろいろとやってみたけれど…


結局、不景気と大型店には、

やはり太刀打ち出来ないとの声をよく耳にします。


 その反面「オンリーワン戦略」を取り入れてみて本当によかった。

この戦略を具体的に実践してみたら、

売上が顕著に伸びたとの声も一方でまたよく耳にします。


まさに普通のお店が負け組から見事に脱皮し

勝ち組に廻ったポイントが、この「オンリーワン戦略」にあるのです。


 ところで最近は、このオンリーワン戦略という言葉を

よく耳にしますが、さてオンリーワン戦略とは具体的に何なのか?


何となく言葉の響きでは分かるような気もするが…、

何年か前にSMAPが“♪ナンバーワンよりオンリーワン”と

唄っていたので、何となく分かる等、その捉え方はさまざまでしょう。


 しかし、そのオンリーワンを自分の商売の戦略として

捉えるとなると、

“さて?”どうしたらよいのかという事をよく質問されます。


そこで今回は、私がお店へのアドバイスの際に

取り入れている「オンリーワン戦略」の考え方、

手法について触れさせていただきたいと思います。


(1)オンリーワン戦略の前提条件について


 まず初めにオンリーワン戦略へ挑戦する際には、

基本的な前提条件があるということを認識していただきます。


あらゆる経営面の思考をお客「様」にすることが

一つ目の前提条件です。


ここであえて、なぜお客様の様を「」で囲ったのか? 

実はこの「様」がオンリーワン戦略へ挑戦する時の大きなポイントだからです。


 各地での講演会や商業セミナーの際、

私が最初に聴講者の皆様に質問することに

「呼称」という点があります。


これは、クイズ的にある店への来店者が

買い物をしている場面をスライドで見ていただき、

その来店者を通常何という呼称で呼んでいるかを

問うものですが、

この際聴講者の約半数の人たちは、

「客」「お客」「お客さん」と答えます。


中には「消費者」と答える人もおります。


実はこの際、私が聴講者に求める答えの1

00点満点は「お客様」だけなのです。


 昨年、100名近い男性経営者を対象とした

ある商業セミナーで、この質問をした時のお話しですが、

この時には、何と「お客様」と答えた男性経営者は、

100人中20人にも満たない数でした。


その殆どの経営者の人たちが「客」「お客」「消費者」、

良くて「お客さん」との答えを見たときには、

正直驚きを感じましたし、

これが現実なのかとの再認識をしたものです。


そして、これでは“中小小売り店が良くなるわけがない!”

との実感すら覚えました。


 しかし同じ質問でも、女性経営者や奥様たちを

対象とした講演会やセミナーでは、

全く違った反応が出てきます。


それは聴講者の90%近くの女性たちが

「お客様」と答えるからです。


 私は独立する前、1/4世紀に渡って百貨店マンを

してきました。


そこで学んだことは店に来店する人の全てが

「お客様」ということです。


ある時、私は上司との何かの話の端で、

つい「お客さん」と言ってしまった事があります。


その時、私の上司のとった行動は

すかさず私との話をさえぎって、私に

「お客さんじゃない!、お客様だろう」と注意をしたものです。


それ以来30年以上が経ちますが、

今もって私にとっての仕事の“対象者”の全ての呼称が、

話をするにつけ、ものを書くにつけ「お客様」となりました。


 また、最近テレビのお笑い番組を見ていて

不快感を感じる事があります。


それは若手芸人がちょくちょく口にすることですが

「俺の芸に“客”が笑わない」

「今日の“客”は笑わない」

といった内容の発言です。


その度に私は、自分の芸の無さを棚に上げて

「客呼ばわり」はないだろうと、一人怒っております。


 もうだいぶ前に亡くなりましたが、

演歌の大御所、三波春男さんが「お客様は神様です」

というあまりにも有名な名台詞を残しました。


 まさに今のような時代の個人店における商売の原点は

ここにあるのです。


そしてオンリーワン戦略の原点であり、

第一条件であるあらゆる面での

経営の思考性の転換がここにあると私は考えています。


 そして特に「お客様」という意識の転換では、

男性経営者の意識を「客」「お客」「お客さん」から

「お客様」にすることにあるといえます。


その意識の転換こそがお店のオンリーワン戦略への

挑戦の第一歩となるからです。


逆をいえば、その意識転換が図られなければ、

いつになってもお店は変われないといっても過言ではありません。


---次号へ続く---

////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
ヒトづくり・ミセづくり・モノづくり・マチづくりのトータルアドバイザー
人材教育・販売促進・商品開発・地域活性化の
(株)ラフィネット総合企画
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////

◆「茨城県境町の商店主が今、動き出した!」

----------------------------------------------
 店舗診断にお邪魔した際に、

せっかく来てもらったけど
 「今日は、いつ店を閉めたらいいかを教えて欲しい」と

言っていた酒屋さんが、今では120%増の勝ち組に。


 また、近くに大型スーパーが進出し、
  「これでウチの店もおしまいだ」
と言っていた年間売上げ3千6百万円の八百屋さんが、

今では年間8千6百万円に“おお化け”するなど、

負け組から勝ち組店に転じている店は

全国各地に多数存在しています。


 このように、今や「勝ち組」か「負け組」か

世の中の商売は、はっきりと二極化しているのが特徴です。


そして私が各地で見てきている個人店に当てはめるならば、

勝ち組と負け組、すなわち売れる店と売れない店との分岐点は、

まずその店の「あらゆる印象=イメージ」の善し悪し

にあると言えます。


お店の外観力のきれいさ、美しさがその店の第一印象を

決定づけていると言っても過言ではありません。


 総じて勝ち組の店の人たちは、

ヒマさえあればよく掃除をしています。


外回りを掃き、ウインドウを磨き、店頭を飾って、

そして店内に入れば、塵一つない通路、

汚れのない什器や棚、

照明器具等。


そしてその什器や棚の上には、

ホコリ一つない商品が演出され

整然と並べられております。


こんなに毎日忙しい中で、

お店をきれいに保てるなんて

「いつ販売しているんですか?」と

問い掛けたくなるくらい店舗管理が徹底しているのです。


そしてもう一つの共通点が、

本当によくレイアウト移動や商品の

配置換えを行っております。


まぁ、感心するくらいよく動く人たちの姿がそこにあります。


 実はここに“勝ち組の秘訣”の第一歩が隠されているのです。


私は店や商品は人に見てもらうもの。

すなわち「見世物」というのが持論です。


店はステージ、商品は主役であり演出物、

販売員は俳優、そしてお客様は観客。


ですから見世物なのです。


その極意を勝ち組の人たちは知っているのダ!

ということをいつも痛感させられます。


先に記述したイメージづくりとは、

そんなところからスタートしているのです。


「ナニ、そんなことで売上げが上がるのか?

それならウチの店だって毎日やっているが、

いっこうに売上げが上がらないゾ」と

おっしゃる方もいるでしょう。


しかし、勝ち組の人たちの

掃除に始まる店舗管理の仕方は並ではないのです。


 まさに「お店は生き物」とばかりに

徹底した店舗管理を行っています。


そこで、負け組から勝ち組へと転じた人たちの

店の共通したプロセスを整理すると以下のようなことが伺えます。


1.
まず、このままでは店が潰れる。

何とかしなければという危機意識が芽生えた。

2.
しかし、どうしたらいいのか?

決断出来ずにいる時に、

人の話を聞く機会に恵まれ決断するキッカケが出来た。

3.
頭で考えているよりも、まず動いてみようと行動し始めた。

4.
この店、この品でよく今まで商いを続けてこられたものだ

という疑問を抱き始め、思い切って経営の考え方を変えてみようと思い立った。

5.
いろいろと試行錯誤した結果、

自分で決めた経営方針を徹底し継続し実践し続けた。

6.
いつもこのままではいつか潰れると言った危機感を持ち続け、

常に何か新しい仕掛けを行い進化し続けてきている。

7.
何を武器に何を核に勝負するか、

自分の店の強みを具体的にしていった。

8.
今の商売のやり方が本当に消費者ニーズに

合っているのかを常に探り、

消費者を半歩リードする生活提案や営業展開を実践してきた。

9.
自分の店は消費者に支持されているのか

をいつも考え、時には軌道修正も辞さない体制を作ってきた。

10.
商売はやはり「最後は接客する人で決まる」と考え、

常に人材育成のための教育に力を注ぎ、

自らもまた積極的に学んできた。



 このように、負け組だったお店から勝ち組に

転じた人たちには、並々ならぬ努力と意識転換の姿が

鮮明に見えてくるのです。


そして、もう二度とあの苦しみは味わいたくない

との思いから、毎日一生懸命に“見えない敵”と戦っております。


 ですから、

「これからでもまだ間に合うのか?」

「ウチの店でも勝ち組になれるのだろうか?」

と毎日悶々と自分の商売に悩んでいる店主の人たちがいるならば…。


この勝ち組の人たちを参考に、

今日から、いや今から直ぐに勝ち組に向かっての

具体的な実践行動を起こしていただきたいのです。


その実践行動によって、あなたのお店も必ず好転してくるからです。


 先日テレビを見ていましたら、

星野仙一氏が低迷するプロ野球の危機に対して、

素晴らしい発言をしていましたので紹介します。


 「変わること、変えることは、本当はみんな嫌なんだ。

でもそこで勇気を持って“変えるんだ!”

という意識に変えることが、本当は一番大事なことなんです」と…。


 まさに今の商売にも通じる星野氏の一言ではないでしょうか。


---次号へ続く---

////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
ヒトづくり・ミセづくり・モノづくり・マチづくりのトータルアドバイザー
人材教育・販売促進・商品開発・地域活性化の
(株)ラフィネット総合企画
////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////