◆September◆ -21ページ目

無力。




私は無力な女です。

 

 

今日、

ってか、

さっきまで、

кと会ってて。

 

まぁそれも、

私が、

кの学校の近くまで、

無理やり会いに行った感

が、

大有りなんですが。

 

 

 

んで、

2人で一緒に、

地元の駅まで、

電車に乗って、

帰って来たんだけど。

 

 

電車の中で、

кは学校の事で、

心身共に疲れていて。

 

これから先の、

自分の事とか、

周りの環境の事とか、

色々不安になって、

悩んでて。

 

 

なんか、

その気持ち、

すごく解るんだけど。

 

 

でも、

кの学校の事とか、

研究の事とか、

やっぱり、

私が全部を理解するには、

難し過ぎて。

 

 

だけど、

やっぱり。

 

大切な人が、

隣で、

ため息ついて、

肩を落としてたら、

 

 

『何かしてあげたい』

『力になりたい』

 

って、

思うじゃん。

 

 

 

もちろん私も、

そう思ったんだけど。

 

 

でも。

 

 

私なんかが、

кを励ましたりして、

良いんだろうか。

 

とか。

 

何にも知らないのに、

偉そうに見えるんじゃないか。

 

とか。

 

ってかその前に、

私の言葉なんかで、

кを元気にしたりとか、

そんな事、

不可能なんじゃないか。

 

って気さえしてきた。

 

 

 

 

そう思ったら、

кに言いたかった、

ありとあらゆる励ましの言葉が、

いっきに、

嘘っぽく思えて。

 

結局、

何にも言えなかった。

 

 

 

 

кは、

才能が無い訳じゃないよ。

って。

 

ずっと努力して、

頑張ってきた人が、

今まで才能だけで、

どうにかなってきた人に、

負けるはずないじゃん。

って。



苦しい思いとか、

悔しい思いをした人にしか、

気付けない事って、

本当にたくさんあるし。



それは、

今は、

目に見えなくても、

これから、

同じ事で悩む人が、

後輩とかで出てきた時に、

絶対、

ものすごい財産になるんじゃないか。

って。



本気でそう思ったけど。




「その根拠は?」


って聞かれたら、

完璧に証明できる自信が、

その時の私には無かったから。





でも、

何とかして、

кに、

少しでも元気になって欲しくて。

 



だからずっと、

電車の終点まで、

кの手を握ってた。



なんか、

そうする事で、

私の気持ちが、

手から伝われば良いのにナ。


って、

そう思って。


 


だけど、

その手を離した時、


『自分はなんて無力なんだろう』

って、


悲しいってか、

虚しくなって。




好きな人が、

こんなになってる時に、

何の力にもなれない彼女なんて。


たった1つの、

言葉すら出てこないなんて。


本当にどうしようもないナ。

と思った。





無力なのですよ。

どうしようもなく。






何か、

してあげられる事とか無いかな。


お菓子をあげて、

誤魔化してる場合じゃなくて。




もっと、

もっと、

кの為に、

できる事を探さなくっちゃ。





そんなことを、

思った深夜。






幸せな唄集。


кが、

幸せな唄集を、

作ってくれました。






というか、

кが、

以前、

例の彼女

好きだった頃に、

そりゃぁもう、

とてつもなく切ない、

歌の数々を、

CDにして集めていて。






それを、

ふとした拍子に、

кをおうちまで送ってく時に、

車の中で一緒に聴いて。





んで、

聴いてみたら、

またそれが、

当時のк、そのまま。

みたいな歌ばっかりで。



始めのうちは、


「切な過ぎるよー。

 やめてよー。

 あははー」


とか言って。


кも、


「これ俺が歌ってっから。

 あははー」


みたいなノリで、

2人で笑って、

ネタにできてたんだけど。




なんか後半くらいから、

あまりの切なさに、



あー。

その彼女の事、

こんなに好きだったんかー…。



とか、

その他諸々、

色々考え出したら、

ありえないくらい、

すんごいテンションが、

急降下。



んだもんで、

最後の方は、

本当に何にも、

話せんくなってしまって、

だんまり。




別に、

怒ってる訳ではなく。


いや、

少しは、

怒りもあったんだろうけど。



まぁでも、

怒ったとするならば、

そんな事を思わせて、

кに、

こんな歌集を作らせた、

あの人に、だね。



ってか、

なんだろう。


それよりも何よりも、

切なかった。

すんげぇ切なくて、

怖くなった。





んで、

そんな私の変化に、

案の定、

кが気付いて。



でも敢えて、

そんな私を見て、

焦ったりとか、

無理して弁解とか、

なんか、

そういうのしなかったのが、

кらしいというか。

なんつーか。




だから、

余計に、

кが、

彼女を好きだった事が、

紛れも無い事実って解って、

帰り道は、

さらに凹んだ。





んで、

そんな、

凹みっぱなしの私を、

みかねたкが、

幸せな唄集を、

作ってくださいました。










…むはーっ(*´∀`*)





↑気分はこんな感じ。





すっっっごい嬉しくって、

さっきから、

部屋に持ち込んで、

そればっかり聴いちょる。





むふふふふ♪

うふふふふ♪










やっぱり、

私って単純。




кには、

私の考えが、

手に取る様に解るんだろうナ。




・・・・・複雑。








ブラウン管。



кは、

伊藤裕子サンが、

大好きなんだそうな。



この前、

2人でテレビを見てた時も、

ハニカミ的な番組に、

伊藤裕子サンが出ていて、

кは、

きゃっきゃしてた。




いや。

私も、

伊藤裕子、

大好きですよ。



キレイだし、

スタイル良いし、

でも、

サパサパ…。

じゃなかった、

サバサバしてそうで。


うん。

素敵。



いや、

でもね、

кサン…。



そんなにガン見しなくても…。


隣に私、

居るのですが…。




みたいな。




いや、

相手が、

伊藤裕子サンならば、

さすがの私も、

あっさり負けを認めます。



だって、

素敵すぎるもの。




それでも、

кが、

伊藤裕子にときめいて、

胸がきゅんっ

としてた事には、

間違いなくて。



伊藤裕子が、

話す言葉とか、

するしぐさとかに、

釘付けだったはず。


そうに違いない。






だから、

その時、

実は、


すっごい無意味なお願い、

してみたりしてたんだ。













どうか、

ブラウン管から、

伊藤裕子が、

出てきませんように。




って。