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おはようございます
内藤です

 

第149回のテーマは
「実践」

 

実際にやってみること

 

これほど大事なことはありません

 

より良く生きるためにすべきこと
より良い人生を送るために何を為すべきか

 

一番大事なことは
「生きること」です

 

死んだら終わり

 


コミュニケーション能力を上げたい

 

知識を蓄えることも必要ですが

一番大事なことは


人と話すこと

 


料理が上手くなりたい

 

包丁さばきを教わったり
レシピを知ることも必要ですが

一番大事なことは


料理を作ること

 

もっと言うと
お店を開いて料理人になればいいんです

 

実際お店を開いて
お客様に料理を提供する

 

その中で試行錯誤
あーでもない、こーでもない
と、努力と勉強を重ね
そしてまた、日々料理を振る舞う

 

その繰り返しをすることが
一番の近道、というか
そうすることでしか
本当の意味で、料理の腕前が上がることはないでしょう

 


テニスもそう

 

初級クラスでボレーを練習したんです

 

球出しとコーチとのラリー

皆さんなかなか上手く出来ていました

 

私の話もよく聞いていたので
ボレーの位置付けや
打ち方などの知識もそれなりに備わりました

 

さあ、試合

といってもポイント練習


2対2のストロークからの対戦

4人とも後衛スタートで
ラリーの中でどんどんボレーに出ましょう
と話をしました

 


でもね・・


ポイントが始まっても
ラリーが結構つながっていても
ボレーに来ないんです

 

私がね
「じゃんじゃん前に行っちゃいましょう」
って言ってもね

 

ボレーに行かない・・・

 

どういうこと?


聞くとね

まだ自信がないから行けない
どのタイミングで行けばいいか分からない

とか言うんです

 


うん、そうやろね
だからやで

 

自信もない
よく分からない

だから行くんです

 

実戦の場で行くことで
ボレーの技術を身に付け
その位置付けの何たるかを知っていくのです


ボレーの技術が30点だから
まだ実戦では使えない

これが70点になったらやってみよう

とか考えているのでしょうが


残念ながらそんな日は永遠に訪れません

 

ボレーを70点にするためには
実際に実戦の場でやってみることでしか
なり得ないからです

 

球出しとコーチとのラリーでは
せいぜい30点

 

そこからレベルを上げるには
実践するしかありません

 

試合でやってみる
上手くいったり、ミスったり
あーでもない、こーでもないと試行錯誤

そしてまた練習

 

昨日した同じ練習が
試合で試した前と
試合で試した後で
全く違う感じになるんです

 

同じ練習でも意識が変わってくる

コーチの同じ話も理解度が変わってくる

そしてまた実践する

 

その繰り返しでしか
例えばボレーの技術が
70点、80点になることはあり得ません

 


やってみればいいんです

 

テニスが上手くなる一番の近道

 

料理人がお店を開くのと同じ

試合に出ればいいんです

 

自分が出ることが許されるカテゴリーの
一番高いレベルの試合に出まくればいいんです

 

もっと上手くなってから
試合に出るレベルになってから

とか、テニスのレベルが低い方々
テニスの何たるかを何も知らない方々がね
口を揃えて言うんです

 

そんなことを言ってるから
いつまでたってもそのレベル

後から来た人にもどんどん抜かされるのです

 


やってみましょう

 

練習も大事
知識を得ることも大事

 

でもね
いくらhow to本を読んでも
○○教室で練習を重ねても

実際にやってみること

ここを避けていては
何一つ身に付くことなどないんです

 

勇気を持って
強い決意と
軽いノリで
どんどんやってみましょう

 


今日は「やってみる」
作ったことのない料理
してみたことのない打ち方
やってみたことのないプレー
知ってさえいれば出来るはずです
しさえすれば身に付くチャンスはあるのです
サーブ&ボレーでもドロップショットでも
試合でいきなり使ってみましょう!

 

 

おはようございます
内藤です

 

第147回のテーマは
「人間性」

 

ニーチェ
「漂泊者とその影」より

 

どんな風に笑うか、どんな場合に笑うか
そこには人間性が図らずも表れている
たとえば
人の失敗をおとしめて笑っているのか
意味合いのおかしさを笑っているのか
洗練された機知をおもしろがっているのか
ということだ
さらに
笑い声の響き方に、その人の本性が洩れ出ている

 


笑う場面や笑い方にその人の人間性が出ている
ということ

 

さすがニーチェ
鋭い考察です


笑うことはいいことです
笑うことは素晴らしいことだし
大切なことです

 

笑顔でいる時間を多くしたいし
周りを笑顔にするためのユーモアも
持ち合わせていたいものです

 

しかし

やはりあるのです

 

品のない笑い

相手を見下したような
貶めるような
傷付けてしまうような
そんな
人間性に欠けた笑いというものが

 

レッスンでもあります

一生懸命しているからこそ
どこか笑える

そんなシーンもありますね

 

変な打ち方になったり
予想も付かないラリーの応酬になったり

 

それはいいんです


でも
それとね
本当に紙一重なのですが

 

まだ下手な人がね
何とかしようと頑張っている姿

確かに見た目は不格好で
変な姿になっているとき

 

それは笑えないです

 

笑っちゃダメだ
とかではなくて
笑う気にすらなりません

 

冷静に姿・形だけを見れば
相当面白い格好なのですが
笑う感情など起こりません

 

どちらかと言うと
おい、何とかしろよ
もっと考えろよ
って少しイラッとしたりはしちゃいますけど・・

 

それもどうかなと思うのですが


やはりいるのです

笑う人が

 

ケラケラと
卑しい笑いをする人が

 

ニーチェの言う通りです

 

人間性がもろに出ます

品のなさというか・・

コンプレックスの裏返しから来るのでしょうか

 

自分の方が上手いという優位性のアピール

自分より下と思う者を
笑い者にすることで
自分のポジションを保とうとする

自分に自信のない
器の小さな人間がすることですね


気を付けなければなりません

 

気付かないところで
品のない卑しい笑いを発しているかもしれません

 


ただ
冒頭のニーチェの言葉

 

こう後に続きます


だからといって
笑いに憶病になる必要はない
私たちの人間性が変われば
笑い方も自然に変わるのだから

 

そうですね

笑うことをためらう必要はありません

 

笑うこと
笑顔には
大きな力があります

 

自分の人間性を信じて
そしてそれを日々高める努力をして

いつでも大いに笑えばいいのだと思います

 


今日も笑おう(^◇^)
ただ・・
誰かを見て笑ったときは
少しだけ考えてみましょう
そこに見下したような気持ちはないか

笑い方に人間性が出るということを
頭の片隅に置いておきましょう

 

 

おはようございます
内藤です

 

第146回のテーマは
「セル」

 

エクセルの話ではありません

 

キャラクターです
ドラゴンボールに出てくる

 

そう、単なるアニメのキャラクターなのですが

このセルね
悪者なんです

 

しっぽでね
人間を吸収するんです

それでどんどんパワーアップするんです

 

主人公の悟空たちは
とんでもなく強いのですが
吸収を繰り返したセルは
ついには悟空と同レベルまで進化します

 


テニスの話

 

よく言うんです
選手たちに

 

8人レッスンにいてね

もし
その8人が合体したら
誰か一人がセルのように
他の7人を吸収したら
最強の選手になるよ
って

 

少なくとも
その世代の全日本ジュニアには出れるよ
って

 

だから見なさい
周りを
自分以外の選手を

 

他の選手のいいところをどんどん取り入れていけばいいんです

 

「あーあいつのサーブかっこいいな」
「フットワークをよくコーチに褒められてるな」
「あーするとスピンがかかるんだ」
「いつもリズミカルに動いてるな」

 

いろいろあります

全部吸収です


自分のテニスをコーチに見てもらって
アドバイスを受ける

なんてことより
よっぽど手っ取り早い
効率的です

 

皆さんね
その視点が欠けてるのでレベルアップしないんです


自分のテニスの欠点を克服する

だったり

自分のテニスを変化させて上達する

なーんてことを考えている

 

いやいや
人のいいところを吸収しましょう

 

自分のダメなところ
に目を向けずに
人のいいところ
に目を向けましょう

 

人が多ければ多いほど
進化のチャンス

 

セルです

 

目を輝かして
全員を吸収しちゃいましょう


上手くなる子って
そういう感覚を持ち合わせているんです

 

だから
レッスンの人が多い方が喜ぶんです

 

下手な人ほど
少人数でしたがりますよね

 

これはほんとそう

 

たくさん打てるから
コーチによく見てもらえるから

 

下手な人ほど
そんな感覚で少人数になりたがる

 

だからいつまでたっても下手なんです

 


コミュニティラーニング

 

みんなで学びましょう
その方が効果的に学べますよ
ということ

 

一人では辿り着けない場所に
みんなだと辿り着くことができる
という学びの考え方です

 

事実
スポーツや英会話
ビジネスマンのスキルアップなどでも

個別指導よりも
最終的な効果が高いという研究結果もあります

 

まあ、冷静に考えれば
それはそうだろうと想像がつきますけどね

 


レベルアップの方法はすぐそこにあります

 

レッスンで周りを見てください
隣のコートもです

セルになったつもりで見てください

おいしそうな人がたくさんいますよね

全員吸収しましょう

当然コーチもです

 

その視点さえあれば
毎回のレッスンで
毎回劇的に進化することが出来るでしょう

 


今日はセル
全ての生物のいいところを吸収しましょう
周りの人も
鳥や犬も
花や木も
ぜーんぶ吸収していけば
気持ちよく過ごすことが出来ますね!

 

 

おはようございます
内藤です

 

第145回のテーマは
「緊張」

 

松岡修造氏の言葉

 

緊張するのは、自分自身が本気になっている証拠です
緊張している状態は嫌いではありません
極度に緊張するのは
この思いをしっかり伝えたい
この試合は絶対に勝ちたい
そんな気持ちが強いからです
なんとなく中途半端だったら、 緊張しないはずです
それだけ自分が本気になっている証ですから
「緊張してきた。どうしよう」と
不安を覚えてはいけません
逆に「緊張してきた。よっしゃあー!」
というぐらい自分を応援したり喜んじゃいましょう

 


素晴らしいですね

「緊張」を的確に捉えた考えです

 

日曜日
ジュニア2の定期大会

 

初参加の女の子がいたんです

それはそれは緊張していました

 

ほとんど頭が真っ白になっていたでしょうね

 

何とか試合をやりきって
最後の試合は本来の
いや、それ以上の力を出して勝っていました

 

この子もそうですが
やはり誰でも最初は緊張がみられます

 

いいことです

非常に素晴らしいことです

 

緊張の捉え方
つき合い方を少し間違ってしまうので
パフォーマンスが落ちてしまうのですが
緊張すること自体はいいことです

 

それが冒頭
松岡修造の言葉

 

本気だから緊張するのです


そしてさらに付け加える必要があります

 

この緊張
体に何が起こっているのか

 

これは体の問題
脳の問題なので説明がつきます

メンタル云々は関係ありません

 

緊張すると
脳はノルアドレナリンという神経物質を分泌します

 

すると
交感神経が優位になり
血圧が上昇
心拍数、体温も上昇
発汗し、口が乾きます

 

これはどういう状態か

交感神経が優位になって
体が働きやすくなっているんです

 

戦闘モードです

 

緊張すると
体は戦闘モードになってくれているんです

 

なので
緊張はいいことなのです


それをね
緊張を悪いものとして捉える

 

「あー緊張してきた、どうしよう」
「緊張を抑えないと」

 

そんなことを考えるとね

体は戦闘モードなのに
頭はそれを抑えようとする

 

自分の中でバランスを崩して
体の機能を低下させるんです


せっかくの緊張です
体が戦闘モードになってくれているんです

そのまま乗っかりましょう

 

「よぉっし!来た来たー!」
「緊張してきたぞー!」
「おっ、ドキドキしてきた、戦闘モードだな」
「ナイス俺の体!一口水でも飲んでから行くとするかー!」

って


緊張を味方にすればいいんです

 

緊張の意味をしっかり理解して
体の反応をそのまま受け取ればいいだけです

 


もう一度言います

 

緊張はいいことです

 

そんなの誰でも知っていますよね

 

「緊張したらダメよ」
「リラックスね」

なんてこと言う人もね

 

例えば自分の子がダラダラしていると

「もっと緊張感を持ちなさい」

とか言うんです


どっちやねん!

ってことですね

 

やはり緊張感を持つべき
緊張すべきなんです

 

スポーツなんて絶対そうです

 

さあ今から戦うぜっていう者がね
リラックスなんてしてる場合じゃありません

 

体を戦闘モードに
緊張状態に持ってこないといけません

 


再度
松岡修造の言葉

 

「本気だから緊張する」


まさにそうでしょう

 

皆さんどうですか

レッスンを受ける時、緊張していますか

緊張感がなくなってきてやしませんか?

 

初めの頃はもっと緊張していたはずです

 

緊張が薄れているというのは
本気度が薄れてきているのと同じ

 

今一度
もっと本気で
もっと緊張して
レッスンに取り組んでみましょう

 

まあ、これは私たちにも言えること

 

私も1年目の時の方が
緊張してレッスンをしていたような気がします

 

今日から改めます

一つのショット
一つのアドバイス
本気で
緊張して
レッスンに臨むようにします


たぶん・・

 

まあ、たまにはリラックスするクラスも作りますけどね

 

・・・

 


今日は緊張しよう!
目の前の仕事に本気で向き合う!
家事も本気で!
掃除と洗濯
50分以内に終わらないと腕立て50回
例えばそのように
本気にならざるを得ない設定にするのも一つの手です
本気になって
緊張して
取り組む習慣も付けておきましょう!

 

おはようございます
内藤です

 

第143回のテーマは
「初期値鋭敏性」

 

科学の話

 

カオス理論の根本原理
それが初期値鋭敏性

 

カオス理論とは・・

 

あまりに複雑になると
未来を予測出来ません

ということ

 

明日の天気とか
ヒラヒラと舞う木の葉の動きとか
そういう自然現象について

複雑だから絶対に未来を予測出来ません

というのがカオス理論

 

なぜなら
単純な機械をたくさん組み合わせて
どんどん複雑化していくと(カオス状態)

そのシステムは
「初期値をちょっと変えただけで、全く違った結果を生み出す」
という性質を持つようになる

 

例えば
完璧な天気予報システムがあったとして
予報の計算をするために
必ず最初に初期値を入れてやらなければならない

 

初期状態を決めないと何も計算が出来ないですから

 

その初期値を5時の東京は30度と入れると
「1週間後の東京は晴れ」
という結果が出る

 

ちょっと初期値を変えて
30.0000000001度とかにすると
そんな微妙な違いだけで
「1週間後の東京は大雨」
という結果になってしまう

 

ちょっとでも初期値を変えると
全く違った結果が出る
それが初期値鋭敏性

 


テニスの話

 

昨日のレッスン

 

構えた状態からね
上体のターンだけでテイクバック

腕はほとんど引かなくても
テイクバックは完了しますよね

というレクチャーをしたんです

 

デモンストレーションで実際にやってみせながら

 

でね
生徒さんにもしてもらったんです

 

するとね
やっぱり右手でラケットを引いている

体と右腕の位置関係が大きく崩れて
体と連動したスイングにならないんです

 

テイクバックが体と連動していないので
それはそうですね

 

でも
何度もやってみせたんです

皆さんも納得の様子だったのです

でも出来ない

 

なぜか?

 

よく見ると気付きました


構えがぬるいんです

最初の構えに力感がない
構え自体がクッと一体感がなくクニャクニャ

上体をターンしても
腕が連動して動いてこないんです


そうです

初期値が違うんです

 

やっていることは正しい
意識も合っている

 

ただ初期値
構えが違う

 

すると
全く違う結果
全く違うスイングになるんです


これはコーチが気を付けるべき点かもしれません

 

昨日の私はよく気付きましたよ

 

構えがぬるいと言っても
普通には構えていましたからね

 

ただ力感がない
お尻と体全体の力の入れ方が不十分だったんです

 

ちょっとした初期値の違いです

でも大きく結果が異なる

 

我々コーチは
例えば構えなど
当たり前すぎて自分は何の意識もなく出来ている
ということについて
スルーしてしまうことがあります

 

どう体を使うか
どういう意識でするか

ここにだけ着目したレクチャーをして
そして生徒さんもそこにだけ注意をする

 

肝心要の初期値
構えやフットワーク
スプリットステップなどを
勘定に入れ忘れる

 

すると結果が出ない


いいスイング
いいプレーにならない

 

そしてまた
体の使い方やラケットワークを改善しようとする

 

あーでもない
こーでもない
と長い迷宮に入るんです

 

初期値を見直せば
シンプルに解決することがあるのに

 


初期値鋭敏性

 

非常に大事な視点です

 

テニスのプレー
スイングも相当に複雑
まさにカオスです

 

カオス状態のものは
その初期値によって全く違う結果になる

 

そのことを肝に銘じて
正しい構え
正しい所作
からプレーに入るよう気を付けてみましょう!

 


今日は初期値を正す
姿勢・表情・挨拶の声色
人との関係もまたカオスです
初期値を正して
気持ち良い関係でいられるようにしましょう!

 

 

おはようございます
内藤です

 

第142回のテーマは
「素直」

 

昨日ね
レッスン後のお客様が
ジュニアクラスを見ていたんです

 

「子供はすぐに上手くなるなー」
「あの子もあんなに打てていなかったのに」

 

ジュニアの子たちの上達ぶりに
感心しながら
私に質問をしてきました

 

「コーチ、どうして子供はすぐに上手くなるの?」
「大人であそこまでグングン上達してる人はいないでしょ?」
「自分たちと何が違うのか?」

 

年配の男性なのですが
本当に疑問に思っているようでした


体の柔らかさ
頭の柔軟さ
レッスンの臨み方
そもそものレッスンの厳しさ

色々とあるのだろうと
その方も言っていたのです

 

それでも腑に落ちない
一体何が違うのか

 

そして再度私に聞いてきました

「何が違うの?」


即答

「素直さですね」


素直

 

この一言に尽きます

子供たちは素直に受け入れます

コーチのアドバイス
自分の出来ること出来ないこと
そしてすべきこと

何の先入観やこだわりもなく
素直に取り組みます

 

ただそれだけ


しかしね
大人にとっては
ただそれだけが難しい

 

コーチのアドバイスですら
素直に受け入れて実践しない

 

何度か言っていますが
これは誰一人もです

 

驚くべきことに
誰一人もしてくれないんです

 

こうやって引きましょう
ここでフィニッシュしましょう
構えはこうしましょう
この練習はこういうことに注意しましょう

 

・・・

 

素直に実践する大人を未だ一人も見たことがありません

 

子供はしますからね

無理矢理します
何なら面白おかしく大げさにやります


そんな話をその方にしたんです

 

大人の方はどこかしら
「でも・・」
「いや・・」
と、否定が入ることが多いですよね
って

 

そしてもう一度言いました

 

「素直さが違うんですよ」


そしたらね
もうびっくりしたのですが

こう返してきたんです


「そう?」
「少なくとも自分はコーチの言うことはきちんとしているけどね」


人って本当に絶句するんですね

何も言えませんでしたよ

あまりに驚愕過ぎて・・

 


一連の流れを整理しましょうか


「子供と大人って何が違うの?」

 

「素直さです」
「子供はコーチの言うことに素直に、はいと言います」
「大人は否定しますよね」

 

「いやー、僕は素直にしているけどね」

 


どういうことでしょうか

 

テニスコーチに上達の仕方を聞いて
そのコーチが素直に「はい」ということが大事
と言ったんです

 

そのことにすら「はい」と素直に言えない

 

いや
でも
自分は


そういうことです

これを読んでる皆さんも気を付けましょう

 

えっ?
私は否定したりなんかしない

 

そう考えた時点で
子供のような素直さはそこにありません


あーそうだな
確かに自分の考えや
自分がしたいこと
それに執着して
コーチのアドバイスがスッと入ってきていないことがあるな

と素直に認められる人が上達する人です


この方もそうですが
本当に多いんです

 

我々コーチが
こうしましょう
と言ったことに対して

 

でもこうした方が
とか
違うの、今はたまたま・・
とか
えっ、よく分かんない、みたいな態度
とか

 

どうしても言えないんです

素直に「はい」って

 

そして、どうしても出来ないんです
素直に実践することが


大人になると大変です

まあ、それはそうですね

普段は
何でも素直に「はい」なんて言っていると

この世の中では損をすることが
多くなりそうですからね


でもね
せめて学びの場に身を置いたときは

世間を生きていくための
鎧や眼鏡を置いてね

まっさらで素直な心で
コーチの教えを受けたいものですね

 


今日は素直に「はい」
とにかく「はい」と言ってやってみる
指摘をされたら「その通り」と言って
行動を見直す

残念ながら子供は周りの大人を見て育ちます

自分が素直にならないと
自分の周りの子供たちは
いつしか素直でなくなってしまいます

我々大人が子供を見習って
素直に生きていきたいものです

 

 

おはようございます
内藤です

 

第141回のテーマは
「雨のち晴れ」

 

梅雨の季節がやってきましたね

 

いくらね
日本の四季
雨もまた趣があって良い

なーんて言ってもね

 

洗濯も気持ち良く出来ないし
出掛けるのもおっくうになるし
レッスンも中止になるし・・・

 

やっぱり雨は嫌だなー
という方も多いでしょう


雨が降って嬉しいのなんか
レッスンが中止になってゴロゴロ出来るコーチくらいでしょ

なんて思っているかもしれません

 

雨が降ったら楽をしてる
とか思われているのでしょうか

 

これだけは言わせてください

 

ゴロゴロするのも結構体力がいるんです

 

・・・

 

えっ?
あ、いやね

ゴロゴロするって言っても
10%くらいは仕事をしていますよ

 

10%はすごいですよね

皆さん騒ぎますもんね
消費税が10%になると決まっただけで

えー!そんなにー!
って

 

そうです
そんなに仕事をしているんです


あれ?
何を言おうとしてたんやったっけ?

 

あ、そうそう

 

雨が続くと
少し気持ちが落ちたり
テンションも上がってこない

 

そんな時もあるでしょう

やはりそういう時は音楽です

 

本でもいいですが

音楽の方が手っ取り早く入ってきますからね


私が紹介する音楽なんて
もはやお分かりですよね

 

そう、ミスチルですね

今回は直接「雨」についての歌


雨のち晴れ


よくあるね
雨でも前を向いていこうぜ
降り止まない雨なんてないんだぜ
っていう歌です

 

パッと聞くとね
そんなに刺さる歌詞でもないし
テンションが上がるような楽曲でもない

のですが
じわっとくるんですよ

 

他のね
雨でもいつかは晴れるぜ系の歌ってね

聞いてるときは明るくて
軽やかな感じなのですが

まさに軽いんですよね


その点ミスチルはやはり歌詞が秀逸

 

聞いた後のね
もう一回自分で口ずさんだ時に
入ってくるんです


あー、雨の後には晴れる日が来るんだなって

 

いいことがなくても
何とかしていれば
何とかしてきた自分を認めてあげれば
晴れる日はすぐそこまで来てるんだなって

 

そう考えると
雨なんて晴れるための序章に過ぎない

 

雨が降ってくれないと
晴れの日の喜びを実感できない

 

いいことばかりの方が
味気ない人生なのかも
って思えるんです

 

いつかは晴れる
というのは
あくまで「晴れ」がポジティブなもの

 

ミスチルの雨のち晴れは
雨自体が
憂鬱な出来事自体が
見ようによってはポジティブ
と捉えさせてくれるんです


まあ、暇なときに聞いてみてください

ミスチルが得意とする手法ですが
写実的な描写の中に
本質的なメッセージを感じ取ることが出来ます

 


今日は「雨のち晴れ」

私の好きな歌詞を載せておきます
是非聞いてみてください


もういいや もういいや
疲れ果てちまった
そう言って そう言って
ここまで来たじゃないか
今日は雨降りでも
いつの日にか

 

 

おはようございます
内藤です

 

第138回のテーマは
「脱論語」

 

孔子は言いました

 

人が守るべき一番大事なこと

 

それは
己の欲せざる所、人に施すことなかれ

 

自分がされて嫌なことは
人にしてはいけない

 

至極当然

 

人としての基本
しつけの基本です


より良い人生を送るのであれば
守るべき指標となるでしょう

 

私は気を付けなければなりません

 

自分がされて嫌なことをね
人にしてしまうんです

 

それもしょっちゅう

 

昔から
何度も何度も

 

嫌な奴です

 

やはりテニス選手って
性格が悪くなるのでしょうか


あ、そうですよ
テニスの話ですよ

 

日常はね
それはもう論語通りの生き様ですから

 

孔子の生まれ変わりなんじゃないかと思います

 


で、テニスのこと

 

今週のテーマ
トップスピンの足元

 

やはり皆さんね
速いボールや勢いよく打ちたがるんです

 

でも足元のボレーってね
若干ペースを落とした少し山なりのボールの方が
体が泳いでしまうんです

 

そんな話をしたんです


とある生徒さんね

自分がボレーに入ったときに
速い足元は返していたんです

 

タ・ターンとハーフボレーを上手くしたり
ローボレーも面を作ってバランスよく返していました

 

ところが
やはり少しペースの落ちたボールが来ると
足が止まって、上体が突っ込んで
ミスを連発したんです

 

「やっぱりこういうボールは難しいなー」
「ボールを迎えに行ってしまうなー」

 

自分で言っていました

相当嫌だったみたいです


そして
今度はその方がストロークの番

 

テーマのスピンの足元を放ちました

 

私は目を疑いました

いいえ
私はそのとき瞬間的に論語を思い出したのです

 

あぁー
この方は非常にいい教えを受けられてきたのか

 

孔子先生の言われた通りのこと
を実践されているのだな

 

そうです

己の欲せざる所、人に施すことなかれ

 

自分がされて嫌だった
いやらしい球筋のスピンは打たずに

スパーンっと足元へボールを放ったのです


いとも簡単に返されていました

 

それでも
何度も何度も同じボールを

 

馬鹿の一つ覚えのように

 

いや、孔子の教えを全うしていたのでしょう


・・・

 

はい、単なる皮肉です

 

いや、ほんとにね
ちょっと言葉は良くないですが

アホですよね

 

自分がされて嫌だったショットをね
逆の立場になったらすればいいだけです

 

そんな簡単なことに考えが及ばない

 

それでは試合に勝てません

 

これはその方に限ったことではありません

 

全員です

 

一般のお客様全員

一人ももれなく
全員がこの視点に欠けているんです

 

人がいい
という側面も本当にあるかもしれません

 

本能的に人が嫌がることを避ける

自分が気持ちのいいことをする

 

そういう感覚でプレーをすることが多いのかもしれません


いや、でも
違うな・・

 

やはり思慮の浅さ

逆の立場で物事を考えられない
そこに起因しているのでしょう


自分が今から打つショット
しようとするプレー

 

もし相手が自分だったら
どんなショットを打たれたら嫌か
どんなプレーをされたら嫌か
どこにポジションを取られたら嫌か

そう考えれば
自分がするプレーが見えてきます

 

というより
そう考えることでしか
ショットやプレーの選択など出来ないです

 

例えば
相手がコーチの場合はね

それは別ですよ

 

自分がされて嫌なことと
コーチのレベルにある人がされて嫌なことに
ギャップがありますからね

 

でも
同じようなレベルにある場合は
自分がされて嫌なことを
相手にすればいいだけです


テニスのときだけは
孔子先生の教えに背くことになります

 

脱・論語です

 

やむを得ません


己が欲せざる所を
人に施しまくりましょう

 

ちょっと嫌な感じですが
そのやり取りが
テニスのゲーム性を高める

そして技術をも高めてくれるようになるのです

 


今日はちょっと意地悪に

あくまでテニスのときね
自分がされて嫌なことを仕返してみよう

テニスの何たるかが
少しずつ見えてくるはずです!

 

 

おはようございます
内藤です

 

第137回のテーマは
「平常心」

 

スポーツをする者にとって
非常に重要な要素

 

いや
スポーツに限らず
より良く生きるために持ち合わせたいもの

 

 

平常心

 

 

これもまた禅語です

 

禅の言葉とは知らずに
日常的に使われていますね

 

特にスポーツや格闘技
そして棋士の世界など

とりわけ
テニスのような個人戦では
勝負を左右するともいえます

 

平常心を失って
怒りや落胆、欲や焦りなど
心が乱されると
技術に直結して悪影響が出ます


レッスンをしていても
よく思うんです

 

自分で言っているお客様もいました

 

バシッて打たれると
つい冷静さを失って
バシッて打ち返そうとしちゃうんです


そうなんです

 

私もまだまだですが
皆さんね
平常心を保てなさ過ぎなんです

 

やはり感情に振り回されると
技術にブレが出て
プレーの質がガクッと落ちます

 

ショットやポジションの判断ミスも
多くなります

 

打たれて挑発されようと
ミスが連発しても
ペアとの連携が上手くいかなくても

 

平常心です

 


いやー、それは分かってますよ
でも無理でしょう
ついついイラッとしたり
落ち込んだりしてしまうじゃないですか

 

はい、そうです
その通りです

 

人は人である以上
心はコロコロと揺れ動きます

 

何の感情も抱かず
機械のように動くなど
無理な話ですし

 

そんな無感情な人間が
スポーツで成功することも
より良い人生を歩むことも
出来るはずはないでしょう

 

誰もが心を動かされます

 

怒りや落胆に見舞われます


平常心でいるということは
そのような感情を持たないということではない

 

そしてまた
平常心でいるということは
そのような感情を跳ねのけるということでもない


平常心でいること
心をより平穏に保つためにすべきこと

 

それは
ありのままを見つめるということです

 

怒りの感情が湧いてきたときにすべきことは
怒りを鎮めようとすることではない

 

ありのままを見つめる

 

「あ、今、私は怒っているなー」

 

と、ありのままを客観的に見つめる

 


ミスショットを連発して落ち込んでいるときは

 

「あ、今、俺は落ち込んでいるんだな」
「それはそうだ、あんなにミスをしたからな」


緊張しているときもそう

 

「すごい緊張しているなー」
「唇も渇いて、手も震えだしている」
「こんなに大変に緊張しているんだなー」

 

とありのままを見つめる

 

客観的に
どこか他人事
もう一人の自分が冷静にありのままを見つめる


そのように
一歩引いたところで
俯瞰するように
自分を見つめることが出来れば

沸き起こる感情に振り回されることもなく
感情の波に飲まれることもなく

自然と冷静な心持ち
平常心がもたらされることになるのです


自分の感情を抑えようとか
戦おうとしてはいけません

 

ありのままを見つめる
ということで平常心を手にすることが出来ます


自分を他人事のように扱うと言い換えてもいいでしょう

 

まだ自分のことよりは
他人のことの方が冷静に見ることが出来ますよね

 

あ、この人怒ってるなー
とか
何か落ち込んでいるのかなー
とか

 

そのときにね
その人の感情が
自分の中に入り込んでくることはないですよね

 

悲しんでいて
かわいそうだなー
とは思っても

その悲しみの感情自体が
自分に降りかかっては来ないです

 

だから冷静に見ることが出来るんです

 


平常心

 

それは微動だにしない心を養うことではない

 

コロコロと揺れ動いてしまう自分の心を
客観的に見つめる余裕を持つこと

 

これが平常心です


テニスでも日常でも

平常心を保って
より良く行動するために
ありのままを見つめる
ということを実践してみましょう

 


今日は平常心
自分の心の動きを
声に出して言ってみましょう
「あ、私いまイラッとしてるなー」
「時間がなくて焦っているなー」
「ミスしたらダメと思って縮こまっているなー」

そうすることで
その感情が和らいで
落ち着いた心持ちになることが出来るのです!

 

 

おはようございます
内藤です

 

第136回のテーマは
「フォアスピン(足元)3パターン」

 

今週のレッスンテーマ


フォアのトップスピン
ボレーヤーの足元
短く打つのがテーマです

 

先週はロングラリーだったので
球足を長く
球質も良くすることが求められましたが

 

今週は
ボレーヤーの足元にさえ行けば何でもOK

 

低い位置でボレーをさせれば
攻撃されることもないし
ミスを誘うことも出来ますね

 

では
いきましょう

 

フォアのスピン(足元)3ヶ条

 

ではなくて・・

 

今回はちょっと趣向を変えて

3ヶ条ではなく


3パターン

 

3つの方法
3つの打ち方を提示します

 

状況によってどの打ち方をチョイスするかが
重要になってきます

 

引き出しは多い方がよいので
3つとも出来るようにトライしてみましょう

 


1.コンパクトにスイング

 

ボールを短くしたいので
スイングも短く

 

一番分かりやすく
しっくりくるかもしれません

 

コンパクトにするのは
テイクバックでも
フォロースルーでも
どちらでも構いません

 

フォロースルーをコンパクトにする場合は
少し左に巻き込むようにスイングしてもOK

 

先週はボールを長く
勢いよく飛ばすために
フォロースルーは大きく
スイングはインサイドアウトに

と言いましたが


短く打つ場合は巻き込んでもOK

 

厚めのグリップの方は
イメージが湧きやすいと思います

 

スイングもアウトサイドイン
肘を畳むようにスイングしてもよいでしょう

 

ただ、ボールが持ち上がらずに
ネットミスが出やすいので注意しましょう

 


2.薄くとらえる

 

ボールを真っ直ぐとらえずに
表面をこするようにスイング

 

当然ボールは飛びません

 

回転だけがかかった
球質の軽いボールになりますが
足元にさえいけばよいので
これでもOKです

 

スイングは普通のスピンのスイング

 

余裕があれば
大きなテイクバック
大きなフォロースルー
スイングスピードも速く

そして、当りを薄くして
ボールの飛びを抑える

 

そうすると
スイングとボールの飛びが一致しないので
ボレーヤーのタイミングをずらすことが出来ます

 

ボレーヤーからすると
大きく速くスイングしてくるので
速いボールをイメージします

 

しかし
薄い当たりのスピンだと
ボールのスピードは出ないので
ボレーヤーの体が泳いでしまいます


上手くいけば武器になりますが
なかなか難しいです

 

当て方と足元への距離感を習得するのに
慣れが必要ですね

 

しっかり打点に入れた時に試してみましょう

 


3.柔らかく打つ

 

スイングを少し緩める感覚で
ボールの飛びを抑えてコントロール

 

いったんラケット面でボールをとらえて
面の上を転がすようにして
ボールを持っていくイメージ

 

腕をぐにゃ~っと
しならせて使うことがポイントです

 

柔らかく
スイングを緩める
のですが
そろっと打ってはいけません

 

体の力感
スイングの力感は残しておきましょう

 

力を抜きすぎると
手のひらが上を向いて
ボールが浮いてしまいます

 

しっかりパワーポジションをキープしましょう

 


以上 3つの打ち方

 

いずれも難しいです

 

まずは自分にフィットするものを
メインで使えばいいのですが
状況によっては成り立たないです

 

鋭いスライスボレーが来ているのに
2つ目のやり方では
現実的ではありません

 

最終的に使い分けが出来るように
色々なやり方にチャレンジしてみましょう


スピンの足元に限ったことではないのですが
上手くするコツは

 

イメージすること

 

弾道
スピード
球の質感

自分が打つボールをイメージしましょう

 

ネットより手前に弾道の頂点をもってこないといけないケースもあります

 

イメージせずに何となく打っても
いつも通りの
ロングラリーのときの弾道になってしまいます

 

まずは
どういう弾道
どういうスピード感
にするかをはっきりイメージしましょう

 

あとは打った後

 

上手くいくと
ボレーの当り損ねが浅く来たり
浮いてきたりするので

パッと攻撃に移れる態勢を取るようにしましょう

 


今日は色んな歩き方をしてみよう!
しっかりかかとから
大股で
大きく腿を上げて
腕を振って
歩く、移動するというだけでも
何パターンもやり方があります
一つのやり方に執着しない習慣を付けましょう!